東方鳳凰屋   作:土方

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天乱隊と魔界団の目的と襲撃

前回のあらすじ:鳳凰。目が覚める。

 

隣の部屋では小林・トール達とグレン達が、鳳凰が目を覚めるのを待っていた。全員、鳳凰の事を心配していた。

 

トール「鳳凰さん。大丈夫でしょうか?」

小林「リィエルちゃんや小傘ちゃんの話だと、腹に刀が刺さったからね。結構、重症みたいだし・・・。」

華扇「大丈夫よ。鳳凰は刺されたって、簡単に死ぬような人間じゃないわよ。」

グレン「何で、お前がそんな事を言えるんだ?」

華扇「彼は私の弟子でもあるのよ。彼は普通の人間よりも鍛え方が違うからね。あんなで死ぬわけないわ。」

グレン「そういや、俺があいつと任務をやった時も平気そうだったしな・・・。」

ルコア「それにしても、朝起きたらルミアちゃんが寺の前で倒れてるのが驚いたね。」

美鈴「おまけにこころさんとメディスンさんも居ますし・・・。」

リィエル「3人共、白目。システィ、これは一体?」

システィーナ「きっと、天乱隊にひどい事されたのよ。だって、白目向いてるてことは、あんな事やこんな事も!!」

リィエル「システィ?大丈夫?」

翔太「リィエルちゃん。たぶん、大丈夫じゃないと思う。逆の意味で。」

 

横では、ルミアとこころとメディスンの3人が白目を向いて寝ていた。システイーナは慌ててるが、他の人は冷静になっていた。そして、その横では

 

幽香「ところであなた達は一体何をやっているの?」

 

幽香が目にしたのは、龍神とエルマとファフニールと天子がババ抜きをしていた。

 

滝谷「いや~、ファフ君とエルマちゃんが龍神と親睦を深めようとババ抜きを始めたんだよ。」

幽香「ていうか何でこの状況でババ抜きしてんの?誰が仕切ってんの?」

衣玖「家の龍神様です。ドラゴンとはあんまりあわないので喜んでるんでしょう。」

幽香「もうちょっと緊張感を持って欲しいわ・・・。」

 

そして、ようやくババ抜きが終わった。

 

エルマ「あぁ!!また負けた!!」

龍神「ありゃありゃ、またエルマちゃんが負けたの?」

天子「あんた・・・、もうこれで10回目よまだやる気?」

エルマ「まだやる!!調和勢とは何なのかを龍神に教えてやる!!」

ファフニール「いや、調和勢関係ないぞ・・・。」

エルマ「じゃあ、次のラウンドを・・・」

 

その時、鳳凰が寝ている部屋から怒号が響いた。

 

鳳凰「ふざけんじゃねえよォォォォォォ!!!」

トール「これは鳳凰さんが目を覚ましたんですね。」

小林「でも、怒った声がしたよ。」

小傘「何かあったのかな?」

 

そして、話は鳳凰の所にかわる・・・

 

 

 

 

 

 

~鳳凰が寝ている部屋~

 

鳳凰「ふざんけんなよ!!なにが天乱隊だ!ただのテロリスト集団じゃねえか!!」

霊夢「落ち着きなさい。鳳凰。」

鳳凰「落ち着いていられるか!あいつらは元々は妖怪敵対派だったはずだ!だが、実際はこの世界を破壊する集団だっただと!マジでふざけんな!」

霊夢「落ち着きなさい。あんたは天乱隊を妖怪敵対派の集団だと思っていた。でも、最初から妖怪敵対派じゃなかったということよ。」

鳳凰「え?それはどういうことだ?」

 

霊夢はすべての事を話した。

 

