ジョジョの奇妙な冒険~episode of highschool〜   作:DJトッティー

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放課後のジャスティファイズ
イッセーのデートと壊れるジョジョ


イッセーside

 

俺は待ち合わせ場所である駅近くのコンビニの前にいた。

 

コンビニのガラスを使ってドラグレッダーにも身だしなみをチェックしてもらう

 

 

ドラグレッダー『寝癖もないし、歯もしっかり磨いていたし!よし、準備は万端だ!相棒!』

 

待ち合わせ時間である午前十時になろうとしたとき、フリル付きのかわいらしいワンピースを着た同い年くらいの女の子が俺の眼前に来た。

 

イッセー『え、えーと、あ、朱乃さん……?』

 

朱乃『ゴメンなさい、待たせちゃったかしら?』

 

イッセー『い、いえ』

 

俺は目をパチクリさせながら、胸を高鳴らせていた。

 

今の朱乃さんは髪をおろして、年相応の女の子が着るようなかわいい服を着ている。

ブーツを履いた朱乃さん、初めて見た!

 

うーん、かわいい!

 

てっきり、いつものようなお姉さま的な年上の女性が着てそうな服装をイメージしてたから、これにはビックリだ!

普段、朱乃さんが部長と出掛けるときの私服もそんな感じだったし!

 

いつもの朱乃さんは美人って感じだけど、今日はかわいく見える!

 

朱乃『そ、そんなに見られると恥ずかしいわ。………変、かな………?』

 

うぅ!

そんな上目使いで見ないでくださいよ!

ときめいちゃうじゃないですか!

 

俺は首を横に振って、親指を立てる。

 

イッセー『いえ!めちゃくちゃ可愛いです!』

 

俺がそう言うと、朱乃さんは恥ずかしそうにしながらも嬉しそうだった!

 

なんてこった!

今日の朱乃さんは乙女すぎる!

 

朱乃『今日イッセー君は一日私の彼氏ですわ。………イッセー、って呼んでもいい?』

 

うおおおおおおお!?

 

顔を紅潮させながら訊いてくる朱乃さん!

反則だ!

反則すぎる!

 

イッセー『も、もちろんですよ!』

 

即答する俺!

だって、断る理由もないし………断れるはずがない!

 

こんなお願いを断れる奴がいるだろうか!?

いや、いない!

 

朱乃さんもそれを聞いて顔をぱぁっと明るくさせた。

 

朱乃『やったぁ。ありがとう、イッセー』

 

ぐはっ!

表情一つで必殺の威力!

 

 

あ………そういえば………

 

俺はあることを思い出す。

会談の前、ミカエルさんと初めて出会った頃のことだ。

 

イッセー『えーと…………』

 

言い淀む俺を怪訝な表情で見てくる朱乃さん。

 

朱乃『どうしたの?………やっぱり、嫌だった?』

 

イッセー『いえ、以前に朱乃さんにお願いされたことを思い出しまして』

 

朱乃『お願い?私、イッセー君に何かお願いしたかしら?』

 

あー、朱乃さん忘れてるっぽいなぁ。

まぁ、いいや。

言ってしまえ、俺!

 

イッセー『………朱乃』

 

朱乃『………え?』

 

突然のことにポカンとする朱乃さん。

俺が何を言ったのか分からないでいるようだった。

 

イッセー『え、えーと。初めてミカエルさんと出会った後に朱乃さんと話しましたよね。その時、朱乃さんが二人の時は「朱乃」って呼んでくれと言ってたことを思い出しまして…………』

 

朱乃『……………!』

 

朱乃さんは本当に驚いた様子で少しの間、そのまま固まってしまった。

 

すると、朱乃さんは肩を震わせて手で顔を覆ってしまった!

 

えっ!?

泣いた!?

泣かせてしまったのか!?

ウソッ!?

 

混乱する俺!

やっぱり、先輩に対して呼び捨てはダメだったんだろうか…………

 

イッセー『え、あ、あの、すいません!先輩を呼び捨てなんて!』

 

俺は焦って、咄嗟に謝る。

 

あー、もう!

デート前に何やらかしてんだよ、俺!

