EX-06
「ふあああ…平和だねー」
欠伸しながら私が言うとリヒトが
「にーさま?現実逃避は止めようよ」
ズドーンッ!!ズドーンッ!!!
断続的に爆発音が響き渡る、私は肩を竦め
「認めたくない現実って言うのはある物さ」
はやて達の喧嘩は何時もの事、一々騒ぐのも馬鹿らしい、例えそれで六課の施設が半壊しようが、全壊しようが、仕方ない事なのだ
「仕方なくないと思うんですけど…」
「アザレア、察してあげなさい。お兄ちゃんの心労を」
心労とか言わないでは欲しいな…でも事実か…私が溜め息を吐いていると
「「「あっ…」」」
何時もの様に聞きたくないしまったという感じのはやて達の声がする。ふう…もう一度溜め息を吐き
「よいしょっと」
私の周りで遊んでいたリヒト達を掴み上げ
「とりあえず、出来るだけ早く戻れるように尽力するから」
「頑張ってくださいね」
「早く帰ってきてね」
そう笑うリヒト達を安全圏まで投げるその直後
ゴウッ!!!
炸裂する6人分の砲撃。私はその魔力の本流に呑まれまたもや世界の壁を越える羽目になった…
「落ちてるなぁ…」
どれほど気を失っていたが判らないが気が付いたら、私は落下していた…上と下の感覚は無く。光さえ感じられない
「ふーむ…今までにない感覚だな」
大抵気が付いたら別の世界と言うのが、世界を超える感覚だが今回は違い何処までも落下していく感覚しかない
「どこまで落ちるんだろうね、って言うか下はあるのか?」
落ちていく感覚はあるが、下が見えないのでそんな不安を感じる
「いざとなったら空間を引き裂くか」
デバイスもあるのでこの空間を引き裂くのは可能だが。はやて達の協力が無い為少しばかり負担が大きいが。いざとなればそれをするしかないか…そんな事を考えながら闇の中を落ちていると脳裏に騒がしい声が響く
(どけ!女狐!あれは余の者だ!!!)
(黙りなさい!あのイケメンな魂は私の物です!!)
(ふっ、喧嘩しているが良い雑種ども、あれは我が頂く)
タイプの違う3人の女性の声と同時に
「むう?」
両手と胸に痛みを感じる…思わず手を見ると。3つの文字が重なったような紋章が浮かんでいた
「ふーむ…これはなんだろうね?」
痛みはするが別に別段気にするまでもない
(ええい!どけ金ぴかに女狐!あれは余の奏者だ!!!)
(そっちこそ引きなさい!あの人は私のご主人様にすると決めたんです!!!)
(身の程を知るが良い、あれほど高潔な魂の持ち主にお前らのような雑種が吊り合うと思うなよ!)
段々声が大きくなるなあ…って言うかなんで世界を超えてまで、はやて達の喧嘩のような雰囲気を感じるだろう?私はそう言う星の元に生まれたのか?ジェイルが言ってた通り私は女難の相が酷いのだろうか?
(ええい!埒が明かん!力づくでも我が契約する!!!)
(させるか!!余と契約しろ!!さぁ!手を伸ばせ!余がどんな時も奏者を護ってやる!!!)
(させません!!ここは良妻賢母である私が契約するんです!!)
…嫌だなあ…何か平和とは程遠い世界に落ちてる気がする、何かこの声の主達、どう考えても仲悪そうだし…浮かんでいる紋章は全部で3個…声の主も3人…そして契約と言う単語に、はやて達に匹敵する魔力…考えられるのはなんらかの精霊とかそんな類との契約だ
(…嫌な予感しかしない。元の世界と対して変わらない騒動の気配がする)
なんとか力づくでこの空間を脱出出来ないかと考えていると
ピシピシ…
目の前の空間が罅割れる
(…時間切れか…行動に出るのが遅れすぎたか…)
あーだこーだ考えてる内に行動に出るべきだった…
パキャーンッ!!
音を立てて空間が割れるそして3つの影が見える
「さあ!余の手を取るのだ!我が奏者よ!!!」
赤いドレスを身に纏った小柄な少女が手を伸ばす。スカートの一部や背中が異様に露出している、凛とした雰囲気を持つ少女
「いいえ!私の手を掴んでください!マスター!!!」
着崩した着物に狐の尻尾と耳を生やした元気そうな少女
「我がマスターとなる名誉を与える!さぁ我の手を取るが良い!!!」
逆立った金髪に真紅の瞳を持つ、金色の鎧を身に纏った吊り目の女性
「…ほっといてくれないか?誰の手を掴んでも酷い目にあいそうな気がするんだ」
誰の手を掴んでも酷い目にあいそうな気がする、主に私を探し出したはやて達とこの人たちの争いに巻き込まれるそんな気が
「ええ!?何言ってるんですか!このまま落ちたら死んじゃうんですよ!?だから早く私の手を!」
「ええい!狐!どけ!余が奏者を救うのだ!!」
「ふふ、判っておるぞ?雑種どもの手を掴むのが嫌なのだろう?ならばこ英雄王、ギルガメッシュの手を取るが良い」
…なんだろうこのカオス…私が何をしたと言うんだ。誰でも良いこのカオスから救い出してくれ
「まぁとりあえず、落ちていたら死ぬというのは不味いな」
まだ死ぬ訳にはいかないし、とりあえず落ちるのだけは止めよう
「さぁ!早く余の手を掴むが良い!!余が助けてやろう!!」
「さぁ!早く私の手を掴んでください!!」
「さぁ!早く我の手を掴むが良い!特別に許可してやる」
頭痛が酷い…どうして私の周りは人の話しを聞かない人が多いんだ?
