魔法少女リリカルなのはvivid~四人目の王~ 作:ビスマルク
就職試験を受けこれでもう安心だぁと思ったら見事に落ちてしまいました。
いやぁ案外ショック受けるもんなんですねぇ。
とまぁ気分転換に一か月半くらいぶりに更新しようと思います。
そして読者のみなさん!諸君らが待っていたあの人が登場するぞ!
これは夢なんだと、一度見て分かりました。
レオンさんの背が今より低く、それに何よりこれは昔の事だと覚えていたからです。
「お前に夢は無いのか?」
「夢、ですか?」
わたしはレオンさんの質問に少し驚きました。
この人がだれかにそういうことを聞くということ自体が珍しいからです。
いつも、こうと決めたら自分一人でも動いていくというのがわたしがもっているレオンさんへの印象です。
だから目の前の様にしおらしく聞いてくるというのは何か、似合わないとそう思いました。
「《覇王流》が最強であると証明することでしょうか」
「いやいや、そういうんじゃなくて。そうだなぁ、将来の職業だとか」
将来の職業……。
考えた事もありませんでした。
わたしにとって大事なのは《覇王流》の力を証明することだけだったのだから。
わたしももう学園の中等部に入りました。
このまま順調に高等部に入り、状況によっては大学に進学などするでしょう。
その先の事を考えた途端に何も見えなくなります。
だからわたしは聞きました。
「じゃあレオンさんはどうするんですか?」
「俺?俺はなぁ……」
しばらく考えた後に手を叩きながらレオンさんは言いました。
「俺は旅に出る。シルフィか、他のデバイスにでもいいけど単独で次元移動が出来る機能をつけて色んな世界でも見て来るわ」
その答えは実にレオンさんらしいものだと思いました。
と同時に少しさびしくなります。
いつかこの人はわたし達の目の前から消えてしまうと分かったからです。
レオンさんは基本的に騒いでいることが多いです。
でも、どんな時でもわたし達とは見てるものが違う、そんな気がします。
何を見てるのかはわかりませんが、あの目は何かを求めているような、それで何かを拒絶しているような、そんな悲しい目です。
その時の私もそう思ったのでしょう
落ち込んだ様子を見てレオンさんが少し慌てます。
それを見て少し元気が出ました。
慌てていたレオンさんも落ち着いていきます。
レオンさんとわたしは似たような境遇だと思います。
わたしはクラウスの記憶を、レオンさんは自分自身を背負って生きています。
正直、わたしはこの記憶を嫌に思ったこともあります。
人とは違うといやでも分からさせられるこの容姿も嫌いでした。
だけど、レオンさんと出会ってからわたしは一人ではなくなりました。
クインさんやヴィヴィオさんに出会う事も出来ました。
レオンさんに言ってもきっと「それはお前の力だ。俺のじゃない」と言うでしょう。
だけど分かります。わたしは一人ではずっと孤独だったのだと。
わたしは笑えません。微笑程度なら出せますがそれでも満面の笑みと言うのを出すことが出来ないのです。
だけどレオンさんが居なければそれも出来なかったと思います。
わたしに笑顔をくれたレオンさんをわたしは……好きです。
こうして彼女は自分の気持ちに向かい合うのだった。
……新たな火種があることも知らず。
***
ユーノさんがらみの少女を不良共から助けた次の日。
その日は朝から不幸だった。
いつもの様に朝四時ごろに起床して朝の特訓を始める。本来なら早々に切り上げ朝食と昼食の弁当の準備をするのだが少々熱が入ってしまい気付いたころにはもうすでに母さんが朝食を作っていた。
それだけならいいのだが、思い出してほしいのは母さんが時々大変なものを材料にしているという点だ。
この人、あろうことか金魚を朝食に出してきた。
本人曰く、「タイの子供と間違えちゃったわ。赤いところなんてそっくりだし~」と言いやがった。
赤いところしかあってねぇよ!そんなツッコミをしそうになりグッとこらえる。この人相手にその手の事に突っ込んでも大抵無意味に終わるからだ。
しょうがないと思いながら納豆と思われる豆に手を出そうとした。瞬間何かが俺の背筋を走った。
