神の守護者ーボンゴレ最強!?   作:神王龍

128 / 128
お久しぶりです!

やっと本編進みました…

それでは!

イッツ、死ぬ気タイム!


標的ー99 最恐の家庭教師

三人称side

 

ツナは雲ハリネズミを真正面から受けていた。

 

「ツナのやつ、手こずってるみたいだな」

 

山本がそういい、

 

「10代目が、押されてる...!」

 

「やばいんじゃねぇのか」

 

獄寺と翔太も続けてそう言った。

変わらず、竜司は無言で見ている。

ツナは炎の出力を上げ、押し返す。

 

「やった!」

 

「すげぇ、押し返した!」

 

「フン、赤ん坊に聞いた通りだ。僕の知る君には程遠いね」

 

「なに!?テメェ!」

 

「程遠いって...あれでか!?」

 

「黙って見ていろ」

 

雲雀の言葉に食って掛かる獄寺と山本だが、ラルの言葉に2人は止まった。

 

ボッボッボッボッ

 

(死ぬ気の零地点突破・初代(ファースト)エディション)

 

「すげぇ!」

 

「流石10代目!」

 

「いいや、まだだ!」

 

ツナの死ぬ気の零地点突破・初代エディションによって、雲ハリネズミは凍ったが…

 

(これは…!)

 

「紫色の雲、増殖しているのか…!」

 

ツナが気づいた時にはもう、雲はツナを覆い始めてい た。

ツナが必死に覆う雲を凍らせるが、雲の増殖に追いつかずついに、球体となってツナを包んでしまった。

壁にめり込み、そして落ちてきた。

 

「ツナ!」

 

「10代目!」

 

2人が心配する中、

 

「球針態…絶対的遮断力を持った雲の炎を混合した密閉球体。これを破壊することは、彼の腕力でも炎でも不可能だ」

 

焦る2人に説明するように雲雀はそう言った。

 

ボゥ

 

ツナは、球針態の中で炎を強くするが、

 

(だめだ、まず手応えがない)

 

何事もないかのように、反応がなかった。

 

「密閉された内部の酸素量は限られている。早く脱出しないと…死ぬよ?」

 

「…っ!」

 

「ふざけんな!てめぇが久しぶりに現れたと思えば、10代目を殺す気か!出しやがれ!」

 

「弱者が土に還るのは当然の事さ。第一、沢田綱吉を殺す理由があっても生かしておく理由が僕にはない。」

 

(雲雀…やっぱこいつ味方じゃねぇ)

 

怒る獄寺に、冷静に返す雲雀。両者睨み合いながらもその場はこの一言で空気が変わった。

 

「んじゃ、俺達も修行始めるか」

 

「待ってくださいリボーンさん!このままじゃ10代目が…!」

 

「雲雀は、やるっつったらやるぜ?」

 

リボーンのその一言に2人は反論する。

だが、リボーンはその2人の言葉にこう言った。

 

「分かってるぞ、だからこそ雲雀なんだ。

歴代ボスが超えてきた、ボンゴレの試練には混じり気のない本当の殺意が必要だからな。」

 

「ボンゴレの、試練…」

 

雲雀の純粋な殺意…それが必要だとリボーンは言い放った。雲雀は口角を上げ微笑する。

 

「さぁ」

 

「ちけぇ!」

 

「私達も、入江正一を倒す為にレッスンを始めましょう」

 

ビアンカは至近距離で獄寺にそう言うが、獄寺はいつもの如く腹を壊して倒れる。

 

「獄寺」タッタッタ

 

「しょうがない子ね」

 

「山本、俺は先に行っているぞ。地下10階に来いよ」

 

「お、おい小僧」

 

倒れた獄寺に駆け寄る山本に、リボーンは立ち去りながらそう言った。

 

「私たちも別室に移動よ」

 

ビアンカに方を貸される獄寺は…苦しそうだ。

一方、ツナは球針態の中で壁に体当たりをしていた。

少し休憩しながらこんな事を思っていた。

 

「はぁはぁ」

(どうしたらいい…どうしたら…)

 

「はぁ!」

 

そんなことを考えても無駄と思い、また攻撃を開始した。

 

ー地下10階ー

 

「地下10階ってここだよな?

なんだよ、真っ暗だ電気のスイッチはどこだ?」

 

そう言いながらエレベーターから降りた山本は歩いていた。

そしてカチャリという音がし、音の方向に山本は竹刀を向け警戒態勢に入る。

 

「誰だ?」

 

「この殺気に気づくとは、また腕を上げたな山本武。

だが、まだ時雨金時を使いこなせていないな」

 

「こ、小僧!」

 

「リングでそいつの力を引き出せたら、この時代の剣帝にも負けねぇってのは10年後のお前が言ってたんだぞ」

 

「10年後の、俺が?」

 

「時雨金時にボンゴレリングの力が合わさった時、お前はボンゴレ唯一の存在となる。

それは入江を倒すのにも必要になるはずだ。

その為なら本当の俺を見せてやってもいいと思ってんだ」

 

山本に真剣な表情でそういい、山本もさっきまでと違い真剣な表情になっていた。

 

〜♪

 

(この音色…あのピアノだ。高いソの音が外れたままでやんの)

 

獄寺はそんなことを思いながら目が覚めた。

 

「クソ、なんて夢だ」

 

獄寺が見る先のピアノを演奏しているのは、ビアンカだった。

獄寺は跳ね起きた。

 

「起きたのね、隼人。顔の一部を隠せば私を見ても倒れないわね」

 

「な、何してんだよ姉貴!つか、なんでこのピアノがここにあんだよ!」

 

