夏休み中の様子です。
日本語などの外国語を〔〕と表記します。
追記:16年9月24日、誤字報告により修正しました。
二巻・序章
自転車は箒に乗るより、楽。
歩道に自転車を走らせながら、私は郵便ポストを発見。ブレーキをかけてウエストポーチから一通の手紙を取り出す。手紙の宛名は別々、住所に間違いがないか最終確認をする。
【リトル・ウインジング プリベット通り4番地、ハリー=ポッター様】
切手の抜かりもなく、私はポストに投函した。
自転車を勢いよく漕ぎ、年季の入ったアパートの裏路地を抜ける。住み馴染んできた我が家の敷地へ突入、昼寝中のベッロを驚かせた。
「ただいまさ」
芝生でのんびりを邪魔されたベッロから、私は威嚇される。これも慣れて来た。
居間の窓から祖母が顔を出し、手紙を投函できたことを教えた。
「届くといいわね」
落ち着かない様子で祖母は自分の手を擦るが、無理もない。
(今度こそポッター、返事よこせさ)
休暇が始まってから、毎日のように祖母は手紙を送った。
しかし、これまでハリーは一度も返事を返さなかった。私がマグル郵便で手紙を送っても、やはり彼は返事をくれない。
明日はこの家で、私の誕生日とペネロピーの監督生就任祝いを兼ねた食事会の予定。是が非でもハリーを招待したく、祖母は今日だけで何通もの手紙をカサブランカに運ばせた。
可哀そうなカサブランカは疲労のあまり、道端で倒れているのを近所の住むマグルに見つかる騒動となった。
父が『忘却術』でマグルの記憶を誤魔化したが、流石に懲りた祖母はカサブランカを寝床で休ませている。
「ポッターの話じゃ、叔母さんは極端な魔法族嫌いさ。それで、手紙の返事が出来ないのさ」
ダーズリー家の事情をそれとなく聞いており、私が簡単に説明。これで祖母が落ち着くかと思いきや、逆効果に終わってしまった。
「尚のこと魔法族の誰かが、連絡を怠ってはいけません。お祖母ちゃんはそう思いますよ」
意気込む祖母を窘めてもらおうと、父へ視線を送る。極力、ハリーの話題に混ざりたくないらしく、【日刊預言者新聞】で自分の顔を隠していた。
翌日、私が目を覚ました時には父は行き先を告げず、外出していた。気にはなったが、祖母と食事会の支度に追われてそれどころではなかった。
時間が迫り、ネビルが一番乗りに参上。私は少なからず、驚いた。更に彼の祖母であるオーガスタ=ロングボトムの身なりはもっと、驚いた。剥製ハゲタカを取り付けた帽子に、緑の長いドレスは奇怪だ。
私はいつも祖母の服装が変だと思っていた。しかし、至極マトモな趣味だと理解した。
それから、ペネロピー、ハーマイオニー、パドマ、パーバティ、リサ、パーシー、ロン、フレッドとジョージ、チョウと招待した友人達が訪れてくれた。祖母は私に大勢の友達が出来たと喜んでくれた。
だが、ハリーだけは時間を過ぎても現れなかった。祖母が異常に粘ったが、夜が更けてしまう。仕方なく彼を欠いたまま、食事会は行われた。
ハリーが不在なことを祖母だけでなく、ハーマイオニーとロンも気落ちしていた。
しかし、生涯初の刺激的な贈り物をフレッドとジョージが用意し、胆を潰された祖母が心臓麻痺になりかけた。重くなりかけた空気が微妙な緊張と笑いで満たされた。
私は誕生日早々、フレッドとジョージを怒鳴り散らす。双子は反省を見せず、真剣に怒る私を指差し、腹を抱えて笑っていた。癪に障り、2人にプロレス技をかけて黙らせた。背高い2人への技をかけなど、難易度が高い。しかし、マグルの格闘技を知らない2人は抵抗するすべもなく、もがき苦しんでいた。
ロンは口では心配したが、顔は満面の笑み。パーシーは私を注意しようとしたが、ペネロピーが爆笑しているのを見て一緒に笑っていた。笑いのツボを押されたネビルが腹を抱えて椅子から転げ落ちた。
