魔法科高校の風祝   作:こそ泥

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今回、少しいつもと書き方変えてみました

特に要望なければこの書き方で行こうかと思ってます

あと、優等生ネタが想像以上に混ぜづらかったんで優等生ネタは消します

変わりに東方のネタ(?)混ぜていこうと思います(実際は不明)


フラグがたった?

 

九校戦は全国の魔法科高校の選ばれた生徒による魔法競技である。ここで優れた成績を残したものは大学への推薦や就職に対して大きなアドバンテージを獲得する。そんな大会だからこそ気合が入り過ぎて失敗する人もいるだろう。なんだかんだ言っても彼らは高校生。緊張するなというのは無理がある

 

そんな緊張をほぐすために懇親会と呼ばれるものが存在する。全選手を一箇所に集めて夕食を共にするのだ

 

もちろん。ただの会食になるはずもなく、各校で牽制し情報を集めようとする。そんな緊張感あふれるそんな場所だからこそ、

 

「私、次はあっちの料理取りに行ってきますね!」

 

「…あ、う、うん。行ってらっしゃい(なんでこんなに緊張してないんだろう?)」

 

「早苗、ほのかの分もとってきてくれる?私のはいいから」

 

「わかりましたー!」

 

おっ、あっちの料理も美味しそう!と人の多い会場を走り回る早苗の姿は注目を集めた

 

早苗が雫の言うことを聞いているのは荷物を届けるのが遅くなった時に行きの集合の事を思い出し、雫の部屋に到着するなり「なんでもするので許してくださーい!」と部屋の外まで響く声でジャンピング土下座を決め、今回のことはそこまで怒っていなかった雫が「なら、今日一日私の指示に従うこと」という命令をしたからである。

部屋の外から「んっ?今なんでも(ry」と聞こえたが気のせいだろう

 

雫に料理を届けたあとあちこちに料理を取りに行っていると白いシャツに黒い蝶ネクタイとベストを着たボーイ姿の元部員の姿を発見し話しかけると焦ったような声が上がる

 

「おや?幹比古君じゃないですか!アルバイトですか?」

 

「こ、東風谷さん!?どうしてここに!?」

 

「いや、選手ですし。……それにしても、似合ってますね。それ」

 

「……よしてくれ。……本当なら、選手として来たかったんだけどね」

 

幹比古はいまだに早苗に対して良い印象を持っていない。彼からすると早苗は適当な名目で部活を作り、神に舞を捧げるなどのふざけた内容(本人は大真面目)を続ければ魔法力が上がるなどと(うそぶ)いた人間である

 

その後、早苗は部活を辞めても顔を合わせるたびに話しかけてきて部活に戻らないか、と問いかけてくる。その度に彼は惨めな気持ちになる。その胸や肩にある一科生のエンブレムを見るだけで劣っていると言われているようで彼女を見るだけでも胸が痛む

 

後から達也に言われた内容も最初は操られていると聞いて複雑な気持ちになったがそれすらも特別な眼を持っているのが理由だと考えてしまいどうしても良い印象を持てなくていた

 

そんな彼女と顔を合わせたくないから裏方の仕事を頼んだのに何の手違いか会場でドリンクを配る仕事を回され(エリカのせい)それでも広い会場ならば顔を合わせることもないかと思っていたら案の定、こうして顔を合わせている

 

そんな鬱屈とした気持ちでいたから、

 

「幹比古君なら”選手として”来るのも可能だと思いますよ?」

 

「………ハッ?」

 

彼女の言葉にすぐに返すことができなかった

 

「いえ、ですから来年は来れると思うんですよ。選手として」

 

「……僕が?」

 

「はい」

 

「…馬鹿にしているのかい?」

 

「そんなことはないですよ。本心です」

 

「君は!一科生にも選ばれなかった僕が!たったの一年でそれを上回る実力を手に入れて選手に選ばれるとでも!?」

 

