遊戯王ARC-V アンサングビジター   作:名も無きパラサイト

6 / 10
前書きの使い方がようやく理解できたので早速活用。
まだまだ慣れぬ身ですが、今後とも生暖かく見守っていただければ。
もうすぐエクシーズ次元編終了です。
次はスタンダード次元編をスタートする予定です。


破滅の太陽神

 

遊佐の体から白いオーラが立ち上り始める。

そして遊佐はゆっくりとカードをドローした。

 

「俺のターン、ドロー。俺は手札から《裁きの龍》を特殊召喚。そして、効果発動。ライフを1000ポイント払い、このカード以外のフィールド上のカードをすべて破壊する。ジャッジメント・オブ・ザ・ライト!」

 

《裁きの龍》

ATK/3000 DEF/2600

 

遊佐LP4200→3200

 

「マエストロークの効果発動!このカードはオーバーレイユニットを1つ使うことで破壊を免れる!」

 

マエストロークと裁きの龍だけが残り、フィールドがほとんどまっさらな状態となる。

 

「すっきりしたなぁ。さぁて、仕切り直しの準備をさせてもらうとするぞ。手札から《貪欲な壺》を発動だ。墓地のウォルフ3枚、フェリス、ケルビムをデッキに戻して2枚ドロー。《光の援軍》発動だ。三枚墓地に送って、《ライトロード・アサシンライデン》を手札に加える。そして墓地に送られた3枚のウォルフの効果発動、特殊召喚する」

 

「ふ、ふざけんなよ!こ、こんなのインチキだろ!!」

 

「ああ、そうだ。これは破滅の光の力だ。俺の力じゃあない。そういう意味ではインチキかもな。だがな、お前はそれを、知っていて挑んできたはずだろう?さて、茶番は終わりにしよう。俺は3体のウォルフでオーバーレイ!破滅の太陽神よ、真なる目覚めの時は来た。今こそ全てを光で照らせ!ランク4!《武神姫-アマテラス》!!」

 

《武神姫-アマテラス》

ATK/2600 DEF/2500

 

遊佐のフィールドに剣を構えた神々しい女性型のモンスター、《武神姫-アマテラス》が現れる。

その瞬間、まるで体が内側から冷え込んでいくような感覚がユートと吾大に走った。

生物としての本能が、目の前の存在を危険だと伝えてくるのがわかる。

 

「まあ、アマテラス自身の効果は、今は全く関係がないけどな。手札から《ガーディアン・オブ・オーダー》を特殊召喚だ。そして手札から《ライトロード・アサシン ライデン》を召喚し、効果発動、デッキトップを2枚墓地に送る。今しがた墓地に行った《ボルト・ヘッジホック》2枚を効果で特殊召喚し、オーバーレイ!天駆ける人馬よ、今こそ光臨し、その槍で活路を開け!エクシーズ召喚!現れよ!ランク2!《神騎セイントレア》!」

 

《ライトロード・アサシン ライデン》

ATK/1700 DEF/1000

 

《ガーディアン・オブ・オーダー》

ATK/2500 DEF/1200

 

神騎セイントレア

ATK/2000 DEF/0

 

「い、いやだ!負けたく……負けたくない!!」

 

「同じ言葉のはずなのにな。何でかね、お前の言葉は見苦しいな」

 

遊佐はそう言いつつ、理由はわかっていた。

吾大の負けたくない理由が薄いのだ。

目の前の男からはまるで信念が伝わってこない。

 

「ま、これでお終いにしようか。《ガーディアン・オブ・オーダー》で吾大にダイレクトアタック!ライトニング・シュート!」

 

吾大LP4000→1500

 

「とどめだな。ま、安心しろ。別に闇のゲームというわけでもない。痛みがあるだけさ。アマテラスでダイレクトアタック!トリニティ・オブ・サン!!」

 

吾大LP1500→0

 

「うあぁぁー!!」

 

吾大のライフポイントが0となり、倒れる。

意識はあるようで、うめきながら震えていた。

 

「さあ、待たせたな。まずはセイントレアでマエストロークを攻撃!セイントレアの効果、発動。このカードと戦闘を行ったモンスターを手札に戻す!マエストロークは手札には戻せないため、エクストラデッキに戻る。《裁きの龍》でユートにダイレクトアタック!!」

 

遊佐LP3200→2900

 

「墓地の《幻影騎士団シャドーベイル》の効果発動!相手の直接攻撃時、このカードをモンスターとしてフィールドに特殊召喚できる!」

 

「ならシャドーベイルを攻撃だ。制裁のジャッジメント・バースト!!」

 

シャドーベイルが破壊され、自身の効果で除外される。

もはやユートを守るものは何もない。

フィールドのカードも無く、墓地のカードも使い切った。

残っているのはたった一枚の手札と、次のドローカードだけ。

 

「これで俺はターンエンドだ。さあ、これがお前のラストターンだ」

 

「俺は、負けるわけにはいかない。俺を信じて待つ仲間のために、俺は……お前に勝つ!俺の、タァーン!!これは、瑠璃がくれたカード……俺は《天よりの宝札》を発動!残りの手札の《ライトニング・ボルテックス》を除外し、2枚ドローする!」

 

「黒咲妹ォ!よくやったけど、そのチョイスはリスキーすぎやしませんかねぇ!!」

 

あまりにも使いづらいカードを託され、素直にデッキに組み込むユートに、感動すら覚える遊佐は思わず突っ込んだが、すぐに表情を取り繕った。

 

