魔法科高校の風祝   作:こそ泥

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書きあがったー!

いや、小話作るとか言っといて考え始めたら筆が進まなくて笑った

多少3巻の内容入ってるけど九校戦の前だからセーフ!誰がなんと言おうとセーフ!!

にしても、早苗さん何の競技に出そうかなぁ。(考えてあるけど)

まあ、暇つぶしに読んで頂ければ幸いです!

それではどうぞ




危機と試験と水晶眼

――神祇魔法研究会の危機――

 

先日の襲撃事件から数週間、入学したばかりだった一年生も学校に慣れ始めたそんな放課後

 

『一年A組、東風谷早苗さん。至急、生徒会室までお越し下さい。繰り返します……』

「…おや?どうしたんでしょう?…とにかく、行って来ますので皆はいつもどおり練習を続けていてください」

「わかりました」

 

 突然の呼び出しに心当たりがない早苗は首をひねりながら演習室をあとにする

 

 しかし、彼女は気づかなかった。彼女の後ろ姿を見つめる一人の生徒がいたことを……

 

 

 

――コンコン

「どうぞ」

「失礼します、東風谷早苗です」

「よく来てくれました」

 

 早苗が生徒会室のドアをノックすると中から返事があり中に入る

 生徒会室の中は綺麗に整っており、部屋の中央の机には生徒会の面々の姿があった

 

「よく来てくれましたね、私が生徒会長の七草真由美です。…こうやってちゃんと顔を合わせるのは入学式以来かしら?」

「そうですね。…いくら私でも生徒会長の事を忘れたりはしませんよ?」

 

 あら、ちゃんと覚えててくれたのね。と笑うと真由美は他の人を紹介する

 

「こちらが会計の市原鈴音、通称リンちゃん」

「会長、その呼び方をするのは会長だけです」

「なるほど、リンちゃんですね!よろしくお願いします!」

「…………。」

「それでこっちが書記の中条あずさ、通称あーちゃん」

「会長~、その呼び方はやめてくださいよ~!」

「ふむふむ、こっちがあーちゃんですね」

 

 まさか後輩にも同じ呼ばれ方をするとは思わず絶句するリンちゃんと会長の事を恨めしそうに見つめるあーちゃんの事を気にも止めず真由美は紹介を続けていく

 

「深雪さんのことは紹介しなくても大丈夫よね?」

「はい。クラスメートですから」

「それでこっちが――」

「服部刑部です」

「通称、はんぞーくん」

「会長!自分の名前は服部刑b――「忍者ですか!?忍者ですね!?」――もういいです」

 

 カッ!と目を見開いた早苗が服部に詰め寄り、服部はニコニコといつもどおりの表情の真由美を見て諦める。しばらく早苗が服部に詰め寄り話をせがんだが服部は何も話そうとせず口をつぐんだまま動かなかった。そして早苗が落ち着いてきたところで真由美が話を再開する

 

「この五人で生徒会を運営しています」

「なるほど。個性的な人が多いのですね!(主に服部)……ところで、なぜ私は呼ばれたのでしょう?」

「ええ、その事なんだけど――」

「そこからは私が話をしよう」

 

 ガラ、と生徒会室のドアを開けて入ってきたのは風紀委員長の渡辺摩利だった

 

「君は先日の事件で我が校の生徒が一部だが敵に組みしていたという話は知っているかい?」

「ええ。洗脳魔法を使ったらしいということは噂で聞きました」

「それを知っているならば話は早い。先日、二度とこのようなことが無いように生徒全員にマインドコントロールの調査を行った」

「…ああ、この間の!……それで、なぜ私は呼ばれたんでしょう?」

 

 未だに話が見えていない早苗に対して摩利は話を続ける

 

「結論から言うと、君の作った神祇魔法研究会の君を除く全メンバーにマインドコントロールの形跡が確認された」

「……ほえ?ま、まさかそんなことが……!?」

「ここで問題なのはそのマインドコントロールが前回の事件とは全くの別口であるということだ」

「………まさか、他にもこの学校に襲撃を考えているやつがいるということですか!?」

「………………。」「……雫の気持ちがわかった気がするわ」

 

 許せません!うちの部員を狙うだなんて!と憤慨する早苗と呆れた表情でそれを見つめる摩利と少し痛そうにお腹をさする深雪

 

「それで、うちの部員を洗脳しようとしている不届きものは一体どこのどいつなのですか!?」

「君だ」

「………?」

 

 摩利に指さされながら言われた早苗はキョロキョロ、と自分の背後を確認するがそこには本棚しかなく、もしかして…といった顔で自分を指差すとうなづいて肯定されたことでようやく事態を認識する

