果てさて、とうとう非常識な日々も次回でラストとなりました。
最終回はどんな非常識な出来事が起こるのでしょうか。
では本編を。
M「これ見て!これ!」
Y「・・・何。やっとその残念な脳が治った?」
Mの声に仕方なく反応し、Yは冷たい視線でMを見る。
M「それは治りませんぜ、兄貴」
Y「いいから用件出せや」
M「うっす」
催促されたMは、自分の鞄からスプーンを取り出した。
M「これはスプーンです。分かる?」
Y「うん知ってる。馬鹿にしてらっしゃる?」
M「なんとこれを・・・曲げます!」
Y「・・・いえ、結構です」
Yの是非を問わず、Mは片手にスプーンを持ち、Yの眼前に掲げた。
そして親指をスプーンの凹みに押し付け、上下に擦り始めた。
M「曲がれー・・・曲がれー・・・」
Y「・・・」
約30分経過―
M「マガレー・・・マガレー・・・フォォォォォォィ・・・」
Y「・・・」
まったくスプーンが曲がる気配は無い。
Mは死にそうな声で唸る。
M「マガレー・・・マ・・・[曲がる]って何だっけ・・・」
Y「ゲシュタルトが崩壊してますが」
M「むむむ・・・こうなったら・・・!」
Mはスプーンの端と端を両手で摘む。
続いて、手を45°傾ける。
M「ヌオォォォォォッ!!」
Y「・・・えっ」
Yは、Mが何をしようとしているかすぐに悟った。
M「オラァッ!」
バキッ、という金属の音が周囲に響く。
案の定スプーンは真っ二つ。
M「・・・どうだY!曲げてみせたぞ!」
Y「いや曲げてない曲げてない。折ってる折ってる」
M「これが超能力、はたまたマジックです」
Y「いえ、それただの[力]です」
M「・・・」
Y「・・・」
翌朝―
M「今日こそやってやるぞい」
Y「来るの早くない?今AM5時ですけど」
M「お宅の家の前で寝袋内にて一夜を過ごしました」
Y「110番してくるわ」
M「冗談でぬぅ」
片手でYのアホ毛を掴み止めながら、再びMは鞄からスプーンを取り出す。
Y「・・・またそれか」
M「まぁ見てなって。今度こそ出来るからさ」
またもやMは親指をスプーンに押し付け、擦る。
M「ぬぬぬ~・・・」
Y「どうせ折るんだろ。知ってる」
M「ほらほら、曲がってきましたぞ~」
Y「・・・は?」
Mの言う通りであった事にYは驚嘆。
Mの持っているスプーンは、溶けたようにぐにゃりと曲がったのだ。
M「どうよY!これが俺の超・能・力ッ!」
Y「お、おう・・・」
認めたくなかったが、目の前で成功されてしまっては否定する事は不可能だ。
M「これからは私を神と呼ぶがいいッ!」
Y「それは拒否する」
しかし、Yはふと思った。
Mが手にしているスプーンの色が、極端に白い。
Y「・・・ちょっとそれ見せろ」
M「ファ?」
YはMの返事を待たず、スプーンを奪い取る。
と、Yはすぐに気が付いた。
Y「・・・これ粘土じゃねぇか」
M「・・・おっふ」
友人「テスト勉強した?」
わし「三時間ほど」
友人「八時間ほど」
わし「( ・ω・)」