……危なかった。ちゃんと匂いを嗅いでおいてよかった。この時ほど自分の勘に感謝したことはない。
なんとこの豆、ずっと仕舞われていて腐っていただけの豆だったのだ。
おい、もう形や色で気付けとは言わないからせめて匂いだけでも嗅いでくれ。ものすごくやばそうな匂いがするんだけど。
この朝食では残ったおかずに何が仕込まれているか分かったもんじゃないと思い、すぐさま残ったご飯でおにぎりを作って食べる。この米は昨日俺がといでおいたもののため問題はない。
食べながらテレビを見る。
どうやら今日の俺の運勢は最低のようだ。
血液型から星座まですべて最下位だった。
ニュースでは特におかしいようなことはなかったが、少し気になったのがここ近辺で数人が行方不明になって未だに見つかってないと言う事だった。
なにが起こるか分からないこの世の中、少し周りに気を付けてみようかと思った。
用心しすぎて悪いと言う事は無いのだ。
テレビで気になることをやっていた為気付いた頃にはもうすでに急がなければいけない時間になっていた。
昼食は学食がある為良しとする。
まぁたまにはこういうこともあるかと走りながら今日の特訓内容を考えていると、電柱にぶつかるわ。大型犬に追われるわ、散々な目にあうことになった。
犬は丁重に言い聞かせて(脅したともいう)して戻らせて、電柱に当たる原因となった危険運転者には近くの大人に言ってそれ相応の態度をとらせてもらった。
そんなこんなで学園に来るころには体の方はともかく、精神の面でボロボロになっていた。
それなのになぜ神はどんどん続けて面倒なフラグを俺に建てさせるですか。
「は、はじめしてっ、ミイカ・スクライアですっ。今日から皆さんと一緒勉強することになりましたっ。よろしく願いしまちゅ!」
昨日助けた少女が何故かこの学園に居た。転校生と言う形で。
一体ユーノさんは何を考えているんだろうか?
そして神よ、俺がいったいあなたに何をさせました?。教えてください。できる限り反省をしますから。、だからこれ以上フラグを立てるのはやめてください!
ミイカのこっちを見て笑顔になった姿を見て「またお前か」「いくつフラグ立てんだよ」「幼馴染だけでも羨ましいというのに」「死ね死ね死ね死ね死ね死ね……」と言うクラスメートたちの視線が痛いんです。
クインからは「また何かやらかしたのか?」と言うかなり本気で心配してくる視線で、アインハルトからは何やらものすごい怖い雰囲気がこっちにまで来るんです。
反省しますからこの空間から誰か助けてください……!
この針のむしろ状態から俺が解放されるのは昼休みになったころだった。
「俺は初めてユーノさんを恨むかもしれない」
「君は一体何を言ってるんだ?」
いや恨むことくらいいいじゃないか。
ミイカをあの人の元に送り届けた後の意味ありげな笑い顔はこういったことだったのかと思うと少しイラッとする。
昨日ちょっと格好つけて「もう会うことはないだろう」とか言っちゃたよ、恥ずかしいわ。
そんな話題の種になっているミイカと言えば現在アインハルトと話してる。
生真面目なアインハルトとは意外に相性が良かったらしく楽しそうに笑いながら(ミイカだけ。アインハルトは微笑程度)話している。
と言うかスクライア一族って遺跡とか言ってるからこんな学校来てる暇ないんじゃないか?と思って質問してみたら
「お爺ちゃんたちが、今どき学校に行ってないなんて低学歴に思われるかもしれないから行って来いって」
と言っていた。
因みにミイカの全員の呼び方は、クインが普通に「クイン君」。俺が「レオン君」。そしてアインハルトは「アイちゃん」だった。
そんな呼び方をされたことの無いアインハルトの困ってうろうろしていた姿を見て笑った。
話は変わるがこの学園にも一応委員会活動と言うものがある。
委員会活動は基本的に全員参加である。初等部中等部高等部があるほど大きな学園の為仕方ないのかもしれない。
クインは生徒会に、アインハルトは文化委員、そして俺は図書委員だ。
俺を含めた無限書庫の歴戦の勇士(司書)は全員が検索魔法を使える。むしろ使えないと仕事にならない。
そんなわけで便利だろうという考えから俺はここに入れられた。
