魔法少女リリカルなのは―幸せを求めるもの―   作:ゾンビー

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少し遅くなりました、定期テストが一段落したので、第4話を投稿します


第四話:招待

「へえ、じゃああなたが北雁慎くんなのね」

 

「はい・・・」

 

高町母・・・桃子さんは俺が北雁慎だと名乗ると、俺を翠屋に誘ってくれた。

 

「なのはったら、あれから話すのは北雁君のことばかりなのよ」

 

「お、お母さん、それは言わないで、っていってたよね!」

 

そんなやり取りをする高町の顔が赤いがどうしたのだろうか?

 

「おい、慎、もしなのはに手を出したらどうなるか、ワカッテルヨナ・・・?」

 

俺に話しかけてきたのは、先ほど重傷を負ったはずの高町兄・・・恭也さんである。

 

あの後病院に搬送され、驚異的といえる回復スピードで回復し、今は頭の部分を少し包帯で覆っている。

 

「え、ええ、わかってますよ」

 

「そうか、ならいい」

 

とそんな会話がなされている間に俺たちは、翠屋についていた。

 

「おかえり、おや?そっちの子は?」

 

「はじめまして、北雁慎です」

 

と店の中から現れたのは、この高町一家の大黒柱、高町士郎さん。

 

「ああ、君がなのはの言っていた子か、ゆっくりしていくといい」

 

と、俺を翠屋の中に入れてくれた。

 

で、俺は席に座ろうとしたのだが、

 

「ほらなのは、行ってきなさい」

 

 

「わ、わかったの、って、きゃあ!?」

あれ?これに似たことが学校でもあったような・・・?

 

と、声がしたほうを向くと高町がバランスを崩し、俺の注文した料理を乗せたトレイをすごくわざとらしく宙に放り上げ、俺に向かって転んできた、俺は高町をしっかりと受け止めると右手を動かして落ちてきたトレイと料理をうまく受け止める。

 

「高町・・・石ころもない平坦な床でどうやって転ぶんだ?」

 

「にゃはは・・・ごめんなさーい」

 

と、そんなやり取りをしながら席に座り、いざ、食べようとして俺は高町に料理の乗ったトレイを奪われた、そして。

 

「慎君、あーん//」

 

高町は料理・・・まあサンドイッチなのだがそれを持って少し顔を赤くして俺にあーんをしようとする。

 

しかし俺はそんなことはあまり気にならない、なぜかって?俺の右斜め後ろにバーサーカーがいるからである、俺はバーサーカーこと恭也さんから送られてくる殺気に内心冷や汗が止まらないので、高町のあーんにあまり気が回らないのである。

 

しかし断れば高町がしゅん、となってしまうので断ることができない。

 

「あ、あーん」

 

俺の口に料理が入る瞬間、恭也さんから送られてくる殺気が一段強くなる。そんな状態のため食べているサンドイッチも味が感じられない。

 

「フフ、ナノハニ、ツク、ガイチュウハ、クジョスル」

 

恭弥さんからは遠く離れてるはずなのに、恭也さんのこの声だけは異様にはっきりと聞こえてきた。

 

「お、おいしい?//」

 

ともじもじと高町が顔を赤くして聞いてくる、その可愛さに俺の精神は変な感じカオスになる。

 

「うんおいしいよ」

 

こんなときに勝手に動く口はありがたい、まあ

 

「なのははかわいいなあ」

 

と、こんな弊害があるが・・・そして恭也さんから送られてくる殺気が強くなり、高町は恥ずかしがって、より顔が赤くなりそんな姿もかわいいし、あれ?実際デメリットしか出てなくない?

 

そんなことよりも俺は高町な尋ねてみる。

 

「高町、なんではい、あーん?をするの?」

 

「さっきみたいになのはって呼んでくれなきゃ答えないもん」

 

と高町はつんとそっぽを向く。そんな姿もかわいいなあ。

 

「なのは」

 

と名前を呼びなおしてみる。

 

「お父さんとお母さんがいつもやってるから、だめだった?」

 

上目遣いは反則だろ・・・、と俺が断れるわけがなくそのまま、あーんをされてサンドイッチを食べる。俺は士郎さんのほうにアイコンタクトで救援を求めようとするが。

 

「ふふっ、微笑ましいなあ、私たちもこんな感じだったのかな?」

 

「あら?士郎さんまだあの子たちには負けてませんよ?」

 

桃子さんと二人に甘い空間に入ってしまい、こちらの視線に気づいていない。

 

その後も俺は恭也さんの殺気に耐えながらその食事の時間を乗り切った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ご馳走様でした」

 

と恭也さんの殺気におびえる針のむしろタイムも終了し、俺は士郎さんにトレイを返却すると。

 

「慎君」

 

と、士郎さんに呼び止められた、なんですか?と俺はそこで立ち止まる。

 

「家で一回模擬戦をしていかないかい?」

 

はい?なぜおれが戦闘民族と戦わないといけないの?いつの間にフラグが立っていたの?

