お試し小説置き場   作:混沌の魔法使い

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どうも混沌の魔法使いです!!今回の新連載は「夜天の守護者 EXS」…まぁ「夜天の守護者」を題材に「色んなもしも」をテーマに連載して行こうと思います。とりあえず今回は「もしも龍也がなのはの兄だったら?」と「もしも龍也がフェイトの兄だったら?」に「決闘者 八神龍也」の3本を投稿したいと思います。それでは今回もどうかよろしくお願いします



EX1

 

EX1 もしも龍也がなのはの兄だったら

 

 

朝、演習場に向かうと、妹とその部下2人の姿があった。

 

「今日の訓練はここまで、2人ともお疲れ様」

 

「「あ、ありがとうございました」」

 

肩で息をしている、スバルとティアナを見ながら

 

「おはよう、なのは。訓練を見たが、朝からこれは少々ハードではないか?」

 

そう尋ねるとなのはは

 

「兄さん、基礎は大事なんです。しっかりしておかないと後で泣きを見る事になるんですから!」

 

「ああ、なるほど。体験談か…俺の言う事を聞かず、砲撃の練習ばかりして、撃墜されかけたもんなお前」

 

昔の事を思い出しながら言うと。なのはは

 

「にゃあーッ!!教え子の前で昔の事というの禁止って言ったじゃないですかッ!!」

 

真っ赤になりながら向かって来る、なのはを軽くいなしながら

 

「あはは!まだ困った時に「にゃあ」って言う癖は治ってないんだな?なのは」

 

「からかうのも禁止です!!もう兄さんのバカッ!!!」

 

ぷんぷんと肩を怒らせながら、演習場を出て行ったなのはを見ながら

 

「やれやれ。何時までも子供だな…なのはは…」

 

私はそう溜め息を吐き。スバルとティアナに

 

「ほい、飲み物とタオル。水分補給はしておけよ」

 

「「ありがとうございます」」

 

ぺこりと頭を下げる2人に

 

「まぁ、あいつは少々頭は固いが、部下思いの良いやつだ。基礎ばかりにも意味がある。ふてくれされないで頑張ってくれ」

 

「意味ですか…?」

 

首を傾げるティアナに

 

「ああ、基礎がちゃんとしてなければ応用は出来ない。基礎がちゃんとしてればどんな状況にも対処できるさ、特にお前のようなタイプはな」

 

ぐしゃぐしゃと頭を撫でながら言うと、ティアナは

 

「私の様なタイプってどういう意味ですか?」

 

「スバルは破壊力の一点特化、なのはは防御と援護の後方型、俺はオールラウンダーだが、どちらかというと近接タイプ。それでお前にはスバルのような破壊力もないし、なのはのような大出力の砲撃も撃てない。ならお前が目指すのは何処だ?」

 

そう尋ねるとティアナは少し考えてから

 

「いろんな事が出来る、オールラウンダー…ですか?」

 

「惜しい、いろんな事が出来るのは正解だ。ただお前が目指すのはいろんな事が出来る指揮官になる事さ。このバカは考える事はしないし。エリオとキャロはまだ幼い、応用力はそんなに期待できない。ならお前がFW陣のリーダーとなり、指揮官になれ。お前にならできる」

 

ティアナにそう言い聞かせていると

 

「随分ティアナを絶賛するんですね、兄さん」

 

「おお、怒って戻ったと思ってたんだが…聞いてたんだななのは」

 

振り返らずに言うとなのはは不機嫌そうに、私の肩を掴み

 

「兄さん?兄さんは私を見てくれればいいんですよ?スバルとかティアナに優しくする必要はないんですよ」

 

絶対零度の声でそう呟くなのはに

 

「いやな、なのは。俺は誰も特別扱いしないし、一応だが2人の上司である。フォローするのは当然だと思うんだが?」

 

「それでもです。勘違いして兄さんを好きになられたら困るんですよ。フェイトちゃんやはやてちゃんみたいに」

 

ぼそぼそと呟くなのはに

 

「そうか、では俺から1つ言わせて貰おう」

 

「なんですか。兄さん?」

 

首を傾げるなのはに

 

「俺は妹を恋愛対象には見ない。お前が何と言おうと」

 

「そうですか、それなら既成事実でも作りますか。そしたら結婚してくますか?兄さん」

 

「お前は何一つ俺の話を聞いてないな?」

 

硬直してるスバルとティアナを無視し、なのはは

 

「兄さんだけなんです、私が好きなのは…だから、私の物になってくれませんか?」

 

「断固断る、ていっ!」

 

ビシッ!!!

