恋愛必至のヴァレンタイン   作:破邪矢

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まず最初に

当初バレンタイン期間に合わせて制作および投稿する予定だった物語がここまで伸びてしまい申し訳ございません

しかも、十ヵ月遅れてようやく第三話を投稿したにも拘らず、第二話で言っていた「チョコを渡す」も実現できませんでした。

こんな私ですがこれからも頑張って小説を投稿していきますので末永きお付き合いのほどをよろしくお願いします

長くなりましたが本編をどうぞ




個性の出るチョコ

チョコ製作を決意したその日の放課後 三人はバスに乗り祝の家に向かっていた

 

「ごめんね わざわざ家まで来てもらって」

 

「いいよ祝 あたしたちの家あんまり大きくないしさ あたしの家なんて一階が店舗になってるじゃん? そのせいで台所が狭くて狭くて チョコ作りなんて夢のまた夢だから」

 

「イイじゃんかしこちゃんは 毎年10人以上の女子から告白メッセージカード付きのチョコ貰うんだから」

 

「ウッサイニギ! 余計なお世話だッ‼ そういえばさぁ切っていつもこのバス乗ってんだよね? 大丈夫なの?」

 

「それはダイジョ~ぶッ ウチがこーちゃんに頼んで引き留めてもらったから」

 

「幼馴染のよしみで?」

 

「違うよ~ 子供のころのネタ使って脅したんだよ 大体の事はそれでやってくれるから幼馴染の特権だねこれは」

 

((二人の過去に何があったんだ……))

 

小太郎と(にぎ)の過去の一部分を垣間見た頃 目的のバス停に着き3人と病院坂(びょういんざか)病子(やまね)が降りた

 

「病院坂? あんたの家もこの近くなの?」

 

「病院坂さんの家はここより先のはずだけど……」

 

「……たしも……ぜて下さい」

 

「えッ」

 

「私もチョコづくりに混ぜて下さい」

 

詳しく理由を尋ねてみるとどうやら話が聞こえていた様で彼女も姉である病院坂法子(ほうこ)にあげるチョコが作りたいそうだ

 

「あたしは別にいいけど…… 二人はいいの?」

 

「ウチも別にいいよ 祝ちゃんは?」

 

「私もいいよ それにあと一人増える予定だし」

 

「「「……誰が?」」」

 

「あっ 祝さ~ん お久しぶりで~す」

 

「久しぶり 針ちゃん」

 

「おぉ~ 灰村の妹ちゃん!」

 

四人の前に現れたのは灰村切の妹である灰村針であった

 

「人数多いほうが楽しいと思って呼んじゃった♪」

 

「テストの振り替えでちょうど休みだったんで来ちゃいました♪ 作る自信はそんなにないですけど試食は任せてください!」

 

「試食て…… そういや針ちゃんは病院坂とは会ったことあるの?」

 

「前に何度か 最初に会ったときは名前知りませんでしたけど後で祝さんに教えてもらいました」

 

「じゃあ一応全員顔見知りか」

 

何はともあれ予定より一人増えたがこれで全員が集まった

 

「じゃあとっとと始めるわよ チョコ作り」

 

「うん」

 

こうしてチョコ作りがようやく始まった

 

 

____________________________________________

 

~数時間後~

 

5人は初めに各々でチョコ菓子を作りそれを食べ比べることにした

 

「では私から」

 

まず最初に名乗り出た病子が作ったのは女の子らしい様々な形をしたチョコレートクッキーであった

 

「焦げもないし 上手く出来てんじゃん」

 

「だねー 実際食べてみてもサクサクしてて美味しいし 普段料理とかしてるの?」

 

「今 寮で暮らししてるから料理はほとんど自分で作ってる」

 

「お姉さんがいるのに一人暮らししてるんですか?」

 

「もしかして喧嘩ですか?」

 

「今までお姉ちゃんに頼ってばっかりだったから…… 少しでも恩返しのつもりで……」

 

何はともあれ彼女のクッキーは中々の高評価を得た

 

「じゃ 次は私が」

 

次にに名乗り出たの針が作ったのはザクザクした触感が特徴のチョコクランチだ

 

「こっちも美味しそうじゃん」

 

「針ちゃんは料理上手いほうなの?」

 

