「全く、ホントだらしないわね」
そんな小言を呟きながら、桐絵は玉狛のリビングで疲れきっている修に飲み物を渡す。
「あ、ありがとうございます。小南先輩」
「そんなんで次の遠征選抜に選ばれると思っているの?」
「それは…」
自分の実力不足を自覚している修は、口を紡ぐ。
だが、修の師である烏丸の発言が、そんな重い空気を壊す。
「でもこの前、修が小南先輩のこと『宇宙一可愛くて美人な先輩だ』って言ってましたよ」
「「へっ!?」」
「うむ、確かに言ってた気がする」
烏丸の言葉に桐絵は赤面し、修は驚いて冷や汗をかく。
「も、もう何よ! そんなお世辞やめなさいよねっ! お世辞じゃないかもしれないけど」
照れ隠しで顔を赤くしたまま修をポコポコする桐絵。
「すみません。ウソです」
烏丸の言葉に手を止める桐絵。
「お世辞じゃなくて、ウソです」
「騙したわね」と桐絵は修をガシガシし始める。
「で、でも本当に思ってますからっ!」
「えっ?」
修の叫ぶような言葉に、桐絵は再び手を止める。
「ちょ、ちょっと修。それどういう…」
「小南先輩のこと本当に宇宙一可愛くて美人で、大切な先輩だって思ってますから…」
「「おぉ」」
顔赤くする二人に、それを見せつけられて驚く二人。
だが、そこから何も進展する気配がなく、空閑が助け船?を出す。
「修。後で後悔しないよう、言いたいことはちゃんと全部言った方がいいぞ」
「そうだな。確かに遊真の言うとおりだぞ。ましてや遠征なんて、万が一のことだってあるんだからな」
ただただ続きが気になる二人の言葉に、修はそんな意図を理解せず、息を飲む。
「その、実力はまだまだだって分かってます。だけど、小南先輩のことが本当に好きなんです!」
「あの、えっと…」
「だから、僕と付き合ってください!」
顔が赤いまま視線があっちこっちに動く桐絵に、頭を下げる修。
「あ、あのね修。アタシはあんたのこと、その…」
返事をしようとしても、突然すぎる出来事にあたふたする桐絵。
「小南先輩、こういう時NOなら思い切りビンタして、OKならキスするらしいですよ」
「えっ!?」
それを聞いて桐絵の赤かった顔が更に真っ赤になる。
だが、深呼吸をして自分を落ち着かせる。
「修。目を閉じて歯を食いしばりなさい」
「は、はい」
「とりまるも遊真も見てんじゃないわよっ!」
修は顔を上げて目をギュッと閉じて、歯を食いしばる。
烏丸と空閑も(見えるように僅かに隙間を空けながら)手で目を覆う。
チュッ
「えっ」
唇の感触に思わず目を開ける修。
目の前には、顔が茹でダコのようになった桐絵が唇を押さえている。
「そ、そういうことだから」
「は、はい! ありがとうございます」
「宇佐美や千佳とか、他の女子に浮気したら許さないんだから」
「そんなこと絶対にしませんよっ!」
桐絵はそのまま修の腕を引っ張って行く。
「あ、あの、どこへ行くんですか?」
「訓練室よ。アタシの彼氏が弱いなんて許されないんだから」
「「お幸せにどうぞ」」
その後、烏丸の嘘で何度か破局の危機を迎えながらも、
なんやかんやで幸せな家庭を築き、
子どもだけで2
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余談
「なんだか、後半おれ達存在感0だったね」
「まぁ、あの甘い空気の中、変にツッコんだら小南先輩が逃げてただろうしな」
「ふむ。確かに。ところでとりまる先輩」
「どうした遊真?」
「おれ達いつまでこう(手で目を覆う状態)してるの?」
「そろそろやめてもいいと思うぞ」
この直後入ってきた筋肉に「? お前ら何してるんだ?」とツッコまれた。
ワールドトリガーのアニメ2期が決まって最近再放送を見て、そしてコミックス21巻、22巻の小南が可愛くて出来ました。
本当は国近とのゲーセンデートを書こうとしたところ、インドア派の自分がゲーセンなんて行ったことないため、話作りに挫折して放置してました。
個人的にはゆりさんが結構好きなんですが、修とくっつけると
赤面する筋肉とちょいS酒豪美女の話を見てみたい(書けないから人頼み)
また、気が向いたら書きますので、お暇な方は見てください。
各話のサブタイトルを少し変えました