「良い、自分で何とかする」
意識を集中し何時もの魔力の翼を発生させ滞空するが
(魔力が霧散する!?翼が維持できない!?)
すぐに魔力が霧散し術式が維持できないどういうことだ!?
(駄目ですよ~貴方はただでさえイレギュラーなんです。貴方の技能は全て封じさせてもらいました~)
楽しげなしかしそれでいて邪悪な声が脳裏に響く、それと同時に翼も消える
「くっ!何者だ!?」
この声の主がわからない、警戒の色を含めて叫ぶと、自分たちに尋ねられたと思った3人組が
「むっ?そうか名乗ってないから余の手を掴んでくれんのだな?余はセイバーだ。至高にして最強のサーヴァントだ」
「私とした事が…私はキャスターです。よろしくお願いしますねマスター」
「我は…「ギルガメッシュだろ?さっき聞いた」おお!我の名を覚えているとは!お前は我のマスターになる事を認めたのだな!さぁ!我の手を掴むが良い!!」
嬉しそうな顔でギルガメッシュの声を聞きながら
(デバイスも起動できない…魔力の収束も出来ない…技能が封じられていると言うのは本当のようだ)
魔力はある、だが肝心の術式の構築・デバイスの起動が出来ない。これでは戦闘力はガタ落ちだ
(ていうか落ち続けた死ぬって言ってたよな、キャスターが…ええい!)
まだ死ぬ訳にはいかない、私は咄嗟に手を伸ばした
「この!セイバー邪魔をするな!!マスターは我に助けを求めてるのだ!!」
「貴様こそ邪魔をするな!見ろ!奏者は余を見ている、奏者は余に助けを求めてるのだ!!」
「貴様らこそ手を引け!名前すら呼ばれてない貴様らはお呼びではないのだ!!」
ぎゃあぎゃあと言い争いをする3人に
「ええい!こうなったら…セイバー!手を掴め!」
「おお!奏者よ!!」
嬉しそうに手を握り返そうとするセイバーだったが
「させるかぁ!!」
「ぬおっ!?何をする金ぴか!!」
ギルガメッシュの放った回し蹴りがセイバーを蹴り飛ばし、その隙にギルガメッシュが私の手を掴んだ
「ふふふふ、掴んだ!!掴んだぞ!!!これでこれは我のも…「てえい!!!」雑種ううう!!!」
それをキャスターが蹴り飛ばし私の手がギルガメッシュの手から離れる
「さぁ!!私の胸に飛び込んできてください!!」
両手を大きく広げ胸を強調するような体勢で言うキャスターに
「それだけは絶対嫌だ」
「何故!?」
出会って数分の女性の胸に飛び込めるものか。って言うか
「落ち続けたら死ぬんだろう!?ええい!!喧嘩し続けるとか馬鹿かお前らはッ!!!」
普段なら自力で何とでも出来るが、今はこの3人に助けを求めるしかない
「おお!そうであった!!!早く助けなければ!!」
「そうでした!」
「貴様らのせいで脱線してしまったではないか!マスターを早く救わなければ!!」
ガシッ×3
「おい、セイバーとギルガメッシュの行動は理解できる、何故お前は抱きつくという選択肢を選んだキャスターアアアッ!!!」
「主に私の欲望の為です」
「しまったその手があったか!」
「くう!我とした事が!雑種ごときに出遅れるとは!」
…ああ、どうしてこの3人にはやて達がダブるんだ!?
「おい…なんか急に明るくなってるんだが?」
サッ×3
「何故目を逸らす、まさか嘘付いてたのか?」
「「「ちょっと魔が差した。後悔はしてるが反省はしてない」」」
こいつら駄目人間か!?そんな事を考えている内に私の視界は真っ白な光に包まれた…
続くかも?
何となく思い付きです、EXTRAの別バージョンで。龍也さんが生身のままでEXTRAの世界へ、そして赤セイバーとキャス狐となんとなく女体化したギル様を龍也さんのサーヴァントにして見ました。龍也さんは多少弱体化してます。魔法の使用不可やデバイス起動できないと言う制約付きです。前書きにも書きましたが、これでフェイトのEXは全てです、後は皆様の意見をただただ待って、連載化するか否かの判断をするだけです、それでは感想をお待ちしています
メッセージか。活動報告にシリーズ化して欲しい話を書いてくれるとうれしいです
1 ZEROで雁夜さんのサーヴァントのシリーズ化
2 EXTRA/CCCでのサーヴァント化した龍也
3 EXTRA/CCCで赤セイバー・キャス狐・ギル【女体化】のマスターの龍也
それで2か3を選んで人に更に質問です。小話形態か。ゲームの内容の小説化が良いかどちらかを選択してくれると嬉しいです。それでは活動報告かメッセージにご意見が来る事を願っています