「ちょっ!声が大きいですよ!」

 

早苗の言葉に幹比古はあたりを見回す。すると周囲の人は声を荒げた幹比古に何かトラブルがあったのか?と目を向けていることに気づき慌てて周囲に手を振ってなんでもないとアピールする。すると、周囲もトラブルではないと気づき食事に戻る

頃合を見計らって早苗が話を続ける

 

「…ゴホン、それについてなんですが幹比古君の喚起魔法ってうちの部活の人の中でも最も早かったじゃないですか」

 

「…それはそうだろう。僕は何年もSB魔法を使っているんだ。簡単に抜かれるとは思わない」

 

「そこですよ」

 

「?どういうことだい?」

 

「最近になってようやく皆SB魔法を使えるようにはなりましたがそれでも幹比古君の記録を誰も敗れてません」

 

「……だから、どうしたって言うんだい?他の部員だって二科生だろう?それがどうしたって言うんだい」

 

()()、ですよ。私を含めた」

 

「東風谷さんを含んだ…?」

 

「はい」

 

「でも、僕にはそもそも何年も使っていたアドバンテージがある。それがなければ…」

 

「そんな事を言ったら私だって昔から使ってはいますよ。それでも、幹比古君には勝てません。いいですか?幹比古君、あなたに最も足りていないのは自信です」

 

「…何を根拠にそんなことを!」

 

「幹比古君がどれだけ喚起魔法を使ってきたか知りませんが魔法演算領域が小さければそこまでの速さで同じ魔法を使うことはできません。確かに私は一科生に選ばれた人間ですけどそれでも喚起魔法の速さでは幹比古君の方が速い。その時点で幹比古君の魔法演算領域が小さいはずないんですよ」

 

「…だったら、東風谷にはわかるのかい?何故、僕の魔法が上手く発動しないのか……?」

 

先程までの興奮した様子から一変して恐る恐る、といった表情で聞いてくる幹比古。それに対して早苗は、

 

「さあ?」

 

首を捻ってそう返した

 

「私にそんなことがわかるわけないじゃないですか!カウンセラーじゃないんですから」

 

「でも、はっきりと言えるのは幹比古君に才能がないなんてことは絶対にないということです」

 

「精神的なものなのか、CADが悪いのか、元々の魔法式が悪いのか、何が原因か知りませんが今一番幹比古君の魔法を邪魔しているのはその自信の無さです」

 

「だから、胸を張って生活していればきっとすぐに一科生と同じぐらいにはなれますって!……断言はできないですけど」

 

「東風谷さん……。」

 

アハハ、と困ったように笑いながら告げると早苗は幹比古に告げる

 

「それでもし、一科生と同じぐらいに魔法を使えるようになったら――」

 

――その時は、守矢神社を信仰してください

 

 

ただの宗教勧誘(いつもどおり)だった。だが、その場に残された少年の胸には久しく忘れてしまった熱が灯っていた

 

彼が昔のように魔法を使えるようになるのは、そう遠いことではない

 

「あっ、お腹すいたので私行きますね」

 

唐突に現れた人騒がせ(早苗)は来た時と同じように唐突に去っていった

 

しかし、一度起こった騒動は周囲の目を引いた

 

 

 

 

 

「将輝、彼女…!」

 

「どうし――へぇ」

 

そして、早苗の騒動に目を向けた二人の生徒が彼女を見て反応する

 

「三高にいなかったからまさか、と思ったけどよりにもよって第一高校とはね」

 

「ああ、このままだとミラージバットでは苦戦しそうだな」

 

一条将輝と吉祥寺真紅郎、それが彼らの名前である。どちらも第三高校の一年生で将輝は十氏族の跡取り、吉祥寺は基本コードを発見した天才として知られている。そんな二人が早苗の事を見つめていた。だが、その目の色は観察の色合いが強く警戒心が見て取れるようだった。そして、その警戒をくぐり抜け後ろから近づく影

