お試し小説置き場   作:混沌の魔法使い

5 / 28
どうも混沌の魔法使いです、メッセージで大変貴重な意見を頂きました、それは1話見ただけでは判断材料にならない。という旨のメッセージを頂き。それもそうだな、と思い。3つのEXの続きを書いてみました、3話連続です、これも判断材料に含めてもらえると嬉しいです

それではEX4-2 始まります



EX4-2

 

EX4-2

 

「うーん…よく寝た…んん?」

 

あの後、龍也に促され。眠りに着いたが、昨日と屋敷の印象が随分違い思わず目を擦る。昨日までの屋敷は一言で言うのなら魔窟だが、今の屋敷は神殿という表現が相応しいというほどの神々しさに満ち溢れていた

 

「うおっ!?これは俺の顔か?」

 

思わず目を見開く、刻印虫の施術で傷ついていた身体や顔は完全に元通りになっており、思わず自分の顔をペタペタと触ってしまう

 

「神の奇跡…まさかこれほどとは…」

 

俺が呼び寄せたサーヴァント。神王 八神龍也。人の身でありながら神の座まで上り詰めし英雄。ありとあらゆる奇跡を可能にするというのは嘘偽りではなかった…

 

「さてと…行動方針を決めないとな」

 

桜ちゃんも恐らくあの忌々しい蟲の呪縛から解放されているはず。これで俺の目的の大半は終わったと言える。この後どうするか?という事を龍也と話し合うため、俺は自室を後にした

 

「うん?おはよう、雁夜。よく眠れたかね?」

 

「あーうん、眠れた。…何してるんだ?」

 

リビングでは龍也がエプロンをつけ、何かを作っていた

 

「なにって、朝食を作ってるんだが?…和食は嫌いか?」

 

「いや。好きだけど…」

 

机の上には鯵のひらきにほうれん草のおひたし、卵、納豆に…あれは…豚汁か?温かい湯気を上げる味噌汁が置かれていた

 

「後はご飯が炊けるのを待つだけだ…うん?桜どうした?」

 

にこにこと笑う龍也の腕を引っ張る小柄な少女…間違いなく桜ちゃんだが

 

「…私、お魚嫌い…骨があるから」

 

以前は感情が死んでいるような表情だったが、今は歳相応の表情を浮かべている

 

(何をしたんだ?)

 

小声で尋ねると龍也は

 

(体内の蟲の駆除と並行して、記憶封印をな…これでこの子は昨日までの事を思い出せない。別の記憶に置き換えさせてもらった)

 

龍也の気遣いに幾ら感謝しても仕切れない。俺が懸念していた事を全て解決してくれていたのだから

 

「おっ、ご飯が炊けたな。うーし、桜ご飯にするぞ」

 

「はーい!」

 

ととと、と駆けていき椅子に座る桜ちゃん。その歳相応の素振りを見て、思わず涙がこぼれかける

 

「泣くのは早い、全てが終わり。あの子の道を作ったときに思う存分泣け、今は取っておけ」

 

龍也が俺の肩を叩き言う

 

「あ…ああ!そうだな!」

 

「おじさん!!早く!早く!!ご飯にしようよ!!」

 

椅子に座り手を振る桜ちゃんに笑みを返し、

 

「ああ!今行くよ!」

 

俺も席に座った…これは全くの余談だが、龍也の作る朝食は超がつく美味であった…

 

「さて、腹も膨れた事だし、方向性を決めようか?」

 

食後の番茶を飲みながら言う龍也に

 

「ああ、そうだな」

 

桜ちゃんは、お絵描きや本を読んで遊んでいるので、今は俺達の傍にはいない

 

「まぁ、とりあえず、当面の目的は情報収集かな?」

 

「攻め込む事はしないのか?」

 

龍也の能力なら自分から攻め込み、そのまま勝利できるはずだが

 

「敵の能力がわからんし、まずは情報収集が基本だ。それに私は魔力さえ使わなければ人間と変わらん。普通に町を歩いていても問題ない、これは利点だろ?」

 

確かに龍也なら普通に街を歩き、情報収集してこれる。これは確かに利点だ

 

「よし!そういうことなら早速出かけよう!」

 

「うむ、情報収集と食材を買いに行かないとな」

 

 

「え?食材?」

 

思わず聞き返すと

 

「うむ、桜がオムライス食べたいって言ってたし。冷蔵庫空だし、買い足さないと」

 

「…そうだな」

 