 

と俺の心の中の時が一瞬止まり。

 

「いいじゃないか、とうさん、俺も慎に八つあ・・・ゲフンゲフン真の実力が確認できるし」

 

恭也さん、いま絶対八つ当たりって言いかけましたよね?

 

「そうだな、まずは恭也に相手をしてもらおうか」

 

士郎さん!、それは俺に対しての死刑宣言です!気付いてますか!?

 

「な、いいよな慎」

 

その時の恭也さんの顔は黒笑を浮かべていた。

 

「サア・・・道場へ行こうか?」

 

「はい・・・」

 

もうあきらめました・・・この人の暴走を止めるには俺では力不足なんだよ・・・。

 

「さあ、死合いをハジメヨウカ?」

 

と、道場についた俺は木刀を渡され恭也さんと向き合っていた。ちなみに先ほどの文字は誤字ではない、殺気を放つ恭也さんは、恐ろしいことこの上ない。

 

「では、始め!」

 

士郎さんが合図をした瞬間、恭也さんの姿が消える、背後から殺気を感じたので、俺は木刀でそれを受け止めようとした。

 

ズドン!・・・カラン

 

「はっ?」

 

確かに恭也さんが振り下ろした木刀を受け止めたはずだ、が、しかし俺が目にした光景は。

 

俺の木刀がバターを切るようにたやすく切られ、それにより少しずれた斬撃が俺のすぐ横をかすめ床を抉り取った光景だった。

 

俺は恭也さんがもう一度木刀を振り下ろす前にバックステップでその場を離脱する。

 

恭也さんの木刀はすぐに振るわれ、俺が先ほどまでいたところの床を先ほどと同じように抉り取った。恭也さんはさらにこちらに踏み込み、一撃必殺の威力をはらんだ木刀をふるい、俺はそれをバックステップでよけ続ける。

 

「ドウシタ?ヨケツヅケルダケナノカ?オマエハ」

 

俺の背中がついに道場の壁に当たる。

 

「コレデ・・・ニゲラレナイ!」

 

恭也さんは木刀を振り下ろす!

 

俺は一か八か!

 

(真剣・・・白羽取りっ!)

 

俺は木刀を両掌ではさみ、全力で止める!

 

ミシッという音が俺の体の中から聞こえ、床がへこむ。

 

俺はしびれる腕を動かし、恭也さんから木刀を手放させる、そして足を使って恭也さんを突き飛ばす。

 

恭也さんは舌打ちをして、体勢を立て直す、俺は全速力で恭也さんに突っこむ。

 

恭也さんは蹴りで応戦しようとするが。

 

「なにっ!?」

 

俺は恭也さんの足を踏み台にして高く飛び、恭也さんの首に取りつく、そして頸動脈を絞め意識を刈り取る。

 

が・・・俺は恭也さんに捕まれ投げ飛ばされる。

 

(気絶しても動けるのかよ!?なんて化け物だ!)

 

俺は体勢を立て直すと恭也さんの足を払い、恭也さんの頭部に勢いよく足を振り下ろす。

 

「はぁ、はぁ、あぶなかった、やらなきゃ殺られるところだった」

 

恭也さんは完全に沈黙し、俺は汗をぬぐった。

 

「いやあ、すごいね恭也に勝つなんて」

 

と拍手をして近づいてくる士郎さん。そんな彼に俺は言った。

 

「ほめてくれるのはうれしいんですけど、床、どうするんですか?」

 

俺がその言葉を発した瞬間、士郎さんの笑顔は凍りついた。

 

俺と士郎さんの眼前に広がるのは、床がボロボロになった道場だった。

 

士郎さんは頭を抱え、桃子さんは。

 

「後で恭也にはO☆SHI☆O☆KIね・・・」

 

と、一目見ると身の毛がよだつような笑顔で言っていた。

 

そのあと、高町家に恭也さんの断末魔が響いたのは言うまでもないだろう。

 




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