1話『好きな食べ物は蒟蒻畑だ!』
轟音が轟く。
俺はその音を聴きながら、勢い良く公道をかっ飛ばしたい気持ちを抑えながら、法定速度を守りながらバイクで駒王学園に向かっていた。
流石俺のバイク…音も見た目も最高だぜ。
昔、とある先輩に、「お前のバイクに足りない物、それは!
情熱・思想・理念・頭脳・気品・優雅さ・勤勉さ!そしてなによりも…!速さが足りない!!」等とよく分からないことを言われ、勝手に改造されてしまったのだが、凄くカッコ良く帰ってきてくれたので俺はその先輩を尊敬している。
だが今考えても、先輩に言われた事は速さ以外バイクには必要ないと思うんだ。
そんな事を考えながら進んでいるとでかい建物が目に入る。
どうやらあれが駒王学園なんだろう。
俺は学園内に入り駐輪場にバイクを止める。
許可は取ってあるから怒られたりはしないんだろうが、念のためバイクを駐輪場の一番目に付きずらい端に止めておく。
そして俺はメットをバイクのハンドルに掛け、職員室に向かうことにした。ちなみに今の時間は7時20分…我ながらパーフェクトな時間配分だぜ。
少し迷いながらも無事職員室にたどり着いた俺は、担任に簡単な説明を受け、クラスに案内される事になった。
その間「凄い格好だな」と言われたので
「凄いかっこいい格好?流石先生!俺のかっこよさが分かるなんてお目が高いぜ!」と返したところ、無視を決められたので少し反省することにした。
俺は担任に呼ばれ、クラスの扉を開け、入って行く。
俺を見た瞬間クラス全員が止まった気がするが気にしないね。
「じゃあ自己紹介をしてくれ」
と、担任が俺に言った。
よし、ここは昨日から考えていた自己紹介を今ここで披露するべきだな。
「鬼島高校から来た凪原京介だ!趣味はバイクと蒟蒻畑!特技は喧嘩と蒟蒻畑!好きな食べ物は蒟蒻畑だ!」
俺の渾身の自己紹介にクラス全員
「「「どんだけ蒟蒻畑なんだよ!!!!」」」
と突っ込んだ。
そのツッコミにすかさず俺は
「でも実は蒟蒻畑食べたことないんだ」
と返したところ、ちゃんと「「「じゃあ何で蒟蒻畑って言ったんだよ!!!」」」と返してくれたのでこのクラスはいい奴ばっかりだ!
「そろそろ話を進めさせてくれー、とりあえず凪原は…あー、木場の隣でいいや」と、金髪の男子生徒の隣を指さした。
俺は指定された席に座る。
「えーっと、凪原くんだよね?僕は木場裕斗、よろしくね」
俺の隣の席の金髪イケメンは俺にそう言い、にこやかに笑った。
「おー!よろしくな!木場!」
俺は木場に挨拶をして、木場と同じようににこやかに笑った。
「それにしても、凄い格好だね」
木場は担任と同じ事を言い出した。
「おお、この格好は俺のポリシーなんよ!シビーだろ?」
「シビ?」
木場はシビーと言う言葉に聞き覚えが無いのか、俺にそう聞いた。
「あー、シブイ、つまりカッケーだろ?って事よ!」
「ああ、そういう事か、確かに、カッコいいよ」
木場は笑顔のままでそう言った。
いやー、早速俺のかっこよさがわかる奴が居るなんて、この高校はもしかしたら最高かもしれないぜ!
そんな事を考えていると、キンコンカンコンとチャイムがなり授業が始まるのだった。
クーガーの兄貴らしき者がいる気がする?気のせいですよお客さん、うちには他作品要素は一切ございません!(大嘘)