確かに屋敷の冷蔵庫は空だ、買い足さないと昼食さえ危うい…

 

「何か食べたいものあるか?和・洋・中・なんでもOKだが?」

 

「…なんでも良い」

 

確かに優秀で性格も良いが…龍也を見ていると脳裏にお父さんORお兄ちゃんという単語が浮かぶのは何故だろう?俺はそんな事を考えながら玄関へ向かった…

 

 

 

一回り偵察を終え、夕方のタイムセールにあわせてスーパーで買い物を終えた私は

 

「さて…材料は買ったし…うむうむ、思いの他良い卵売っていたな」

 

スーパーの袋を持ちながらいうと

 

「お前、良い意味で天然だな」

 

「よく言われる。意味が良く判らんがな」

 

呆れた顔をする雁夜にそう返事をすると

 

「…龍也」

 

真剣な表情の雁夜に

 

「判ってる、どうする?こちらから打って出るか?」

 

まるで挑発するかの如く魔力を流しているサーヴァントの気配がする、どうする?と尋ねると

 

「一応、偵察だけしておこう、戦闘するかどうかは龍也の判断に任せる」

 

「了解、では行くとしよう。っとその前にと」

 

雁夜の頭に手を置き、一言呟く

 

「何をしたんだ?」

 

「透明化をな。これでお前は認識されない、お前はまだ死ねないだろう?桜の為にな」

 

今あの子には雁夜が必要だ、ここで死なれては困るのでそういうと

 

「ありがとう…行こう」

 

頷いてから走り出す雁夜の後を追って魔力の主の元へ向かった…

 

「なんと…かのアーサー王が女性とは驚きだ」

 

倉庫街では、ランサーとセイバーが戦っていたが、まさかかのアーサー王が女性だったとは私は思わずそう呟いた

 

「確か龍也の宝具の大いなる希望(グランドホープ)はエクスカリバーに似て非なるものと聞いているが。実際はどうなんだ?」

 

「大いなる希望(グランドホープ)もまた星が作りし神の剣という面では同じだ」

 

大いなる希望(グランドホープ)とエクスカリバーの追突は出来れば避けたい、どちらかが消し飛ぶか、地球が滅びかねんからなと雁夜に言っていると

 

ガラララララッ!!!

 

凄まじい音が響く…あれは…

 

「ライダーか…魔力惹かれて来たか」

 

「4柱のサーヴァントが揃ったな…撤退するか?」

 

ライダーの到着で若干焦りの表情を見せる雁夜に

 

「いや、私も動くべきだな。ライダーに感ずかれている」

 

戦車から下りた、巨漢の男は確かに私を見ている、このまま撤退とは行けないだろう

 

「…大丈夫か?幾らなんでも3体のサーヴァントと戦うのは無謀では?」

 

心配そうにいう雁夜に

 

「問題ない、隠れるのも逃げるのも得意だからな」

 

気配遮断があるので大丈夫と付けたし。私は隠れている場所から出て行った…

 

「我が名は征服王イスカンダル!此度の聖杯戦争においてはライダーのクラスを得て現界した!」

 

その言葉を聞いて私は思わず噴出した、

 

(面白い男だ、いやいや、流石は征服王と異名を取るだけはある)

 

豪胆にも程がある、だがああいう男は嫌いではない。

 

「何を、考えて、やがりますか!この馬ッ鹿はぁ!?」

 

そう叫び、戦車から降りてきた黒髪の少年に、ぽかぽかと殴られていた。なるほどアレがマスターか

 

「え?もしかして、彼がライダーのマスターなのかしら?」

 

上品な素振りで呟く女性…

 

(あれは…人間ではないな…やれやれ…こうも訳有が集まるとは…)

 

5体のサーヴァントに、真名を明かす馬鹿に子供のマスター…実に面白い。

 

「我が軍門に降り、聖杯を余に譲る気はないか!?さすれば余は貴様等を朋友ともとして遇し、世界を制する快悦を共に分かち合う所存でおる!」

 

仲間になれというイスカンダルにランサーは

 

「残念だが…その提案は承諾しかねる。」

 

苦笑まじりに肩を竦め、頭を横に振るランサー、だがその目は欠片も笑っていない、ランサーは槍をイスカンダルを向け

 

「俺がこの忠誠と武勲を捧げるのは、今生にて誓いを交わした新たなる主ただ1人だけそれは断じて貴様ではないぞ、ライダー」 

 

