緋弾のアリア・隻眼の龍   作:楠葉遊鳥

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政時が眼帯をしている理由が明らかになります。


八咫鏡

斑鳩先輩と皇先輩に色々な物を奢らされ大変な放課後になったが、ようやく2人に開放され今は男子寮の自分の部屋にあるソファーで横になっている。

「先輩達…結構容赦かったな…」

Sランクの武偵が請け負うことが出来る依頼の報酬はかなり大きく、物によってはバイクや車下手すると家を買える額が手に入る事もあるらしい。しかし、今回の事件解決で得られた報酬はけして安い物では無かったのだが、2人に奢らされた為半分程度になってしまった。まぁ貯金はあんまりあるから特に金に困っている理由でもないし、欲しかった物も買えるので問題はない。

ピンポーン

「そう言えば武偵殺しの模倣犯が出たらしな」

スマホのメールの受信フォルダーを開き、武偵校からのメールをもう一度見る。内容は今朝起きた自転車爆発事件の事だ。因みにこの事件の被害者は遠山キンジで、その時にアリアと出会い彼女に命を救われたのだった。

ピンポーン、ピンポーン

「Sランク武偵1名がEランク武偵を救出って…俺も一応手助けしたんだけどなぁ…つか武偵殺しって犯人捕まったんじゃなかったか?」

これは感だが、見えない所で何かが起きようとしているのかも知れない。

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

「あーもうなんだよさっきから!!」

インターフォンが何回も鳴らされ、流石に我慢の限界がきた。

「今何時だよ…ってもう9時過ぎかよ?一体だれだ…」

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

鳴り止まないインターフォンにイライラしながら玄関に向かうと、ある事を思い出した。

「まさか…武偵殺しの犯人…」

こんな夜遅くに来客が来るなんておかしい。もし本当に武偵殺しの犯人だった場合を考え、スチェッキンを構えドアノブに手を伸ばしドアを開けるのと同時にスチェッキンを構えた。

「キャッ!?」

「ん?」

何かに当たり目線を落とす。

「ちょっと何でいきなり出てくるのよ!!」

その言葉を聞き姿を観て安全だと分かり、スチェッキンをホルスターに戻した。

「アリア!あぁすまん…変な時間に来るからてっきり武偵殺しの犯人かと…」

ぶつかってしまった謝罪をしアリアに手を差し出すと、アリアはニヤッと笑って手を握り立ち上がる?

「流石私の奴隷なだけの事はあるわね!警戒心は合格よ」

アリアの言う奴隷とは疚しい意味では無く、パートナーと言う意味だ。

「奴隷って…パートナーじゃないのね…まぁ立ち話も何だし中に入って」

謎の合格を貰いとりあえず部屋の中に入れる。

「あんた1人部屋なの?」

「あぁ見ての通り1人だ」

「フーン」

聞かれた質問の答えを返したのだがアリアは適当に受け流し、俺の部屋をキョロキョロしている。

「何か飲むか?」

「気が利くじゃないならコーヒーがいいわ、エスプレッソ・ルンゴドッピオね」

「すまんがここに抽出機はないんだ…俺の得意なコーヒーでいいか?」

「仕方ないわね…不味かったら承知しないわよ

?」

アリアの許可が降りたのでキッチン向かい、コーヒーミルに豆を入れすり潰す。

「なぁアリア?」

「ん?何?」

「放課後の時怒らせたみたいで悪かったな…」

「…」

無言の時が流れる。

「…別に怒った訳じゃないの…」

「え?…」

「あんたアリアって何の事かしってる?」

「オペラの独唱曲って意味もあるんだよな?」

「そう…孤独…1人…私は何処の武偵校でもそうだった…ロンドンでもローマでも…だからあんな事を言ってくれて嬉しかったの」

「じゃあ今は俺がいるからデュエットだよな?」

コーヒーの入ったマグカップをアリアの前に置きながら言うと、アリアは小さく笑った。

「政時って上手い事言うのね」

「まぁな、さぁ冷めないうちに飲みな」

「じゃあ頂くわ…ワァー凄い」

マグカップを見た瞬間アリアは、子供のように驚いている。それもそのはず、淹れたコーヒーにはミルクの猫が描かれている。

「ラテアート…政時は器用なのね」

「まぁね」

ラテアートの写真を撮っているアリアを観て、キッチンに戻り後片付けを始めた。

「ねぇ政時、1つ聞いていいかしら?」

「んなんだ?」

「その眼帯の下には何があるの?」

「…」

アリアの質問に洗い物をする手が止まる。

「学校の方には病気の為とか言ってるみたいだけどそれは嘘よね?」

「な…何故そう思う?」

「感よ、私の感はよく当たるの…ねぇ政時、パートナーなら隠し事はなしにしましょう」

洗い物を終え、俺はアリアの向かい側に座った。

「見せるけど…今から見た物はだれにも秘密な」

「わかったわ、約束する」

アリアを信じ俺は眼帯を外し目を開ける。

「色が…違う…」

アリアが驚くのも無理はない。何時も見せている目は黒だが、眼帯をしていた方の目はアリアの目の色より数倍赤い。

「この目は未来を見る八咫鏡って言うんだ…まぁ俺の場合は13秒しか分からないがな」

そういいすぐに目を閉じて眼帯をする。

「伊達家は代々この目を受け継ぎ守ってきたんだ…もし奪われれば悪用されるからな」

「もしかして伊達ってあの?」

「そう…八咫鏡先代継承者、独眼竜伊達政宗の子孫だ」

「伊達政宗の…子孫」

色々な事に驚いて言葉が出ないようだ。

「そう」

「それに未来を見れるって?」

「13秒が限界…まぁ別に一緒に暮らしてもいいけど1つだけ約束して欲しい」

さっき八咫鏡を出した為アリアの13秒の未来が見えてしまった。

「ほ…本当に見えるのね…で、何かしら?」

「俺が寝てる時もしくは意識がない時に眼帯を外さないでくれ」

「理由は分からないけど分かったわ、これから宜しくね政時」

「あぁ宜しくアリア」

 




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