 

すると、朱乃さんは涙を拭いながら俺の手を握ってきた。

 

朱乃『違うの…………私、嬉しくて…………イッセーが「朱乃」って呼んでくれたことが嬉しくて……………。ゴメンなさい、驚かせてしまって』

 

イッセー『い、いえ。傷つけたんじゃないなら、良かったです』

 

俺は朱乃さんにハンカチを手渡しながら言う。

 

朱乃さんは俺から受け取ったハンカチで目元を押さえるとクスッと笑った。

 

朱乃『もう、イッセーったら。不意打ちなんて卑怯よ』

 

アハハハ…………

 

俺も朱乃さんから十分すぎる不意打ちを受けたんで、これであいこってことで許してください。

 

俺達はクスクスと笑いあう。

 

あー、とりあえずデートはできそうだ。

よかったよかった。

 

 

それはそうと…………

 

俺はふと後ろを見る。

すると、俺の視界に紅髪が映った。

よくよく見れば、少し離れた電柱の陰に紅髪の女性がサングラスと帽子を被って、こちらをうかがっている。…………あ、メガネをかけた金髪の方は涙目だ。それとレスラーの覆面から猫耳を出している小柄な少女。紙袋を被った怪しい奴!そして普段の格好の木場と仗助がこちらへ手で謝っていた。

 

部長と部員達だよね!

あなた達、何やってんですか!?

木場以外はどう見ても不審者に近いんですけど!?

 

何人かメンバーが足りないな。

 

そういえば、ゼノヴィアがイリナ達とショッピングに行くって言ってたような。

あそこにいないのはそれでか。

 

気配隠すつもり無いでしょ!?

だって、こっちまで怒りのオーラが届いてるんだもん!

 

 

朱乃『あらあら、浮気調査にしては人数多すぎね』

 

朱乃さんも気がついたのか、小さく笑んでいた。

そして、見せつけるかのように俺に身を寄せて腕を組んでくる。

 

あー、朱乃さんの髪から良い香りがする。

それに、腕に朱乃さんの胸が・・・・・。

たまらんね!

 

バキッ

 

鈍い音が後方からする。

恐る恐る振り返ると怒りに震えている様子の部長が電柱にヒビを入れていた!

 

部長、恐いっす!

あと、それは器物破損なんでちゃんと修復してくださいよ!?

 

朱乃『ねぇ、イッセー。私のこと呼び捨てにするなら、敬語とかも無しにしてくれないかしら?』

 

イッセー『え?あ、ああ、はい。分かりました』

 

俺がそう言うと朱乃さんは俺の鼻を指でツンと押した。

 

朱乃『まだ敬語よ?』

 

イッセー『あー、普段は敬語ですからね。それが出ちゃいましたよ。………えーと、分かった。これで良いかな?』

 

俺がそう言うと朱乃さんは微笑む。

 

朱乃『ありがとう、私の我儘を聞いてくれて』

 

イッセー『いや、こんな可愛い我儘なら大歓迎だよ』

 

朱乃『うふふ。それじゃあ、行きましょうか、イッセー』

 

イッセー『そうだね、朱乃』

 

こうして、俺と朱乃さんは町へと繰り出した。

 

 

ちなみにだが、再び振り返ると魔力で電柱に入ったヒビを直している部長の姿があった。

 

 

 

 

 

 

デートを始めて三時間ほど。

 

その間、朱乃さんはいつものお姉さま口調が完全に無くなり、完全に年頃の女の子だった。

 

服のブランドショップに行っては「ねぇ、イッセー。これ、似合う」とか、『それともこっちかしら?』って洋服を比べては俺へ普通の女の子のように訊いてくる。

 

それに対して俺は『どっちも似合ってる!』と親指を立てて答えたけどね。

だって、何着ても似合うんだもん!

 

露店で買ったクレープを一緒に食べたら『美味しいね、イッセー』とか言ってくるんだ。

 

町中を歩いているときは、ずっと手を繋いでた。

その間、朱乃さんは頬を染めてるんだ。

 

いやー、マジで可愛い!

今日、「可愛い」って言うの何回目だよ?

まぁ、それくらい今の朱乃さんは可愛いということだ!

 

よし、今日はとことん楽しむぞ!

 

俺は朱乃さんの手を引いて言った。

 

イッセー『朱乃!行きたいところがあるなら言ってくれ!俺が連れていってやるよ!』

 

朱乃『うん!』

 

あー、最高に可愛い笑顔で返事をされてしまったよ!

