ポケットモンスター 冒険の地図を広げて 作:名無しのポケモントレーナー
言い訳をさせていただくと、友達の家に泊まりに行っていたもので、自動投稿の予約を利用すれば良かったのですが・・・
二日遅れの第3話、楽しんでください。
【3話】
昇降口で靴を履き替えていると、後ろから走ってくる足音と声が聞こえてきた。
「オレンジ君、やっと追いつきました」
走ってきた疲れからかハァハァと息を吐きながらミカンが話し掛けてきた。
「まだ来たばっかりでこの町のことあんまり知らないですよね?よかったら案内しましょうか?」
「君が?あ、ありがとう」
正直この町についてはほぼ全くの無知と言ってもいいぐらいだったのでかなり嬉しい提案だった。
「そ、それと一つお願いがあるんですけど・・・」
「どうしたの?」
「私のことはミカンって呼んで貰ってもいいですか?」
「それは構わないけど、どうして?」
「折角友達になれたのに、よそよそしいじゃないですか」
「友達」この言葉の定義は難しい。だが一つ分かっていることがある。それは「いたら、嬉しい」ってことだ。その「いたら、嬉しい」存在になれたことが嬉しいと思う。我ながら何言ってんのか分かんないや。
「じゃ、じゃあこっちからも友達に一つお願いいいかな?」
「いいですよ、友達ですから」
そのミカンの笑顔に昨日の引越しの疲れと今日の緊張と疲れが全て吹っ飛ぶかのように感じた。それぐらいまっすぐで可愛らしかった。
「自分には敬語を使わないでもっとフランクに話してくれ。初対面って言ったって、自分は男子にはもうタメ口で話してるから問題ないだろうし・・・。もちろん難しかったら別にいいけど」
「分かりまし・・・分かっ、たよ?」
「そうそう、そんな感じで」
自分には「友達」の定義は分からないけれど、それでもこのアサギの町で確実に「友達」と言える存在が出来た。そんな放課後だった。
~〜~
放課後からアサギの色々な場所を訪れ、日もかなり赤みがかった輝きを放ちはじめる午後の五時半頃。恐らく今日最後の目的地を訪れた。
アサギの灯台。高さ30mの灯台で、ジョウト地方では最大級の灯台である。灯台の明かりにデンリュウの尻尾の光を光源にしていることで知られている。
「これを見せたかったの?」
「違いま・・・違うよ」
そのまま上を指さした。
「上?」
「そう、上」
そのまま自分はミカンに腕を引っ張られ、灯台の上に連れて行かれた。
「ここが私が一番好きな場所。アサギの灯台だよ」
青々とどこまでも続くような広大な大海原、山側には斜面に広がるアサギの町並み、遠く南西にはタンバシティの街を望み、どこを見てもこの星の丸さを感じることが出来る。
ぐるっと灯台を一周した時、彼女が本当に見せたかったものに気がついた。
「すごい・・・」
それしか言葉が出てこなかった。自分にはこの景色をそれ以外の言葉で表すことが出来ない。それは決して自分のボキャブラリーが少ないからという訳ではなく(実際少ないけど)、この世のどの辞書を使ってもこれを表す言葉は見つからないだろうし、なにより「言葉で表す」ことすら陳腐で無粋に思えてしまう程に美しい夕日だった。
「私、いつも悩みがあるとここに来るの」
その時だった、階段から誰か上がって来る音が聞こえた。
「おや?ミカン嬢、それにお隣の方は?」
デンリュウを連れた気の良さそうな老人が話し掛けてきた。
「えっと、この子はオレンジ君です。昨日引っ越してきたばかりで、私のクラスメートなんです」
「オレンジです、ホウエン地方のフエンタウンから引っ越してきました。あの、あなたは?」
「ホッホッホ、なーに灯台守のジジイじゃよ」
「おじさんは何匹かのデンリュウを飼育して灯台守をしているの」
灯台守。灯台の上で明かりを灯して沖の船に港の位置を伝える仕事。デンリュウを灯台の光源にする場合には灯台守がデンリュウの飼育をするのも頷ける。
