IS~codename blade nine~   作:きりみや

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6.狩人たち

 植村加奈子。IS学園社会科教師。

 彼女は窓から見えるその光景に苛ついていた。

 彼女の視線の先、グラウンドでは一年のIS実習が行われている。その中には男性操縦者である、織斑一夏。川村静司。そしてシャルル・デュノアの姿があった。

 

(嘆かわしい……)

 

 織斑一夏が女子生徒を抱き上げ訓練用ISに近づいていく。どうやら前の生徒がISから降りる際、しゃがまずに降りてしまった為にコクピットが高い位置で固定。届かないので織斑一夏がコクピットまで運んでいるらしい。

 

(男の分際で生意気な……)

 

 ぎりっ、と歯を噛みしめる。

 植村加奈子は典型的な女性至上主義だった。学生時代から男は嫌いだった。頭は自分の方が良い。機転も聞く。全てにおいて自分が勝っている。なのに、彼女の人生において、いつも男が組織のトップに居た。

 学生時代は男が生徒会長を。大学は学生総代を。そして最初に就職した別の学校でもトップは男だった。それが彼女には我慢ならない。自分の方が優秀だ。何故あんな奴らが、と。

 だが、ISの登場で世界は変わった。その強力な兵器は社会を女性優遇へとシフトさせたのだ。そしてそのISを学ぶIS学園。彼女の中でそこは、女性による、女性の為の学園。女性が更に強くなるための場所となる。そして自らにIS適性は無かったものも、その優秀さからスカウトされた。

 IS学園では当然ISを学ぶ場であるが、それだけではない。何せ育てるのは未来のエリート。必要な知識はIS以外でもいくらでもある。メインはISを学ぶことだが、歴史や政治。経済などもカリキュラムに含まれている。加奈子は経済学の教師として、IS学園に雇われた。

 彼女は歓喜した。自分が育てた生徒たちが後に男の上に立ち、世界を動かすのだ、と。それ故に彼女は持ち前の知識と、厳しさで指導を行った。生徒たちからはその厳しさから好かれていないが、教師からは必要な事だ、熱意のある良い先生だ、と評価は高い。

 

(なのに……っ!)

 

 男性操縦者の発見。そしてその入学。この事件は彼女にとっても衝撃的であった。

 女の領分であるISに男が乗る。彼女には我慢がならなかった。だが、彼女も馬鹿ではない。公然と批判をすれば、問題視される可能性も理解していた。だから涙を飲むしかなかった。

 だが彼女の悪夢は続く。2人目も発見され入学。更に3人目。挙句、1人目と3人目には専用機まで与えられている。

 

 ふざけるな! 男の分際で何故ISに乗っている! お前たちの時代は終わったんだ!

 

 それが彼女の嘘偽り無い気持ち。そしてその思いはだんだん押さえつけられなくなってきている。だが、だからといってどうすればいいのか? できることは授業の時、特別厳しくしてやるだけ。だがそんなものでは彼女の溜飲は下がらない。

 一夏から少し離れた所では、金髪の男。3人目の男性操縦者が、優しく微笑みながら指導している。女子生徒達は顔を赤く染め、嬉しそうに指導を受けている。ああ、我慢がならない!

 だが、そこから少し離れた場所を見て思わず加奈子は笑った。そこでは銀髪の生徒が2人目を地に叩き落としていた。

 2人目の男性操縦者、川村静司。この男には専用機は無い。実力も平凡。そんな情けない男がISに乗るのは腹立たしいが、銀髪の生徒が容赦なく男を痛めつける姿を見て、少し気が晴れた。

 

「植村先生、どうしました?」

「いえ、なんでもありません」

 

 近くにいた同僚になんでもない、と答えると彼女は自分の席に戻りながら、今日は飲みにいこうと、そう決めた。

 

 

 

 

 

「さっきの授業、静司の所すごかったな……」

 

 昼休み。いつものメンバーにシャルロットを加えた屋上での昼食。一夏が同情するように言った。

 

「厳しいようでしたわね。こちらにまで声が聞こえてましたわ」

「僕の所にも聞こえてきたよ。大丈夫? 静司」

「な、なんとか……」

 

 心配そうに聞くシャルロットに静司はぐったりしながらも手を挙げた。

 

「『その程度もできんのか愚図が!』とか、『何をちんたらしている、小鹿にでもなったつもりか!』とか凄かったわね。うちのグループの子も引いてたわありゃ」

 

 鈴も同意する。

 午前のIS実習。あの騒ぎの後始まったラウラの指導はまさにスパルタだった。罵声が飛ぶ中、次々と指示を出し、できなければまた罵声。同じグループの女子は全員涙目だった。

 

「しかも静司の時だけ、一際厳しかったよね?」

「あの女……ここぞとばかりに憂さ晴らしやがって……」

 

