緋弾のアリア・隻眼の龍   作:楠葉遊鳥

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随分日数が経ってしまいましたが、続きになります。


targetisaria2

イギリスに向かう飛行機の部屋の窓から辺りに広がる風景を眺め、考え事をしている。

(いい?貴女がしているのは協力じゃなくて利用なのよ?)

病院での皇花楓の言葉が頭から離れない。

「私のせいで政時が…」

日本に来て初めて出来たパートナーを危険にさらしてしまった事にたいする罪悪感が、これ程とは思っても見なかった。Sランクになり自分の強さに酔いしれていた自分に、腹が立つがそんな事をしても何もならない。

「政時…」

「呼んだか?」

「ヒャッ!?」

「なっ!!」

1人だけだと思っていた部屋に人がいた事に驚き、思わず銃を抜き構えるとそれは政時だった。

「い…いきなり銃を向けるのがイギリス式の挨拶なのか?…」

「政時…な…何しに来たのよ!人の部屋に勝手に入ってきて!」

「俺の部屋に勝手に入ってきたアリアに言われたくないな…」

そう言うと否定できずアリアはうぅ…と唸り、銃をしまった。

「で、何しに来たのよ?」

「その前にもうすぐ離陸の時間だからその後な?」

一応飛行機を止めるように頼んでみたが、どうやら規則により止めることが出来ないらしい。

向かい合う座席に座りベルトを締めると、飛行機が動き出しやがて数tの鉄の塊が空に上がっていった。それからすぐにベルト着用のランプが消えそれを確認し、俺とアリアはベルトを外し途中で中断された話しを再開した。

「さっきの何しにきたの?の回答だが…」

会話の途中碧い光と共に轟音が鳴り響いた。

「ひっ!?」

「お〜お〜スゲー雷だな、スマンなアリアさっきの続きだが…」

窓の外の雷からアリアの方に目線を戻しと、アリアは椅子の上で耳をふざぎ小さくうずくまっていた。

「どうしたアリア?」

立ち上がりアリアの近くまで行き頭に手をおくと、顔を上げ手を耳から話した。

「な…何でもないわよ…」

アリアが耳から手を離したのを見計らったように、また雷がなった。

「ひゃうっ…」

(もしかして雷苦手…なのか?)

「ま…政時ィ…」

アリアの小さな手が俺の手を握っている。雷に怯えている彼女はか弱い少女のモノだった。

「大丈夫だよアリア」

小さな手を優しく握り返し俺は笑った。

「アテンションプリーズでやがります」

「!?」

「ん?何か変な機内放送だな?」

「当機はハイジャックされましたでやがります、命が欲しければその場でじっとしていろでやがります、ただし武偵は例外でやがります、自体を終息させたければ1階のバーに来るでやがります」

「武偵殺し…!!まさかあんたがここに来たのって…」

「あぁこの便に武偵殺しが乗ってることをアリアに知らせに来たんだ…そして武偵殺しのターゲットはアリアだったんだ」

「わ…私!?」

困惑するアリアに病院での事を伝えた。

「そんな…でもなんで?」

「さぁな?…そんな事より1階のバーに向かうぞ」

スチェッキンの安全装置を外し構える。

「待って政時」

アリアの部屋から出ようとしたとき、アリアの手が俺の前に伸び俺は動きを止めた。

「な…なんだよアリア」

「武偵殺しは爆弾を使うんでしょ?あんたの話が確かなら直接対決をするんだったら遠隔で作動する爆弾が仕掛けてあるかもしれないでしょ?だから私が武偵殺しの相手をするから政時は爆弾をお願い」

「た…確かに…でも大丈夫なのか?」

「武偵憲章一条仲間を信じ…」

「仲間を助けよってか…」

目の前のアリアが微笑む。

「そうよ♪」

「だぁー…わかったよ…」

無邪気なアリアの笑顔に折れ、承諾する。

「俺も爆弾がありそうな場所を探して見る…気をつけろよ」

「わかってるわよ…ねぇ政時」

「ん?」

「この一件が終ったら伝えたい事があるの…」

「お…おう…」

「だから…お互い生きて切り抜けましょ」

お互い銃を構えそれぞれの戦場に向かった。

 

 

【政時が出ていった病室にて】

「そう言えば花楓ちゃん新しい乗り物のケルベロスってなんなの?」

「ATV…水陸両用の8輪バギーの改造したものよ」

「は…8輪!?よくそんな物が手に入ったね」

「まぁ知らない方が身のためよ…そんな事より…椿芽、鈴芽、青葉、時雨構えなさい!彼女が来るわよ!」

その場の空気が重くなる

「しまった…今日は勤務日…」

「やばいっすよ!!どうするんすか!」

「時雨ちゃん、青葉ちゃんどうしよう…」

「だ…大丈夫だよ…この数なら何とかなるよ!」

病室の扉が異常な程に強い力で開かれた。

「き…来たわよ」

「政時に似てるやつが出ていってまさかと思って来てみたら…やっぱりか…」

入ってきたのはここの病院の制服を着てその上から白衣を羽織った医者だった。

「落ち着いてお母さん!!」

「いくら頑丈っつても怪我人を外に出すなって行ってたよな?時雨…お前ら…覚悟しろよなぁぁぁ」

『きゃぁぁぁぁ!!』

少女達の苦痛の悲鳴が病院内に響いたのは言うまでもない。

 




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