しかも、床で寝転がっていたベッロの胴体に落ち、ネビルは震え上がって机によじ登った。
充実した時間がお開きを迎え、既に夜遅い時間になる。自宅が一番近いリサは両親が箒で迎えに来たので、彼女も箒に跨り、夜空に文字通り飛び去った。
外国に住むパドマ、パーバティ、チョウ、何故かネビルは『煙突飛行術』を使い、碧の炎と共に消えていった。フレッドとジョージは泊まりたい駄々を捏ねたが、車で迎えに来た父親のアーサー=ウィーズリーが断固として反対した。パーシーとロンに連行され、今にも壊れそうなトルコ石色の中古車で帰った。
ハーマイオニーとペネロピーは方角が同じなので、私と祖母でバス停まで2人を見送った。祖母は地下鉄しか乗車したことがない。マグルのバスを凝視し、運転手に不審がられた。
バスを食い入るように見つめる祖母を無理やり引っ張り、家に帰る。
散らかった食器やゴミ屑を、ベッロと自ら動く塵取りや箒と協力しながら片付けていた。私も食器を片付けていると、祖母はハリーが時間を間違えたのではないかと扉をひたすら見つめ続けた。そこまでくると我が祖母とはいえ、かなり不気味であった。
掃除完了、自室の畳に寝転がる。私は眠りに付く前、今日の出来事を手紙に綴った。
母と祖父、ハリー、そしてクィレル教授宛の手紙だ。
休暇に入ってから、私は校長先生には内緒で何度もクィレル教授に手紙を出している。ハリー同様、返事が来たことはない。何処の病院で療養しているか聞かされていない。ただ、手紙は届いている。クィレル教授の容態が安定すれば、返事が必ず来ると私は信じている。
書き終えた書面を3つの封筒に入れ、居間のカサブランカを借りようと階段を下りた。
祖母は肘掛椅子に腰かけたまま、静かに寝息を立てていた。いつ帰宅していたのか、父が祖母の眠りを妨げないように、毛布をかけていた。
〔お帰りなさい〕
「日本語はダメだよ」
間髪入れず、父は声を潜めて言語を注意する。階段を下りた私の手にある手紙を一瞥した。
「手紙かい?」
「うん、お母さん……達にさ」
ハリーの名を伏せたが、察したのか父は皮肉っぽく口元を曲げた。それだけで父の不機嫌さを感じ、私は話題を逸らす。
フレッドとジョージからの贈り物の話になり、父は喉を鳴らして愉快そうに笑う。一通り説明し、私は双子から贈り物とは別に渡された写真のいくつか父に見せた。
机に広げた写真を見渡し、父は少し首を傾げる。
「これ、隠し撮りじゃないかな? おまえがカメラ目線なのは、これ一枚だけだよ?」
指摘通り、帰りの列車内でリー=ジョーダンにシャッターを押してもらい、フレッドとジョージ無理やり一緒に撮った写真以外、何処で撮られたのか私にはまるで皆目見当がつかない。
中には授業中の写真まである。ご丁寧にスネイプから、注意を受けている場面だ。
夏休暇前、ベッロを探している時にスネイプ先生とたまたま出くわしたときのモノもある。魔法の写真は撮られた瞬間の感情が反映されるらしい。スネイプ先生の顰め面はいいとしても、私まで頬を膨らませ、下唇を捲らせるなど、不機嫌さを露にしている。
その写真を目にした父は笑みを消し、目を見開いていた。そして割れ物に触れるかのような繊細な指の動きで写真を手にした。
笑みが消えたはずの父の表情から、私は直感的に喜んでいるのではないかと予想した。
「お父さん……、スネイプ先生を知ってるさ?」
何気なく言葉にしてから、父は私がこの場にいることを思い出したように、いつもの笑みを向けた。
「ありがとう。もういいよ、今日は疲れただろ? 寝なさい」
父は机に広げていた写真を束ねて、私に差し出す。写真を受け取りながら、私は必死に言葉を繋げる。