ぶっちゃけ仕事以外で本に触れたくないのだが、クラスメイト達の「お前やれよ」と言う視線に耐えきれずに入ってしまったわけだ。
因みにここの図書室も広い。この学園に通っている人間全員が使用するためかものすごく広い。無限書庫に慣れている俺にとってはそんなことないのだが普通の生徒なら迷ってしまうこともあるくらいには広い。
その空間を移動したいと思う奴が居ないため図書委員なんてやりたがる奴はいない。少なくても俺のクラスメイト達は俺含めてやりたがらなかった。
そんな図書委員に本日物好きな人間が入ってきた。
お察しの通り、転校生ミイカ・スクライアである。
流石はユーノさんの居た部族の一員だけあってその仕事ぶりはすさまじかった
図書室を漁師に来た人間の要望を聞いてすぐさま本のある場所を教えたりしていた。ぶっちゃけ無限書庫に欲しい人材だ。
居てくれればきっと俺が楽で……げふんげふん!みんなが助かるだろう。
しかし、優秀とはいえ何も知らない人間に仕事をさせるわけにはいかないだろう。
という訳で、生贄に選ばれたのが俺という訳だ。
「レオン君?」
考え事をしていたらミイカに呼ばれた。
その手には大量の本が抱えられていた。
……嫌な予感がする。
「持ってくれる?」
良い顔して言いやがった。
さっきだが一つだけ分かったことがある。
こいつは仲良くなった相手には結構遠慮しなくなる。それもクインの様に意図的にじゃなくて天然的に。
アイツのようなら断りようもあるのだが、こういう天然相手にはそういうことは言えない。性格的に考えて。
まぁ遠慮されるのは好きじゃないからいいのだが……昨日不良相手には怯えていた少女はどこに行ったのだろうか。
「分かった。どこまで持ってけばいい?」
「えっと、確か……239番の棚だね」
「……ここから結構距離あるんだけど」
「え、えっと、わたひも一緒に行くから!」
「……」
「……」
恥ずかしそうに俯くミイカ。
どうやら遠慮は無くなっても噛む癖は無くならないようだ。
とりあえずさっさと仕事終わらせて帰ろう。
今日も特訓があるのだから。
「そういえば……」
「?どうした?」
「レオン君ってアイちゃんと付き合ってるの?」
思わず変な顔をした。
見知らぬ生徒がその顔を見て怯えてやがった、失礼な。
「どうしてそう思ったのかは知らないが付き合ってなんかいねぇぞ。第一今はそんなこと考えられるほど暇じゃねぇし」
「でもアイちゃんお弁当作ってたりしてたよ?」
「クインにも作ってただろうが。それとあれは俺が今日の朝急いで頼んだからだよ。時々俺も作ってきたりしてるし」
「そうなんだ。じゃあ今度はわたしも作ってきてあげるよ」
「なんで?」
「昨日のお礼、みたいなものかなぁ。まぁ少しは期待しておいてよ」
そう言いながら上機嫌そうに歩いていくミイカ。
女って何考えてんのか分からない時があるから怖いよなぁ。まぁ人間なんて相手が思ってること読めるなんて事が出来るわけじゃないからな。そんなことで一々悩んでなんかいられねぇよな。
『ああ、またマスターの新たな犠牲者が……』
俺が作ったわけだが時々こいつの考えてることが分からなくなるのは俺のせいではないと思いたい。
その後は特に問題が起こるわけでもなく仕事を終えた。
***
『マスター』
「ああ、分かってる」
放課後、鍛練を終えて家に帰ろうと夜の道を歩いていると誰かが後ろから追ってきた。
気配を極限まで遮断しているところから見つかりたくないことが分かる。
かといってこのまま無視をして家までついてこられたらそれはそれで困る。
親父はともかく母さんと兄貴は戦闘力皆無だからだ。
つまり
「さっさと姿を見せろ。その上で目的が何か言え」
敵はこの場で排除する。
俺の声に反応して出てきたのはフードを被って男か女かもわからない人物だった。
背丈は俺より低くアインハルトと同じくらいか。
「目的はなんだ。俺をつけてきて何のつもりだ」
「……」
話すつもりはない、と言う事か。
しかしそちらがその気であってもこちらは困る。
少なくても何が目的くらいは知っておかなければ交渉のしようがない。
(仕方ない少し警戒ランクを下げるか。……!?)