 若干素に戻りながら静司が呻く。実戦訓練故に、内容は格闘、射撃を含んだ授業だったのだが、ラウラは静司の時は容赦なく地面に叩き落としていたのだ。千冬も指導が厳しくてもやり過ぎない限りは口を出さないらしく、静司は絶妙な加減で痛めつけられていた。

 

「けど指導内容自体は間違ってないんじゃない? 変だったら千冬さんが何か言うでしょ」

「そうですわね。私も少し見ましたが、少々厳しいところを除けば内容は問題なかったですわね」

「確かにな」

 

 鈴、セシリア、箒が評価する。だが一夏は気になったようだ。

 

「あれで『少々』なのか……?」

「まあ授業だし、やり過ぎると先生に怒られるからね。実際の本格的な訓練はもっと厳しいよ」

 

 シャルロットにまで同意され、一夏がうげぇ、と呻いた。専用機持ちはその特殊性から厳しい訓練を受けてきている為、一夏との認識にズレがあるようだった。因みに箒の場合は性格的なものだ。

 

「一夏、アンタも専用機持ちなんだからもっと精進しなさいよ」

「う、わかってるよ」

「そういえば気になってたんだけど、一夏には専用機があるけど、静司には無いの?」

「ん?」

 

 シャルロットの疑問にそういえば、と他の女子達も首を傾げる。

 

「確か先に白式が用意されたから、川村のは遅れているのでは無かったか?」

「だけど入学してもう2か月よ。なんも話無いの?」

 

 男性操縦者のデータは貴重だ。サンプルは多い方が当然良い。だが、未だに静司に専用機と言う話は無い。

 

「まあコアの数は限られているからな。それに色々揉めてるらしいよ」

「揉めてる?」

 

 静司の言葉に一夏が分からない、と一夏が首を傾げる。だがシャルロットは気づいた様だ。

 

「そっか。いろんな企業がオファーが来てるんだね」

「シャルル大正解。こぞって牽制し合って決まってないんだってさ」

 

 男性操縦者が扱うIS専用機となれば、その企業や機関の知名度アップに繋がる。一夏の白式が早々に決まってしまった故に、静司こそは、ということらしい。

 因みに静司としては黒翼があるのでどちらでも構わない。

 

「ふむふむ。そうだ、シャルル。静司にデュノア社の使ってもらえば、PRになるんじゃないか?」

 

 一夏が良い事を思いついた、と提案するが、シャルルの顔が一瞬曇った。だが直ぐに笑顔を作ると静司に笑いかける。

 

「そ、そうだね。お願いしてみようかな? あははは」

 

 どこか渇いた笑みを見せるシャルロットに静司は違和感を感じるのだった。

 

 

 

 

「ルールを決めよう」

「う、うん?」

 

 放課後。寮の自室で静司はシャルロットに提案した。

 そもそもの原因はシャルロットにある。寮に案内し、一夏の引っ越し。シャルロットの簡単な荷物の整理と終えて、改めてお互いよろしく、という事になったのだが。

 

(当然とは言え無理してるよなこれ……)

 

 表面上は笑顔のシャルロットだが、その裏で相当緊張しているのに静司は気づいていた。年頃の少女が、同年代の男と同じ部屋に住むのだから当然ともいえる。その姿があまりにも哀れだった故の提案だ。

 

「ルール?」

「どうだ。同じ部屋に住むとは言っても、お互いプライベートな部分もある。親交も大事だが、そういう部分も俺は重要だと思ってる」

「う、うん。確かに大事だね」

 

 まだよくわからない、と言う様子のシャルロットに静司は続ける。

 

「よし。ならまずシャワーだ。シャルルは先と後どちらがいい? それともその日その日で決めるか?」

「えっと、じゃあ後かな」

「OK、次だ。部屋に入る時は必ずノックする事。鍵がかかっていても開ける前にする事」

「わかったよ。プライベートは大事だからね」

 

 シャルルからしたらありがたい話だろう。

 

「よし、次だ。俺は大体夜は7時から8時ぐらいに帰ってくる。シャルルは何か放課後に予定とかあるか?」

「えーと、一夏達がいつも放課後にISの特訓してるって聞いて誘われてるかな」

「そうか。俺もたまに参加してるけどアリーナは今の時期は4時閉鎖だから、シャルルの方が帰るの早いかもな。その時はシャワーも好きに使ってくれ」

「うん。だけど静司はそんな時間まで何してるの?」

「……勉強とか買い物とか?」

 

 もちろん嘘である。実際は適当に時間を潰していくつもりだ。そうすればシャルロットも一人の時間が作りやすいだろう。

 

「へえ、熱心なんだね」

「……まあね」

 

