魔法少女リリカルなのは Vivid Pure Light   作:ライジングスカイ

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wish:11 リオ・ウェズリー

ソネットはデバイスを持って素振りを

シルヴィアとアルマは二人で組み手をしていた

近くには誰もいなかったが

「強くなりたいのはわかるけど………」

その声に三人は手を止め振り返った

「あんまり無理するとかえって体壊しちゃうよ」

「リオさん………」

ジャージ姿のリオが三人を呼ぶために来ていた

「お風呂の準備できてるよ、ルーちゃんご自慢の天然温泉」

そういってコテージのある方を指さすリオ

 

温泉に肩まで浸かってボーっと空を眺めるシルヴィアたち

「おじゃましまーす」

三人のもとにタオルを巻いたリオがやってきた

「アルマ、今日はずいぶん気合入ってたね」

「ええ、早く強くなりたくて、ヴィクトーリアさんとジークさんみたいに、いつまでも切磋琢磨しあえる、私たちもあんな風になれたらって思うんです」

「ああ、あたしたちも選手時代そうだったなぁ」

アルマの言葉に幼いころのことを思い出し想いを馳せるリオ

「今じゃみんなバラバラだけど、時々会ったりして、一緒においしいもの食べたり、実力確かめ合ったり」

時としてぶつかり合うこともあった、それさえも今は

 

夕食までまだ少し時間があったので一同は思い思いに過ごしていた

テラスで紅茶を片手に月を眺めるヴィクターとジーク

さすがに入浴後に運動するわけにいかないのでシルヴィアたちは当てられた部屋でゆっくり過ごしていた

そして

「うぅ~、やっぱり効くなぁ~」

ヴィヴィオたちは学生時代からの友人である本局医療局員のユミナ・アングレイヴにマッサージをしてもらっていた

現在はリオがマッサージをしてもらっておりすでにマッサージを終えたヴィヴィオ達は近くの椅子に腰かけて休んでいた

「ヴィヴィオちゃんたちもだけど、リオちゃんも相当きてますね」

うつぶせになったリオの肩をマッサージしながらユミナが声をかけた

「でしょ~、教会の仕事も結構大変なんだよぉ」

「そういえばリオ、昨日まで巡礼ツアーの手伝いだったって言ってたよね」

「ああ、それで、このあたり特に疲れ溜まってるから」

ユミナが苦労しながらリオの肩をマッサージしていると

「悪いと思っちゃいるけど、リオ力持ちだからつい頼っちゃって」

そう言ってバスケットを持ったセインが入ってきた

「セイン?どうしてここに?」

「例によって差し入れ、帰る前に晩御飯の準備できたこと伝えてくれって奥様に言われて」

「あ、もう少しで終わりますから」

「お、ここにいたか」

そこへノーヴェとファビアが入ってきた

「なんか珍しい組み合わせ」

「明日の練習会の割り振りが決まったんだよ、お前ら全員同じブロック」

そういって紙片を取り出すノーヴェ

「拝見してもよろしいですか?」

「ああ」

ノーヴェから組み合わせ票を受け取ったアインハルトが内容を確認してみると

「やはりこのメンバーになりましたか」

「試合に出てくるチームの子は誰?」

そういってヴィヴィオも紙をのぞき込む

「あたしもみたい~」

「リオちゃんはもうしばらくじっとしてて」

「教導官の立場から見てどう思う?この組み合わせ」

そう言ってコロナに紙を手渡すヴィヴィオ

「うん、戦力も均等に割り振れてるし、特に問題はないと思うよ、あとは参加するチームの子の能力次第かな?」

そういってコロナが紙をたたんでノーヴェに手渡す

「はい、終わりましたよ」

「ふぅ、ねえ、組み合わせどうだったの?」

マッサージを終えたリオにアインハルトが耳打ちで組み合わせを教える

「んじゃあこれで最終決定ってことで、夕飯の時でも全員に伝えるようにするか」

「楽しみだね、明日の練習会」

 