「しかし珍しいのぅ、ミカン嬢が2人で来るなんて。もしかして・・・」
「違うんです違うんです!そんなんじゃないです!友達です!」
「ホッホッホ、ミカン嬢に友達が出来たか。そうじゃ、丁度2人ならコレをやろう」
そう言って老人は抱えていた大きな荷物を自分たちに一つずつ手渡した。
「これは?」
「タマゴじゃよ。最近、生まれたばかりの双子じゃ。ミカン嬢の友達ができた記念のプレゼントじゃよ。もうすぐ生まれると思うぞい」
「良いんですか?」
「ありがとう、おじさん」
「ホッホッホ、邪魔者はそろそろ去るとするよ。じゃあライト、頼んだぞ」
ライトと呼ばれたデンリュウは元気よく手を上げると、尻尾を発光させ始めた。
「君たちも早く帰るんじゃぞ」
そう言い残して灯台を降りていった。
「私たちも帰りま・・・帰ろっか」
「そうだね」
自分たちも階段を降りて、灯台を後にした。
~~〜
「今日のバトルすごい強かったけど、みんなミカンぐらい強いの?」
これは純粋に気になったことだ。正直これで普通だとしたら、今までホウエンで学んできたことは何だったのか心が折れそうになる。
「私がトップです!あっでも今は2番目ですかね・・・」
「そんな、たまたまのマグレだよ。違う地方のポケモン使ったからね」
「それはオレンジ君から見たら私達も同じですから・・・」
確かにそれもそうだと思う。
「私はポケモンが好きですけど、それ以上にポケモンバトルが好きで、でも私ほどポケモンバトルが好きな人ってなかなかいなくて、気がついたら周りと大分差がついて、周りから浮き始めちゃって。それで、学校がつまらなかったんだけど、今日の昼に見た時ポケモンとすごい仲良さそうにしてて、実際にバトルをしてすごい楽しかった。」
そして立ち止まって笑顔で
「だから私の初めてのともだ『メェ?』『メェメェ!』えっ?」
「もうすぐ生まれるって言っても流石に早すぎんよ!?」
まさか貰ったタマゴがこんなにすぐに孵るとは誰にも予想できなかっただろう。
「オレンジ君、そのメリープ!」
そう言われて、自分の腕の中でもう眠っているメリープに目を向けると
「!!」
このメリープが只者じゃないことに気づいてしまった。
この目で見たのは初めてだ。人生で一度見るだけでも運がいいと言われているほど珍しい。
具体的に言えばこのメリープは普通のと比べて毛の色がピンク色なのだ。
「すごい!色違いなんて初めて見た!」
「ああ、初めて見た。こんなに鮮やかに色が違うもんなんだな」
『メェメェ!』
「ごめんね、アカリちゃん。アカリちゃんもすごい可愛いよ!」
しれっと名前つけてんな。
「もうこんな時間か帰らないとな。じゃあな!」
「え?一緒に帰りま・・・帰ろうよ?」『メェ?』
確かに日も落ちたのに1人で女子を帰らせるのもどうかと思うけどこっちにも門限がある。
「一緒に?」『zzz?』
「うん、一緒に」『メェ』
「どうしても?」『zzzz?』
「嫌でした?」『メェメェ?』
「嫌じゃ無いけど、ミカンを家まで送って行って、それから帰ったら門限に間に合うかちょっと・・・」『zzzzz・・・』
ミカンの家の場所は知らないが門限までの時間はほとんど無く、寄り道している時間はない。
「あれ?言っていませんでしたっけ?」
少し間を置いて
「私の家、オレンジ君の隣ですよね?」
ちょっと驚いた。
「あのジムの裏の?」
「アサギジムの裏と言いますか、ジムと繋がっています」
「えっ?どういうこと?」
「私のお母さん、ジムリーダーなの」
色違いのメリープに次ぐ驚きだった。
☆友達
友達って何でしょうね。
☆フランクに話す
多分無理です(笑)
☆アサギの灯台
中には船乗りさんとかいますけど、ミカンちゃんならシャキーンってやればスルーできます。
☆デンリュウ
パルパル!
☆老人
日没と共に灯台の仕事は始まる(自分の勝手なイメージ)
☆タマゴ
ウツギ博士の研究テーマだったっけ?