ハイスクールD×D 校則破りの気楽者   作:なと。

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今回は原作関係なく、少しほのぼの?とした話です…多分


12話『グッバイ…俺の青春…』

教会での1件からしばらく経った日曜日。

俺は家でタバコを吸って暇を潰していた。

 

「なあロヴィル。暇だ」

《俺様だって暇ぜぇ。ドーナシークとかいう奴を殺したっきり、全然戦闘しねえんだからよぉ。》

「それなぁ…はぐれ悪魔とか堕天使とかが喧嘩売ってくれればいいのによぉ。」

「《はぁ…》」

俺とロヴィルはそんな事を話しながらため息をついた。

 

♪〜〜♪〜♪〜 

突然携帯が鳴り出した。

 

「うーい」

『あ、もしもし凪原くん?』

なんだ木場か

「どうした?遊びの誘いか何かか?」

『まあそんな所だけど、今日はイッセー君と小猫ちゃんも居るんだ。』

オカルト研究部下級生がお揃いじゃねえか。

「随分賑やかじゃねえか。どこで遊ぶんだ?」

カフェか?それとも木場の家だろうか?

 

『いや、今皆で凪原くんの家に向かってる所だよ。なんだかんだ言って僕も凪原くんの家で遊んだことないからね』

………え?何だって?

 

「あー、悪い、聞こえなかった、もう一回言ってくれ」

『え?だから、凪原くんの家に向かってる所だよ』

…………はぁ!?

「いやいやいや!お前!突然過ぎんだろ!?」

おいおい!俺の家!?

「もう近くにいんのか!?」

『うん。もう少しで着くところだよ』

「…マジかよ…しょうがねぇ…部屋片付けっから切るぞ。着いたら連絡してくれや」

『了解』

こうして電話を切ると、俺は急いで大掃除を始めた。

 

 

「…ふぅ…酒の缶にタバコの吸殻…食い物の袋に…っと、意外と早く片付いたな」

流石にエロ本が出てきた時にはすぐに処分した。

木場やイッセーならともかく、小猫まで来るのだ。流石に放置するわけには行かない。

「グッバイ…俺の青春…」

俺は青春という名のエロ本に別れを告げるとタバコに火をつけ、木場達が来るのを待った。

 

ピンポーン…とチャイムが鳴った。

「よう、遅かったじゃねえか」

「京介!聞いてくれよ!木場が何回も道を間違えたんだぜ!?」

「ごめん…わかりずらい道が沢山あって…」

「イッセー先輩が途中で絡まれたせいでもあります…」

ああ、イッセー絡まれたのか。ここら辺はそういうヤツ多いからなぁ…

「まあ上がれや。お茶と菓子でも出してやるからよ」

 

俺は3人を部屋に入れ、お茶と菓子を用意した。

「なんだこれ!初めて見た!」

イッセーが驚いている。

「おう、珍しいだろ?これはよ、風間さんっていう人に教えて貰ったんよ。珍しい菓子が売ってる店があるってよ」

「ああ、先輩が私から取ったお得意様ですか…」

俺の言葉に小猫がジト目でそう言った。

「…なあ小猫…そろそろ許してくれよ。こうして菓子も用意してんだからよぉ」

「別に怒ってません…」

小猫はそう言うが明らかに怒ってる様にしか見えねえ。

「今度またなんか奢ってやるからよぉ」

「…絶対ですよ」

小猫はそう言うと菓子を食べ始めた。

…はぁ…また諭吉さん無くなるんかなぁ…

 

「しっかし…なんというか京介の部屋は…思った通りだな…」

「想像していた部屋と少し似てるから逆に違和感なかったよ」

イッセーと木場がそうな事を言い出した。

「ああ?普通の部屋だと思うけどなぁ」

俺がそう言うと

「普通の家に特攻服やら刺繍入りの学ランやらが飾ってあるわけないだろ!」

イッセーがそう叫んだ。

「いやいや!俺の先輩の家とか普通にあったぜ!?」

「凪原くんの友好関係が既に普通じゃないんだよ…」

木場がそう答えた。

うーん…普通だと思うんだけどなぁ…

ちなみに小猫は菓子をほおばっている。

 

「…ん?凪原くん、これは?」

木場は壁に飾ってある旗を見ながらそう言った。

「ん?ああ、これはよ、俺が昔頭張ってた族を引退する時によ。後輩達が当時使ってた族旗に寄せ書きを書いてくれたやつだ」

あれは泣けたぜ…後輩が皆して涙流して激励の言葉と一緒に書いてくんだもんよ…途中から何故か族のOBの先輩達まで書いてたけどよ

「慕われてたんだね」

木場は笑いながらそう言った。

「総長!?お前その若さで総長やってたの!?」

イッセーはそう叫んだ。

よく叫ぶ奴だなぁおい

「おう、そこの特攻服にも書いてあんだろ?」

俺は壁に掛けてある特攻服を指さしそう言った。

 

「煉獄狂心會七代目総長凪原京介…マジだ…」

イッセーは叫び疲れたのか静かに驚きそう言った。

現役の時はよく暴れたぜ…途中やりあった極道の奴らの1人が青い炎を纏ってた時は目を疑った…ヒートだっけか?

