緋弾のアリア・隻眼の龍   作:楠葉遊鳥

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ヒロインはアリアかな…


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「ハァハァ…まずいな…」

アリアを抱え操縦室の近くの部屋に入った。

「アリアを何処に隠すか…」

ゴム手袋をしたまま汗を拭き、部屋を見回しアリアを隠せそうな場所を探す。

(ベッド…ダメだ、一番初めに目に付く…クローゼットは…理子ならマークしてるはずだ…)

「…シャワールームなら大丈夫…だよな?」

血のついたゴム手袋をはめたままだった事に気付き、外しながらシャワールームのドアを開けそこにアリアを寝かせる。

「銃…借りるぞ」

黒いガバメントを取ろうとしたが何時も間違えて白いガバメントを取ってしまった。

「ホルスターに逆に入れちまったのか…ん?」

ガバメントの握り部分にカメオに掘られた女性の彫刻画が目に付いた。

「これ…誰かに似てる…」

アリアのガバメントに刻まれた女性の彫刻画。確かに初めて見るが見覚えがあり、割と最近見た事がある。

「ん〜…あ、かなえさんだ…」

病室で見た武偵殺しの資料に載っていたアリアのお母さんに似ている。

「ハハッ、アリアは本当にお母さんが好きなんだな…」

白いガバメントを戻し黒いガバメントを持ち、シャワールームからでる。

(俺は…理子に勝てるのか?…)

心の中に不安が生まれ巨大化していく。

(Sランクが2人も倒した理子を相手に…)

不安はやがて恐怖になり、冷や汗が背中を流れおちる。

「フフッ、まーくん見っけ♪」

「理子…」

いつの間にか入口に二丁拳銃に、二振りのナイフをテールに持たせた理子が立っていた。

「あっれぇ?アリアはどうしたのかな?」

「さぁな?」

ゆっくり部屋の中に入ってくる理子に銃を向ける。

「甘いよ!甘いんだよ、まーくん」

「クッ…」

理子に向けられ銃はP99の弾丸により弾かれ、手元を離れてしまった。

「今のまーくんでは私に勝てないよぉ?それに運命は変わった、政時…私と一緒にイ・ウーに来い」

「イ・ウーだと…」

イ・ウーとは超人的力を持った人材で結成された、軍隊でテロリストとしても活動している危険な組織だ。

「死にぞこないのアリアより私と組んだ方が強くなれる、だからイ・ウーに来い」

「死にぞこない…だと…」

汗を拭うと頬を手で拭うとヌルッとした感触がして手を見ると、アリアの血がついていた。それを見た瞬間怒りがこみ上げてきた。そして眼帯の下の目が熱くなって来るのを感じ、手で眼帯ごと覆う。

「アリアは…アリアは母親のために…危険な事件に身を投じたんだ…」

「それが?本当に馬鹿な女だ…」

「貴様ぁぁぁぁッ」

それは言葉と言うよりは叫び、雄叫びの類いの

方が相応しい。それと共に眼帯が弾け、紅かった政時の目が紫色に染まっていく。

「素戔嗚…」

「な…なんだ?…」

その場を漂う殺気に思わず理子が後ずさりをする。

「あ”ぁぁぁぁ」

言葉を失いまるで獣の様に理子に走り寄る。

「早い!?」

バーの時に見た人外の力より遥かにスピードが上がっている。

「くっ…」

手刀を寸前で交わすが完全に避けきれず、肩から出血している。

「ガルルルッ」

四つんばいになり次の攻撃を仕掛けようとしている。

「まるで獣ね…」

銃を撃つが尽くかわされ間合いを詰められる。

「うお”ぉぉぉ」

何の技術や工夫のないただ力任せの拳をテールで受けるが、勢いを殺し切る事ができず後ろに飛ばされ壁に当たり吐血する。

「カハッ…」

激痛が全身に走り崩れ落ちる。

「化け…物め…」

痛みで動く事が出来ない理子に、ゆっくりトドメを刺すため近づいていく。

「ぶ…武偵法9条を破るつもり?…」

武偵はいかなる場合でも人を殺めてはいけないが、今の政時にはそんな事は通用しない。怒りに身をゆだね、力任せに暴力を振るう暴君にルールなど関係ない。目の前に来ると政時は拳を振り上げた。それを見て恐怖のあまり目をとじる。