 

 自分が疑われている、と

 

「ちょ、ちょっと待ってください!私は部員を洗脳してこの学校を襲おうなんてしてませよ!?」

「……先ほど、君が演習室を出たあとに部室に残されていたものなのだが見覚えはあるかい?」

 

 コトン、と机の上に置かれたのは早苗がいつも部活の際に使用しているお香だった

 

「先ほど中身を確認させてもらったのだが、これには臭いを嗅いだ人間をトランス状態にする効力がある。そして、君の部員からはある特定の宗教に対して傾倒している様子が見て取れた」

「……………もしかして…?」

「それと、匿名の生徒から君の部活の活動の詳しい内容も聞いている。神を崇めると魔法が使えるようになる。だったか?どこの胡散臭い宗教だそれは」

「聞き捨てなりません!」

 

 タラリ、と汗を流す早苗だったが摩利の一言に態度を一変し摩利にスゴイ勢いで食って掛かる

 

「神奈子様と諏訪子様を信じれば魔法を使えるようになるのは本当です!そこらへんのまがい物の宗教なんかと一緒にしないでください!!」

(早苗、やっぱりあなた……)

(なぜこれでマインドコントロールの形跡無しと出たんだ?)

 

 突然の豹変に深雪は本当に操られているのか、と疑い摩利は至極ごもっともな疑問を抱いていた

 

「――神様に祈るというのならそれこそ神奈子様か諏訪子様を」

「わかったわかった。先ほどの胡散臭い宗教という言葉は撤回する」

「……わかればいいんです。わかれば」

「…なぜ、私が悪いような空気になっているのかはわからないが……とにかく!今の神祇魔法研究会の活動内容は適当であるとは言えない。よって部活動の停止。悪ければ廃部もありえる」

「そ、そんな!!?」

 

 顔を青くして悲痛な叫びを上げる早苗を見てかわいそうだと感じたのか真由美が助け舟を出す

 

「…摩利、意地悪しないであげたら?」

「そう、だな。十文字達との話し合いの結果、先日の襲撃事件で魔法を使い、洗脳を手伝った生徒は休学という扱いになったが、剣道部は廃部にはしなかった。今回の件では魔法は使われておらず、悪意があったわけでもなさそうなのでお前に対しては警告、部活の方もそのまま続けていいという結論になった」

「よ、よかっt――「ただし!」――まだあるんですか?」

「今回見つかったこのお香に関しては没収。また、今後このような活動をしないように活動の時間中は顧問の先生が見張ることが義務化される。当然、顧問がいない時の活動は禁止されるから活動の回数は大きく減るだろう。それでもいいな?」

「くっ、仕方がないですね。……見つからなければいいだけですし」ボソッ

「ああ、早苗?隠れて活動しているのが発見された場合はキツーいお説教が待ってるから怪しい行動は取らないほうがいいわよ?」

「アッハイ、キヲツケマス」

「それに、もし今後このような活動が発見された場合、即刻退学処分となる。今回のことは学校側からの最大限の譲歩だと思え。実際、君を退学にして部活も廃部にするべきだ、という声も上がっていたぐらいだ。これ以上余計な世話はかけさせるなよ?」

 

 

 

 今後、神祇魔法研究会はその活動回数が減ることになるが部員の数は減らず、神祇魔法の研究と発展に尽力しその真っ当な活動が評価され、数年後には部活連の中でも一科生と二科生が混ざって魔法力を高め、新しい魔法を身につけるべく活動する部活として脚光を浴び、その部員数を大きく増やすこととなり、その初代部長にして創設者の早苗は神祇魔法発展の功労者として称えられる

 これから彼女が起こす様々なトラブルに巻き込まれた人間はその話を聞いて複雑そうな、苦虫を噛み潰したような顔でその話を聞いていたという

 

 

 

 

 

 

 

 

――定期試験の……――

 

「それでは、失礼します」

「失礼します!」

 

 七月半ばに入り定期試験も終わった頃、東風谷早苗と司波達也という珍しい組み合わせの二人は生徒指導室から解放されていた

 

「達也、それに東風谷」

「レオか、一体どうしたんだ?」

 

 生徒指導室から出てきた二人を待っていたのは深雪以外のよく共に行動しているA組とE組の顔なじみと言ってもいいメンバーだった

 