霊夢「1週間前に、紫が私の所に来たの。」

鳳凰「紫が?何で?」

霊夢「しばらく、天乱隊の様子を見るて言ってたわ。結果的に今回の異変が起きた。」

聖「つまり賢者様は天乱隊の監視していたんですね。」

霊夢「そして、奴らの目的がわかった。一つ目は妖魔刀を製造して、魔界団との同盟を組むこと。」

鳳凰「妖魔刀となると、レクスターが持っていた刀か。確か製材料は魔界人の魂と妖怪の魂だろ。」

霊夢「そうよ。だから取引として魔界団の力が必要だった。魔界団は魔界人の人身売買をやっていたからね。」

鳳凰「じゃあ、何で天乱隊は魔界団と同盟しようとしたんだ?そこが謎なんだが?」

霊夢「おそらく、武器の調達や組織の強化に繋げようとしたのよ。魔界団は幻想郷に裏社会に参入しようとしていたし。どちらとも利益があったからね。」

鳳凰「二つ目は?」

霊夢「二つ目は魔理沙のマスタースパークを使い、この世界を破壊する事よ。」

鳳凰「魔理沙のマスタースパークで?あいつのマスタースパークは世界を破壊する威力はないぞ。」

霊夢「そうね。でも、魔理沙を攫ったときに、ルミアて言ったけ?何であの子も一緒に攫ったのかしら?」

鳳凰「それはルミアの能力が目的で・・・はっ!?」

 

鳳凰は思い出したのかのようにわかった。

 

霊夢「あの子の能力は感応増幅能力だっけ?確か触れた相手に魔力を一時的に増加する能力だそうね!?」

鳳凰「まさかあいつらは魔理沙の魔力を上げて、上げたマスタースパークを幻想郷に放つていうのか!?」

霊夢「その通りよ。」

鳳凰「最悪だ。一刻も早くルミア様を救わなきゃ!!」

霊夢「それはもう安心なさい。今朝、寺の前でルミアが見つかったわ。なぜかこころとメディスンも居たわ。」

鳳凰「そうか良かった。・・・て何であいつらも居るんだ?」

霊夢「さあ、そこは本人達から聞きなさい。」

鳳凰「じゃあ、これで安心だな。」

霊夢「いや、残念ながら魔理沙の魔力は増大するわ。あいつら、ルミアに強制的にその能力を機械に使わせたわ。しかも、チャージする機械で。」

鳳凰「ということは・・・。」

霊夢「いつでも、魔理沙に力を与えることができるてことよ。」

鳳凰「何か手はないのか・・・?」

 

鳳凰は頭を抑えながら考えた。だが、魔理沙のマスタースパークを相殺する奴らなんて、俺と幽香ぐらいしかいない。畜生!!ドラゴンのブレスさえあれば・・・ん?ドラゴン?・・・そうか!!

 

鳳凰「おい。霊夢。もしかしたら魔理沙の高威力のマスタースパークを相殺する方法を思いついた。」

霊夢「何?それはどういう事なの?」

鳳凰「ちょっと耳貸せ。」

霊夢「何?」

 

霊夢は鳳凰に耳を貸した。

 

鳳凰「ゴニョゴニョ。」

霊夢「なるほどね。」

鳳凰「上手くいくか?」

霊夢「そいつらの実力は知ってるんでしょ。100%はうまくいくわ。」

鳳凰「聖。悪いがみんなを寺の前に集合させてくれ。」

聖「わかりました。では早速・・・」

外「ドゴーーン!」

 

外から大きい爆発音が聞こえた。霊夢は窓をすぐに窓を開いて見た。

 

霊夢「これは人里が襲撃している!?」

鳳凰「おい!妖怪か!それとも天乱隊と魔界団か!!」

霊夢「天乱隊と魔界団よ!!しかも、鉄の船1隻で攻撃してるわ。」

鳳凰「おい!地上では敵対派が里の住民を襲っているぞ!!」

霊夢「まずいわ。こっちもやらなきゃいけないわ。」

聖「こちらは私達に任せてください。」

霊夢「でも・・・。」

鳳凰「霊夢。ここの人里の住民はいつでも敵対派の襲撃に備えて、訓練はしている。今は、たぶん人里の各勢力が向かっている。」

霊夢「でも、里の住民だけで大丈夫なの?」

鳳凰「大丈夫だ。おれを信じろ。」

霊夢「・・・わかったわ。」

鳳凰「聖。みんなを呼んできてくれ。」

聖「わかりました。」

鳳凰「よっしゃあ!一世舌代の作戦の始まりだ。」

 

ついに、天乱隊と魔界団の対決が幕を開けた。 

 

                                 次回に続く

 

 


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