恋愛必至のヴァレンタイン   作:破邪矢

2 / 3
皆さんどうも破邪矢です

正直かなり遅れたので明日までに間に合うか分かりません

それでは本文をどうぞ


side武者小路祝

日も高く上がり少しずつ暖かくなる昼下がり

武者小路(むしゃのこうじ)祝は屋上で気難しい顔をしてお菓子作りの本を読んでいた

 

「バレンタインまであと4日なのに……何を作れば……」

 

元々祝がチョコを作る決意をしたのは2月の初めにとあるバーに行ったからであった

 

 

 

「あら また来てくれたのね祝ちゃん」

 

「1月は色々忙しくって来れなかったから それに瞳さんのピアノ又聞きたいと思って」

 

「やだ 照れちゃう」

 

彼女は演奏家の軽子瞳このバー[Velvet]でピアノを弾いている

 

「年上の女性と話せる機会ってあんまりないから 話してるだけで楽しいです」

 

「ふふッ嬉しいわ ……そう言えば祝ちゃん」

 

「はい!」

 

「バレンタインはやっぱり灰村君にチョコを渡すの?」

 

・・・・・・

 

表情が固まる祝

 

「灰村君の事は触れちゃまずかった?」

 

「いやっ そこは別に良いんですけど……」

 

「もしかして……バレンタインの事考えていなかったの?」

 

・・・・・・

 

再び固まる祝

 

「図星みたいね」

 

「今までこういうイベントとかやった事なかったら 慣れてなくって」

 

「でも二人で過ごす初めてのバレンタインでしょ? だったらお菓子なりチョコなり気持ちを伝えるのは大事じゃない?」

 

「そうですよね…… 瞳さん 私チョコ作り頑張ります」

 

「うん 頑張ってね」

 

こうして祝は切にチョコを渡すことにしたのだが

 

 

 

「何あげるか決められないよぉ~」

 

一応いろいろ調べはしたのだ 味の基本となるチョコはビターチョコ 抹茶チョコレートにホワイトチョコなど

お菓子の種類はチョコクッキー チョコレートケーキ チョコチップマヒィン トリュフ 生チョコ……等々数え切れない程調べた…調べたのだが…

 

「私と切くんって……どういう関係なの?」

 

日本のバレンタインは『片思いしている女の子が好きな男の子に渡す』というのがほとんどである

無論二人は両想いなうえに付き合っているのでこれは当てはまらない

最近では友達にあげることもあるが……好きな相手に自らそれをやるのは自爆行為に他ならない

二人の付き合いが長ければパパッと簡単な物を作って終わらせてもよいが

出会って1年 付き合って半年も経たないのにそれでは少し華やかさが足りない

 

まぁつまり何が言いたいのかというと

 

切と祝の何とも言えない関係は『本命チョコ』も『友チョコ』も当てはまらず

二人にとって初めてのバレンタインだから既製品を渡して終わらせたくないけど

いきなり難易度の高い物を作るのは失敗しそうで怖いし

かと言って簡単な物で済ませるのも気が向かない

そして手作りのチョコを人前で渡すのは恥ずかしい

 

とかいったような葛藤により中々チョコ作りへと踏み切れないのだ

 

しかしそれを差し置いて今最も祝が悩んでいるのは

 

「切君……やっぱり怒ってるよね」

 

朝のバスで切と喧嘩をしてしまったことだった

 

「出来れば内緒にしたかったなぁ」

 

祝は切にサプライズでチョコを渡す予定でそれゆえに必要以上に言ってしまったのだ

しかも原因の殆どは自分なので逆ギレも同然である

 

「うぅ~どうしよう」

 

そんな風に頭を悩ませている最中(さなか)

 

「おっ 祝ちゃん見っけ」

 

「あんた屋上にいたんだ 切探してたよ」

 

(にぎ)ちゃん!かしこちゃん!なんでここに?」

 

「いやぁ ガッコ来たら灰村が朝からやたらヘコんでてさ なんかあったんかなーって思ってこーちゃんに聞いてみたら 二人でちょっと喧嘩したらしいからさ」

 

「そのことを(にぎ)があたしに話してきて どうせあんたの事だから責任を感じているに違いないと思って来たんだけど……案の定そうだったみたいね」

 

この二人は初郷(うぶさと)(にぎ)美墨(みすみ)かしこ 祝の同級生であり友達である

 

「で 何があったの? 祝」

 

「実は……」

 

祝はバレンタインのチョコを渡す予定だったことや それが切にばれてしまいそのことが原因で喧嘩をしてしまったことなど全て話した

 

「そっかー 灰村とそんなことが」

 

「なるほどねぇ」

 

「どんなに会わない様にしても学校に来れば絶対に会うことになるし……明日からどうしよう」

 

「いんじゃない? このままで」

 

(にぎ)ちゃん流石にそれはマズイんじゃ……」

 

「あたしもそれがいいと思うよ」

 

「かしこちゃんまで⁉何で⁉」

 

二人の思いがけない発言に目をパチクリさせる祝

 

「だってさぁ~せっかくのバレンタインなんだよ 祝ちゃんのそういう気持ちも全部ひっくるめて 灰村にチョコを渡せば良いんじゃない」

 

「そーだよ あんた達二人して両想いなくせに いつまで経っても付き合ってんだか付き合ってないんだかハッキリしないしさ」

 

「ウッ……」

 

思い当たる節があるのか言葉が出ない祝

 

「だからさ祝 今あるあんたの気持ち全部込めて……切にチョコ渡してやりなよ」

 

「かしこちゃん……」

 

「そうだよ祝ちゃん 灰村のやつ鈍感で意気地ないからさぁ それぐらいやんなきゃ当分このままだよ」

 

「ハハハッ……切くんひどい言われようだ」

 

「あたしたちも手伝うからさ……頑張ろチョコ作り」

 

(にぎ)ちゃん、かしこちゃんありがとう‼ 私 頑張ってみるよ!チョコ作り」

 

こうして祝は再びチョコを作る決心を固めた

 

 

 

 

 




皆さんいかがだったでしょうか?

好きな人のために悩み悶える祝ちゃんを可愛く書きたかった……
そしてこんな可愛い彼女がいるのに男気が無い切君を少しディスリたかった……
今回はそういうお話でした

次回やっとチョコ渡します

読んでくださった方々ありがとうございました
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。