魔法少女リリカルなのはvivid~四人目の王~   作:ビスマルク

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隙を見て投稿!

ちょっとずつ溜めておいたものを少しの時間でまとめたので少し文章がおかしいかもしれませんがすみません。
それは今回も楽しんでいってください!


大会編
第十九話


「なぁシルフィ?」

 

『なんですかマスター?』

 

「あと二ヶ月くらいしたらインターミドルがあるんだよな?」

 

『ええ、そうですね』

 

「俺も参加するから色々と準備しなくちゃいけないんだよな?」

 

『さすがのマスターも鍛えなおしたり強化したりすべき部分がありますからね』

 

「だろ?だったらなんで……」

 

 そこで忙しなく動かし続けている手を止める。

 止めてしまった。

 瞬間

 

「なに休んでるんじゃぼけーー!!」

 

 近くに居た司書に思いっきり殴り飛ばされる。

 無重力空間では足で踏ん張ることもできないため魔力風で勢いを殺す。

 現在俺は、三日間も合宿で休んだため無限書庫で仕事をさせられていた。

 インターミドルに参加することを決めてから一週間が経っている。

 

 そもそもの原因は休みの三日間の間に止ることなく続けて資料請求をしてきた黒い提督のせいだ。

 あのバリアジャケットに変な棘をつけている提督はこの無限書庫の司書の事を奴隷か何かと勘違いしているんじゃないだろうか?

 「流石に何日も徹夜するような仕事をヴィヴィオのようなちっこい奴等にさせるわけにはいかない」というのはユーノさんのセリフだったか。

 まぁ俺もあいつにやらせるくらいだったら自分でやった方がましだという考えなのでそこに文句はない。

 あるとすればあいつらと同じ年代の時の俺にも同じくらいの優しさを見せてほしかったと言う事だけだ。

 つーかいつまでたってもここの仕事量が変わらないとかどれだけあの提督は資料を請求し続けんだよ。少しは自分でやれよあの黒提督。

 

「クソッ、まだ見つかんねぇ!おい!ロストロギアの資料集はどこに置いてある!?」

 

「それなら私がまとめておきますよ!そのロストロギアの名前は!?」

 

「たしか『魔獣(ジャバウォック)』とか言ってた!」

 

「了解!」

 

 司書たちのストレスも限界まで溜まって来てる。

 と言うか一回ストライキ起こした方がいいんじゃないか?そうすればあのてい、ゴキブ〇でいいやもう。

 一回あのすまし顔ぶん殴りてぇなぁと思う俺はおかしいのだろうか?

 ……よく考えたら全司書がそう思ってるから俺は全然おかしくないよな。

 俺はまだ正常なんだ。

 そんなとりとめのない考えをしながら作業をしているとユーノさんがやってきた。

 

「みんなー、一段落したから休憩していいよー」

 

 ようやっとか。

 とはいえどうせ後からゴキ〇リがまた仕事を押し付けて来るからこの休みは短いのだろう。

 とにかく一先ず休もう。

 弁当も用意してあることだし昼飯に……。

 

『どうしましたか?』

 

「弁当、忘れた……」

 

 マスターは本当に間抜けですねと言うシルフィの声にも反応することなく机に頭をぶつける。

 なにこれ。

 なんでこんなマンガみたいなことが起こるわけ?

 可笑しいでしょ、絶対におかしいでしょうが。

 昼飯抜きで午後も仕事しろってか。

 ……無理だろ。

 

「あの…、レオンさん?」

 

 腹が減りすぎて幻聴が聞こえてきた。

 でも、ここに声の主が来ているわけがない。

 なぜならそいつは今頃特訓しに行ってるはずなのだから。

 

「レオンさん?あの、聞こえてますか?」

 

「しつこい幻聴だな。俺は今現実と戦ってる最中なんだから静かにしてくれ」

 

 はぁー、どうしよ。

 さすがに家まで取りに行くっていうの話だろう。全速力で走っても往復する時間で休み時間が終わっちまう。かといって誰かに頼むのは無理。

 アインハルトはノーヴェさんがセッティングした相手とスパーしているだろうしクインは本と睨み合って色々と考えている頃だ。特にクインの奴はそういう時に邪魔する後が怖いため無しだ。

 兄貴は仕事で家に居ない。今頃同じ職場のアリシアといちゃついてるだろう(兄貴の仕事場の人から苦情を言われた。曰く仕事場でブラックコーヒーしか飲めないと。ただ俺が言っても聞かないだろうから今度胃が荒れた時の為に薬を持っていってあげようと思う)。