 

「東風谷、早苗。飛行魔法を使うことのできるBS魔法師」

 

「その上、一般的な魔法師よりも魔法力が高くBS魔法師の一点特化というイメージを払拭させる人間の一人だったか?」

 

「手ごわい相手になりそうだね」

 

「だが、勝つのは俺たちだ」

 

「そうじゃの。我らの力を見せつける時じゃ」

 

不意に、会話に声が一つ増える。その事に驚きもせずに二人は後ろを振り返る

 

「なんだ、トモいたのか」

 

「なんだとはヒドイ言い草じゃのう。人が折角集めてきた情報はいらんのか?」

 

「悪い悪い、いつも助かってる」

 

「そうだね。トモにはいつも助けられてるよ」

 

「…いつもそのぐらいは褒めてくれると良いんじゃがのう」ボソッ

 

「ん?何か言ったか?」

 

「なんでもない。それより、調べてみた感じじゃが――」

 

茶色い髪に丸メガネをかけた中性的な顔立ちの第三高校の制服に身を包む女生徒がいた。身長は女子の割には高く将輝よりは小さいが、それでも真紅郎よりは背が高い。ちょうど中間ぐらいだろう。制服から女生徒とわかるがもしも男子の制服を着ていたら男子と言い張れるぐらいには顔が整っている。そんな、絶壁である。(どことは言わないが)

 

褒められて照れていたようだが気を取り直すと目立たぬようにこっそりと周囲を回って得た各校の印象や軽い注目選手についての情報を話していく

 

「――まあ、一高以外の有力選手はこんなものじゃな」

 

「…毎回思うけど一体どうやって相手の強さを判別しているんだい?」

 

「勘じゃよ、勘」

 

「(それにしては当たり過ぎな気がするけど)…それで、第一高校はどうだった」

 

「……中々に化物ぞろいじゃな。特に、三年にいる三巨頭とやら。あやつらには勝てる気がせんよ」

 

「…それは僕や将輝と比べても、かい?」

 

「主らと比べれば……いや、それでも厳しいじゃろうな。奴らの他にも化物レベルが三人も居おったからな」

 

「三巨頭の他に三人もいたのかい?」

 

「うむ。どうやら兄妹らしいのじゃがシバという奴らと先ほど話題になっていた東風谷じゃの。特にシバの兄の方は信じられん程じゃった」

 

「…、そんなにかい?」

 

「探ろうとした瞬間にバレた。殺気まで飛ばされてな。あそこまで濃密なのは大祖母様がキレた時以来じゃ」

 

カッカッカ!と笑うが三高には笑い事ではない。三巨頭がいるだけでも反則レベルなのにそれと同じレベルの生徒が三人もいると告げられたのだから

 

ちなみに、大祖母様がキレた理由は動物園を回ってる途中でとある動物の檻の前に行ったからである。(周囲への被害はなかったがその檻の中にいた動物はひっくり返って気絶していた)

 

「トモが一発でバレる、か。相当だな」

 

「それに、残りの二人も癖がありそうじゃ。シバの妹の方はおそらく三巨頭と同じレベル、東風谷についてはわからんかった」

 

「…わからない?トモが?」

 

「さすがのワシでも探るのに限界はある。じゃが、手ごわいのだけは間違いなかろうて」

 

「これで六対一、…将輝一人では分が悪い、か」

 

「ワシも力の限りを尽くすが難しかろう。こちらの戦力では勝つのは難しかろう」

 

トモから告げられた言葉に真紅郎は苦虫を噛み潰したような顔で下を向く。将輝一人に頼りきってしまう事、なまじ頭がいいばかりに戦力差から結果を予想してしまう。この戦力差は絶望的な程だ、と。だからこそ、

 

「……確かに、そうかもしれないな」

 

「将輝!?」

 

暗い雰囲気の中、それまで話を聞くだけに徹していた将輝からの思わぬ肯定に真紅郎はうつむかせていた顔を上げて将輝を見る

 