「学校でさ。お父さんの名前、見つけたさ。スリザリンで、ビーターだったさ。ほら、金の盾がトロフィー室にあったさ」
興味なさげに父は機械的に呟く。
「昔、スラグホーン先生が校長に頼んで作られたのだよ。私はいらないと言ったのだがね」
知らない名前が出た。
「スラグホーン先生って誰さ……?」
父の遠い目付きに思わず、私は口を噤んだ。
機械的な笑顔、はめ込まれた紫の瞳。私の存在をまるで硝子の向こうに映る影のように見据えていた。非常に嫌な気持ちにさせる目つきだ。
「おまえが聞きたいのはスラグホーン先生はおろか、クィディッチのことでもないだろ? クローディア、おまえは私より、自分の勉強姿勢を見直しなさい。特に『魔法薬学』をね」
話は終わったと言わんばかり、父は居間を後にした。
残った私の胸中に奇妙なシコリが出来た。それでも確認は取れた。
(あれは、本当にお父さんのトロフィーだったさ)
「いらっしゃい、ハリー……」
いきなり祖母が寝言でハリーを呼んでいるのを耳にした。せめて、夢でハリーに会えることを祈り、私は階段を上がった。居間の明かりを灯していた蝋燭が自然に消えた。
「ハリー=ポッターに会いに行きましょう! それしかありません」
朝から祖母の第一声はコレ。
寝ぼけながらトーストを齧っていた私は勿論、カサブランカとベッロに餌を与えていた父も面を食らい、唖然としていた。
私が窘めるのも聞かず、祖母は瞬時に余所行きに着替えて家を後にした。乱暴に扉を閉めた衝撃で大きな音が響き、カサブランカが宿り木から落ちた。
残された私は父に視線を送る。父はベッロを撫でて、笑みのまま嘆息する。
「クローディア、お祖母ちゃんに着いて行ってあげなさい。どうせ、マグル通貨を忘れているよ」
諦めたように父は疲れた笑みを見せ、私に促した。
(お父さんは、着いてくる気ないさ)
不満げに頷き、私は黒いワンピースに着替えて髪を結う。英国通貨と魔法通貨を入れたウエストポーチを巻きつけ、祖母を追いかけた。
案の定、文無し祖母は地下鉄の駅で立ち往生。お陰で私は簡単に追いつくことが出来た。勢いよく飛び出した手前、祖母は恥ずかしそうに私に礼を述べた。
地下鉄を乗り継ぎ、タクシーに乗り込む。そうして、私達はハリーの住むプリベット通りに辿り着いた。
整然とした住宅地、私は奇妙な違和感を覚えた。
悪意や敵意ではない。それ以外の意識を本能的に感じ、気持ち悪さに舌がザラザラした。
「なんか、変な感じするさ」
タクシー運転手に代金を払いながら、私は祖母に振り返る。既に玄関の前に立つ。あまりの気の早さに嘆息し、私は周囲を見回した。全く同じ家が並び、扉に数字がなければ見分けることが出来ない。
〔社宅さ?〕
呟くと玄関の扉が開き、現れたのは祖母が待ち焦がれたハリーだった。ハリーは来客が祖母であったことが、余程、意外か鳩が豆鉄砲食らったように瞬きを繰り返している。
「ハリー=ポッター、お元気そうで何よりです」
興奮を押さえながら、祖母はハリーの手を強く握り何度も振り回す。私は祖母を宥めて、ハリーに挨拶した。
ハリーは歓喜に震え、目を輝かせて何度も頷いた。
「元気さ、ポッター。昨日どうしたさ? 手紙……」
「ハリー=ポッター!!!」
私が言い終わる前に居間から、野太い叫び声が耳に響いた。その声にハリーが失態を犯したように悔しさを込め、顔を歪ませる。
奥を見ると祖母よりも横に広く大きい口髭の男、ハリーの叔父・バーノン=ダーズリーがトマトの如く顔を真っ赤に染め、私達を睨んでいた。床を乱暴に走ってきたかと思えば、ハリーを階段の手摺りに突き飛ばした。
挙句、いきなり祖母を怒鳴り散らす。だが、祖母は怯まずに子供をあやす様な口調で私が学校の同窓だと説明した。