「ふぇ?練習会?」

夕食の時にシルヴィアから出た言葉に首を傾げるアルマ

「そう、ママやみんなと一緒に模擬戦に参加するの!大人チームは最大出力に制限がかかるけどそれ以外は一切手加減ナシ!」

「自分の力がどこまで通用するか確かめることのできる貴重な機会です」

シルヴィアだけでなくソネットも練習会に向けて闘志を燃やしていた

「人数多いからいくつかのブロックに分かれてやるんだけど………」

丁度そこへ組み合わせ票を持ったノーヴェがやってきた

「ほら、明日の練習会の組み合わせ票だ、しっかり確認しておけよ」

そういってノーヴェは他の子どもたちにも配るために去っていった

「早速見てみようよ」

シルヴィアが畳んであったそれを開いてみてみる

「えっと、あ!私とアルマ同じブロックだ」

「私は別ブロックの様ですね」

残念がるソネットだったが

「ですがかえって運が良かったのかもしれません、私と同じブロックにジークリンデ執務官の名前があります」

「えっ!?あ、本当だ」

どうやらソネットはジークと同じブロックの様だ

「ジークリンデ執務官はかつて魔法戦競技の頂点にいた方、そのジークリンデ執務官に今の私がどこまで通用するのか」

気持ちが高まるのを抑えられない様子のソネット

「がんばってね、えっと私たちは………あれ?私たちと同じグループの子供組私とアルマだけ?」

「あぶれちゃったみたいだね、大人チームは………」

紙をのぞき込んだアルマの肩にリオが手を置いた

「あたしたちだよ」

リオだけではない、ヴィヴィオやアインハルト、コロナにアンジュ

シルヴィアたちのブロックは機動六課の同期メンバーで組まれていた

「基本的に模擬戦のブロックっていうのは共通点があるものだよ、ジークさんと同じブロックにヴィクターさんやエルスさんの名前もあるし」

「あ、本当だ」

「私はシルヴィアとは敵同士になってしまいましたね」

そういってサマーラが紙に書かれた自分の名前を指さした

サマーラはアルマ、そしてリオ、アインハルト、ロイス、リエラと同じチーム

シルヴィアと同じチームにはヴィヴィオ、ファビア、コロナ、アンジュ、カレルがいた

「ヴィヴィオさんが………」

それを見たアルマは拳を握った

「(確かめたい、シルヴィアが目標とするヴィヴィオさんの力がどれほどのものなのか………その人相手に私がどこまでやれるのか)」

そんなアルマの頬に冷たいコップが当てられた

「とりあえず今は、おいしいご飯を堪能しようよ」

そういってコップを差し出すリオ

 

「えー、それでは、本日の訓練お疲れさまと、明日も頑張りましょうという気持ちを込めて」

そういってルーテシアがコップを掲げる

「乾杯!」

「≪乾杯!≫」

 

「シルヴィア」

アルマやソネットと談笑していたシルヴィアのもとにヴィヴィオとルーテシアがやってきた

「明日はお互い頑張ろうね」

「うん、でもどうせならママと戦って勝ちたかったなぁ」

「いくら出力制限があるからってまだまだシルヴィアに負けるつもりはないよ」

そういってシルヴィアのおでこを小突くヴィヴィオ

それを見てソネットとルーテシアが小さく笑っていると

「この親子は相変わらず仲良しさんやね」

腰まで伸ばした茶髪を赤と黄色の髪留めでとめた女性がやってきた

「八神部隊長!」

「ずいぶん早かったですね、着くのは明日の朝だって聞いてたんですけど」

「いや、そのつもりやったんやけど思ったより早く仕事が片付いてな、待ちきれんかったから来てしもうた」

「(八神………八神………機動六課の八神はやて部隊長!?)」

「元気そうやね、シルヴィア」

シルヴィアの頭を笑顔で撫でるはやて

若干照れつつもおとなしくなでられるシルヴィア

「でも、考えてみれば当然だよね、ヴィヴィオさんは六課の隊長だったわけですし」

そういって飲み物を飲むヴィヴィオを見るアルマ

「そもそも八神部隊長となのはママ、あとフェイトママもか、この三人は子供の時からの親友同士なんだ」

アルマのつぶやきが聞こえたヴィヴィオはコップに残っていた飲み物を飲み干すとそう答えた

「驚かないんですね」

「さすがに慣れてきました」

ソネットの問いかけに遠い目のまま苦笑いして肩を落とすアルマ

そんな二人のもとにアインハルトがきょろきょろしながらやってくる

「アインハルトさん?どうしたんですか?」

「明日の模擬戦の事でリオさんと相談しようと思ったんですが………」

「あれっ!?さっきまでいたのに?」

アインハルトの言葉でリオの姿が見えないことに気付いたヴィヴィオ

 

そのリオは現在ディードと共にいた

二人は明日の模擬戦に備えてデバイスのチェックをしていた

刀に変化したソルフェージュの刀身に軽く触れ状態を見るリオ

隣に座るディードもツインブレイズのプログラムをフルチェック

「こちらは問題ないようです」

「ソルも大丈夫、今日の試合でもだいぶ使い込んだから心配だったけど」

待機状態に戻したソルフェージュを手に取るリオ

「一応明日の模擬戦が終わったらメンテナンスしてきれいにしてあげる」

「Thank you rio」

「フフッ、じゃ、明日もよろしくね」

ソルフェージュを腰に掛けるとディードの方に振り返る

「けどなんか残念、できればディードとやりたかったから」

「私とならいつでもできるじゃないですか」

「そうだけど」

そういって再度腰掛けるリオ

「なんだか不思議な気分だね、今私、あの頃のディードと同じ立場にいるんだよ」

「ええ、時の流れというのは本当に不思議なものです」

「あ!こんなところにいた」

物思いにふけっていたリオとディードのもとにヴィヴィオとアインハルトが

「やっぱりディードさんと一緒でしたか」

「ごめんごめん、なんか用事だった?」

「明日の模擬戦の事なんですが………」

 

自身のデバイスを握りしめるアルマ

「シルヴィアとの成績はいま一勝一敗、あれから練習も続けてきた」

シルヴィアもスピカをなでながら明日の練習会の事を考えていた

「がんばろうね、スピカ」

シルヴィアの言葉にスピカも頷く

物陰に居たヴィヴィオもそれを見てうれしそうな表情を浮かべていた

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