「そもそもそんな戯言を述べ立てる為に、貴様は私とランサーの勝負を邪魔立てしたというのか!騎士として、許しがたい侮辱だ!」

 

ランサーとセイバーの怒りに満ちた敵意の視線を向けられた、イスカンダルはそれでも懲りず

 

「待遇は、応相談だが?」

 

まだ交渉するとは流石、征服王というだけはある

 

「あー…こりゃ交渉決裂かぁ勿体ない、残念だのう…」

 

本当に残念そうにいうイスカンダルは

 

「まぁまだ機会はある、その時には更に良い返事を聞かして貰えると期待しておこうか」

 

かっかと笑いイスカンダルは夜空に向けて、大音声を張り上げた。

 

「おいこら!他にもおるだろうが?闇に紛れて覗き見をしておる連中は!!」

 

ふむ…顔見せくらいはしておくか…私は気配遮断を解除して、セイバー達の下へ向かった

 

 

 

 

「どういうことだ?ライダー」

 

先程のライダーの言葉を聞き返すとライダーは笑みを浮かべると言い放った。

 

「セイバー、それにランサーよ。うぬらの真っ向切っての競い合い、真に見事であった!!」

 

ライダーは私とランサーを見ながらそう言った

 

「あれほどに清澄な剣戟を響かせておいて、惹かれて出てきた英霊がよもや余一人という事はあるまいて。余は知っておるぞ!ランサーの気配に導かれ集ってきた者共をな!情けない、情けないのう!冬木に集った英雄豪傑共よ!!このセイバーとランサーが見せつけた気概に、何も感じるところがないと抜かすか? 誇るべき真名を持ち合わせておきながら、コソコソと覗き見に徹するというのなら、腰抜けだわな。英霊が聞いて呆れるわなぁ、んん!?」

 

ライダーは不敵に口元を歪め、最後にこう挑発の意思を込めて、叫んだ

 

「聖杯に招かれし英霊は、今!ここに集うがいい!!尚も顔見せを怖じるような臆病者は!征服王イスカンダルの侮蔑を免れぬものと知れ!!!」

 

その叫びを聞いて2人のサーヴァントが姿を見せた

 

「我を差し置いて、王を称する不埒者が、一夜のうちに2匹も涌くとはな」

 

1人は黄金の甲冑に身を包んだ紅の瞳を持つ、美しい女性のサーヴァント…それは明らかに自ら以外の存在を否定すると共に貶めている君臨者その者だった、あれは恐らく、昨日勝利を収めた、遠坂のサーヴァントに間違いない

 

「いやいや。私は隠れていたつもりはないんだがねえ」

 

からからと笑う黒いスーツに黒いコートの男…だがその男には何の魔力も感じなかった。本当にサーヴァントなのかと思うほどに…残るクラスはキャスターの筈なのに…何故?私が首をかしげている中、ライダーが

 

「そこまで言うんなら、まずは名乗りを上げたらどうだ?貴様も王たる者ならば、まさか己の威名を憚りはすまい?」

 

そう言われた黄金のサーヴァントは

 

「問いを投げるか、雑種風情が、王たるこの我に向けて?」

 

美しい顔を怒りに歪ませ、両手を広げる黄金のサーヴァントは

 

「我が拝謁の栄に浴してなお、この面貌を見知らぬと申すなら、そんな蒙昧は生かしておく価値すらない」

 

そう言い放つと同時に左右の空間に、陽炎のような揺らぎが広がり、その中から眩い刃の輝きが忽然と虚空に出現した…美しく神々しい装飾に彩られ、湧き上がらんばかりの魔力が宿っている剣と槍…全てが宝具と判断されるようなものだった

 

「ふーむ。無視されるのは面白くないな」

 

黒いコートの男がそう呟くと黄金のサーヴァントは

 

「何の魔力も持たない一般人が我を見るとは万死に値する!せめて散り様で我を興じさせよ、雑種!」

 

その宣言と共に、黄金のサーヴァントの左右に浮かんでいた剣と槍の切っ先が、ライダーからコートの男に向けられると、剣と槍は猛烈な速度で射出された…それは着弾と同時に爆発を起こし、砂煙を上げる…あんな物を喰らえば一たまりもないはず…私がそんな事を考えていると。着弾地点から

 

「いやいや、申し訳ないな英雄王。私はまだ死ねんのだよ」

 

からからと笑いながらコートの男が姿を見せる、その手には槍と剣が握られていた

 

