WT 修とのカップリング   作:狼子

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三雲修22歳
加古望26歳→27歳


三雲修と加古望 プロポーズ

「メリークリスマス、修」

「メリークリスマスです、加古さん」

 

ワインの入ったグラスを合わせようとしたその瞬間、望がグラスを引いて咎めるような口調で修に話しかける。

 

「ちょっと修。『加古さん』じゃないでしょ? ちゃんと名前で呼んで」

「す、すいません。の、望さん」

 

修の返事に望は呆れたように笑う。

 

「じゃあ改めて、メリークリスマス」

「メリークリスマス、望さん」

 

部屋の中に合わせたグラスの音が心地よく響き、二人はワインを口にする。

 

「修は最近どう? 卒論は順調かしら?」

「はい。後は細かいところ直すくらいですね」

「そう。どこかの誰かさんみたいに卒論を出せずに留年なんてことに彼氏がならないで良かったわ」

「あの時は忍田本部長もかなり怒ってましたからね」

「まぁ、順調ならそれでいいわ」

 

そう言うと望はグラスに残っていたワインを飲み干す。

 

「望さん飲みすぎじゃないですか?」

「そんなことないわ。修が弱すぎるのよ」

 

すでにワインボトル1本が空になっているが、修はその2割も飲んでいない。

 

「それよりさっきからどうしたの?」

「えっ!? な、何がですか?」

「何がって、ずっとチラチラ時計見てるじゃない」

 

望の言うように修は落ち着かない様子で、壁時計をチラチラと見ている。

 

「何か時間を気にする理由でもあるの?」

「いえっ! あの、その…」

「まぁ、いいわ。ほら、修も飲んで」

 

慌てる修を望はからかうような笑みで見ながら、修のグラスにワインを注ぐ。

そして時計の針が12時を指し、日付が変わったのを確認すると修は大きく深呼吸をする。

 

「その、望さん」

「改まってどうしたの?」

「あの、受け取って欲しいものがあるんですけど…」

「あら、プレゼント? 何かしら?」

 

頬杖をつきながら見詰める望の前に、修は小さな箱を取り出す。

 

「えっ? これって…」

 

修はアルコールで赤くなった顔を更に赤くさせながら箱を開ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「加古望さん、ぼ、ボクと結婚してください!」

 

小さな箱の中には蝶をあしらったダイヤの指輪が輝いていた。

 

「これ、私達の隊章(エンブレム)をモチーフにしてくれたのね」

 

箱を手に取りながら微笑む望を、修は緊張したまま見詰める。

 

「つけてくれるかしら」

「は、はい」

 

望が自分の左手を修の前に差し出すと、修はその美しい手を取り薬指に指輪を嵌めた。

 

「ありがとう。すごく嬉しいわ」

 

幸せそうな笑みを浮かべる望の瞳か一筋の涙が流れ落ちる。

 

「これからもよろしくね、修」

「は、はい! よろしくお願いします! 望さ」

 

修の言葉を遮るように望は修の口元に指を当てる。

 

「もうすぐ夫婦になるんだから、さん付けも敬語も禁止よ」

「う、うん。これからよろしく、望」

「こちらこそ、旦那様」

 

静かな世界の中、ふたりの唇がゆっくりと重なった。




随分と遅くなりました
もともとは酔っぱらった修を加古さんが介抱する感じの話がかなり逸れてプロポーズする話になってしまいました

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