「いや 私は母親の料理の手伝いするくらいです チョコクランチは溶かしたチョコにフレークとか入れるだけ出来ますし」

 

「コレイイよねぇ~ 簡単だしアレンジとかもしやすいし」

 

「柿の種を使って作るのもありますよ」

 

「病子それ本当?」

 

「辛さと甘さが混ざり合って美味しいらしいです」

 

「ふ~んそうなんだ」

 

病子の言ったようなアレンジが出来るのはやはりチョコクランチの良いところだ

 

「じゃあ次はかしこちゃんね」

 

「あっいやっ あたしは別に……」

 

何故か出すことを嫌がるかしこ

 

「イイから イイから そんな気にしなくても」

 

「笑わない?」

 

「うん」

 

「ゼッッッタイに笑わない?」

 

「絶対笑わない」

 

「ハイ……」

 

ようやく折れたかしこが出したのは……黒い炭の塊になり原形を留めていない何かだった

 

「ウワォ」

 

「炭だね」

 

「炭ですね」

 

「……炭」

 

「アァァァァァもう‼ イイよイイわよ! 笑うなら笑えよ‼ 一思いにトドメを刺せよ えぇそうですよ どうせ私は貰う側で作った事なんてほとんどないわよぉぉぉ~~~」

 

4人から向けられた可哀想な人を見る目に耐えられず思わず発狂し本音と真実を暴露したかしこ

 

「ちなみにだけど…… かしこちゃんは何を作ろうとしたの?」

 

「何をっていうか チョコ溶かそうとしてオーブンに突っ込んどいたらこうなった」

 

「「「「・・・・・・」」」」

 

可哀想な人を見る目と無言の四重奏(カルテット)

 

「流石にここまでとは……」

 

「家庭料理は得意なんだけどねぇ~かしこちゃん」

 

「かしこちゃんそれは無いよ!!」

 

「ノーコメントで」

 

「何気にあんたの言葉が一番グサッと来るよ病院坂 ていうかニギは知ってんじゃん 私がお菓子作った事無いの」

 

「まあまあイイじゃない これを機に覚えるっつーことで」

 

「確かにそれが良いかも」

 

「じゃあ あんたらはどうなのよ? どんな物を作ったのか見せて貰おうじゃない!」

 

逆ギレ気味に何故か上から目線で偉そうに命じるかしこ

 

「ウチはこれ」

 

「私はこれ」

 

差し出されたのは……一口サイズにまとめられた生チョコやトリュフ・チョコブラウニー等々が女の子らしくとっても可愛らしいデコレーションがされた愛情を感じられる一品と 無駄にリアルな眼球が血糊で恐ろしく不気味にデコレーションされた狂気以外感じられぬ一品であった

 

「どちらを誰が作ったのか一目で分かりますね」

 

「どちらにせよウチと祝ちゃんはかしこちゃんよりレベルが高いのも一目で分かるね」

 

「本人の前だぞ おぃ」

 

「しかも自分で言うとは」

 

「事実だし別に問題ないッ」

 

キリっという効果音が出そうな決め顔で応えるニギ

 

「もういいよ 十分わかったわよ私が料理下手だってことは それにしてもホント二人の内面がそのまま出てる感じがするわ 特にニギのゲテモノ趣味が」

 

「祝さんのはともかく和さんのコレ全部チョコで出来てるんですか?」

 

「そだよ♪ 目玉は流石に今作った訳じゃないけど血糊は割と作るの簡単だよ♪」

 

本人曰く文化祭で使う用として作ったら予定より多く作りすぎて家にいくつも余っているらしく丁度良い機会なので使ったらしい

 

「味にもちゃんとこだわって作ってあるんだからねこれ」

 

「確かに食べてみると意外とおいしいですね」

 

「病子さんよく躊躇なくそれを口にできますね……」

 

「やっぱりこれ鳴門にあげるの?」

 

「あげないよこれはクラスの男子の机にこっそり入れとく用 こーちゃんには血まみれの手とか足とかもっと別の作る予定」

 

男子生徒たちにとって一生忘れられない思い出となるであろう悪戯とそれ以上の悪戯を幼馴染である鳴門小太郎にするらしい

 