「俺は墓地のサイレントブーツの効果発動。デッキから《幻影騎士団ダスティーローブ》を手札に加える。そしてダスティーローブを召喚し、手札から《エクシーズ・リベンジ》を発動!墓地の《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》を特殊召喚し、セイントレアのオーバーレイユニットを一つダークリベリオンのオーバーレイユニットにする。そして装備魔法《エクシーズ・ユニット》をダークリベリオンに装備し、オーバーレイユニットと《エクシーズ・ユニット》を使って《裁きの龍》を対象にダークリベリオンの効果を発動!トリーズン・ディスチャージ!」

 

《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》

ATK/2500→3300→4000 DEF/2000

《裁きの龍》

ATK/3000→1500 DEF/2600

 

「更に!ダスティーローブを効果で守備表示にし、ダークリベリオンの攻撃力を800ポイントアップする!」

 

《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》

ATK/4000→4800 DEF/2000

 

「これで終わりだ!《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》で《裁きの龍》を攻撃!ライトニング・ディスオベイ!!」

 

「こんな時に、《オネスト》引けないってのが、俺の限界ってやつか。ぬぅおおお!」

 

遊佐LP2900→0

 

決闘終了を知らせる音が鳴り響き、それと同時に遊佐は倒れ伏した。

 

「み、見事だ、ユート。やはり君こそが、俺の探していた存在だと確信したぞ」

 

「トオル……お前は始めからこうなることを望んでいたようだった。いったい何が目的で……」

 

問いかけた質問は唐突に響いた声に遮られた。

 

「認めない!!……僕は!こんなの認めない!僕が負けるはずないんだ!インチキだ!そうだ、そんなインチキ野郎にはお仕置きが必要だよね」

 

吾大は決闘盤を操作し始めると、遊佐に向けて構え、画面に触れた。

まばゆい光が遊佐を包み込んだ。

 

「はははははははっ!マニュアル操作でめちゃくちゃな座標にしてあげたからさ!さようならだ!永遠にね!!」

 

「トオルッ!!」

 

「ユートッ!これを!」

 

遊佐は最後に一枚のカードを投げ、ユートが受け取ったと同時に消えた。

そして、吾大も再び決闘盤を操作し、消えた。

そして誰もいなくなった部屋で茫然とするユートは受け取ったカードを見た。

 

「《ライトロード・アサシン ライデン》……」

 

それは遊佐のデッキのうちの一枚だった。

託された思いをそのカードから感じ取り、ユートは部屋を後にした。

この戦いの終わりを告げ、新たな戦いに臨むために。

ちなみに遊佐がこのカードを投げた理由はユートのデッキに相性が良さそうで、4枚持っていたためであり、特にメッセージがあったわけではない。

 

一方その頃、レンと黒咲との決闘の決着も付こうとしていた。

 

「俺の墓地にあるRRモンスターは全部で10体!よって貴様のモンスターの攻撃力は8000ポイントダウンする!これで終わりだ!《RR-サテライト・キャノン・ファルコン》で《サイバー・エンド・ドラゴン》に攻撃!エターナル・アヴェンジィ!!」

 

丸藤レンLP2500→0

 

「私の負けか。だが残念だったな、黒咲。私の目的は果たされた。そろそろ遊佐様の決闘も終わる頃だろう」

 

「ふん、残念がるのは貴様の方だ。ユートが負けるはずがない」

 

腕を組み、壁によりかかる黒咲は全く焦りを見せていなかったが、内心ではすぐにでも駆け付けたい衝動に駆られていた。しかし、先ほどの決闘でのダメージから体がほとんど動かなかった。

 

「そもそもの前提が間違っているぞ。遊佐様の目的はお前たちに実戦経験を積ませ、より団結を高めることだ。その為に、自ら憎まれ役を買って出たのだ。すでに知っているだろうが、アカデミアについて改めて説明させてもらうぞ」

 

レンは黒咲にアカデミアの次元統一という目的を話した。そしてアカデミアによるエクシーズ次元への侵略計画を止めるべく、遊佐が光の結社を結成したこと、そしてその侵略が既に間近に迫っていることを説明した。

 

「つまり俺は奴にまんまと踊らされたというわけか。やはり一度殴らなければ気がすまんな」

 

「残念ながら、それは叶わなさそうだ」

 

突如としてかけられた第三者からの声に驚き、二人が声のした方へ目を向ける。

そこに立っていたのはユートだった。

だが、レンの知る本来の計画では彼は一人で降りてくるはずはなかった。

その隣には遊佐がいるはずだった。

 

「ゆ、遊佐様はどうした。何故、貴様は一人で来た。何故、あの方が一緒ではないんだ」

 

「トオルは……アカデミアの決闘者によってどこかへと跳ばされた。俺にこのカードを託してな」

 

ユートは受け取った《ライトロード・アサシン ライデン》を取り出し、レンに見せた。

先ほどまでの余裕のあった態度は消え失せ、レンは顔を白くさせ、その場に崩れ落ちた。

しかし、すぐに立ち上がると決闘盤を操作し、どこかへと連絡を取り始めた。

 

「私だ。計画は第二段階に入った。レジスタンスとの交戦を終了し、アカデミア迎撃の準備を始めろ。急げ、すでにこの次元に来ている」

 

通信を切ったレンは黒咲とユートに向き直った。

 

「光の結社は本日をもって解体する。そして、アカデミアに対抗するための組織、カウンターの結成を宣言する予定だ。お前たちレジスタンスにも、協力を要請したい」

 

そう、全ては遊佐の計画通りに事は進んでいる。

全ての計画はすでに遊佐が組み立てた計画表に記載されている。

この程度のトラブルは想定の範囲内だ。

レンは内心でそう自分に言い聞かせた。

 

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