緋弾のアリア・隻眼の龍   作:楠葉遊鳥

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多分次回からAAの物語と交ぜるかもしれません。


波乱の予感

「ほいご苦労また頼むぞ?」

昨夜の武装強盗人質事件の報告書を提出する為、何時もより早く武偵校に登校し教務科の綴に提出した。

「余り面倒なのはこっちに回さないでくださいね?昨日だって俺達休みなのに駆り出されたんですから」

「事件は時と人を選ばないからなぁそんな事言われてもだな」

「ハァ…失礼しました」

綴の言葉に憂鬱な気分になり職員室から出てふと体育倉庫側の風景を見ながら、ボーってしてしまった。

昨日の事件の人質の少女はあの後すぐに気を失ってしまったため、話を聞きそびれてしまった。他には強盗犯達がやたらと装備が整っていた事が腑に落ちない。

「ハァ…何か地味に面倒事に巻き込まれてないか?」

始業式まで少しばかり時間があるのでそのまま黄昏ていると、体育倉庫に何かが吹っ飛ばされたのが目に入った。

「ん今の武偵校の生徒だよな?」

その後体育倉庫の入口を囲む様にセグウェイが現れた。

「は!?あのセグウェイ銃積んでやがる!!」

発砲を開始した銃付きセグウェイを見て、ただ事では無いと想い体育倉庫にむかった。校内から校庭に出ると、体育倉庫にいる武偵が7台の武装セグウェイと銃撃戦をしているがやはり武偵側の方が火力負けしている。

「9mmのUZIを積んだ無人セグウェイか…斑鳩先輩と皇先輩が見たら興奮するんだろうなぁ…」

2人が武装セグウェイを分解している姿を想像しながら、懐のホルスターからスチェッキンを取り出し構え引き金を引いた。10発の弾丸は3台のセグウェイを破壊し、その状況を見て残りのセグウェイが並木の方に一時退却した。その隙に体育倉庫の中に入ると、防弾跳び箱の中に緋色の瞳の少女と出会った。

「あんたがさっきのやったのね?助かったわ…コイツじゃあ役立たずだから」

「良かった…怪我は無いみたいだな、コイツ?」

跳び箱の中を除くと男子武偵が奇絶していた。

「キンジか…こっちも怪我は無しだな」

「ねぇ?あんたもアレ倒すの手伝いなさい!私だけじゃ火力負けす…」

「いや、俺だけで充分だ」

防弾跳び箱から少女をお姫様抱っこでだきあげる。

「ちょ、ちょ、ちょっとあんた何するのよ!?」

「女の子が傷つくのは好きじゃないんでね?後俺の名前は伊達政時だ君は?」

「ア、アリアよ…神崎Hアリア…」

体育倉庫の入口をからは死角になる場所にアリアを座らせ、体育倉庫を出ると残りのセグウェイが目の前に出てきた。

「政時ッあんた蜂の巣にされるわよ!!」

「武偵憲章1条、仲間を信じ」

銃が放たれ弾が俺の頭目掛け飛んでくるが首を右に曲げて避け、スチェッキンを構え居合撃ちをして相手の銃口目掛け弾を飛ばした。そして弾が銃口に入ると小さな爆発を起こし、武装セグウェイが活動を停止した。

「仲間を助けよってね」

「す…凄い…あんた一体…」

キーンコーンカーンコーン

アリアの言葉を遮る様に学校のチャイムが鳴った。

「ゲッ…今何時だ!?」

スマホの時計を見ると始業式が終わっていた。

「ヤベッ遅刻扱いになる!!」

「ちょっとどこいくのよ!気絶している馬鹿はどうするのよ!?」

急いで学校に向かおうとした時アリアに呼び止められた。何故か体育倉庫の扉から首だけを出し、体を隠している。

「あぁ…アリアは転校生だよな?職員室は昇降口入って左に曲がればある、キンジはほっといて大丈夫だ!後ベルトな!!」

先程アリアをお姫様抱っこした時にスカートのファスナーが壊れていたのを思い出し、自分のベルトを外し投げ渡す。

「んじゃな〜」

走って自分の教室にむかった。

「確か教室は…2年のAだったよな?」

やはり時間が時間だけに廊下には俺以外の生徒は誰もいなくなっている。

「2のAは…っと…あった!」

教室を見つけドアを開けると生徒は席についているが、誰も座っていない席も幾つかある。黒板の座席表を見ると俺の席は、窓側の1番後ろの席で隣には誰も座っていない。

「よぉ!政時ッ新学期そうそう始業式をサボって遅刻ギリギリなんてやるな!」

席に向かっている俺にはなし掛けてきたのは、去年も一緒のクラスだった車輌科の武藤剛気だった。

「うっせ、好きでサボった訳じゃねぇよ」

笑顔でフリを返し自分の席に着いた。しばらくするとやたらと疲れているキンジが入ってきて、俺の隣の席に座った。因みにキンジも去年同じクラスだ。

「よっ、キンジ!今年も宜しくな」

「あぁ…アァ…」

相当疲れている様で椅子に倒れ込むように座った。

「はーい皆さん席についてくださいHRを始めますよー」

教室に先生がはいってくると、騒がしかった教室が静かになった。

「去年の三学期に転入してきたカーワイイ子から自己紹介して貰っちゃいますよ」

「転入生だってさキンジ」

「アァ…」

相当疲れたのか机に伏せている。

「強襲科の神崎Hアリアちゃんでーす」

『な”っ!!』

転入先の名前を聞いた瞬間に俺とキンジは声を上げてしまった。

「遠山君、伊達君どうかしたの?」

『な…何でもないです』

「先生私はあの眼帯している奴の隣に座りたい」

「ん”?」

「よ…良かったな政時!先生俺は席移動します!」

キンジはそそくさと別の空いている席に移動して行った。

「あらァー最近の子は大胆なのねぇ」

何食わぬ顔で俺の隣の席に座り、俺と目が合うとニヤッと笑った。

「これから宜しくね政時♪」

(何か嫌な予感がするんですけどー)

 

 

 

 

 




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