「政時ッ!!」

その声に動きが止まりトンと胸に何かが当たり、唇に柔らかい何かが当たった。

「アリ…ア…」

アリアが俺を抱きしめキスをしたのを理解できたのに、かなりの時間がかかった。

「私は大丈夫だから…落ち着いて、政時」

先程まで荒ぶっていた心が落ち着き初める。

「アリア…俺は?…」

目の前の理子を見ると俺の拳は頭のギリギリで止まっていた。そこで自分に何が起きたのかわかった。八咫鏡が発動しないように右目を閉じる

「大丈夫よ…大丈夫だから」

(また素戔嗚が暴走したのか…)

「ありがとう…アリア、もう大丈夫」

「もう…世話かけさせないでよね!」

「アハハッ悪かったな」

アリアの無事を確かめる様に優しく抱きしめる。

「ふざけるな!!まだ終わりじゃねぇぞ!!」

理子はまだ諦めていないようで、銃とナイフを持ち構える。

「辞めなさい理子…貴女の負けよ」

「まだ負けてない!!お前らを殺さないと私は…4世のままなんだ!!」

「そこまでして…」

「認めさせるんだ…私は峰理子だッ」

アリアが前に出て理子と戦おうとするが、俺は手を出し前に出るのを辞めさせた。

「政時?」

「俺がやる…」

アリアを後ろに下げ代わりに俺が前にでる。

「来い理子…第3ラウンドと行こうぜ」

「上等じゃねぇか!!今のお前に私は倒せねぇよ」

「さぁ…それはどうかな?」

(覚悟を決めろ!傷つく事を恐れるな!)

「今の俺は強いぜ?何故なら…守りたいモノがあるからな」

拳を強く握る。

「そんなモノが力になるわけねぇだろうが!」

理子はP99を撃つ。

(今避ければばアリアに当たる…ならば!)

「螺節壁!!」

飛んでくる弾丸に向け体中の関節を捻り弾丸とは逆の回転をかけ、寸勁の要領で飛んでくる弾丸を手のひらで弾く。跳ね返った弾丸は理子の左右の耳を掠め壁にめり込む。

「クソ!!」

次の射撃が来る前に距離を詰めP99のスライドを外す。

「さっきのお返しだ!」

「ふざけるなぁ!!」

銃を捨てテールのナイフで切りつける。ナイフの刃を避けるが額を切り裂くが、致命傷に至らない程度だ。そして0距離まで近づき右手を理子の腹に添え、また関節を捻りを加える。

「さっきのは防御に、これは攻撃!螺節!」

「あがッ…」

関節を捻りきると理子は後ろに吹っ飛び倒れた。

「やったわね政時!」

「ふぅ…何とかな…」

倒れている間に額に包帯をまく。

「峰理子…殺人未遂で現行犯逮捕する」

そして手錠を掛けるため近寄ろうとした時、理子はゆっくり立ち上がった。

「嘗めるな…」

「本当に終わりよ!理子」

「それはどうかな!!」

「何を言って…うぉ!?」

「きゃ!?」

突然飛行機が降下しはじめた。

「まさかお前遠隔操作のリモコンを?」

「さぁね?」

また飛行機がよろめきバランスを崩した隙に、理子は部屋から逃走した。

「しまった!?」

思わず右目を開けてしまった。そして13病後を見てしまった。

「早く理子を追いましょう」

「いや、理子はパラシュートで逃げる…」

「八咫鏡ね?尚更捕まえないとじゃない!!」

「ダメだ!そんな事より操縦室に急ぐぞ!!」

「な…何でよ?」

「ミサイルだ!ミサイルがこの飛行機めがけ飛んできてるんだよ!!」

「はぁ?何でよ?」

「いいから早く行くぞ!!」




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