 

「あうっ!」

 

渾身のデコピンを叩き込み、なのはの拘束から脱し。そのまま演習場を走り去った…

 

「それで私のとこ逃げてきたんか?龍也さん」

 

「おう、お前の所が一番安全だからな」

 

ロングアーチのはやての部屋のソファーに座り込みながら言うと

 

「んーそれは勘違いやないかな?私も龍也さんが欲しいと思っとるで?」

 

その言葉に沈黙で返答すると、はやては

 

「くすくす、今はそこまでする気は無いよ。でもいずれは私の物なってもらうで?」

 

楽しそうに笑うはやてに

 

「俺の何処が良いか、全く判らんのだが?」

 

「全てかな?優しいところも、強いところも、それで少し嘘つきな所も全部好きや」

 

はやてと言い合いでは確実に負けるな。俺は溜め息を吐きながらソファーから立ちあがり

 

「ん?もう出てくん?もう少し居っても良いで?」

 

「お前の目の色が変わって来てる。このままだと襲われそうなので出て行くよ」

 

段々目が単色になってきているので。その前に出て行くというとはやては

 

「血が繋がってなくても。なのはちゃんは龍也さんの妹や。変な想いを抱いたらいかんよ」

 

「判ってる、なのはかお前かというと…俺はお前の方が好みだよ。はやて」

 

「ほんま…?」

 

赤面しながら尋ねてくる、はやてに

 

「お前のご想像に任せるよ」

 

俺はそう言い残し、はやての部屋を後にした…1人でブラブラと廊下を歩きながら

 

(そう、なのはは俺の妹だ…妹に恋愛感情を抱く馬鹿は居ない…)

 

俺は今から12年前、なのはの父親に拾われた子供、兄として育ったが、血縁関係はない…

 

(なのはが別の男にでも興味を持ってくれれば、まだ救いはあるんだがな…)

 

俺は最後までなのはの良い兄で居たいと思うが、あそこまで真っ直ぐに好意を向けられると

 

(間違いを犯しそうになるんだよな…)

 

なのは、は妹…だが血縁関係が無い以上それ以上になることも可能で…その事実が俺を迷わせる

 

(はぁ…業が深いな…俺は)

 

口では妹に恋しないなどと言いつつ。心はなのはを欲している…全くもって業が深い

 

「どうしようもない馬鹿だな。俺は…」

 

窓ガラスに写った自分に向けてそう呟き

 

「やれやれ…自分の愚かさが嫌になるよ…」

 

はやてやフェイトが自分の好意を向けてくれるのは判ってる。でもどうしてもなのはを重ねてしまう、2人はなのはではないのに

 

「ふー少しばかり頭を冷やすか…」

 

ポケットからタバコを取り出し、俺は六課の外へと出て行った…

 

俺には何も無い、空っぽだ…

 

その俺に中身をくれたもの…

 

それは誰でもない…なのはお前だ…

 

何よりも大切で…

 

誰よりも愛しい…

 

だからこそ…

 

俺に近付かないで欲しい…

 

お前を傷つけたいと思う願望が顔を出してしまいそうになるから…

 

早く俺以外の男を好きになってくれ…

 

そうすれば…

 

俺はお前を諦められる…

 

それがきっと、俺とお前が一番幸せになれる方法なのだから…

 

 

EX1 もしも龍也がなのはの兄だったら 終り

 

おまけ

 

高町龍也

 

八神夫妻ではなく。高町士郎に拾われた世界の「八神龍也」髪は長髪ではなく、短髪になっている。重度のヘビースモーカー。高町士郎のおかげか「八神龍也」より剣術に優れ。守護者ではなく剣帝と呼ばれる。鈍感ではなく、人の好意に気付くが。心ではなのはを欲している為。その好意を受け入れる事が出来ずにいる。1人称は俺で、少々口が悪いところもある。日常生活はずぼらで生活能力は皆無である

 

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