いや、多分そういう展開にはならないのかと…思いますけど…ねぇ?
俺がオカルト研究部に入って一日たった。今日は土曜日で休日である。
本格的な活動は月曜日に説明すると言われ、俺は暇を持て余していた。
前の高校ん時は平日休日関係なしに喧嘩だの抗争だのしてたけどよ
駒王学園は真面目な校風だかんなぁ…こんなに暇な休日は初めてなんじゃねえか?
……………………
あー!暇だ!
俺はケータイを取り出し電話をかける事にした。暇電である。
「よー、木場?今日暇?」
『うん。丁度トレーニングが終わったとこだよ』
「おお、タイミング良いなぁおい。今から遊ばね?」
『うん、そうだね。遊ぼうか』
「うっし、じゃあそっち迎えいくわー」
よし、遊び相手確保!
髪をセットし、お気に入りの革ジャンを羽織り、サングラスを掛ける。普段の制服も良いけど、やっぱり私服が一番シビーよな!俺!
今日は愛用の炎のヘルメットの他に木場用にもう一つ用意しとく。
「じゃあ行くかねゼファーちゃん!」
俺は木場を迎えに、バイクに跨り行くのだった。
「よお、待たせたかー?」
木場の家に着き、俺がそう言うと
「いや、僕も今家を出たところ」
木場は笑いながらそう言った。
「そーかい。で、来たんはいいんだけどよ。俺はここら辺詳しくねえんだわ。なんかおもしれえとことかあるか?」
そう、俺はまだこの街に来て一週間も経ってねえから遊べる場所が全然わかんねえのだ。
「あ、ならいろいろこの街を案内するよ」
木場はそういうとメットを被り、バイクに乗り込んだ。
「まずはカフェとかどうかな。後ろから僕が案内するよ。悪魔になって聴力も上がってるから運転中でも聞こえるはずだよ」
「おっけー!じゃあ頼むわ!」
俺は木場の案内でカフェに向かうのだった。
木場のお気に入りだというカフェ『knight in night』
そこの駐輪場にバイクを止め俺と木場は中に入る。
「いらっしゃいませー、二名様でよろしいですか?」
「はい」
木場は笑顔でそう答えた。
「喫煙席と禁煙席どちらになさいますかぁ?」
何故か店員は上目使いで木場に聞いた。おいおいコイツ一瞬で店員落としやがった…
「あー、凪原くんは吸う?」
「木場が匂い嫌とかなら禁煙でもいーぞ」
喫煙者は禁煙者に気を使うものだからな。煙草の匂いが嫌な奴は結構居るのだ。
「僕は大丈夫だよ。じゃあ、喫煙で」
「かしこまりましたぁ☆」
おいおいこの店員星とか出したぞ…女ってすげえ。そんで一瞬で女を落とす木場もすげえ。つーかイケメンってすげえ
席に着くと早速煙草を取り出し火をつける。ジッポはクソジジイの件で駄目になったので今はタダの百円ライターだ…
「ここはコーヒーが美味しくてね。凪原くんは珈琲飲める?」
「俺ぁコーヒー大好きだぜ!」
コーヒーといえば昔とある先輩が缶コーヒーをコンビニで大量に買ってたのを思い出した。あの人に付き合ってるうちに俺もコーヒー好きになったんだよなぁ。
あの人何気に喧嘩強かったなぁ…白髪だからって白い悪魔とか言われたりしてな。ガン〇ムかよ
「コーヒー二つと、フレンチトーストを二つ」
「かしこまりました☆」
おお、また星出したぞ。この店員すげえ
つーか…
「木場お前すげえな。俺フレンチトーストも好きなんだよ」
1回も俺木場にそんな事言ってねえのにコイツすげえ
「僕もフレンチトースト好きだから。もしかしたら凪原くんも好きかなって思ったんだけど。当たったみたいだね」
木場は笑いながらそう答えた。
「俺ら結構好み似てんだなぁ」
俺がそう言うと木場は嬉しそうに笑っている。
「それにしても凪原くんって結構驚かないんだね。普通悪魔に転生させられたりしたら驚くと思うんだけど」
木場は不思議そうにそう言った。
まあ確かにそうだろうなぁ
「俺はまあ…前いた学校が何でもありだったかんなぁ…なんか少しくらいで驚いたりはしねえなぁ」
「凪原くんが前いた学校ってどういう所?」
木場は興味津々という感じで聞いてくる。
前いた学校か…あん時は…
「…毎日が戦場って感じだったなぁ。なんつーか…先輩もタメの奴も…学校生活もめちゃくちゃだったぜ」
本当にあの時はめちゃくちゃだった…
「これは俺が入学してすぐの話なんだけどよ。入学して教室に入ったらまず皆何したと思う?」
俺は木場に質問をしてみる。
「え?うーん…自己紹介とか?」
木場はそう答えた。
まあ普通はそうだよなぁ…
「残念ながらちげえんだなそれが。俺らん時はよ…教室入ってすぐ乱闘よ!元々鬼島高校は中学で頭張ってたような奴らばっかだからよ。入学してすぐにクラス最強を決めんのよ!」
もちろん俺がクラス最強だったな!