俺が相手の話を聞くつもりがあると少し戦意を落とした瞬間、フードからとてつもない殺気が流れてきた。
急いで距離を取ろうと《獅脚》で移動しようとするが一瞬遅く何やら固いものでぶっ叩かれた。
「グッ……!」
ぶつかったビルの窓を割ってビルの中に叩きつけられるがすぐに体を強化していたため大した怪我はしていなかった。
ちゃんと受け身の練習をしていてよかったと心底思う。
『マスター!』
「シルフィセットアップ!とにかく相手の出方を見るぞ!」
恐らくフードは俺のことを調べてきている。
でなければ俺が油断していたとはいえ真正面からの攻撃を馬鹿正直に受けるわけないからだ。
何かはわからないが俺の直感が危ないと叫んでいた。多分後ろに下がっていれば上からあの『硬いもの』で押しつぶされていただろう。そのため判断が遅れ攻撃を受けた。
相手は俺の戦闘方法を知っている、少なくても最低限は調べてきているだろう。それに対して俺は無知。
この状態は危険だ。
とにかく何でもいいから情報を集めないといけない。
ビルを出るとフードからの殺気は嘘の消えていた。
とはいえ油断はできない、もうしない。
「いきなり攻撃とはやってくれるじゃねぇか」
「……」
「こんなことやるやつがアインハルト以外に居るとはな」
「……」
「なにが目的だ」
「……」
「なんで俺を狙った」
「……」
完全に黙秘。何も話す気はないってことか。
それならそれ相応のやり方でやらせてもらおう。
アインハルトやクイン相手じゃない。
本物の“敵”。
俺を敵に回したと言う事がどういう事か教えてやる。
「……!」
「オラァ!」
《獅脚》で相手の側面に移動し《牙天・嵐》で蹴りつける。
フードは思いのほか軽く先程の俺と同じように建物に叩きつけられ破片をまき散らした。
煙を巻き起こし相手の姿が見えない。それは相手も同じだと高をくくっていたのが間違いだったのだろう。
その煙の中から“触手”が飛び出してきた。
おそらく俺を先程攻撃してきたのもこれなのだろう。
すぐに体を逸らして避けようとするが避けきらず胴体を掠ってしまう。
そして掠っただけでも俺の体は吹っ飛ばされた。
それだけで相手が使っている魔法が分かった。
あの“触手”にはおそらく《反発》の魔法が使われている。
古代ベルカ時代でもたまにしか使われていないかった魔法である。
無論今の時代でこの魔法を使っている人間を俺は見たことが無い。
この《反発》だがその効果は単純にして強烈。
触れたものを弾く、ただそれだけだ。
しかし今のように魔力を込めて使えば人間を簡単に吹き飛ばすことも可能なのだ。
しかし“触手”は全く分からない。
限りなく黒に染まったそれは今まで見たこともない。
それが一本だけならまだ救いようがある。
今目の前には十本以上の触手があった。
「まじか……」
『並大抵の魔導師じゃ入れないような結界も貼られていますね。これはもう絶体絶命と言う奴では?』
シルフィの声が静かに耳に届く。
確かにまずいな。
今の俺の戦力で相手を撃退する事も出来そうだがそれは相手にまだ隠し種が無ければの話だ。
そして十中八九こいつは何か隠してる。
『それでは撤退というのは?』
「それも一応選択肢に入れたんだがな。こいつ間違いなく俺の家知ってるぞ」
さっき蹴りつけたとき確実にフードは防御した。つまり俺の技を把握していたと言う事だ。
こうなると疑う余地もない。こいつは俺のことを調べてきてる。
つまり俺の家も知っている可能性も高くなる。
そして逃げるとなると家族を巻き込む可能性もある。
という訳で撤退も選択肢には入らない。
『つまりこの場を一人でなんとかしなければならない、とそういう訳ですか。……どんなムリゲー』
「クソゲーよりは遥かにマシだろ」
『それもそうですね』
笑いながら構える。
本当にこいつとは気が合う。
流石は俺の作ったデバイスだな。
油断なく構える俺に馬鹿の一つ覚えの様に“触手”を伸ばしてくるフード。
一歩も動くことないところを見るとこの“触手”の操作にはそれ相応の集中が必要なのかもしれない。
そんな触手をこちらも一歩も引かずに、いや徐々に近づいていく。
手で取り押さえ、足で踏みにじりながら進む。
上空から“触手”が五本襲ってくる。同時に正面から五本が迫ってくる。
速度としては正面の方が遅い。
よって一歩下がることで上空から襲ってきた五本が地面に突き刺さり、それに阻まれ正面からの五本は俺には届かない。
しかしこれでまた一歩フードから遠ざかってしまったと相手を観察しているとある事に気付いた。
先程まであんなにあった“触手”がどこかに消えていた。
いや、違う。消えたのではなくて
