・・・運って、なかなかいい方向に向きませんよね。今回はそんな常識を突き破った者達の物語です。
R「・・・じゃあ、行くぞ・・・?」
H「お、おう・・・。」
Rは震える指で、スクリーンに触れた。
R「・・・頼むッ!」
指を勢い良く手前に引き、指を離した。
放たれた虹色の球体が、龍の眼にはまった。
すると龍の口から、金色の卵が出た。
R「来いッ!来いッ!」
H「ぬおぉぉぉ!」
卵は左右に揺れ、二つに割れた。
そして中からは―
R「おぉッ!」
H「ぬお!」
[スーパーレア]という文字と共に、[長靴を履いたネコ]が現れた。
R「はい、売却ね。」
H「燃やせ。」
ハズレのモンスターを売り払った二人は今、引っ張ってアレする系のスマホゲームで、交互にガチャを引いていた。
H「次は俺だな。」
R「外したらタイキックな。」
H「フッ、俺の今日の運勢は1位だった。めざましテ○ビでな。」
Hが自慢気に語る。
R「へぇ。はよ回せ。」
H「聞く耳を持てよ・・・。」
Hが先程のRと同じ操作をする。
が、出てきたのは銀の卵だった。
R「・・・。」
H「・・・。」
R「ケツ出せコラ。」
H「待て!確定演出だってあるんだ!最後まで・・・」
演出は無く、ただのロボットが出てきた。
直後、Hの腰に強烈な痛みが走った。
H「いってぇ・・・」
R「あと二回・・・。」
Hの事には目も暮れず、Rは液晶画面と睨み合っていた。
両手を合わせ、神に祈りを捧げたところで、指を動かす。
龍の口から出たのは、残念ながら銀の卵だった。
R「あぁ・・・。」
H「あれあれー?おっかs」
Hの顔面に、理不尽な鉄槌がねじ込まれた。
Rが再びスマホに目を向ける。
R「・・・ん?」
そこには、最近話題になっている木属性のモンスターが映っていた。
R「・・・おあぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」
あまりの驚きと喜びで、Rはバク転を決めてしまった。
H「何が起きた?あと前が見えねぇ。」
顔が大胆に凹んだHはふらふらと立ち上がり、スマホの画面を確認した。
H「・・・おんぎゃぁぁぁぁぁぁぁッ!?」
Hも同じく、あまりの驚きと喜びで、床に頭を埋めた。
R「ついでだから、もっかい引いとくか。」
H「おう!今度こそ俺がh」
R「ほいっと。」
Rがスクリーンに触れた。
H「あの・・・」
龍の口からは金の卵が出た。
R「まぁ流石に二体目はねぇなww」
H「ははww二体目とかwwもう国際問題だろww」
と二人がゲラゲラほくそ笑んでいた。
すると画面には、先程の木属性最強キャラが現れた。
それを見た瞬間二人は、天井を突き抜け、空高く打ち上がり、縦横無尽に空を飛び回った。
それから二人が地上へ戻ってきたのは二時間後だった。
・・・マジでガブリエルほっしい。
ではさらば。