ガンパレード・マーチ episode OVERS 作:両生金魚
A:
Aドライブは存在していません。
α:>autoexec.bat
α:>update.bat
OVERS Systemをアップデートしています。
DOLL PLAYER SYSTEMをアップデートしています。
α:>GunparadeNovel.exe
********************
*それは何者をも殺さぬために建造されし*
* 何もかも殺すプログラム *
********************
for all old boy to all new boy.
ゆめが人をくるしめるのなら
ゆめが人をたすけることもできるはずだ。
ゆえにわれわれはこのプログラムを建造する。
力のかぎり。われわれがわれわれたるために。
OVERS System
ver 1.00
.....boot
OVERS System は全介入者の同一存在を
生成しています…
DOLL PLAYER SYSTEM
ver 1.00
.....boot
*警告*
外部からのアクセスが行わ
.
.
.
download mods.7z **********/**********
download modslist.bat ***/***
時が流れて新たなるプログラム、新たなるシステム、新たなるUIが生まれ続けた。
古き時代にて大きな力となるように我々は願いを込めて最適化をしたつもりだ。
どうかこのプログラム達が君たちの力になりますように
Yagami
α:>modslist.bat
*警告*
このファイルは既存のファイルに大きな影響を与えるかもしれません
実行しますか?(Y/n)
Y
機能を追加しています……
導入が完了しました。
PUSH START BUTTON
私の名はOVERS・SYSTEM。
貴方とともに戦う未来予測システム。貴方の友。
状況を手短に説明します。
貴方が投入されるのは1999年の日本の熊本です。
熊本は現在、日本国本州を護る最後の盾となっており、
そこでは日夜自衛軍及び学兵達が幻獣と血みどろの戦闘を繰り広げています。
戦力比は1998年の時点で幻獣側100に対して人類側は1です。そして今も尚、その差は開き続けています。
貴方の目的は、人類側の1学兵として戦争に参加し、人類の自治権及び生存権の確保、そして日本国の存続です。
その方法は介入者である貴方に一任します。
可能な限り人的被害を減らして下さい。
我々の最終目標は
介入者である貴方や私が居ない状況で、
人類に100年の平和及び自治権を約束することです。
貴方に与えられた介入期間は
介入先の世界時間で2年です。
我々は介入先の世界では
本来存在してはならない異分子です。
我々は我々の存在意義を無くすために
この物語に介入します。
貴方の介入先は、5121小隊というかき集められた約十万学兵の内のただの1小隊です。
貴方はその中の独りの人間として介入します。
扱えるのはたった一人の人間ですが、大丈夫。
貴方はこれまでも、色々なゲーム世界を渡り、様々な物語を見てきて
平和への手段を学び続けてきたはずです。
我々は不可能を可能にする存在です。
それが一例増えるだけのこと。
一人と一プログラムと一小隊で、
終わりなき戦いを呼ぶシステム、
すなわち運命を叩き潰す介入を始めましょう。
これで説明は終了です。
後は、貴方の戦友たちとなる英雄の卵たちと共に伝説を作り上げて下さい。
それでは戦いを始めましょう。
私の名はOVERS・SYSTEM。
絢爛舞踏の一人として、
平和な未来を託されたプログラム。
意識が覚醒する。目を開くと、女子学生達が話す姿が見える。座り心地と振動から察するに、どうやらバスの座席に座っているようだ。朝、周りには多数の学生が乗っている。膝の上に載せていたリュックの中には体操服に雑貨に現金に身分証明証。腕時計を確認すれば、今日は1999年の3月2日、ただ今午前7時52分。荷物を一通り確認した後、周りを見渡す。
時期を考えれば随分と多い女学生達は、学兵としての訓練のために通っているのだろう。笑顔でおしゃべりに花を咲かせる表情の中に、拭い切れない死への不安が見える。
「次は、尚敬高校前、尚敬高校前。お降りの際は、お近くのボタンをお押し下さい。」
観察をしていると、車掌のアナウンスが流れた。電子マネーなど無い時代。知っている物より質の悪い、くすんだ色の硬貨で支払い、バスを降りる。校門を抜け、女学生たちと離れて片隅の校舎――と名付けられたプレハブ前へ歩いて行く。
視線の先に、ボストンバックを地面に下ろし立ち尽くす少年が居た。後ろから近づき、声をかける。
「やっ、君もここに通うのかい?」
びっくりした表情で振り向く少年。そして取り繕ったかのような笑顔を貼り付けた。
「えっ、あっ、うん、そうなんだ。」
「そっか、じゃあこれから戦友だね!自分は猫宮悠輝。宜しくっ!」
手を上げて人懐っこそうに挨拶をする猫宮。そしてそれに返す少年。
「僕は……僕は、速水厚志。」
顔を赤くしながら返す速水。そして一緒に2階の教室へと入っていく。
――これが、一人と一プログラムによる世界を救う介入の始まり。今日、この時より運命は変わっていく。
原作ゲームを購入してから16年、榊ガンパレを追い続けて15年弱。あまりにも榊ガンパレのSSが少ないので自分で書いてしまいました。
あまり文章の上手くない筆者では有りますが、よろしければどうぞお付き合い下さいませ。
なお、後からクロスオーバーキャラも登場させる予定です。
短編が出るとしたらどんな話が良い?
-
女の子達とのラブコメが見たいんだ
-
男連中とのバカ話が見たいんだ
-
九州で出会った学兵たちの話
-
大人の兵隊たちとのあれこれ
-
5121含んだ善行戦隊の話