しかし、ダーズリーおじさんの機嫌は更に悪化した。
「イカれた貴様らと、この家は関係ない! すぐに去れ! 警察を呼ぶぞ!」
理不尽に怒鳴られた祖母は、気味の悪い笑みを浮かべて杖をダーズリーおじさんに向けた。ハリーと私は驚いて、互いの顔を見合す。
ダーズリーおじさんは杖を向けられる意味を知っているのか、狼狽しながら口を噤んだ。居間から夫人が大袈裟に悲鳴を上げ、丸々と太い少年を抱きしめていた。
「よくお聞き下さい、バーノン=ダーズリーさん。私は今月から何通もハリー=ポッターにお手紙を出しているにも関わらず、返事が来ないのです。諍いを起こすつもりはありませんとも、ただ、返事が欲しいだけです。明日になっても手紙が来なければ、私は何をするか、わかりませんよ?」
囁くような祖母に私は嫌な予感がし、ハリーも絶望したように頭を抱えていた。
「わかった、手紙は出させる。それでいいだろ。さあ、帰れ」
震える声を出すダーズリーおじさんに、祖母は満足げに頷いた。ハリーに微笑みかけ、もう一度、握手した。
祖母は一切気づいていない。ハリーは処刑を待つ罪人のように緊張しており、私は慰めの意味で握手した。予想通り、彼の手は異様に冷たく汗ばんでいた。
タクシーを拾いプリベット通りを後にすると、ザラザラしていた舌の感触が漸く取れた。代わりにハリーの緊張が伝染したのか、私は動悸が治まらなかった。
私の様子に気付かず、祖母は一番近いデパートで降りる。さっさと男子の衣服を物色し始めた。今月末にハリーの誕生日、また洋服を買おうとしている。
ハリーの黒髪に見合う黒いズボンを買い終え、昼食を済ませた祖母は提案した。
「折角です。『姿現し』をして帰りましょう」
クリスマス休暇の時、耳にした単語だと覚えていた私は興味を持った。デパートを出た私達は建物の物陰に入る。祖母はハリーへの贈り物を軽く杖で叩き、瞬時に消してしまった。私が感激するのも束の間、祖母は私の右の腕に自分の腕を絡ませて、手をしっかりと握り締めた。
「決して、私の手を離さないで頂戴」
――瞬間、視界が吸い込まれた。
いや、風景が目に映らない程、急激に加速しているのだ。箒に乗る浮遊感はなく、私の肉体は加速していく風景を突き抜けていく。これが光速というものなのだろうかと私は自身に問いかけた。
風景が動くのを止めた。
私の視界には、見慣れた一戸建てが現れていた。しかし、以前より大きくなっている気がした。原因は私が地面に尻餅をつくように座っていたからである。
「何処か悪いところはある?」
祖母は私を起こし、五体満足かを確かめてきた。私は手足を動かし、四肢の感覚を取り戻す。
「うん、大丈夫さ」
その場を跳ねる私に、祖母は感心していた。
「私が初めて『姿現わし』したとき、しばらく立てませんでした。あなたには才能があるのね」
祖母の言葉はほとんど耳に入らない。『姿現わし』が瞬間移動のことだと理解でき、超能力者になれた気分で心が踊った。
瞬間、私の頭にハリーへの贈り物が落ちてきた。
痛い。
夕食の支度をしていた父へ事態を説明した。居間で上機嫌に食卓を綺麗にしている祖母に聞かれないように、父は私に耳打ちした。
「連れ出さなかっただけ、良かったと思うよ。どうも、母はハリー=ポッターに関して盲目的のようだからね」
もし、ハリーを連れ出せば、誘拐罪にかけられている所だったのだ。背筋に寒気が走った。残してきたハリーの悲痛な表情を思い返し、私は後味の悪さと一日中格闘した。
だが、翌日になってもハリーからの手紙は来なかった。
挑戦と受け取った祖母がダーズリー家に奇襲をかけようとした。我慢の限界は父も同じ。私を庭へ追い出してから、父は祖母を一時間近く説得しだした。
