魔法少女リリカルなのは―幸せを求めるもの―   作:ゾンビー

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第七話

俺はこの日に起こったことを一生忘れないだろう、その日の午後を境に、俺のくだらない日常はついに崩壊し、運命という名の織物は今までとは全く違う色を織り始める。

 

その日は学校が終わって放課後になり、家に帰宅した俺は、たいしてやることもないので夕飯の準備をして、少し休憩していたころのことだった。

 

―少女が上から落ちてきた―

 

そのままその言葉の通り、上から少女が俺の家の屋根をぶち抜いて俺の目の前に落ちてきた、その少女に続いて屋根に空いた穴から入ってきたのは、見たこともない鳥だった、その翼は、羽の一つ一つが鋼のような光沢をもち、そのくちばしと爪は鋭く、長く伸びている、そしてその額には青い小さな宝石が一つはまっていた。

 

落ちてきた少女のほうはどうやら気絶しているらしく、ピクリとも動かない。

 

その鳥は少女を見つけた途端少女に襲い掛かる、が、それを俺はその鳥の首をつかみ血管を圧迫する。

 

「KAAAAAAAAAAA!」

 

「うるせえよ」

 

俺は鳥の首を握る力を強くする、鳥の体から力が抜ける、するとその体は光に包まれ、光が収まった後そこにあったのは一羽の気絶している白鷲と一つの青い宝石だった。

 

俺はその青い宝石をなくさないように手で拾う、あとは気絶している白鷲を毛布にくるみそっとそこに置いておいた。

 

最後に少女の様子を見に行こうとした時だった、

 

突如として宝石が光りだしたのだ。

 

―Mental data check・・・fit―

 

―core program・・・realize―

 

―code name『Jewel seed』―

 

―personalize―

 

「な、何が起こってるんだ?」

 

俺は突然の出来事についていけてない。そして

 

―harmonize―

 

「ぐあああああああああっ!?」

 

青い宝石が浮き俺の胸の中に入ってくる、そして体を襲ってくる激痛、あまりの激痛に視界が明滅し、そして俺の意識ははじけ飛んだ。

 

『マスター、マスター、起きてください!マスター!』

 

「う?ああ・・・誰だ?・・・俺はどのくらい意識を失っていた?」

 

そんな声で俺は目を覚ます、俺は立ち上がり時計を確認するとどうやら気を失っていたのは1分程らしい。

 

俺の右手にはカード型で手に収まるくらいのものが握られていた、先ほどの謎の声はこれから聞こえてくるようだ。

 

「なんだこれは?」

 

『私ですか?私はロストロギア『ジュエルシード機関』の管制人格です』

 

ロストロギアそんな名前が出てきても、その時の俺にはそれがどれほど危険なのかあまり理解できなかった。

 

「名前はないのか?」

 

『名前・・・ですか、よろしければマスターが決めていただけませんか?』

 

と言われ少し考える。

 

「じゃあタルトってのはどうだ?」

 

『名称認識、ありがとうございますマスター』

 

と、どうやら名前も決まったので。

 

「ちょっとまってくれるか?」

 

と、タルトに断わって少女ののもとに向かう、少女の金髪が目にまぶしい、傷を見るために姿勢を直したのだが・・・。

 

(この子なんて言うものを着ていやがる・・・!)

 

少女は露出の多いレオタードのような服を着ていた、その服はところどころ破けており、その下にある白磁のような肌に生々しい傷跡が残っていた。

 

「おーい、そこの君起きてくれ」

 

と少女の肩をゆする。

 

「むみゅう・・・はっ!?ジュエルシードは!?・・・っつう!?」

 

少女は覚醒すると勢いよく体を跳ね上げ、そして傷でも痛んだのか眉をひそめる。

 

「あまり勢いよく動かないほうがいいよ、ところどころ浅いとはいえ傷ができてるから」

 

と、俺が声をかけると、少女はあたりを見回す。

 

「ここは?」

 

「俺の家だよ、君は屋根をぶちやぶってきたんだよ」

 

俺はそう言って俺は丸い穴が開いた天井を指さす、少女はそれを見る。

 

「ご、ごめんなさい」

 

「別にいいよ、それよりもこっちにこい、手当てしてあげるから」

 

「えっと・・・」

 

少女はどうすればいいのかわからないようで、おろおろしてる。

 

ぐぅ・・・

 

どこからかそんなかわいらしい音が聞こえてきた。

 

少女は顔を真っ赤にしておなかを抑えた。

 

「どうやら腹も減ってるみたいだな、手当てするついでに夕飯くってけ、少し多く作りすぎたからな」

 

「えっと・・・、ありがとうございます」

 

俺は救急箱を持ってくると少女あてを始めた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「よし、これで手当ては終わり、親とかに連絡できる?」

 

「あ、はい今連絡したので」

 

すると外からドドドという地鳴りがしてくる、そして。

 

「フェイトー!どこ行ってたんだい!?心配したんだからね!?」

 

赤い女性が飛び出してくる。

 

「ぐはっ」

 

俺はその女性に弾き飛ばされて床を転がり、その女性は少女に飛びついた。

 

「うん、ごめんねアルフ」

 

「フェイトが無事ならいいんだよ」

 

そう互いの無事を確認して二人は微笑んでいた。

 

どうやら俺が入る空気ではないので、俺はその少女の微笑みを背に夕食を作るためにキッチンに入っていった。

 

 




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