 母さんは……駄目だな。来る途中で道に迷うこと間違いなしだ。

 親父はいつも忙しいようで家に帰ってこないことの方が多いし、どうせ家にはいないだろう。いたとしても母さんといちゃついてるだけだろうし。

 さっき兄貴の同僚の人の苦情を思い出すが俺なんか家でもそんなことを毎日繰り返されてるのだから仕事場くらい我慢してほしい。

 この前の合宿以来毎日のように家にアリシアが遊びに来て困る。なにが困るって抱き着かれたり色々とされて兄貴の嫉妬ゲージが上がる上に俺も色々と戸惑ってしまう(俺も男だからな)。

 昨日なんか家に泊まって夜遅くまでプロレスごっこしてたし。

 壁が薄いってことをきちんと理解してほしいんだが……、あの二人に期待するのは無駄だろう。

 もし俺に恋人が出来たとしても周りに迷惑かけないように接しようと思う。兄貴達の様なバカップルにはなりたくないものだ。

 

 なんか腹減りすぎて関係ない事まで考えちまった。

 ホントにどうしよう……。

 

「レオン」

 

「あ、はい!なんですかユーノさん」

 

 振り向けばそこには我が司書長、ユーノ・スクライアが立っている。

 さっきまで仕事をしていたが、その前に司書全員で寝かしておいたおかげ顔色はいい。

 俺が休暇明けで帰ってきた時なんてゾンビみたいで思わず写真を撮ってしまった。……これを高町さんに送ればあのゴキ〇リを退治してくれたりしないだろうか。

 そこまで考えてようやくユーノさんの隣に居る人物に気付く。

 

「……なんでアインハルトがここに?」

 

「さっきから話しかけても全然反応が無いからって泣きつかれてね。しょうがないから呼びに来たんだよ」 

 

「泣いてません!」

 

 おおう、あのアインハルトが怒ってる。と言うよりも恥らってるのか?顔軽く赤くなってるし。

 ユーノさんは俺がアインハルトに気付いたためすぐに自分の定位置に戻る。

 その背中を見て、そろそろ高町さんとくっつけるための作戦を考えようと思う。見ててまだかまだかって不安になるだよあの二人。そろそろヴィヴィオにも兄弟が必要だろう。居ないと居るのとでは大きく違うし。

 まぁ今はくっつきそうでくっつかない二人のことよりも目の前のアインハルトだ。

 

「で、どうしたんだ?」

 

 ユーノさんにからかわれたためまだ若干顔は赤いが今は平常心に戻っている。

 今日は休みの為かいつも来てる学園の制服ではなく白い清楚な感じのワンピースを着ている。

 と言うかこの前一緒に回に行った服だ。

 たまには息抜きをしなければいけないという名目で時たま母さんに言われて出かけている。俺もアインハルトもそう言ったことに不慣れなせいで大抵母さんが行先を決めてる。

 この前なんかアインハルトの家に行ってご両親に挨拶することになった。

 それからというもののアインハルトの母親までもが行先を決めるための話し合いと言うものに参加してきた。

 意外とうちの母さんと気があったんだろう。

 そんなこんでこの前はデパートに行ってお互いの服を買うことになった。そこで選んだのがいま彼女が着てるワンピースと言う事だ。

 あまり活発なイメージが無いため選んだのだが思いのほか似合っていた。

 俺には服選びのセンスもあるのだろうか、と思っていたが自分で選んだ私服をアインハルトに駄目だしされたことでその考えは否定された。格好良かったのに、あのドクロ柄の服……。

 

「いえ、お弁当を届けてほしいとミーツさんから連絡があったので届けに来ました」

 

 よく見ればその手にあるのは俺が今朝作った弁当を入れてあった袋だった。

 おお!アインハルトの活躍で俺の昼飯は救われた!と、そこまで考え気付いた。

 なんでここにアインハルトが来れたのだろう、と。

 別にここ、つまり無限書庫が危険なわけではない(あまりに広すぎて時々来て間もない司書が遭難しかけたりするが)。

 問題はアインハルトの方だ。

 今日は特訓やスパーは無いのだろうか?