 

この後、俺達は朱乃さんのリクエストで水族館に行くことになった。

 

 

 

 

 

 

朱乃『深海魚って変な顔の子が多いのね』

 

水族館から出たばかりの朱乃さんは楽しそうに言った。

久しぶりに町の水族館に来たけど、良いもんだな。

小さな水族館だけど、イルカのショーとかもやっていて、すごく楽しめた。

朱乃さんも満足しているようだった。

 

イッセー『さて、次はどこ行こうか?』

 

朱乃『そうねぇ』

 

俺と朱乃さんが次の目的地を決めようとしていた時、俺の視界に再び紅髪の追跡者様ご一行が映った。

 

部長達はずっと、俺達の後ろを追ってきてるんだけど………。

凄まじいプレッシャーだったよ。

正直、戦闘時以上だった気がする………。

 

俺、このデートが終わったら死ぬかも…………。

 

朱乃さんも紅髪のご一行様を確認した。

 

可愛いイタズラ笑顔を作ると、俺の手を引張りだした!

 

おおっ!?

なんだなんだ!?

 

振り向き様、朱乃さんが楽しそうに言った。

 

朱乃『リアスたちを撒いちゃいましょう!』

 

なんと!

そうきましたか!

 

部長達も俺達が逃げると知って、急いで駆け出したぞ!

 

つーか、速ッ!

部長達、メチャクチャ速いんですけど!?

こちらが追い付かれそうなくらいの速さだ!

そんなに必死か!

 

えぇい!

こうなったらヤケだ!

とことん付き合ってやらぁ!

 

イッセー『朱乃、捕まれ!』

 

朱乃『えっ!?キャッ』

 

俺は先を走る朱乃さんの手を引いて抱き上げる!

 

そして、俺は全力で走った!

 

出来るだけ人がいない道を選択して、町中を右に左に駆け巡り、部長達を撒く。

最終的には小猫ちゃんの探知に引掛からない距離まで逃げきった。

 

皆の気配が俺達がいる位置とは全く違う方向に移動していくのを確認すると、そこで朱乃さんをおろす。

 

イッセー『ふぅー、なんとか撒けたみたいだ』

 

俺は息を吐く

 

どうせ、帰ったら皆のお怒りが飛んでくるんだ。

こうなったら、全力で楽しむさ。

 

朱乃さんも俺に抱き上げられている間、凄く楽しそうだったし。

 

イッセー『どうだった?少し乱暴になっちゃったけど………』

 

俺が尋ねると朱乃さんは髪を押さえながら答える。

 

朱乃『ええ、風が凄く気持ちよかったわ。分かっていたけど、イッセーって物凄く足が速いのね』

 

イッセー『鍛えてますから』

 

俺がテキトーなポーズをしながら言うと朱乃は口許を抑えながらクスクス笑っていた。

 

さてさて、部長達を撒いたところでデートの再開といきますか。

 

イッセー『次はどこに行こうか?』

 

俺はあたりを見渡して、現在地を確認する。

すると、「休憩○円」「宿泊○円」の文字が書かれた看板があちらこちらにあった。

 

そこで俺は重大なミスに気付いたのだった。

 

 

ここ、ラブホテルばかりじゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!

 

 

しまったぁぁぁぁぁ!

なんつーところまで走ってきてるんだよぉぉぉぉ!

 

朱乃もここもそれに気付いたようで顔を真赤にしだしたよ!

 

イッセー『ち、違うんだ!け、決して下心とかがあったわけではなくて!』

 

必死の言い訳!

だけど、こんな言い訳聞いてくれるのか!?

 

だって、朱乃さんからすれば、突然抱きかかえられたと思ったら連れてこられたのがラブホ街だぞ!?

信用できるわけがないじゃないか!

 

あぁ………とんでもないことをやらかしちまった………。

今日は先輩とか後輩とか全てを忘れてデートする予定だったのに…………。

 

終わった…………完全に嫌われるパターンなんじゃないのか…………?

 

すると―――――

 

朱乃『…………いいよ』

 

イッセー『へ?』

 

朱乃さんが何を言っているのか分からず、俺は聞き返してしまった。

 

いいよって…………

 

え?

 

朱乃さんは俺に体を寄せてくると、俺を見上げて潤んだ瞳で言った。

 

朱乃『………イッセーが入りたいなら、私、いいよ………。………だいじょうぶだから』

 

…………………。

 

俺の鼻から鼻血が滝のように流れ出た。

 

マ、マジかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああっ!?