庭で独りバスケットボールを弾ませ遊んではいたが、何故か家の中から物音ひとつしない。非常に異常な不気味さを醸し出していた。
説得後、これまた異常に冷静になった祖母は、ハリーから手紙が来るまで事を起こさないと固く誓ってくれた。
8月に入っても、変わらずハリーから手紙が来ないことに祖母は目に見えて不機嫌になっていく。だが、父の手前か文句は言わなかった。
そんな中、カサブランカがジョージからの思いも寄らない手紙を運んできた。
【クローディアへ
俺にしてはナイスなことを閃いた。それでハリーを助けに行く
成功したら、なんかくれ♪ フレッド、ジョージ、ロンより】
突発的なことに驚いた私は、手紙を祖母と父に見せた。
「これが失敗したら、私はもう我慢しませんよ!」
否定か賛美か判断しにくい叫びを上げ、祖母はジョージへ返事を書き、カサブランカに持たせた。私は不安に駆られたが、父は哀れむように笑いかけた。
公衆電話から、日本に電話をかける私は日常を母に話して聞かせた。受話器の向こうで母は私の言葉を聞き逃さないように、一々応じる声を出す。それが私にはたまらなく嬉しい。
母も周囲で起こることを私に話してくれた。
〈〔田沢くん、覚えてるさ? あの子、今年のインターハイに出場さ。3年生が引退したら、部長になるそうさ〕〉
意外な報告、私は驚いて呻く。田沢は元同級生の男子だ。バスケをする際、必ず私の相手チームに入っては腕を競い合った。無論、毎回私が勝利を治めていた。
英国の学校に入学が決まったと知り、田沢が友達の中で一番気落ちしていた。それでも、初めての外国に気を付けるに励ましもくれた。
〔田沢はいい部長になるさ。田沢に会ったら、おめでとうって言ってさ〕
私は傍にいる父へ受話器を渡した。流暢な日本語で父は母と簡単に言葉を交わすと、受話器を下ろした。
「どうかしたかい、クローディア? 不満そうだよ」
父に声をかけられたが、私は俯いて足元を見やった。
田沢の部長昇進を心から祝福できていない。それどころが、少し嫉妬している部分がある。心の狭い自分に私は嫌気がした。
考えるえき事とはあったが、意外に熟睡できた。私は気持ちよく目覚めて、窓を開け放つ。
開いた瞬間、カサブランカが私の顔面に激突した。
唐突に視界を奪われ、羽根の感触に驚いた私は布団の上で悶絶した。それを2度寝と受け取った動く洗面器が水をかけてきた。急いで私はカサブランカの足を掴み、階段を下りた。
居間には誰もおらず、朝一番のドリスは庭に出て魔法で芝生に水をやり。窓に背を向けているので、私に気付かぬ。
カサブランカは手紙を2通持ってきた。
「ハーマイオニーさ! ……ジョージさ、朝から早いさ」
早速、ハーマイオニーからの手紙を開く。
【クローディアへ
ロンからの手紙来た? ハリーを助けに行くんですって、止めても無駄よね。やると言ったら聞かないんだから、警察沙汰にならないことを祈りましょう。あなたのお祖母さんは参加してないわよね? それが一番心配です ハーマイオニーより】
祈っても無駄な気がする。それに、ドリスも犯罪の一歩手前だった。
ジョージからの手紙を開くと、そこには私の心情を察した文面が綴られている。
【寝坊なクローディアへ
成功した。
ハリーを我が家の賓客として向かい入れている、心配無用。徹夜したのがママにバレて、罰を受けないと行けないから、また今度 超イケテル俺達より】
文面のせいで折角の吉報が、雰囲気ぶち壊しであった。
それでも私はすぐに祖母に報せた。喜びのあまり発狂した祖母が庭を洪水の如く水浸しにしてくれたのは、お約束だと言っておこう。
閲覧ありがとうございました。
ウィズリー家の車は、一度乗ってみたいです。
●オーガスタ=ロングボトム
ネビルのお祖母ちゃん、映画で出番なかったなあ。