~プロローグ~
…私はフラン…フランドール・スカーレットっていう名前なの。
皆は私の事を悪魔の妹って言うらしいけど私はその別称が嫌いなの。
私の能力は[ありとあらゆる物を破壊する程度の能力]っていう能力で名前の通り触れたものは壊れちゃうの…。
私は普通の人間に生まれたかった…。どうして?どうして私は閉じ込められてるの?この能力のせいなの?
それとも…。みんなが私の事が嫌いな…だけなの?
いや…違う。私の事が嫌いなんじゃない…。
私の能力が怖いだけ…、きっとみんなは私の事が好きなんだ…。
…あれ?私の目から水が落ちてきてる…。
これって何…?…涙っていうの?なんか見てると悲しい気持ちになる不思議な水だね。
今日は満月だね。
いつもと変わらない景色なんだけど見てて飽きない…。
さて、今日はどんな人形遊びをしよっかな…。
~第一話~変わらない風景。
「おはようございますお嬢様」
私の名前は十六夜咲夜。この紅魔館の主、レミリア・スカーレット様に使えるメイド長です。
あ、今棺桶が開きました。
「あら咲夜。おはよう。あなたはいつも規則正しく起こしに来てくれるわね。」
お嬢様はニコッと私に微笑んでくれます。お嬢様の笑顔と命をお守りするのが私の役目でもあり、主義です。
お嬢様には妹様がいます。確か名前は…フランドール・スカーレット…です。
どうやら495年間も地下室に閉じ込められてる…正確にはお嬢様の言いつけで妹様が地下室にずっといるそうです。
もちろん私も出してあげれたら出してあげたいです。
ですが、私は主ではありません…。お嬢様の命令は絶対です。どんな危機に陥ろうとも。
「…夜。咲夜。」
「あっ、はいなんでしょうかお嬢様」
いけないいけない…ぼーっとしてたみたいです。
メイド長としての威厳が…。
「ご飯を作ってちょうだい。今日はそうね…久々にタルトが食べたいわ。」
タルトはお菓子なのですが…と言いそうになりそうだったので口元を抑えます。危ない危ない…。
「タルトですね。かしこまりました。少々お待ちいただきますね」
これがいつもの風景。他の住民も起こしにいきます。
この赤い髪の門番は[紅 美鈴]って言います。
時々眠ってしまうことが多いので定期的に一日に何回か見にいかないといけません。
「美鈴。あなた昨夜はしっかり門番を務めてた?」
問いかけると美鈴はおどおどとした様子でこう言いました。
「もっ…勿論ですよ咲夜さん。私が寝るわけないじゃないですか!…アハハ…」
…完全に嘘ついてるわね。まぁ、朝ご飯を作るには変わりないので食堂で待つように言い残し図書館に向かいます。
「パチュリー様。朝ご飯を作りますので…」
あ、もう起きてました。
この紫髪の女性は[パチュリー・ノーレッジ]と言ってとても強い魔法使いなんです。
お嬢様とは親友でいつも暇があればお茶会を開くぐらい仲良しなんです。
その風景を見るたびに微笑んでしまいます。
「あら、咲夜おはよう。私と小悪魔はもうとっくに起きてたわよ。」
小悪魔というのはこの赤い髪の女性で記憶を失って困っているところにパチュリー様が助けたそうで。
おまけにお二人とも…胸がでかくて妬ましいです。
最後は妹様ですが食堂には呼ばず私が朝ご飯を持っていきます。
妹様の目はやはり…悲しそうな目をしていました。
そうして皆さんが食堂に集まり、私がご飯を作る。いつもの風景です。また言っちゃいましたね。
ご飯を食べて美鈴は門の前に行き仁王立ち、パチュリー様と小悪魔さんは図書室に戻って読書ですかね、お嬢様は自分の部屋に戻って何をしてるのかはわかりませんがきっとあの作戦を考えているのでしょう。
さてと、私は家事で忙しいです!
~第一話~変わらない風景。END