 俺の疑問が伝わったのかアインハルトは俺の正面の椅子に座って話し始めた。

 

「今日は休みです。あまり根詰めてもよくないと言われたので」

 

「ふーん、まぁいいんじゃね?あんまりやりすぎるといくらなんでも体を壊すしな。休める時に休むっていうのは正しい判断だと思うぜ」

 

「はい、スパー相手のミヤカさんにもきちんと言ってありますし」

 

「ミヤカ……っていうと、確か刀使いだっけ。覇王流にも斬撃対策はあったし大丈夫だとは思うけどあんま怪我すんなよ?あいつら斬れないと分かるとどんどん戦法変えて来るからな」

 

 昔シグナムとの模擬戦の時に斬撃対策しておいたら『シュランゲフォルム』を体に巻きつけられてそのまま叩きつけられたのは苦い思い出だ。

 あの時二度と斬撃対策しておいても刀剣使いには油断しないと決めたものだ。

 つーか、あいつは普段ヴィータとか俺の暴走を止めたるする側なのに模擬戦とかになるとなんで暴走するかね。

 そのせいで幼馴染の騎士団長がいつまでたってもどう告ればいいのか分からないって俺に愚痴ってきたのだから相当だ。

 今思えばヴォルケンリッターの中で一番常識的だったのはザフィーラだったように思える。

 少なくてもシャマルは了以という点で、シグナムは戦闘狂、ヴィータは見た目の通りガキ。やはりザフィーラが一番まともだったな……。

 もしくは、夜天の書の中に居た「アイツ(・・・)」だろうか。

 ま、なんにせよあの頃の俺はガキだったからな(肉体的には今の俺の方がガキだが)、多少の無茶はしたもんだ。

 

「そういえばレオンさんは斬撃対策は準備してるんですか?」

 

「斬撃対策どころか射撃対策もしてるわ。どんなことも想定しておかないといざというとき困るからな」

 

「なるほど……」

 

 どっちかと言うと射撃対策と言うよりもクイン対策だが。

 当たる可能性もあるのだからしっかり準備しておかなければ。完璧ではないが形にはなってきたからこのままいけばは十分間に合うだろう。

 ああいう相手には射撃や砲撃にどう当たらないようにするかと、当たった時にどうやってダメージ軽減をするかで勝負が決まると言っても過言ではない。

 ちなみにヴィヴィオ達にいろいろ教えてるノーヴェさんは俺に対しては「どうすればいいのか分からない」と言って、クインに対しては「机の前で考えるならあたしはいらないだろ」と言っていた。

 俺やクインはこの先の道がしっかり見えているから大丈夫だろうとも言っていたが。

 そんなこんなで休み時間を近況報告などをして時間を潰し、俺は仕事にアインハルトは家に戻っていった。

 気分展開になったためその後の仕事は良くはかどり、溜まっていた仕事の大半が終わった。

 ユーノさんからは「あいつからしばらくは仕事は来ないから大会に向けて頑張ってね」と言われた。

 因みに俺のセコンドはユーノさんで、クインのセコンドはリニスが務めてる。

 共に学者タイプだから気もあうだろうし大丈夫だろう。

 と言うかクインの術式魔改造がさらにどうしようもないレベルに行きそうで怖い。リニスも悪乗りするうえで参加したりして。

 ……想像してみるとぞっとしないな。

 ま!とにかくいろいろと準備することもやらなきゃいけないことも多いから急がなくてはな。

 

「こ――き――おん――!!」

 

「や―――だ――!」 

 

 ん?今何か聞こえたような……?

 

「シルフィ、周りの音を拾え」

 

『了解、探索モード開始』

 

 シルフィの機能の一つを使って辺りを探す。

 なにもなければいいがもし何かあった場合の時のことを考えれば多少の労力は必要だろう。溜めてあった魔力を少し使ってしまうが人助けになるかもしれないなら躊躇う必要はない。

 

『探索終了しました。そこの路地裏に三人ほどいるようですね』

 

「そこまで分かれば十分だ。ちょっと見て何事もなければ帰るぞ」

 

『こういった時に絶対に何事もなかったためしはありませんよね』

 

「うるさい」

 

 しょうがないだろう、厄介ごとがあっちから来るんだから。俺の性格上見て見ぬふりは出来ないのだから仕方ない。

 そう文句を着きながら路地裏を覗いてみるとモヒカンとアフロの二人が少女に因縁をつけていた。

 

「おめーSAー、こいつの肩にあっただろうがYOー。こいつの肩が折れてんだけどどうしてくれるわけSAー」

 

「いったいんですけど!超いったいんですけど!どうしてくれるんの!?ねぇ!どうしてくれるの!!」

 

 うぜぇ、何から何までうぜぇ。

 まずあの髪型がウザい、次に喋り方がウザい、最後にテンションがウザい。

 なんか昔居た変な生物並みにウザい。思い出すだけで顔が歪む。

 あんなのを国宝と言って飾ってたやつの気持ちが本当にわからなかった。きっとボケていたんだろう。

 あまりにウザすぎてあヴィータがアイゼンでぶん殴ろうとしたりシグナムが斬ろうとしてたな。悉く失敗してたけど。

 なんだったけかなー、あのシルクハットみたいなの被っていつまでも聞くに堪えない話をしてた奇妙な生物の名前。あれ並みにウザい。

 