「貴様…何者だ?キャスターの癖に剣を扱うとは」

 

黄金のサーヴァントの問いかけにコートの男は

 

「ははは、残念ながら私はキャスターではない。しかしてセイバーでも。ランサーでも。ライダーでもない…だがしかしその全てでもある」

 

からから笑う男の手には何時の間にか弓が握られている

 

「全て…まさか!やばい!イスカンダル!逃げるんだ!!アイツには勝てない!!」

 

「セイバー!早く離脱を!このままでは!」

 

ライダーのマスターとアイリスフィールがそう叫ぶ。だが私とライダーは

 

「何の魔力も感じん、なのに何故そこまで焦る?ここで仕留めておいたほうがいいではないか」

 

「逃げる理由が在りません、ここであの男を仕留めます」

 

その指示に首を振るとアイリスフィールは

 

「駄目なんです!あの男には!!神王八神龍也には誰にも勝てない!!」

 

その場が凍りついた。神王…英霊の頂点。7つのクラス全てを兼ね備え、召喚されたのならそのマスターに絶対なる勝利を約束する神のサーヴァント…その言葉を聴いたコートの男は

 

「ははは!いやいや、私を知るものが2人もいるとは、ならばこそ…遅れながら自己紹介を、我が名は八神龍也。そちらのご婦人の指摘通り。神の名を冠する王である。以後見知りおきを」

 

優雅に一礼する龍也に黄金のサーヴァントは

 

「はっ!貴様の様に何の魔力も持たぬものが神王であるものか!!神王とはもっと気高く、魔力に満ち溢れた男の筈だからな!」

 

「ああ…魔力を抑えているからな…ご希望なら真の姿に戻るのも悪くない。神騎覚醒」

 

ゴオオオオオオッ!!!!

 

その呟きと共に魔力が嵐となり駆け巡る

 

「これで納得いただけたかな?麗しき英雄王殿?」

 

黄金の甲冑に炎の翼…燃え盛る炎のような緋色の髪をなびかせ微笑む龍也…それだけわかる

 

(ここにいる全員の魔力を足してもこの男には届かない)

 

「……」

 

英雄王と呼ばれた黄金のサーヴァントは

 

「これが…神王と呼ばれる者…我に勝るとも劣らぬ程に…美しい」

 

呆然とした表情で呟く。その顔は魅了されていると言っても良い表情だった

 

「さて。こうして4体のサーヴァントがいるわけだ…これは幸運だ、ここで死んでもらうというのが1番早いな」

 

にいっと笑う龍也…それは美しくも罪深い、冷酷なる審判者の笑み。思わず身構えると

 

「はははは!!冗談だ!私は顔見せに来たに過ぎん。ここで殺しあうつもりはないよ」

 

からからと笑う龍也は指を鳴らした、それと同時にここにいる全てのサーヴァントの足元から光が放たれる、攻撃かと思い龍也を見ると

 

「なに、ただの強制転移だ。君達の陣営に戻ってもらうだけさ。ここは闘いに相応しくないのでね。それではしばしの別れ。今度まみえる時は戦うことを約束しよう、誇り高いサーヴァント達よ。抗って見せよ。神である私にな…」

 

そう呟いた龍也はうーんと唸りながら

 

「こういう風に言ってみろ。と言われた事があるが…、私の性ではないな。似合わないにも程がある…やはりここはこう言うべきだな」

 

龍也は茶目っ気たっぷりな表情をし

 

「See you again!」

 

とウィンクした…私からはなれたところでは

 

「うっ…」

 

黄金のサーヴァントは何かに打ち抜かれたように胸を押さえ、龍也から目を逸らした…それと同時に光と共に姿が消える。それに続いてランサー・ライダーも姿を消す

 

「かの高名なアーサー王に会えるとは実に幸運、殺し合いではなく語られる場所で会えたのなら更に幸運だったものを…」

 

私を見て残念そうに呟き最後に

 

「では、今度は本当のマスターと共に戦場で会えることを願っているよ」

 

そう笑う龍也の顔を最後に私達は倉庫街から飛ばされた…

 

シリーズ化するかも!?

 

 

 




どうも混沌の魔法使いでした。ZEROは少しアニメを見ただけなのでうろ覚えです。今度シリーズ化するならDVD借りないとと思う混沌の魔法使いです。

それとこちらのギル様も女性化しています、まぁシリーズ化するならギル様に求愛される龍也さんをやりたいですね。それでは次の話も宜しくお願いします
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。