「そんな事して学校とかにばれたら危ないんじゃないですか?」

 

「私たちの学校私立だけどそんなに校則厳しくはないよ針ちゃん」

 

「まぁ最悪ばれたら生徒指導かもしれないけど結構黙認してるからねウチのセンセー達 それに委員長に話したら協力するって言ってくれたし」

 

どうやら文化祭で和の考えた猟奇喫茶にいの一番に賛同した悪ノリのイイ委員長も一枚噛んでいるようだ 

 

「去年までは特に何もして無かったんだけどね 案外楽しいもんだねバレンタイン」

 

((((あんたのソレはもはやハロウィンだろう……))))

 

「じゃあ祝のは? こっちも流石に一時間じゃ出来ないよねコレ」

 

「何個かは今日作ったけど後はここ2,3日で」

 

「お兄ちゃんモテモテだな~ なのに何でもぉ~優柔不断というか判断力が無いというか……ダメだなぁ~」

 

「言うねぇ~妹ちゃん まっ 確かに灰村がヘタレなのは事実だからどうしようもないんだけどね」

 

「あんたも大概だよニギ せめて草食系男子って言ってやれ」

 

もはやこの三人は灰村の事がキライなんじゃないかと思うほどの厳しい言葉である

 

「……女王……じゃなくて……武者小路……祝さん?ちゃん?」

 

今更な事だが祝の事を何と呼ぶか悩んでいた病子

 

「「祝」でいいよ 私はこれから「病子ちゃん」って呼ぶことにするから」

 

「……じゃあ祝ちゃん」

 

「なに 病子ちゃん?」

 

「灰村の彼女として三人の言葉はどうなの?」

 

「返す言葉もなく 彼女ながら情けないです……」

 

「……遺品(グッツ)持ってるときはそうでもなかったんですけどね」

 

「そうだね」

 

祝と病子はこう思ったが殺害遺品(キリンググッツ)の呪いが解けた今、それは過去の栄光に過ぎず今現在の灰村切は断髪趣味を持ったモヤシ男でしかないので後の祭りであった

 

「「ハァ~~~」」

 

「どしたの? 二人してため息何てついて」

 

「何でもないよ和ちゃん 切君がだいぶ頼りないってことを再認識しただけ それよりも味はどうだった?」

 

「味? どれも美味しかったよ かしこちゃんは」

 

「美味しかったわよ どれも焦げてたり甘すぎたりしてないし」

 

「私も生チョコ食べましたけど油浮いてたりして無かったし 特にこれといった失敗とかは無かったです」

 

「そっか」

 

普通なら褒められて喜びそうなものだが何処か浮かない表情の祝

 

「てかさ これだけ作れんなら切に贈るのは何でもいいんじゃない?」

 

「そうですよ お兄ちゃんは祝さんの贈り物もならなんでも喜びますよ」

 

「いやぁ まぁだからこそって言うか…… 切君って性格基本優しいから……」

 

「あ~ そゆことかぁ」

 

祝の言わんとすることを理解した一同

 

「灰村なら 不味かったとしても たぶん美味しいって言いそう」

 

「祝ちゃんはそれが嫌なんだよ 病院坂さん」

 

「でもそれならお兄ちゃんに聞いてみればいいじゃないですか」

 

その一言に場の空気が重くなる

 

「エッ あれ~ 私今変な事言いました?」

 

「……そうか 妹ちゃんは知らないのか」

 

「灰村と祝 今朝喧嘩したんだよ」

 

「エッ 何でですか」

 

「それがね~」

 

こうして灰村の知らぬところで二人のの痴話喧嘩は広まっていくのだった

 

思わぬところにも……

 

____________________________________________

 

 

 




如何だったでしょうか?

今回はキャラクターの喋り方や名前の呼び方に気をつけて書いてみました

かしこちゃんは残念ながらお菓子作りが得意ではない人として描きましたが
作中でも触れました家庭用理は得意なはずなんですよ。
二巻の(とらのあな)さんでの特典小冊子に飯盒炊飯でてきぱきと指示を出しているかしこちゃんが描かれているので多分家庭料理や大衆料理は得意なはずです!!(必死の援護)

それでは次回も頑張りますので是非お読みください

最後までお読みくださった皆様ありがとうございました


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