「それはこっちのセリフだぜ、お前ら二人ともなんで指導室に呼ばれたんだ?」

「少し、テストのことで尋問を受けていた」

「…穏やかじゃねーな」

「いえ、穏やかでしたよ?特に怒られてたわけじゃないですし」

「早苗、少し黙ってて」

「実技試験で手を抜いてるんじゃないかって疑われていたようだな」

「私の場合は逆に筆記試験で手を抜いてるんじゃないか、って」

「何それ?そんなことしてもメリットなんてどこにもないじゃない!」

「……でも、達也さんの場合そう思うのも少しわかる気がします」

「…早苗についても同じく」

 

 今回行われた定期試験での総合得点での順位は一位 司波深雪、二位 光井ほのか、三位 北山雫とA組のよくいるメンバーが独占していた。しかし、実技では一位の深雪に僅差で東風谷早苗の名前が上がり筆記では深雪を抑えて達也が一位をとっていた

 早苗なら筆記が、達也なら実技の点数との釣り合いが取れておらず、実技ができなければ理論が十分に理解できない。という定説に二人は真っ向から喧嘩を売っているようだった

 

「……達也が実技ができないのは知ってるけど、東風谷ってそんなに筆記の点数不味いのか?」

「聞いてればわかる。早苗」

「はい?なんでしょう?」

「『共振』を使うときはどんなイメージ?」

「諏訪子様の可愛い姿を見た時の体の震えですね」

「…………えっ」

「『レーザー』は?」

「神奈子様が背負う後光」

「「………。」」

「ね?イメージが変だから理論もおかしくなる。だから早苗は筆記の点数が良くない」

 

 どこが変なんですかー!と、叫びを上げる早苗に対してその普段の言動をあまり見慣れてないE組の全員が絶句していた。これで何故自分たちよりも上手く魔法が使えるのか疑問に思うのも仕方の無いことだろう

 

「…早苗さんって実技2位でしたよね?」

「…この理解で2位が取れるってもしかしてちゃんとしたイメージがあれば早苗って1位も取れるんじゃないの?」

(まさか、このイメージで深雪に近いレベルの魔法が使えるとは……、早苗に憑いているナニカの影響なのか…?)

「いえ、私では無理ですよ。強度という意味では負ける気はありませんが展開の速さではまだ勝てません。だから今はまだ2位でも構わないです」

「…その展開のスピードでも私たち二科生を超えてると思うんだけど……」

「うん。早苗の魔法式の展開の速度は私たちと比べても若干速い。…少し複雑」

「早苗の計測での最高速度ってどのぐらいだっけ?」

「確か、273msですね」

「………私、1000ms行くのに結構苦労したんだけど」

「……奇遇だな、俺も同じ苦労をした気がするぜ」

 

 ほのかの問いに答える早苗の言葉を聞いてエリカとレオが哀愁を漂わせる

 

「でも、それだけ実力があるなら九校戦も出場できるんじゃないですか?」

「ああ、確か実技の成績上位者20名が選ばれたはずだから三人とも選手に選ばれるだろう」

「深雪も、その準備で今は忙しいって言ってた」

「でも、こんだけ優秀な奴が多いんなら今年の九校戦も優勝できるんじゃないか?」

「油断はできない。今年は三高に一条の御曹司が入ったらしいから」

「へぇ、よく知ってるな」

「雫は九校戦大好きですもんね。この間初めて雫の家に行った時に熱く語られました…」

「うん。毎年見に行ってる。今年は自分が出場できるかもしれないから気合が入る…!」

 

 こうして、彼らの時間は過ぎていく。正式に選手として選ばれたA組の三人と深雪、選手ではなくエンジニアとして選ばれた達也。彼らが何を巻き起こすのかはまだわからない

 

 

 

 

 

 

 

 

――神を見る目――

 

「『水晶眼』というのは一体何なんだ?差し支えなければ教えてくれないか?」

「……いいよ、それほど秘密ってわけでもないからね」

 

 時間は経過して正式な代表選手・エンジニアの発足式が終わってちょうど一週間。ことの発端は美月が見慣れぬ活性化した霊子を見たことにある。気になって霊子を追いかけるとそこでは同じクラスの吉田幹比古が魔法の練習をしていた。そこで多少の話があった後、幹比古が美月の眼に興味を持ったことがこんなことになるとは思っていなかった

 

「『水晶眼』というのは僕たちの流派では神を見る眼とされているんだ。精霊の個々の力量の違い、性質の違いを判別できるということはその精霊の源である『神霊』を見ることができるとされている。僕たちにとって水晶眼の持ち主は神霊というシステムにアクセスする為の巫女なんだ」

「………っ」

 

 神を見る眼、神霊、巫女。達也はここまで聞いてある一人の友人の姿を思い浮かべる。霊子の塊であるナニカを見て、それを神と崇める巫女。そんな少女の存在を…

 だからこそ、話が終わり美月がいなくなった後に達也は幹比古を呼び止めて質問をする

 