 

ほ、本当に!?

マジで!?

良いんですか!?

 

イッセー『あ、朱乃さん…………』

 

俺は驚きのあまり、いつものように「さん」付けで呼んでしまう。

 

朱乃さんはそのまま俺に抱き着き、俺の胸に顔を当てる。

 

朱乃『……………さっきまでみたいに「朱乃」って呼んでくれないと…………イヤ……………』

 

ああああああああああ!!!!

そんなこと言われたらぁぁぁぁぁぁあああ!!!!

 

なんだこの展開!?

こ、これはもう行くしかないんじゃないのか!?

 

朱乃さんにここまでされたら俺はそれに応えるしかないじゃないか!

見れば、朱乃さんも覚悟を決めているよ様子だった!

俺だって朱乃さんとそういう関係になりたい!

 

よし、行こう!

 

俺は決心して、朱乃の背中に腕を回す。

 

イッセー『あ、朱乃…………俺…………』

 

 

俺が口を開いたとき、こちらに近づいてくる気配を感じた。

 

すぐさま朱乃さんから離れて気配を感じた方に視線を移す。

 

そこにいたのは帽子を被ったラフな格好の爺さん。

背後にはガタイの良い男とパンツスーツを着た真面目そうなお姉さん。

 

男の方は知らないけど、爺さんとお姉さんについては見たことがある。

というか、あの爺さんとは何度か話したこともある!

 

イッセー『オーディン様!?』

 

そう、現れたのは北欧の主神オーディン!

禍の団との一件の時はこの爺さんとジョジョ先輩に部長達を助けてもらった!

 

オーディン『ほっほっほっ、久しいの赤龍帝の小僧。まったく、昼間っから女を抱こうなどとやりおるわい』

 

笑いながらそう言う爺さん。

 

朱乃『ど、どうして、ここに?』

 

あまりの展開にわずかながらに戸惑いながらもオーディン様に話しかける朱乃さん。

 

そうだよ。

なんでこの爺さんが日本にいるんだよ?

テロが活発な時期にこんなところに来るなんて不用心だと思うぞ。

 

ロスヴァイセ『オーディンさま!こ、このような場所をうろうろとされては困ります!か、神様なのですから、キチンとなさってください!』

 

お姉さんが爺さんを叱りつける。

確か冥界であった時は鎧着てたよな、このお姉さん。

 

オーディン『よいではないか、ロスヴァイセ。お主、勇者をもてなすヴァルキリーなんじゃから、こういう風景もよく見て覚えるんじゃな』

 

ロスヴァイセ『どうせ、私は色気のないヴァルキリーですよ。あなたたちもお昼からこんなところにいちゃだめよ。ハイスクールの生徒でしょ?お家に戻って勉強しなさい勉強』

 

うーん、なんだか爺さんだけでなく俺達まで叱られてしまった。

 

はぁ…………朱乃とラブホテルに入る雰囲気じゃないな、これ。

無念だ…………

 

そして、隣にいる男性に朱乃さんが………

 

 

朱乃『お、お父様……』

 

お父様ぁぁぁあああ!?

 

俺は今日1驚いた

 

 

 

 

ジョシュアside

 

兵藤家の最上階にあるVIPルームでオーディンの爺さんが楽しそうに笑っている。

この部屋にはグレモリー眷属とオカ研メンバー、そしてジョースターズとレイナーレ達が全員集合しており、アザゼルもいる。

 

なんでも、日本に用があり、そのついでにこの町に来たようだ。

下手なところよりも、悪魔、天使、堕天使の三大勢力が統治するこの町にいた方が安全らしい。

 

リサリサ『どうぞ、お茶です』

 

と、リサリサ先生がオーディンの爺さんの前にお茶の入った湯飲みを置く。

 

オーディン『お、すまんの。しっかし、人間に茶を入れられるのは始めてじゃわい』

 

だろうな!

俺もまさか、知り合いの母親が神相手に茶を入れるなんて思ってなかったよ!

 

戻ってきたがリサリサ先生が横のソファに座る。

 

リサリサ『兵藤君の家に神様が来るなんて、こんな機会二度とないかもしれないもの。今のうちに色々と体験しておかないとね』

 

吉良『それにしても、神様って思ったより普通の格好してるんだな。もっとそれっぽい服を着てると思ってた。………というか、去年亡くなった林さんのところのお爺さんに似てるような………』

 

あんたら、もう少し緊張しろよぉぉぉおおおお!!