よく分からなかったが今思えばあれも神器か何かだったんかなぁ。

「そういえば親は家にいないのか?」

イッセーはそう言う。

「ああ、俺孤児なんだわ、中学生くらいまで里親の家に住んでたんだけどよ。ある1件で金には困らなくなったから、知り合いの不動産屋に頼んでこの家買い取って1人で住み始めたんだよ」

俺がそう言った瞬間、場の空気が凍えた。

「ごめん」

イッセーが謝る。いやいや!落ち込みすぎだろ!

「気にすんなよ。別に悲しい事じゃあねえんだからよ!」

俺がそう言うとイッセーは少しホッとしたように顔を上げた。

「ある1件ってなんだい?」

木場はそう質問をしてきた。

「ああ、それがよ」

 

「俺が世話になった里親がいわゆる極道の組員ってやつでよ。ある日敵対してた組を1人で潰したら里親の組の組長が俺の事すげえ気に入ってよ。大量に金をくれたんだよ。確か…十億円だったかな」

 

 

 

「「「えぇぇぇぇぇ!!??」」」

俺がそう言うと3人とも凄く驚いた。

小猫まで声を上げるとは思わなかったぜ

「じゅっ!十億円!?」

「そ、それは流石に想定外だよ!」

「だからあんなに財布に入ってたんですか…」

3人がそれぞれ驚きの声を上げた。

「おいおい、そんなに驚く事じゃねえだろ」

「いやいや!これで驚くなっていう方が難しいだろ!!」

「流石に僕も驚きを隠せないな…」

 

皆驚き過ぎだろ…俺の先輩なんか兆とかを越える程金持ちな家で執事やってんだぜ?その先輩自身は1億5千万の借金背負ってたけども。いやぁ…あの人は凄く不幸体質だったなぁ…街を歩けば車に轢かれ、金を持てば必ず無くし、急ぐ時程何かが起こる。そんな人だったぜ…

流石の俺もあの人には何も奢ってもらおうと思わなかったなぁ…

俺が昔を思い出しているとイッセーが不意に口を開いた。

 

「さて、京介!そろそろ…エロ本探しをするぞ!」

イッセーはそう叫ぶと、俺の部屋のベッドの下や、タンスの裏などを探し始めた。

ふっ、甘いなイッセー、こんな事もあろうかと予めエロ本は処分しておいたのだ。

どれだけ探しても見つからねえぜ!そんな事よりもお前は小猫の冷たい目線に気づくべきだぜ…

………………………

10分くらい探し、ようやくイッセーは探すのを諦めた。

「はぁ…何処にもない…お前まさか持ってないのか!?」

「ふっ…その通りだぜ…イッセー」

「くそっ!妙に余裕があると思ったらそういう事か!」

イッセーは悔しがりながらお茶を飲み始めた。

「…でも1冊もないのは流石におかしいよな…まさか…」

イッセーはそう呟いた。

ま、まさか処分しておいた事がバレたか!?

 

「お、お前…ホモなのか?」

「オラァッ!!!」

「ヒデブッ!」

俺はイッセーを思い切り殴り飛ばした。

「テメェ何言ってやがる!」

「す、すまん!冗談だって!」

イッセーは頬を擦りながら謝った。

全くイッセーはろくな事言わねえぜ。

そう思いながらお茶を啜っていると

「凪原くん…僕はいつ襲って来ても良いからね?」

俺は思わずお茶を吹いた。

「木場ぁ!テメェまで何言ってやがる!おい!頬を染めるな!…ほら見ろ!お前らのせいで小猫がすげえ冷たい目でこっちを見てるじゃねえか!!」

「ごめんごめん、冗談だよ」

木場は笑いながらそう言った。

いや、冗談にも程があるだろ!

俺は呆れながらお菓子に手を………

……………

「小猫!お前菓子!菓子全部食いやがったな!?」

俺は小猫に向かってそう言った。木場とイッセーが妙にお茶ばっか飲むと思ったらそういう事かよ!

「気づくの遅いですよ京介先輩」

小猫はそう言ってお茶を飲み始めた。

 

 

こうしてなんやかんやで結構賑わい、気づけばもう6時を過ぎていた。

「あ、もうこんな時間か…あまり遅いとアーシアが心配するからそろそろ帰ろうかな」

「そうだね、もうすぐ日が落ちそうだし」

「そうか、じゃあ玄関まで送るわ」

俺は3人を玄関まで送った。

「じゃあまたな京介!」

「また明日、凪原くん」

「先輩お邪魔しました」

「おう、また明日な!」

こうして俺は3人を見送り、一人部屋まで戻った。

 

「ふぅ…ああして皆で集まるのも、楽しいもんだなぁ…」

俺はそう呟くと、タバコに火をつけた。

 




はい、という訳で、少し平和で楽しい感じの話ですね
なんだかんだで木場は京介の家に行った事が無かったので書きました
まあ1番書きたかったのは小猫のお得意様を取られた…って所ですけどね!
ちなみに木場はホモではありません!多分…いやきっと!
フラグとか全然立ってませんよ!ヒロインは小猫ですから!
もう一度言います。ヒロインは小猫ですから!!
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