「・・・ま・・・ご・・・・よ」
「・・・・・・」
「・・さま、あさ・・ざい・すよ」
「・・・んん」
「キラ様、朝でございますよ? 起きてくださいまし」
「ふぁ?」
朝7時、キラ・ヤマトはとあるメイドの声によって目を覚ました。
「おはようございます。キラ様」
「おはようございます・・・真那さん」
メイドの名は月詠真那。とあることが切っ掛けでヤマト家にやって来た女性である。
「もう朝食の準備ができております」
「わかりました」
キラはハシゴから降り(ロフトなので)、真那と共にリビングに向かった。キラと真那は転生者である。キラはジェネシスの余波に巻き込まれて。真那は地球外生命体の攻撃によって。他にも転生された者はいるがこの場にはいないのでまた後で。リビングに着くと、カリダが料理を作っていた。
「おはよう母さん」
「おはようキラ。真那さん何時もありがとうございます」
「いえ奥様。メイドとして当然のことでございます」
キラはテーブルの方に向かうと3人の少女が朝食を食べていた。
「おはようございます、キラさん」
「おはようナデシコ姉さん」
彼女は『ナデシコ・ヤマト』。前世では『艦娘』という存在で、戦艦『大和』と言われた少女だった。因みにキラより1つ上である。
「お兄ちゃんおはよう!」
「お兄さんおはようなのです」
上は『イカズチ・ヤマト』、下は『イナズマ・ヤマト』。彼女達もまたナデシコと同じ艦娘であり、二人とも「暁型駆逐艦』の姉妹だ。彼女達は小学4年生である。
「おはようイカズチ、イナズマ」
「もうすぐでアスランおにいちゃんが来ちゃうわよ?」
「そうだね。早く食べないと」
そういってキラはカリダが作った朝食を食べ、登校する準備をした。
ピンポーン
「は~い」
ガチャ
「おはようございます」
「おはようございますアスラン君」
「おはようアスラン君。カガリさんは来てないのかしら?」
「カガリは先に行ってますよ」
「そう」
『アスラン・ザラ』キラと同じ転性者であり、キラの幼馴染である。アスランはもう一人の転性者である『カガリ・ユラ・アスハ』と共に、自爆した際に起きた爆発に巻き込まれたのだ。
「キラァ! アスラン君が来たわよ!」
「はぁい!」
そして2階からドタドタと降りてくるキラが見えた。
「ごめんアスラン、ナデシコ姉さん!」
「大丈夫ですよキラさん」
「ほら、行くぞ」
「うん!」
「行ってらっしゃい」
「行ってらっしゃいませ」
「「「行ってきます!」」」
そしてキラ達は駅の方に向かって歩いた。
――――――――――――――――――
『天宮市』
キラ達が今住んでいる街であり、かなり大きな都市である。大きなショッピングモールにビルの数々。住宅地としても適しており、自然も沢山あり住み心地の良い街になっている。その中心にある『天宮駅』もまた、特急が止まるほどの大きな駅だった。
「そういえば聞きましたよ。ニコル君とカトル君が賞を取ったと」
「それ僕も聞いたよ」
「ああ。あのときの二人は本当に嬉しそうだったよ」
アスランはその時のことを思い出すように言った。
『まもなく4番線に、学園快速アインス学園行きが参ります』
「二人とも、来ましたよ」
「解りました」
4両編成の電車が止まりドアが開いた。キラ達は電車に乗ると、
「やあ。おはようキラ君」
「おはようキラ、アスラン、ナデシコさん」
「ヤンさん! ユリアンもおはよう!」
「おはようございます」
「おはようございます」
彼等は『ヤン・ウェンリー』と『ユリアン・ミンツ』。前世は同盟軍の軍人であり、義理の親子でもあった。ヤンは大学生であり、ユリアンはキラ達と同じ高校生である。
「ヤンさんは今日も冥琳先生のところに?」
「勿論だよ。かの有名な軍師周瑜なんだ。歴史研究家として聞かない手はないよ」
「ヤン提督もう少し落ち着きましょうよ?」
「ユリアン? 私はもう提督じゃないんだが?」
「僕にとってはヤン提督は何処に行ってもヤン提督ですよ」
「はあ・・・」
「慕われているんですね、ヤン提督?」
「よしてくれキラ君。慕われるのは良いんだが、できれば父親として見て欲しいね」
そんな会話をしていると電車が動きだし、キラ達も席に座った。
これは、戦争のなかで生きてきた者達の平和な物語
平和を求めた者達の偽りない平和
傷つき、悲しみ、苦しんだ者達の
優しい世界
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