「だが、その戦力差をどうにかできるのが吉祥寺真紅郎という男だろう?」

 

その顔には一点の曇りもなくむしろ楽しみだといわんばかりの表情をしていた。ニヤリ、と笑いながら真っ直ぐに見つめてくる眼を見て真紅郎は理解する。将輝は本気だ、と

 

「それに、戦うと言っても殺し合いではなくスポーツだ。ルールが決められている以上勝つための方法なんていくらでもある」

 

「……そう、だね。競技の相性だってあるんだ。僕らが勝てないなんて理由はない」

 

「…そうじゃの。ワシらの力を見せつけるとするか」

 

 先程とは打って変わって明るくなった彼らは決意を目に灯して気合を入れ直す

 

「ところで、二人は彼女の事知ってるか?」

 

「……将輝、お主先ほどのワシの話聞いておらんかったな?」

 

「司波深雪、一高のエースで新入生代表にもなった生徒だよ」

 

「司波深雪、か…」

 

「ま、将輝はああいった女性が好みなのかのう?」

 

「………。(聞こえてない)」

 

「……ワシも黒髪にして伸ばすかの」

 

「トモ、頑張れ」

 

約一名、入れ直した気合が早速しぼんでいったが来賓の方の挨拶まで横の男子に慰められたことで持ち直していった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく、談笑が続く会場だったが来賓の方の挨拶の時間になると声を潜めてほとんどの生徒が手を止め話を中断し耳を澄ませていた

 

そう、()()()()()()()()、である

 

モグモグモグ

 

周囲の生徒からの視線をものともせず、食事していることを隠そうともせず、早苗は来賓の方を向きながら食事を続けていた

 

(やっぱり、ここの料理美味しいですね。話してたりしないでもっと食べとけば良かったです。やっぱり材料が違うのでしょうか?…あ、なくなった)

 

すぐに料理を取るためにテーブルに視線を移している時点で話を聞いていないのもバレバレである。

 

当然、そんな様子を見つけて早苗に苦労させられている彼女が何も思わないわけがなく、

 

「………(後でお話しよう)」

 

(なにやら雫がこっちを見つめてきますねぇ。ま、まさか

雫もコレ食べたかったんでしょうか?)

 

「――続いて、魔法協会理事九島(くどう)(れつ)様、お願いします」

 

彼女は誰だ?トラブルか?、と周囲の声が騒がしくなった事で早苗は意識を壇上に向ける。そこには綺麗なドレスを纏った美女とその背後に佇む老人が見えた

 

(後ろにいるのは…悪霊?呪われてる…?)

 

もちろん、生きてます

 

「まずは、悪ふざけに付き合わせたことに謝罪しよう」

 

スッ、と前の女性が退くと後ろの老人が前に出て挨拶を続ける

 

「今のはちょっとした余興だ。手品のようなものだ。だが、その手品に気づいたのは十人もいなかった。この意味が――」

 

(なんだ、悪霊じゃなかったんですね。ならいいや)

 

話を途中まで聞いてただの手品と言われて興味をなくした早苗はすぐに食事に戻る

 

彼女を見つめる眼差しは三つ。

 

今までになかった反応を見て楽しそうに笑う老人と、

 

(OHANASIの方が良さそう)

 

どうしてやろうか、と彼女を睨む親友、

 

(………。)

 

先ほどの言葉を思い出しながら複雑そうに彼女を見る元部員の姿があった

 

 

そして、懇親会が終わり、ついに、九校戦の幕が上がるっ!!

 

 




茶髪、メガネ、一体何ゾウさんなんだ

前書きにも書いたけど優等生の一色さんとかね。行動させてもカマセにしかならんし

てなわけで変わりに多少ポツポツと東方キャラに関連ある人とか本人とかその他諸々を出していく予定

そして次回からようやく九校戦に入ります
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