不思議な錬金術師と物語師   作:水甲

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こちらも随分久しぶりの更新ですみません。

今回から徐々に黄昏のアトリエの話とリンクしていく感じになります

そしてソフィーの新衣装の登場です


第12話 新しいソフィーと繋がり

エスカさんが帰ってから一週間がたった。

 

ディンやプラフタは人形の姿になれ、今は自由に動き回っている。

 

きっと本の姿から人と同じ姿になれたのだから嬉しいんだろうな……

 

そんなある日のこと

 

「あれ?しまった」

 

「どうしたのだ?アラヤ」

 

ディンは僕が描いた剣の手入れをしながら、声をかけてきた。

 

「いや、荷物の整理してたんだけど、傷薬がないのに気がついて……」

 

「随分とソフィーと一緒に採取に出かけていたからな。だが気がつくのが遅くはないか?採取から帰ってきたらすぐに確認しないと……」

 

「これから気をつけるよ」

 

何だか本の頃に比べて、小言が多くなった気がする。

 

でも本の頃にやられていた本の角で頭を叩いたりしなくなったのはいいことかな

 

「ソフィーの所に行ってくる」

 

僕はソフィーの所に行こうとした時、ある事を思い出した。

 

「そういえばディン」

 

「何だ?」

 

「お前が書いてほしいって言われてたアレ、本当に使えるのか?」

 

僕は棚の上に置かれたある置物を見た。

 

これは前にエスカさんに渡したものと同じものなんだけど……

 

いまいち使い道がわからない

 

「使えるぞ。とはいえ、この装置はあちらの世界になく、こちらの世界にあるものをエスカが欲しがった場合に動き出すようにしている」

 

本当かよ。

 

僕が書いたものだけど、いまいち信じられない

 

「もしかするとこちらの世界であの現象について説明できるかもしれない」

 

ディンは思い詰めた顔をしながら言っていた。

 

あの現象か……

 

「とりあえず何かあったら呼びに来てくれ」

 

「分かった」

 

僕はそう言い、ソフィーの家に向かった。

 

ディンは……

 

「黄昏、滅びゆく世界……プラフタは未だに思い出さないか………ヤツの事を……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソフィーの家に着き、扉をノックした。

 

「ソフィーいるか」

 

「あっ、アラヤ、ちょっとまっ……きゃあ」

 

突然大きな音とソフィーの声が聞こえた。

 

もしかして何かあったのか?

 

僕は急いで扉を開けた。

 

「ソフィー!だいじょ……」

 

中に入って最初に目に入ったのは……尻餅をついた下着姿のソフィーの姿だった。

 

「あっ、その……」

 

戸惑う僕。

 

そしてソフィーはにっこりとした笑顔で……

 

「アラヤ。今すぐ出ていってくれると嬉しいな。あと杖で殴られるのと爆弾投げられるのどっちがいい?」

 

「す、すみませんでした!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくしてからプラフタが散歩から帰ってきた。

 

「ソフィー、只今戻りました。なにかあり……」

 

帰ってきたプラフタの目に最初に映ったのは、頭にたんこぶができ、土下座している僕の姿だった。

 

「………一体何事ですか?」

 

「ちょっといろいろあってね」

 

「本当にごめん。何かあったと思って……」

 

「ソフィー、本当に何があったんですか?」

 

「………下着姿見られた」

 

ソフィーがそう言った瞬間、プラフタは呆れた顔をしていた。

 

「覗きの趣味があったんですか?」

 

「違う!事故だよ」

 

「着替えてる時に、ちょっと転んで、アラヤは心配して中に入ってきたんだけどね」

 

「それは何というか……不幸な事故ですね。とりあえずソフィー、アラヤを許してあげては?事故でしたし」

 

顔を真赤にしながら、ソフィーはため息を付いた。

 

「うん、一杯殴ちゃったし、アラヤ。許してあげるよ」

 

「これから気をつけるから」

 

ようやく許してもらった僕であった。

 

というか殴り過ぎだろうと思うくらい、頭が痛い。

 

「そういえば、その服って」

 

僕はソフィーが今来ている服に気がついた。

 

あれってもしかして前にソフィーが言っていた。

 

「うん、レオンさんが私に作ってくれた服だよ。アラヤにはまだ見せてなかったっけ?」

 

「う、うん」

 

何というかいつもの服と違って新鮮だけど、何というかヘソ出しとか、前に比べて薄着だったりとかで、目のやり場に困る

 

「凄く似合ってるよ」

 

僕は目線をそらしながらそう言うのであった。

 

「ありがとう。アラヤ。そういえば傷薬を貰いに来たんだっけ?」

 

「あぁ、お願いできるかな?」

 

「次に採集に行く時に渡せるようにするけど、大丈夫?」

 

「うん」

 

とりあえずは当初の目的は達成できたかな。

 

そんな時、ディンが慌ててアトリエに入ってきた。

 

「アラヤ!いるか」

 

「どうしたんだよ?」

 

「エスカから連絡が来た」

 

エスカさんから連絡?一体何があったんだろう?

 

「ある設計図を探してほしいということだ」

 

「設計図?」

 

「話を聞き、設計図がどこにあるか見当はつけてある!」

 

とりあえず緊急事態っていうのはわかったけど、一体何の設計図なんだろう?




ラッキースケベはやってみたかっただけです。

次回は設計図探しです

あとちょっとしたお知らせです。

11月にフィリスのアトリエ発売です。

それに伴い、フィリス編も多分やると思いますので、こちらのタイトルを変更する予定です。

タイトルは未定です。

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