魔法少女リリカルなのは Vivid Pure Light   作:ライジングスカイ

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wish:10 ジークリンデ・エレミア

ヴィヴィオの周囲に魔法弾がいくつも形成される

「ロイス!お願い」

背に翼をはやしたアンジュが突っ込んでいく

「リヴァイアス!」

ヴィヴィオが放った魔法弾を大量の水が防ぎその間を縫ってアンジュが切り込む

ヴィヴィオがアンジュの攻撃をガードするとけりを繰り出す

アンジュもまたこれを交わして反撃するがそれもまたヴィヴィオに回避される

 

大きな砲、スマッシュカノンを抱えたディエチが砲撃魔法を放つ

なのはもまた砲撃を放ちそれを迎え撃つ

「すごいなぁディエチ、また腕上げたんじゃない?」

「いつまでも背中追いかけてばかりじゃいられませんから」

なのはの問いかけに答えながらディエチが魔法弾を形成

なのはもまた魔法弾を形成してディエチの攻撃を迎え撃つ

 

黒いバリアジャケットに巨大な剣を持った青年

トーマ・アヴェニールがスバルに向かっていく

振り下ろされた剣をスバルが拳で迎え撃つ

 

特攻服に似たバリアジャケットを纏うハリー・トライベッカの放つ砲撃が次々ティアナに向かっていく

ティアナは走りながらそれを回避し続けビルの後ろに隠れると射撃魔法でハリーを狙う

後ろに飛んでハリーがそれを避けるとより強い砲撃でビルごとティアナを狙う

 

眼鏡に短めのおさげの女性、エルス・タスミンが放つ捕獲魔法をかいくぐりフェイトが彼女に向かっていく

手に持ったデバイス、バルディッシュを振り下ろすフェイトだったがエルスもまた手に持った手錠、パニッシャーでそれを受け止める

 

カレルが射撃魔法を放ちながら赤い髪の背の高い男性、エリオに向かっていく

彼らの剣と槍がぶつかり合い激しい音が鳴り響く

 

「ほぁぁ~」

陸戦場で繰り広げられている模擬戦を見て思わず声を上げる

「みんなすごいでしょ」

シルヴィアの問いかけに頷くアルマだったがシルヴィアの方を見た時に見えた巨大な影に驚く

「あれ、もしかして」

「えっ?ああ」

シルヴィアも同じ方を見て納得する

 

巨大なゴーレムが三体、そのうちの一体の肩にコロナが乗っていた

「コロナさん、ゴーレムマイスターなの」

「でもあんな大きなゴーレム3体なんて聞いたことが」

「で、リオさんは春光拳っていう伝統武術を使うの」

炎と雷を拳に纏ってゴーレムに向かっていくリオ

巨大なゴーレムにも負けないパワーで立ち回る

アルマが呆気に取られているとフェイトとサマーラが空中で戦っていた

「えっ!?サマーラも模擬戦に」

「うん、私の練習にもよく付き合ってもらってるんだ」

すると突然二人のいるところから少し離れたあたりから爆音が

「な、何今の凄い音」

「きっとヴィクターさんだ、行ってみよう」

 

陸戦場の一角でヴィクターとジークが対峙していた

ヴィクターは電気変換された魔力をバチバチと派手にならしておりジークはステップを踏みながら間合いを確かめていた

「元副官だからって容赦はしなくてよ」

「当然や、うちとヴィクターは上司と部下である前に同じ元競技選手、そんで」

次の瞬間ジークが踏み込んでヴィクターに向けて拳を奮う

ヴィクターは持っていた斧の柄でその攻撃を受け止めた

「仲良しの友達(ライバル)や」

「だからこそ、手は抜かない」

斧を振るってジークを薙ぎ払うヴィクター

そのまま斧を豪快に回して大量の電気を放つ

ジークもまた右手に複数形成した魔法弾でそれを迎え撃つ

 

「すごい、二人とも………」

その光景を遠目で見ていたアルマは思わず言葉を失った

「二人もママと一緒で元競技選手だったの!しかもただの競技選手じゃないよ」

シルヴィアの言葉を聞いたアルマは思い出した

「そうか、ジークリンデ・エレミア」

「あれ?ジークさんのフルネーム教えたっけ?」

シルヴィアの問いかけにアルマは首を横に振った

「でも、有名な人だもん、かつて頂点に君臨していた向かうところ敵なし、無敵のチャンピオン」

陸戦場を見下ろすアルマ

「でも、ジークさんだけじゃない、ほかの人たちもみんなすごい………」

ふと、アルマは何かに気付いた

「そういえば………アンジュさんの魔法、シルヴィアのと似てるよね」

アルマの視線の先には空中からヴィヴィオに向かっていくアンジュの姿

「ああ、私にあの魔法教えてくれたのアンジュさんなの、私はまだそんなに高く飛べないから」

そういってスピカを呼び寄せるシルヴィア

「アンジュさんのスピード強化魔法をベースに低空飛行用の魔法を組み上げたの、普通なら最初からある程度の高さまでは行けるんだけど………」

シルヴィアの言おうとしていることはアルマにもわかっていた

自身の魔力を制御しきれないシルヴィアは飛行中に意識を失う危険がある

「でも、魔法を使いながら戦うとき、動き回ると体にものすごい負担がかかるの、魔力が強すぎて」

それを解決するための移動魔法だった

アラームが鳴り響き時間切れを伝えると全員が戦闘を中断する

「おいお前ら出番だぞー」

そういってノーヴェとルーテシアが大量のドリンクをクーラーボックスに入れて持ってきた

 

