非常識な日々   作:築地マグロ

19 / 20
え?マグロ?
果てさて、とうとう非常識な日々も次回でラストとなりました。
最終回はどんな非常識な出来事が起こるのでしょうか。

では本編を。


第19話「虚言の日々」

M「これ見て!これ!」

Y「・・・何。やっとその残念な脳が治った?」

Mの声に仕方なく反応し、Yは冷たい視線でMを見る。

M「それは治りませんぜ、兄貴」

Y「いいから用件出せや」

M「うっす」

催促されたMは、自分の鞄からスプーンを取り出した。

M「これはスプーンです。分かる?」

Y「うん知ってる。馬鹿にしてらっしゃる?」

M「なんとこれを・・・曲げます!」

Y「・・・いえ、結構です」

Yの是非を問わず、Mは片手にスプーンを持ち、Yの眼前に掲げた。

そして親指をスプーンの凹みに押し付け、上下に擦り始めた。

M「曲がれー・・・曲がれー・・・」

Y「・・・」

 

約30分経過―

M「マガレー・・・マガレー・・・フォォォォォォィ・・・」

Y「・・・」

まったくスプーンが曲がる気配は無い。

Mは死にそうな声で唸る。

M「マガレー・・・マ・・・[曲がる]って何だっけ・・・」

Y「ゲシュタルトが崩壊してますが」

M「むむむ・・・こうなったら・・・!」

Mはスプーンの端と端を両手で摘む。

続いて、手を45°傾ける。

M「ヌオォォォォォッ!!」

Y「・・・えっ」

Yは、Mが何をしようとしているかすぐに悟った。

M「オラァッ!」

バキッ、という金属の音が周囲に響く。

案の定スプーンは真っ二つ。

M「・・・どうだY!曲げてみせたぞ!」

Y「いや曲げてない曲げてない。折ってる折ってる」

M「これが超能力、はたまたマジックです」

Y「いえ、それただの[力]です」

M「・・・」

Y「・・・」

 

翌朝―

M「今日こそやってやるぞい」

Y「来るの早くない?今AM5時ですけど」

M「お宅の家の前で寝袋内にて一夜を過ごしました」

Y「110番してくるわ」

M「冗談でぬぅ」

片手でYのアホ毛を掴み止めながら、再びMは鞄からスプーンを取り出す。

Y「・・・またそれか」

M「まぁ見てなって。今度こそ出来るからさ」

またもやMは親指をスプーンに押し付け、擦る。

M「ぬぬぬ~・・・」

Y「どうせ折るんだろ。知ってる」

M「ほらほら、曲がってきましたぞ~」

Y「・・・は?」

Mの言う通りであった事にYは驚嘆。

Mの持っているスプーンは、溶けたようにぐにゃりと曲がったのだ。

M「どうよY!これが俺の超・能・力ッ!」

Y「お、おう・・・」

認めたくなかったが、目の前で成功されてしまっては否定する事は不可能だ。

M「これからは私を神と呼ぶがいいッ!」

Y「それは拒否する」

しかし、Yはふと思った。

Mが手にしているスプーンの色が、極端に白い。

Y「・・・ちょっとそれ見せろ」

M「ファ?」

YはMの返事を待たず、スプーンを奪い取る。

と、Yはすぐに気が付いた。

Y「・・・これ粘土じゃねぇか」

M「・・・おっふ」




友人「テスト勉強した?」
わし「三時間ほど」
友人「八時間ほど」
わし「( ・ω・)」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。