 

目の前にいるの神様だからな!?

ラフな格好してるけど、北欧の主神だからな!?

 

つーか、林さんって誰!?

 

あー、もうツッコムの疲れた………

リサリサ先生と吉良については放置しよう………

 

オーディン『ふむ………デカイのぅ』

 

………あのクソジジィ…………女子メンバーのおっぱいをいやらしい目で見てやがる!

もし、触ったらスタンドで思いっきり殴ってやるからな!

イミテイト、もしもの時のために準備しておけよ?

 

イミテイト『アイアイサー』

 

了解の返事をイミテイトからもらったが

その瞬間

 

 

スパンッ!

 

 

ロスヴァイセ『もう!オーディンさまったら、いやらしい目線を送っちゃダメです!こちらは魔王ルシファーさまの妹君なのですよ!』

 

ヴァルキリーの人がオーディンの爺さんの頭をハリセンで叩いていた。

 

俺はそれにガッツポーズ!

相変わらず良いツッコミをしてくれるな、あの人!

 

オーディン『まったく、堅いのぉ。サーゼクスの妹といえばべっぴんさんでグラマーじゃからな、それりゃ、わしだって乳ぐらいまた見たくもなるわい。と、こやつはワシのお付きヴァルキリー。名は―――』

 

ロスヴァイセ『ロスヴァイセと申します。日本にいる間、お世話になります。以後、お見知りおきを』

 

へぇ、ロスヴァイセっていうのか。

冥界の時のような鎧を着てないから印象が違うけど、美人だよなぁ。

年齢はイッセー達とそこまで変わらないのかな?

 

オーディン『彼氏いない歴=年齢の生娘ヴァルキリーじゃ』

 

爺さんが笑いながら言う。

するとロスヴァイセさんは酷く狼狽し、泣き出した。

 

ロスヴァイセ『そ、そ、それは関係ないじゃないですかぁぁぁっ!わ、私だって、好きで今まで彼氏ができなかったわけじゃないんですからね!好きで処女なわけじゃないじゃなぁぁぁぁぁいっ!』

 

ロスヴァイセさんはその場に崩れ、床を叩きだした。

 

オーディン『まぁ、こういうわけでな。哀れなヴァルキリーなんじゃよ』

 

爺さんが嘆息しながら言う。

 

すると、イッセーと爺さんの目があった。

爺さんは何かを思いついたようで、手をポンッと叩く。

 

オーディン『そうじゃ。赤龍帝の小僧、こやつを嫁にもらってくれんかのぅ?』

 

「「は?」」

 

イッセーとロスヴァイセさんの声が重なる。

 

何言ってんだ、この爺さん?

 

爺さんは続ける。

 

オーディン『アザゼル坊から聞いてるぞい。赤龍帝は中々にスケベだとな。それなら、ロスヴァイセをお主の嫁にと思ったまでじゃよ。こやつは見た目だけは良いからの……そこの波紋の小僧でもいいのぅ』

 

それでイッセーにロスヴァイセさんを嫁にとれってか?

 

ま、確かにロスヴァイセはスタイルが良いし、美人だ。

でも、いきなりすぎねぇか?

 

そして俺を巻き込むな

 

 

ロスヴァイセ『ちょ、オーディン様!?』

 

オーディン『よいではないか。赤龍帝はまだ若いが実力はある。サーゼクス達も認めるほどにな。………ロスヴァイセよ、このままでは本当に嫁の貰い手がつかなくなるぞい』

 

ロスヴァイセ『……………っ!』

 

爺さんの言葉に固まるロスヴァイセ。

今のはかなりの衝撃があったらしい。

 

つーか、まだ嫁とか気にする歳じゃあねぇだろ、ロスヴァイセ。

全然若いよな。

 

ロスヴァイセの肩が震え、次第に激しくなってきた。

 

そして――――

 

ロスヴァイセ『余計なお世話ですぅぅぅぅぅぅぅ!!!!』

 

 

スパァァァァァァン!!!!!