 偉いなぁ、と笑顔を向けるシャルロットの笑顔が何故か眩しい。悪い事はしていない。むしろシャルロットの為でもあるのだが、何故か嘘をついている事の罪悪感を感じる。

 

「ま、まあ、それはいい。じゃあ他にも色々決めようか」

「うん」

 

 そうして二人は共同生活のルールを決めていくのだった。

 

 

 

 

『よう、色男。女子学生と同じ部屋だって? 写真は1枚いくらだ?』

「奥さんにバラすぞロリコン」

 

 夕食後。シャルロットには風に当たってくる、と伝え静司は屋上に来ていた。通信の相手はC1だ。

 

『ははは、良いじゃないか。写真も見たがかわいい娘だったな。こんな娘を男装させようとはデュノア社の社長も……意外にマニアック?』

「……切るぞ?」

『わかったわかった。真面目な話をしよう。お前から見てシャルロット・デュノアはどうだった?』

「……あくまで私見だが、彼女にスパイなんて無理だろう」

 

 今日一日過ごして静司はそう評価する。「ほう?」とC1は興味を示した。

 

「彼女は根っからの善人だ。それに会社の事もあまりよく思っていない様に見える」

『へえ。まだ初日なのに随分と高評価だな。まあ彼女の経歴からすれば恨んでいてもおかしくないだろうな』

 

 それはどうだろう? と静司は考える。確かにデュノア社長のシャルロットに対する扱いは酷いものだ。IS開発に利用し、社の為に男装させスパイを命じる。静司の知っている情報だと、彼女は元々は一般人だったはずだ。軍人や、静司達の様に特殊な組織に染まっていた訳では無い。

 だが、シャルロットにそういった事に対する憎悪の面は見られない。いや、諦めてしまっているのか。

 

「少なくとも彼女が織斑一夏本人に対してどうこうする、という事は無いだろう」

『随分と肩を持つな。惚れたか? ん? お兄さんに言ってみろ』

「そんなんじゃない。……ただ、そうだな。ここはやっぱり俺には眩しすぎるよ」

『……』

「織斑一夏はデータ通りの人間だが、芯はしっかりしている。セシリア・オルコットも最初はどうかと思ったが、根は良い奴だったし努力家だ。篠ノ之箒は少々、荒っぽいが、あそこまで一途に人を想えるのが羨ましいし、凰鈴音も然りだ。そういう意味ではラウラ・ボーデヴィッヒも同様かもな。織斑千冬を心底敬愛している。そして、シャルロット・デュノア。ひどい扱いを受けて来て、それでもあんな顔で笑える。アイツら全員が良い奴過ぎるんだよ。それが眩しい……いや、ボーデヴィッヒはちょっと違うか」

 

 自嘲する様に笑いながら自分の左腕を見る。機械で出来た腕。今の自分の原点。

 

『……一つ、聞いていいか?』

「何だ?」

お前は誰だ(・・・・・)? そしてどうなりたい(・・・・・・)?』

「何言ってるんだ? 今も昔も。それにこれからもblade9だろ」

『そうか……やっぱお前馬鹿だわ』

「なんだよいきなり」

 

 むっ、として言い返そうとするがC1は「あーはいはい」と取り合わない。

 

『とにかくシャルロット・デュノアは直接的には問題ないという事だな。なら次の話題だ。と、いうよりこっちが本題』

 

 通信越しに、C1の空気が変わった。

 

『獲物がかかった。餌に釣られてやって来た獲物がな』

 

 

 

 

 静司の居ない寮の自室。机に座っていたシャルロットは、ふと時計を見る。

 

「静司、遅いな……」

 

 夕食後、「ちょっと食べすぎたから夜風に当たってくる。今日はシャワー先でいいよ」と言う静司と分かれ、シャルロットは言葉に甘えシャワーを済ました。

 それから荷物を改めて整理し、課題を終わらせ、今は情報端末を開いている。内容はデュノア社への報告だ。初日だから大した内容は無いが、それでも出さなければならないこの作業が憂鬱だった。

 

「けど、良い人で良かった」

 

 男装し、男として生活する。不安が無いわけがない。だが、クラスの仲間は少々怖いところもあるけど基本的には良い人達だった。男である一夏も明るく、好感が持てる。そして同室の川村静司。

 髪が長く、目元が隠れている上にメガネをかけている、どこか野暮ったい男。見た目の印象は少し暗いが、実際はそんな事も無く普通の男の子だった。ただ、どこか一夏達と一緒に居る時、不思議な感じがした。

 

「なんだろう……?」

 

 考えるが分からない。だけど彼が提示したルールには助かった。シャルロットにとって同じ部屋で生活するにあたっての懸念事項が着替え、そしてシャワーだったのだ。

 当初はアリーナの備え付けのものや、深夜にこっそり入ろうと思っていたが、ルールのお蔭で自室で入りやすくなった。同室が彼でよかった、思ったのだ。

 

