ジョジョの奇妙な冒険~episodeofhighschool~   作:DJトッティー

82 / 93
デートと言う名のイチャイチャ

俺が目覚めて数週間がたった

 

目覚めてすぐにユートピアドーパントと戦ったのは記憶に新しい

 

 

そして、ある約束とお詫びを兼ねて

ラビットハウスの前である人物を待っていた

 

 

チノ『お待たせしました』

 

 

白い帽子に、セーラーっぽい上着、青いワンピース姿のチノが出てきた

 

うん、可愛い!

可愛い以外の言葉が見つからない

 

チノ『あの……そんなに見られると…恥ずかしい…です』

 

ジョシュア『え?あぁ、悪い悪い』

 

チノ『じゃあ……行きましょう』

 

ジョシュア『おう』

 

そう、察した奴らもいると思うが、俺とチノは今日、デートする予定だ!

 

 

つーかよ……

 

俺は後ろを見る

 

……サングラスを着けた奴が六人

猫耳にレスラーマスクを着けた奴が一人

 

 

ココア、シャロ、リゼ、千夜、マヤ、メグ、小猫だな

 

ジョシュア『おいおい、浮気調査かよ』

 

チノ『……ジョジョさん?』

 

しゃーねぇ

 

ジョシュア『チノ、撒くぞ』

 

チノ『ま、撒くって誰を……きゃっ!』

 

俺はチノをお姫様抱っこで抱え、高くジャンプする

 

後ろで小猫達が急いで追いかけて来たが、俺に追い付くと思ったら大間違いだぜ?

 

ジョシュア『悪いな。後ろからココア達が追いかけてきてたからよ』

 

チノ『そ、そうだったんですか……』

 

俺は小猫の探知範囲外まで逃げ切り、適当な場所でチノをおろす

 

チノ『それにしても、いきなりお姫様抱っこは恥ずかしいです!』

 

ジョシュア『悪い悪い!それよりチノ、どこか行きたいところはあるか?』

 

チノ『行きたい所………ど、動物園に行きたいです!』

 

ジョシュア『動物園か……わかった!行くか!』

 

 

俺達は動物園に行くことにした

 

 

俺達が行く動物園は以前、イッセーと朱乃が行った水族館と繋がっているハイブリッドパークだ

 

動物園に着くと、チノがものすごい目を輝かせていた

 

そーいやチノって動物があんまり近寄らない体質なんだっけ?

 

 

ジョシュア『最初はどこへ行くんだ?』

 

チノ『猛獣エリアに行ってみたいです!』

 

そうして、俺達は猛獣エリアに足を運ぶ

 

横並びでライオン、トラ、チーターが並んでて

 

あ、ラトラーターだ

 

とか思った俺は悪くない

 

 

チノ『おぉ!大きいです!』

 

ジョシュア『そうだな、知ってるか?ライオンってのはメスが狩りをして、オスは縄張りを守ってるらしい』

 

チノ『そ、その位は知ってます!』

 

俺がちょっとした知識?をチノに披露するんだしてると、ライオンと目が合った

 

 

すると、ライオンは金網に前足をのせ、俺に吠えてきた

 

チノ『ふぉ!』

 

ジョシュア『大丈夫か?』

 

チノ『だ、大丈夫です』

 

俺は思わず、ライオンに吠え返してしまった

 

そこからはライオンと俺の咆哮が周囲に響いていた

 

しばらくして、俺とライオンは息を切らしたが

 

ライオンは片足を金網に乗せた

俺も拳を握り、ライオンの片足にくっつける

 

それはまるで俺とライオンの間にある種の友情が芽生えたようだった

 

 

猛獣エリアを後にした俺達は

 

猛禽エリアに向かった

 

チノ『ジョジョさん!タカとクジャクとコンドルが並んでます!』

 

ジョシュア『タジャドル?』

 

猛禽エリアでは、フクロウを肩に乗せる体験をした

 

肩にフクロウを乗せている俺にチノは魔法をかけ始めた

 

チノ『リ○ーディアム・○ビオーサ!』

 

ジョシュア『チノ、それをリガーディ○ム・レビ○サーだぞ』

 

チノ『ハッ!』(゜ロ゜;!

 

 

さらに俺達は小動物のふれあいコーナーにやって来た

 

 

チノ『おぉ!ジョジョさん!ウサギさんがいっぱいです!』

 

チノがウサギに近づくとウサギが逃げていく

 

他のウサギに近づいても逃げられる

 

それを2~3回繰り返した

 

チノ『うぅ……』

 

ジョシュア『チノ~、捕まえたぞ~』

 

俺はウサギを1羽捕まえて、チノに手渡す

 

チノ『おぉ……!可愛いです』

 

チノはそのまま頭の上に乗せようとする

 

やっぱり頭に乗せないと気がすまないのか……

 

 

チノ『ジョジョさん!うまく乗りました!』

 

とは言うものの生まれたての小鹿にしか見えない……

 

ジョシュア『さぁて、次行くぞ~』

 

 

次に俺達は水族館の方に向かった

 