 

 

ロスヴァイセが振りかぶったハリセンが爺さんの頭を捉えたのだった。

 

 

 

 

 

 

アザゼル『ったく、何してんだか………』

 

アザゼルが苦笑している。

 

オーディン『ワシは悪くないぞぃ。こやつが人の親切を無下にするから…………』

 

爺さんがおでこに湿布を張りながらアザゼルに反論する。

まぁ、あれは爺さんが悪いわな。

ロスヴァイセも怒るのは当然だ。

 

…………まぁ、イッセーからすれば良い話だったような気もしなくはないけどな

 

そんなことを思っているとアザゼルが口を開く。

 

アザゼル『爺さんが日本にいる間、俺達で護衛することになっている。バラキエルは堕天使側のバックアップ要員だ。俺も最近忙しくて、ここにいられるのも限られている。それに今はイッセーも万全の状態じゃないからな。少しの間だがバラキエルがこの町に滞在することになった』

 

バラキエル『よろしく頼む』

 

と、言葉少なめにバラキエルさんがあいさつをする。

 

アザゼル『爺さん、来日するのにはちょっと早すぎたんじゃないか?俺が聞いていた日程はもう少し先だったはずだが…………。来日の目的は日本の神々と話しをつけたいからだろう?ミカエルとサーゼクスが仲介で、俺が会議に同席となっていたはずだが?』

 

アザゼル先生が茶を飲みつつ訊いた。

 

オーディン『まぁ、早めに来たのは理由があっての。実は我が国の内情で少々厄介事………というよりも厄介なもんにわしのやり方を非難されておってな。事を起こされる前に早めに行動しておこうと思ってのぉ』

 

爺さんは長い白ひげをさすりながら嘆息していた。

 

アザゼル『厄介事って、ヴァン神族にでも狙われたクチか? 頼むから「神々の黄昏」を勝手に起こさないでくれよ、爺さん』

 

先生が皮肉げに笑うが……………専門用語ばっかりでさっぱり分からん。

 

オーディン『ヴァン神族はどうでもいいんじゃがな………。』

 

オーディンの爺さんが茶を啜りながら言う。

 

アザゼル『ま、ここであーだこーだ言っても始まらん』

 

と、アザゼルの言葉で話は終わることになった。

 

皆も一息ついて、お茶を飲む。

吉良は仕事が残ってる、ジョースターズの女性陣は夕食の準備があると言って部屋を出ていった。

 

さてさて、話は終わったし俺は何をしようかね。

一応、宿題も終わってるから特にすることがないんだよなぁ……

 

………帰るか

 

そんなことを考えているとアザゼルが爺さんに尋ねた。

 

アザゼル『んで。爺さんはどこか行きたい所はあるか?』

 

オーディン『では……おっぱいパブに行きたいのぉ!』

 

それが聞こえた瞬間、俺は危うく持っていたコブラケータイを床に落とす所だった

は?今、爺さんはなんて言った?

 

ジョシュア『わりぃ……俺ちょっと耳鼻科言って来る。おかしいな、耳の病気か?幻聴が聞こえ始めちまった』

 

リアス『ジョジョ!しっかりしてジョジョ!』

 

ミッテルト『しっかりするッス!辛いだろうけど今のが現実ッス!』

 

ジョシュア『アハハ、何言ってんだよ?ミッテルト。神様がそんな所に行きてぇなんて……』

 

アザゼル『よっしゃ!俺が用意したVIP専用の特別なおっぱいパブに招待してやるぜ爺さん!』

 

オーディン『ほほう!堪らんのう!楽しみじゃわい!』

 

ジョシュア『神様が………』

 

オーディン『ほれほれ!早く案内せい!夢のおっぱいパブへ。』

 

ジョシュア『………』

 

瞳の色を失ってるであろう俺は、笑いながら出て行く二人を見送ってから、乾いた声で漏らした

 

ジョシュア『世界って……間違いだらけなんだな。…神様の中にも変態っているんだな。

今初めて知ったわ。アハハ……みんな変態なんだ~』

 

ミッテルト『ジョジョ~!しっかりするッス~!』

 

カクンカクンとジョジョの肩を掴んでゆすぶるミッテルトだったが、効果が無い

 

ジョシュア『あぁ……北欧の神様もあんなのなら、仏さんは露出狂かなんかかな~なんて~アハハ~~』

 

舞『ジョジョ~!戻って来て~!』

 

必死に俺を現実に戻そうとするリアス達

その後、俺が正常に復活するのに数十分を要したのは言うまでもない

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