「そんでクラス最強を決めたら次に一年最強を決める!そんで一年最強を決めたら何をすると思う?」
「えーっと…もしかして上級生に乗り込みとか?」
おっ!
「正解!一年最強の奴と最強じゃあねえけど強い奴らを集めて上級生に殴り込みよ!そんな事を繰り返して俺は一体どうなったと思う?」
「これは分かったかも!二年も制覇した!とか?」
おお!惜しい!
「惜しいぜ木場!正解はあっという間に三年もシメて鬼島最強の座に君臨したんだ!」
「そんな凪原くんが何故駒王学園に転入する事に?」
木場はそう聞いてきた。
「…あれは一ヶ月前のことだ…俺は鬼島最強になり、周辺の高校、族、チーマーとかと毎日の様に抗争してたんだ…もちろん俺らはどんな奴らが相手でも1歩も引かねえ!しかし!卑怯な奴もいるもんでよ…喧嘩を売ってきたのはあっちなのにあろう事かサツを呼びやがってよ!俺1人が悪者に仕立て上げられたのよ!」
あれは本当にショックだったぜ…
「えっ!それで凪原くんはどうしたんだい?」
「もちろんサツを呼びやがったやつは俺が直々にシメた!だが流石に警察ざたになるとよ…鬼島もやばかったらしくてよ…どっかに転入しねえと行けなくなったんだ…そこで!男子校でろくな出会いもなかった俺は猛勉強して駒王学園の転入試験に受かったって訳だ」
まさか小学生から復習する事になるとは思わなかったけどな!
「へぇ…凪原くんの話は色々興味深くて飽きないなぁ」
木場は楽しそうにそう言った。
いつの間にか来てたコーヒーを飲みながら俺達はいろいろな事を話し合った。
木場が小猫のお菓子を間違って食べて3日間口を聞いてもらえなかった事。木場がリアス先輩の服にカレーうどんを零してめちゃくちゃ怒られた事。木場が剣の修行をしてた時に朱乃先輩の髪を斬ってしまって、散々雷撃を浴びせられた事。
こう聞いてみると木場も結構やらかしてんだなぁ…
「っと、おい木場、もう6時だぜ!12時からいたから6時間近くここでだべってたんだなぁ」
「本当だ。凪原くんとの話が楽しくてきずかなかったよ」
嬉しい事を言ってくれんじゃねえか…
「俺も超楽しかったぜ。今度はお前んちででも遊ぶか!」
「家に来るならでも手作りご飯でもご馳走するよ」
「おっ、料理できんのか?」
「肉じゃがとか味噌汁ならお手の物だよ」
おお…なかなか家庭的なチョイスだぜ…
「木場…お前いい嫁になれるぜ…」
こうして木場を家に送った俺は…木場との楽しいひと時を思い出しながら家に帰ったのだった。
どうしてこうなった…
木場の嫁フラグが…