「…幹比古、その水晶眼の持ち主というのは神霊の声を聞くことはできるのか?」

「いや、そんなはずはない。おそらく幻聴だと思う」

「では、精霊同士で意志のやり取りなどはあるのか?」

「………、ある、と思う。でも、どうしたんだい?……まさか、そんな人がいるとでも?」

「…ああ、いる。霊子の塊のナニカと共に暮らしているらしい人間が」

「もしかして、それって東風谷さん?神祇魔法研究会の」

「ああ、おそらくだがな」

「それは嘘だと思う。彼女の話す神霊は宗教に馴染みを持たせるために考えられたねつ造だ。神霊と言葉をかわすことができるはずが「俺の師匠がそれを確認している」――なんだって!?」

「師の名前は九重八雲、聞いたことがあるだろう?」

「ああ、古式魔法を扱う者として有名だが、本当に?」

「こんなことで嘘を言っても仕方がないだろう?それで、師匠が彼女の住んでいた守矢神社という場所に調査に行った時、霊子が追ってきて言葉を発したと言っていた」

「…その時に周囲に人影は?」

「なかったそうだ。もちろん、あらかじめ誰かに行くことを知らせてもいない」

「……あり得るとしたら三つ。一つは本当にそのような存在がいた事。二つ目はあらかじめ何者かが敷地内に入った時にそうするようにプログラムしておくこと。三つ目は何者かが侵入に気づいて術を使った。だが、それほどの使い手が気づかないというのはおかしい。話を聞いただけだけど、彼はそういった侵入、隠密のスペシャリストらしい。その人に悟らせずに魔法を使うのは無理だろうし、防犯として設置した魔法なんて気づかないはずがない……。いや、でも本当に?」

「ああ。しかも追いかけてきた霊子を他の霊子が引き止めているように見えたらしい」

「………、それが本当ならばその守矢神社には神霊が、もしくは独自の意思を持った精霊がいる可能性は高い。いや、でも、本当に?」

 

 コクリ、と顔を縦に振って肯定する達也。それに対して衝撃を受ける幹比古。あまり達也との関わりが長くない彼だがそれでも、達也が率先して嘘をつくような人間だとは思っていない。さらに言えば彼の眼は真剣そのものでふざけているようには到底見えなかった

 

「俺と師匠はその霊子でできたナニカに早苗が操られているのではないかと考えている。そして、もしもそれの目的が今の日常に干渉してくるのなら排除するつもりだ」

「…それは、そのナニカだけを?それとも……」

「どうなるかはまだわからない。だが、もしものことがあった場合には幹比古、お前の力を貸してくれないか?」

「……そうだね、もしもの時があったらどこまで力になれるかはわからないけどその時は力を貸すよ」

「専門家の力を借りられるんだ。十分に力になるさ」

 

 

 

 こうして、早苗の神社に住まうナニカへの対策に達也は知恵を、力を、仲間を集める。彼の身の回りの日常を、愛する妹を守るために。

 

 

 

 

 

「ぶえっくしょい!誰かが噂でもしてるのかな?」

「早苗以外に私たちの事を知ってる人なんてこの世にはいないんだから早苗に決まってるじゃん」

「いや、前に出た泥棒が噂でもしてるのかもしれないぞ?アレはなんだったんだ!って」

「それは大変だ!今度こそ神奈子が漏らしちゃうじゃないか!!」

「んなっ!?諏訪子!私が、そんなこと、するはずがないだろう!?」

「そんなこと言っちゃって~!あの後一人で寝れなかったのはどこの誰さ!」

「うぐっ、あ、あれはまた誰かが侵入してきた時に諏訪子が暴走しないようにだね……」

 

 今日も、守矢神社は平和であった。まさか、自分たちが脅威だと思われてるとも知らずに

 

 

 

 

 




神祇魔法研究会の危機
 まあ、あれだけやりたい放題してればそりゃあ、ねえ?

 あの事件があったあとに月の初めに毎回メンタルチェックやってるらしいからしょうがないね!

 対処がヌルイ?壬生さんとか普通に学校に残ってるんだからこっちもヌルイでしょ(適当)

定期試験の……
 早苗さんの技能がどれくらいあるのかを出したかっただけ

 正直、一番書くのに苦労した(一番文字数少ないのに)

 魔法のイメージについては適当です。僕にはこれが限界なんです!

神を見る眼
 守矢神社に対して皆考えすぎじゃね?ってぐらいシリアスしてる…。

 そしてこの温度差である


誤字脱字ありましたらよろしくお願いします!
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