(だけど……)

 

 それだけに自分がやる事の後ろめたさが増す。男性操縦者のデータと白式のデータを盗まなければならないという事が。静司は専用機を持っていないが、データを盗まなければならないのは同じだ。彼が良い人だったが故に、苦悩は増す。

 

 コンコン

 

『俺だ。入っていいか?』

「う、うん! どうぞ」

 

 即座に端末の画像を報告書から通常のウェブへ切り替えシャルロットは返事をした。

 

「ただいま。お、先にシャワー浴びたのか」

「うん。静司の言葉に甘えさせてもらったよ。……駄目だった?」

「俺が良いって言ったんだから言いに決まってるよ。変な質問だな」

 

 はは、と笑う静司に釣られシャルロットも笑う。

 

「けど静司遅かったね? どこ行ってたの?」

「ん? ああ、友人から電話があってね。長電話しちまった」

「仲良いんだね。結構時間たってるのにそんなには話せるなんて」

 

 言いながら、心の中で羨ましい、と思ってしまう。

 

「趣味の話だよ。釣り(・・)でかかった獲物をどうするか、ってね」

「あれ? かかったら引き上げるだけじゃないの?」

「引き揚げ方にも色々あるんだよ。じゃあ俺はシャワー浴びるよ」

「あ、うん。行ってらっしゃい」

 

 シャワー室へ入っていく静司を見送る。

 

(男の子のシャワーかぁ……って何を考えてるんだ僕は!?)

 

 う~と布団を頭からかぶり赤くなるシャルロットだった。

 

 

 

 

 IS学園から近い、小さな居酒屋の一角。

 

「へえ、やっぱり男なんて情けないですね」

「そうよ! なのにあんなにキャーキャーと、まったく!」

 

 カウンター席ではセミロングのOLらしき若い女性と、眼鏡をかけた30代半ばの女性、植村加奈子が並んで席についていた。

 

「男がIS? ふざけるんじゃないわよ! あれは女の物よ!」

「ほんと、そうですよね。なんでこんな事になっちゃったんだろう」

「政府も政府よ! あんな連中ホルマリンにでも漬けてればいいのよ!」

 

 加奈子はかなり酔っぱらっていた。元々ストレス解消の為に来たのだが、話がヒートアップし、薦められるがままに飲んだ結果、自重という言葉は彼女の中から消えていた。だが、周りも仕事帰りの人や学生が多く、騒がしいため、彼女の言葉をしっかり聞いているのは隣に座るOLだけだ。

 

「うーんちょっとそれは怖いけど、けど呑気に学生なんてさせるのはちょっとあれですよね」

「そうよ! やっぱりあなたはわかってるわね」

 

 どうも、とOLが笑う。

 加奈子とOLは実はお互いの名前は知らない。ただ、何度かこの店で会い、席も隣だった為、いつしかよく話すようになった。そして加奈子の話をよく聞き、賛同してくれるこのOLを彼女は気に入っていた。

 

「男性操縦者を守るためにIS学園の警備を強化したらしいですね。ニュースでやっていました」

「ふん、そんな無駄な事に金を使うくらいならもっとマシな事に使えって話よ」

 

 けっ、と毒づく彼女にOLは首を傾げる。

 

「けど警備を強化って言っても、そもそもあそこを襲う人なんているんですか?」

「そうね。だから実際はちょっと監視カメラが増えたとか、レーダーを増設とかその程度よ」

「え? 人は増やしてないんですか?」

「IS学園よ? 戦力なら山ほどあるもの。勿論警備員も多少は増やしてるけど、そもそも学園を襲うようなバカは早々いないわ」

 

 実際には先日無人機の襲撃があったが、流石にそこは言わない。

 

「なるほど~。じゃあIS学園は安全なんですね」

「当然よ。まああそこには更識さんも居るし安泰よ」

「あ、その人知ってます! ロシアの国家代表でIS学園最強の生徒ですよね」

「そう。彼女さえ居れば問題ないわ。まあ彼女も忙しい様だけど」

「忙しい?」

「ええ。国家代表ですからね。来週も3日程学園を空けるみたいなのよ」

「――へえ、それは大変ですね」

「まあ彼女が居なくても、IS学園には代表候補生も居るしあの織斑先生も居るのよ? 問題ないわ」

「そうですね。女は最強なんです! さ、もう一杯どうぞ」

「あら、ありがとう」

 

 その後も酔っぱらいながらも、女性至上主義を自慢げに語る加奈子は気づかなかった。隣のOLの笑みが濃くなっていた事を。そして自分の言葉がどれだけ重要だった事かを

 


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