デカイ水槽の中にいろいろな魚が泳いでる

 

ジョシュア『お、マグロ』

 

チノ『ジョジョさん!ジョジョさん!こっちにマンタがいます!』

 

ジョシュア『チノ~、こっちにはイワシの大群がいるぞ~』

 

 

そーいやイッセーと朱乃はここでイルカのショーを見たって言ってたな……

 

ジョシュア『チノ~、イルカ見に行くか?』

 

チノ『行きます!』

 

うお

食い気味できた

 

……こんなに楽しそうにするチノは初めて見るな

 

 

トレーナー『さぁ!本日最大の技をお見せしましょう!タロウ!行くよー!』

 

トレーナーのお姉さんはイルカに指示を出すと、イルカが観客席近くまでやって来る

 

そして………

 

 

バッシャァァァアアアン!

 

 

近くでイルカが大きく跳ね、水がかかる

 

ジョシュア『マジか……』

 

チノ『びしょびしょです……』

 

俺達は一旦、場所を移し、スタンドで服を乾かす

 

チノ『まさか、水しぶきがあんなに来るとは思いませんでした』

 

ジョシュア『確かに、ありゃ水しぶきと言うか波だったな』

 

 

俺がチノの頭を拭いていると

 

 

 

ぐぅ~~~~

 

 

 

と言う音が聞こえてきた

 

音はチノの方から聞こえてきた

 

見ると顔を赤くしている

 

 

ジョシュア『ははははは!そーいや何も食ってなかったな!』

 

チノ『ぅぅぅ!笑わないで下さい!』

 

 

ぐるるるる~~~~

 

「「あ」」

 

今度は俺の腹が鳴った

 

チノ『……ぷっ!ははははは!』

 

ジョシュア『これでおあいこだな』

 

チノ『そうですね』

 

俺達は空腹を満たす為に、町に出た

 

そーいや、今話題になってるドーナツ屋があるんだっけ?

 

チノ『ジョジョさん!あれ!話題のドーナツ屋さんじゃないですか!?』

 

ジョシュア『お、食べに行くか!』

 

チノ『はい!』

 

 

俺達は話題のドーナツ屋で昼食を取ることにした

 

チノ『私はこのフルーツドーナツとホイップドーナツにします』

 

ジョシュア『じゃあ……俺は…』

 

店長『あら~!この新作のアンコの乗ったアンコドーナツがオスs』

 

ジョシュア『プレーンシュガーとホイップドーナツで!』

 

店長『あぁん!かしこまり~!』

 

 

俺達はその辺りの椅子に座りながらチノはワクワクを隠しきれずに、でも上品にかじりついた。

 

 

チノ『!お、美味しいです!』

 

ジョシュア『ほう、んじゃ俺も…………うん、美味い!』

 

チノの方は奇抜な見た目なのに美味いらしい

 

 

ジョシュア『あ、チノ。クリーム付いてんぞ?』

 

チノ『へ?』

 

ジョシュア『取ってやるから動くなよ』

 

 

 

俺はチノの口の端に付いていた生クリームを指で掬い、舐め取る。

 

 

チノ『ーーっ///』

 

 

 

チノは恥ずかしそうに少しばかり唸るけど、顔を上げると楽しそうに微笑んでいた。

 

 

そして、俺達は再び場所を変え、

 

この駆王地区が一望できる場所にやって来ていた

 

 

チノ『おぉ!こんな場所があったんですね!』

 

ジョシュア『あぁ、ランニングしてるときにたまたま見つけてな。俺のお気に入りの場所の一つだ』

 

 

チノは目を輝かせながら町の景色を眺めていた

 

ジョシュア『……なぁ、チノ』

 

チノ『……はい?』

 

 

伝えたいのに、口が麻痺したかの様に上手く喋れない。

 

 

 

イミテイト『「おい相棒落ち着け!そんな様では、伝わる物も伝わらんぞ」』

 

 

 

けど、俺の相棒の言葉で、ある程度緊張が解れた。

 

 

 

サンキュー、相棒。

 

 

…………良し!

 

 

ジョシュア『チノ!』

 

 

驚くチノに構わず、俺はありったけの想いを吐き出した!

 

 

ジョシュア『俺はお前が好きだ!!ずっとずっと、全力で、俺の全てで守りたい!ずっと君の側で笑っていたい!!だから、その…………俺ーーーー』

 

 

 

 

その先は、言えなかった。

 

 

俺の眼前には、チノの顔が。

 

そして聞こえる。チノの鼓動が…………。

 

 

 

 

 

永遠とも思われるそんな瞬間、チノは俺の近くに駆け寄る。

 

 

チノ『……私も、ずっと、ジョジョさんと一緒に居たいです……』

 

ジョシュア『チノ……』

 

チノ『私も、好きです。ジョジョさん………世界中の誰よりも、貴方が好きです』

 

 

 

 

その言葉を聞いた後、俺は自らチノの唇を奪った。

 

 

 

夜空に栄える月の光が、俺達を静かに見守っていたーーーー。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。