「ドリンクの配達でーす」

「おおきに、もうクタクタや」

シルヴィアとアルマがドリンク片手にジークとヴィクターの下へやってきた

ジークは武装を解くと上に着ていたジャージを脱いで腰に巻き白いインナー一枚の姿になった

「こらジーク、はしたないわよ」

「堪忍してぇなヴィクター、汗いっぱいかいて暑いんやもん」

そういって受け取ったドリンクをがぶ飲みするジーク

それを見たアルマはぽかんとしていた

「ん?どないしたん?うちの顔になんかついとるか?」

「あっ!いえ、そういうわけでは………」

アルマの反応を見たジークは彼女に詰め寄る

「なあ、なんか悩んでることあるんか?」

ジークの問いかけにアルマは目を見開いて俯いた

「わからないんです、自分が本当に強くなれるのか」

自身のデバイスをみつめるアルマ

「シルヴィアの友達だって胸張って言えるように、シルヴィアのそばにいて恥ずかしくないよう、強くなりたいって思って、でも………本気のシルヴィアはすごく強かった」

全力で打ち合った先日の模擬戦

アルマは終始シルヴィアの勢いに押されてしまっていた

それに彼女が目標としているヴィヴィオの実力

シルヴィアの目指す場所が自分にとってあまりにも遠くに感じてしまった

「今こうして話しているジークさんだって、魔法戦競技の頂点にいた人、シルヴィアは普通に話せていたけど、私は………」

そういって縮こまるアルマだったが

「こーら、うちかて最初から強かったわけとちゃうよ」

そういってアルマの鼻を指で押すジーク

「ちょお失礼して………」

立ち上がったジークは右手に力を込めた

すると黒い闘気が彼女の右手に集まっていく

ジークが腕を振るうとそちらにあったレイヤー建造物が一瞬にして崩れ去った

「すごいやろ」

次の瞬間ヴィクターのげんこつがジークに炸裂した

「いきなり何しているのよ!危ないでしょう!」

「ちゃんと加減したよぉ」

殴られた個所を抑えながら丸くなるジーク

アルマが呆気に取られていると

「この力な、こんな風にコントロールできるようになったのはつい最近や」

そういって天を仰ぐジーク

「4年ぐらい前までは勝手に発動して大変やったし、うちもこの力が怖くてしょうがなかった」

「同じですね………」

シルヴィアもまた自分の力を、再びブラックアウトダメージに陥ることを恐れていた

だが

「私は自分の力が怖いわけじゃない………いったいどうすれば………」

そんなアルマの頭に突然ジークが手を置いた

「こーら、人の話は最後まで聞きや」

クシャクシャとアルマの頭をなでるジーク

「別にそれで強かったわけとちゃうよ、大事なんは自分の力とどう向き合うかや、なヴィクター」

話を振られたヴィクターはため息をこぼしながら

「そうね、私も自分の力に悩んだことはある、でも一生懸命考えて、それを誇りに変えることができた」

ヴィクターの言葉に頷くジークだったが

「ところで………そろそろ休憩時間が終わってしまいますわよ」

「あわわっ!ほんまや!」

慌てふためくジークを見て思わず笑ってしまうアルマ

「ありがとうございました」

そんな彼女たちにお礼の言葉を告げ立ち去った

アルマの背中を二人は笑顔で見送った

 

オットーやディードと共にウォールアクトに励むジークとヴィクター

「あの子、アルマやったな、強なるよ、きっと」

「あなたが言うのだからっ」

ビルの壁を蹴って一気に降下するヴィクター

指先から放った電撃でスフィアに対して迎え撃つ

すべて撃ち落とすとジークの方に向きなおった

「そうなんでしょうね、きっと」

 

見学を終えミット打ちに励むナカジマジムの子供たち

アルマが打ち込んでくるのをミットを担いだソネットが受け止めていたが

「っ!?」

続けざまにアルマの拳が叩き込まれる

何とか合わせるソネットだったが体はどんどん後ろに下がっていた

「そこまでっ!5分間休憩」

ノーヴェの言葉と共にアルマも攻撃をやめる

ソネットはミットを持っていた手がしびれているのを感じて驚いていた

「今日はずいぶん気合が入ってますね」

「ちょっとね、ジークさんにお話聞いたお陰かな」

「ジークリンデ・エレミア執務官ですか………」

その名前を聞いたソネットはしびれたままの手をじっと見ると拳を握った

「なら、私ももっと頑張らないといけませんね」

そういってアルマの方に向きなおるソネット

「私にだって、強くなりたい理由がある」

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