「はわわ……」

 

 可愛そうに、あの少女もあまりのウザさに言葉をなくしてる。

 涙目で助けを求めているようだ。

 残念ながらフードをかぶっていて顔がよく見えないため判断できないが。

 とにかくあのままにしておくのも目覚めが悪い。なによりあの町に迷惑なウザい奴らを掃除しなければいけない。

 ゴミはゴミ箱に。今どき誰だって知っていることだ。

 

「あのSAー、ちゃんと聞いてんのかYOー。こっちは慰謝料はらえって言ってるだけじゃないかSAー。金で済むってだけじゃんかYOー」

 

「超簡単だろうが!なにも体で払えって言ってるんじゃないだよ!少し金払えって言ってるんだよ!」

 

「いや、お前らに金なんか渡すなんてゴキ〇リに餌やるんみたいなもんだろ」

 

 社会のゴミほど有害なものは無いというのが俺の持論だ。

 そう言った連中が集まったら面倒くさいことになることは明らかだ。

 因みにこういう奴等は絶対にいなくならない。どれだけ発達した都市だろうがそれこそ本当にゴキブ〇のように何処からともなくやってくる。

 きりのないことこの上ない。

 どこまで技術が発達しようとそれについていけない古い人間はどこにでもいるからな。

 

 俺が居ることに気付いた二人組は俺に殴り掛かってきた。

 なるほど、チームワークはそれなりにいい。

 完全に同時じゃなくて少しずつタイミングをずらしているため避けにくい攻撃になってる。

 だからと言ってそんな攻撃を喰らう訳がないんだが。

 

「あぶないです!」

 

 フードを被った少女は俺に向かって叫ぶ。

 と、同時に俺は二人組の腕を掴んで投げ飛ばす。

 

「痛いんだYOー!!」

 

 綺麗に一回転して地面に叩きつけられたモヒカンの腕を背中に回し関節技をかける。

 基本的に打撃技主体の『夜王流』だがどんな状況でも戦えるように様々な技を作っている。中には両腕が折れた場合の戦い方もあるのだから相当だろう。

 それにしてもこのモヒカン、関節技をかけられているのにもかかわらず喋り方を変えないという点は評価したい。

 因みにアフロは気絶してる。頭は打ってないはずだから死んではいないだろう。

 

「お前は、今すぐ相方を連れて、この場から立ち去る、OK?」

 

「OKOK、もちろんオーケーだYOー!!」

 

 言ったのを確認すると同時に話すとすぐさまアフロを連れて逃げる。

 逃げ足は速いのかすぐさま見えなくなる。

 消えたのを確認してから俺はフードの少女に話しかける。

 

「だいじょうぶか?」

 

「ひゃい!らいじょうぶでしゅ!」

 

 噛んだ、ものすごい勢いで噛んだ。

 大丈夫だろうかこの子。見たところあんまり見たことない恰好してるし違う次元世界からの旅行者とかだろうか。

 

「とにかく名前を教えてくれるか?なんて呼べばいいのか分からないし。あとなんでここに居るのか教えてくれ」

 

「わ、分かりました」 

 

 フードを脱いで顔を見せながら言った。

 

「わ、わたしはミイカ・スクライアです。スクライア一族のユーノ・スクライアのところに行く途中で道に迷ってしまって……、あの、ここはどこなんでしょうか?」

 

 青銀色をした髪を短く整えてる彼女は確かにそう言った。

 ……まさかのユーノさん関係だった。

 

 

***

 

 

 暗い路地、深夜なため当然だがそこに本来いるはずのない人物達が居た。

 いや、達というのはおかしいだろう。居るのはフードを被った人物だけでもう一人の人物は倒れているのだから。

 倒れている方の人物は呻き声一つ上げない。上げられない状態まで痛めつけられていた。

 それをやったのはもちろんフードを被った人物だった。

 倒れている人物に手を当て何かを吸い込むような手振りをする。

 それが済むと彼、もしくは彼女は闇の中に消えていった。

 その人物の髪は漆黒の闇の色をしていた。




新キャラ登場!

アインハルトにも少しくらい恋敵みたいなのを登場させなければずっとこのままの状態だと思ったので登場させました!
反省も後悔もしていない!


それと今回書き方を変えてみましたがどうでしょうか?
こっちの方がいいというのならこれからはこっちの方法で書いていこうと思います。

それでは、就職活動があるのでいつになるかはわかりませんが、また次回!
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