「下か!」
地面から漏れ出るように大量の触手が飛び出してくる。
少し気付くのが遅ければあの中に巻き込まれ挽肉になっていただろう。
しかしこれは同時にチャンスでもある。
今フードは大半の“触手”を使っていて防御に使えるものが少ない。
となれば多少の危険があったとしてもここは突っ込むのが正解だろう。
《獅脚》で移動、近づいて《牙砲》をぶち込むが“触手”に阻まれわずかに届かない。
すぐに掌打の形にしていた手を握り拳に変えそのまま至近距離から《牙砲・零》を叩き込む。
それでもフードには届かなかったが“触手”の壁に少しの穴が開いた。
すぐさま《牙砲・零》を放った手とは反対の手で《牙砲》を叩きつける。その際腕を“触手”に飲み込まれ骨を折られる。
しかしその甲斐あって相手にダメージを与えることには成功した。
「だけどこっちの被害の方がでかいな」
『片手しか使えませんからね。ここからはヒットアンドアウェイでやるしかないでしょう』
しかし我が体ながらあの圧力の仲良くひねりつぶされなかったなと思う。
相手も傷を負い、こっちも骨を折られた。
ここからは本気の殺し合いだ。
「おい!そこで何をしている!」
そう思い構えなおした瞬間何処からか空気を読まない声が響いた。
どこかで聞いたような気がするがこの結界の中に入ってこられたということはそれだけ実力があると言う事だろう。
不利を悟ったのかフードは急いでこの場を逃れようとする。
その為に“触手”の壁を創り出して俺と侵入者の視界を塞ぐ。
それが無くなった時にはもうすでに影も形もなくなっていた。
腕を痛めながらも何とか撃退できたことにため息をつく。
そして思う、昔の俺はもう少し上手く出来たのではないかと。
それは逃がしてしまったことから出て来る重いかもしれないが俺にとっては重要なことだった。
「シルフィ、俺はもっと強くなるぞ」
『分かっています。そうじゃなきゃ私もいつ破壊されるか分かったもんじゃありませんから』
本音を隠してわざと印象悪く言おうとするのは誰に似たのだろうか。
さっきとは違った意味でため息をつく。
『それよりもそちらの方の対応をすべきなのでは?』
「そう言う事だ。すぐにバリアジャケットを解除してこちらの質問に答えてもらおう」
ああ、さっきから何か忘れているなぁと思ったら空気読めない人がいたんだな。
しかしここで抵抗しても全くの無意味。
という訳でおとなしくバリアジャケットを解除して声をかけてきた人の方に向かい合い、そして固まった。
「な、なんで、お前が……!?」
「主……レ、オン?」
そこに居たのは前世でずいぶん世話になった《夜天の書》の管理人格その人だった。
そ直方はまるで昔と変わっていない、まさにあの頃のままだった。
驚いて固まる俺達。
『私を置いてきぼりにしないでほしいんですけど……』
というシルフィの声が静かな街にこだまするのだった。
という訳で遂に再会。
この後どうなるかはまた次回という訳で。
そして前回ミイカを出して誓った、これ以上オリキャラを増やさないと……!
性格とか考えるのが大変面倒だった。
某恋姫のはわわ、あわわ軍師をベースにしてみたがうまく出来た気がしない。
何よりも大変なのが名前を考えるのが大変なのだ。
フードの中身の名前も決めてはあるがいつ登場できるのかが未定だし。
とここまでが愚痴です。
ここから真面目な話。
就職試験に落ち、また就職のための準備をしなければならないと言う事でかなり更新が遅れます。
次回の更新は今回ほど間を開けないようにするつもりですがどうなるか分かりません。
暇を見つけてはちまちま書いていくので気を長くして待っていて欲しいです。
今回作成中の友人(だと思われる人)との会話
電話中
友「お前さぁ、『』使いすぎだから《》とか使ったらどうだ?」
俺「え?『』使いやすいんだけど駄目だった?」
友「なんか見にくい。色々と試してみた方がいいと思う」
俺「ふ~ん」
友「それとお前ってネーミングセンスねーよな」
俺「気にしてるから言わないでくれ」
友「だって《夜王》なんかキャバクラ店の王みたいだし」
俺「いや、そこはみんな気にしてて言ってないところだし」
友「武術名も《夜王流》だし。そのまますぎるだろ」
俺「良いじゃん、シンプルイズベストってことで」
友「もう少し工夫しろよ。今度登場させるキャラの名前はもう少しこった奴にしとけよ」
俺「そう言われても……」
友「じゃあな。ちゃんと考えておけよ」
俺「ちょっ《ブーツーツーツー》話聞けよー!」
俺に押し付けるだけ押し付けて切ったアイツは本当に友達なのか。
相談できる人もいずに頑張ってキャラ名を考える俺でした。