「少し前に城からここに運んでもらったのよ、貴方とても小さかったのによく覚えていたわね」

 

獄寺が起きて演奏を止めたビアンカが立ち上がりながらそう言った。

だが獄寺の反応は少し違っていた。

 

「ふ、ふざけんな!あの城も親父も俺にはもう関係ねぇ!姉貴もだ!あんたから教わることなんて何もねぇ!」

 

獄寺はすごい剣幕でそう言うが、ビアンカのポイズンクッキングを頭にぶつけられる。

 

「だめよ、隼人」

 

「ぎゃぁぁ!何すんだてめぇ!」

 

「感情に流されすぎてはダメ。またガンマとの戦いのような、失敗を犯すつもり?」

 

「…なんだと?」

 

ポイズンクッキングを当てられたからなのか獄寺は冷静にそう言った。

 

「いいわ、ここから始めましょう。目標は10年後の隼人が考案したSISTEMA C.A.Iの完成よ」

 

ビアンカがそう言うと、

 

「俺が、考案した?SISTEMA C.A.I?」

 

疑問を浮かべながら驚く獄寺。

 

「嫌なら昔城から出て行った時のように逃げなさい」

 

「な、何?」

 

「ただし、逃げられるなら」

 

ビアンカがそう言いながらリングに火を灯しボックスを開く。

開いたボックスを獄寺に向けて何かを放つ。

 

(も、もう持たない、次が最後の一撃だ。こうなれば一か八か…!)

 

打って変わって球針態に包み込まれたツナが

 

(最大の炎を、1点に集中する)

 

まさに最大の一撃を壁に入れようとしていた。

 

ドゴォン!

 

球針態の中で爆発音が響く。

 

ー黒曜中ー

 

雨の中、黒曜中で1人、歩く少女がいた。

 

「犬…千種」

 

ー練習場ー

 

ツナは全力の炎を放ったが少しのダメージしか与えられず膝をついてしまう。

 

(だめだ、ビクともしない。

だが、微かに壁の粗鋼が溶かされた部分がある。リングの周辺だ。恐らくこいつの弱点はより純度の高い炎。でも、どうすればこの球体を打ち破るだけの巨大な高純度の炎を…)

 

(そろそろか…死に追い込まれたツナの本当の覚悟がリングに試されるのは…)

 

「よっ!」

 

「おい小僧、どこに行くんだ?」

 

「ちょっとトイレだ」

 

「お、そうか?じゃあ先に行ってるぜ」

 

そんなことを考えていたリボーンは飛び下り、山本とそんな会話をしトイレに向かう。

 

(こんな所で死ぬ訳には…どうすればいい…まだ覚悟が足りないのか?)

 

そんなことを思ったのも束の間、額の炎が消えとうとうツナは倒れる。

 

(これ以上、何が望みなんだ?何が…)

 

ツナが気を失ったその時リングから額に向かって一筋の光が指す。ツナは頭を上げ驚く。

 

(なんだ!?これは…頭にイメージが直接流れ込んでくる!)

ツナはリングによって戦闘、虐殺、色んなものをイメージとして見せられていた。

 

(なんだ!?なんなんだこれは!)

 

『ボンゴレの…ボンゴレの業。抹殺、復讐、裏切り…悪なき権力の追求。マフィアボンゴレの歴史だ』

 

『大空のボンゴレリングを持つものよ、貴様に覚悟はあろうな?』

 

『この業を引き継ぐ覚悟が!』

 

突然現れたもの達がそう言った。

そして頭に色んなものが流れ込んでくるツナ…頭を抱え涙を浮かべていた。

 

『これがボンゴレの背負いし業』

 

『これがボンゴレの歴史』

 

『真実から目を離すな真実を受け入れろ!』

 

『覚悟はあろうな!?』

 

『この業を引き継ぐ覚悟はあろうな!?』

 

頭を抱えるツナを他所に、捲し立てるように言う者達

 

「や、やめろ…やめろォー!」

 

ツナは精神が限界となったのか叫んだ。

 

「酸素量は限界です。精神的にも肉体的にも危険な状態だ」

 

「これでは無駄死に以外のなにものでもない!直ちに修行を中止すべきだ!」

 

草壁の言葉にラルはそう言い放つ。

 

「君だろ?手にリングをつけて戦うように指示したのは?

それは正しい、そして君の求める沢田綱吉になれるかどうか彼は極限状態の中器を試されているんだ。

最も彼の若さでこの試練を受けた歴代ボンゴレは居ないそうだが」

 

雲雀はそう説明した。

その言葉にラルはこう返した。

 

「今の沢田では無理だ」

 

スタッスタッスタッ

 

近づく足音。

足音の者はリボーンだった。

 

「リボーン!」

 

トイレに行ったはずのリボーンであった。

 

sidechange

 

竜司 side

 

ー異空間ー

 

ツナが修行を始めた頃に戻る。

俺は翔太を連れて異空間に入っていた。

 

「ここはなんだ?」

 

「ここは俺と親父が修行した場所だ。時間の経過はここでは向こうの1時間が一日になる。さっき確認した時夕方だったし今日ここに居られるのは2時間だ」

 

「なるほど、ここが竜司の修行していた場所か。通りでめちゃくちゃ強くなったわけだ」

 

翔太はそう言うが、俺はまだまだ強くない。

刀を…技を…ボックス、リングを扱いきれなければ強くなったとはいえない。

 

「そんな事はいい、まずは炎の純度を上げていこう」

 

「おう!」

 

そして、俺たちの修行も始まった。

 

sideout




更新遅れてすみません。なかなか指が動かず…

今回は、守護者とツナの修行が始まりました!

次回は…おや?

乞うご期待!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。