「なぜおまえはジュエルシードを集める!?」
響の放つ剣閃をひらりひらりとかわし、なのはの操るシューターを手ではじく。
「なぜ?おかしいことを聞く、これは願望器、己の願望をかなえるために決まっておろう!」
響が振るう剣を受け止め、剣ごと響を空に放り投げる、追撃をかけようとしたところで先ほどと同じようなピンク色の帯に拘束される。
「ちっ」
「ディバイーン………」
俺は帯を無理やり引きちぎろうと魔力を高める。なのはは大きな魔力を集め始める。
「バスター!」
「おおおおおおおおおおおおおおおっ!」
俺はなのはの放つピンク色の閃光に包まれる、魔力の奔流にのまれ不安定な魔力の制御がさらに難しくなる。
爆音と、爆風、そして土煙が舞いあたりの視界が悪くなる。
「やったか?」
響がそうつぶやく、だか響そのセリフは……
「死亡フラグだぞ!少年!」
響のいる場所を気配で察知しそこに向けて跳躍する、そして引き絞ったこぶしを前に向けて放つ。
「なんでそんな言葉知ってるんだよっ!?」
致死の威力を秘めた俺の一撃を響はとっさにシールドを展開しを受け止める。
「悪手だぞ!これで終わりだ、少年!」
俺のその掛け声とともにシールドとせめぎ合っているおれの手の周りに魔力がまとわりつき始める、俺の手み集まった魔力はすざまじい速さで回転し始め見る見るうちに響のシールドを削っていく。
「っつ!」
上空で大きな魔力の収束を確認し、とっさにその場から飛び退く。
「ディバイーン…バスター!」
俺が先ほどいた場所にピンク色の光柱が立つ。
コイツ仲間のことは考えてねえのか!
響にはあたらなかったようだが、十分些細なミスで誤爆するレベルだ。
「しっ!」
ディバイーンバスターによっておこった煙の中から響が飛び出し、いつのまにかにその手に握った双剣を振りかぶってくる。
「まだ甘いな、少年」
俺は響の懐に飛び込み、振りかぶった双剣を握る腕をつかんで地面にたたきつける。
「がっ!?」
起き上がろうとした響の頭を踏みつけ、地面に固定する、そして空中にいるなのはをにらみつける。
「う!?」
フードで顔は見えないがどうやら俺の切れている気持ちは伝わったらしい、なのはがジリと後ろにさがる。
そして俺は腕をなのはに向け、腕に魔力を集める。
『CHARGE』
徐々に圧縮された魔力が球状になりその大きさを増していく。
『BURST』
極限まで圧縮された魔力が怒涛の勢いでなのはに向けて放たれる、一気に膨張する魔力の奔流になのはは飲み込まれ爆発した。
「てめえ!」
足元で響がもがくが腹に蹴りを入れて黙らせる。
落ちてくるなのはをつかみ拘束する。
「ジュエルシードを出せ、そうすれば命は助けてやる」
そう告げると、なのはの胸にかけられた宝石がピコピコと光り数個のジュエルシードは吐き出される。
「いい子だ」
俺は吐き出されたジュエルシードを握りしめ、なのはの体を地面に横たえる。
「タルト!」
『BREAK』
魔力を放出し結界を破壊する、即座に転移魔法を発動し、家から離れたところに転移する。
そこは暗い路地裏だった。
なぜおれはこんなことしなければならないのだろう?
「くそっ!」
壁にこぶしをたたきつける、もっと平和な解決方法が思い浮かべられない自分に腹が立った。
気付けばむき出した針金が俺の手のひらに刺さり血が滴っていた。
「いてえ……」
「ふむ、ちょうどいい感じに面白くなってきているねえ、彼が中盤をこえても原作に出てこなかったときはひやひやしたけど、僕は満足だよ」
慎の戦闘を見ていた青年はそうひとり呟く。
「ふふ、君もそう思わないかい?」
青年はそこにいた少女に向けて話しかける。
「・・・・・・・・・・」
「返事なしか、まあいいよ、まず言っておくよこの子が君がこれから頼れる唯一の人だ、つまり君のお兄ちゃんだよ」
「おにい・・・ちゃん・・・?」
「そうだ、彼が君の守護者、だから心配することはない、いってらっしゃい」
少女は光に包まれ消えて行った。
「彼女はどんな物語を描いてくれるのかな?僕を楽しませてくれよ?」
けらけらと青年は笑う、狂ったように笑う。
青年の思惑に転生者は気付かない。
青年の思惑は正直自分でも把握し切れてませんw
ただかれは自分の娯楽を追及しています。
これがこの後どうなることやら
楽しんでもらえたら幸いです、では