IS インフィニット・ストラトス 英霊を従える者 作:ザルバ
「おはよー織斑君。ねえ聞いた、二組に転校生が来たんだって?」
「転校生?」
翌日の朝、一夏は放棄とセシリアとともに教室に入るとクラスの子に話しかけられた。
「確かここは普通に転校生を受け入れる体制じゃないよな?」
「ああ、そうだ。」
「であるならば国家代表、もしくは代表候補生ですわ。」
「ちなみにどこの国からだ?」
「中国だって。」
「中国か・・・・・・・・」
一夏はふと頭にある人物を思い浮かべた。
「気になるのか、一夏?」
「まあな。代表候補性ってことは専用気持ちかもしれないだろ?もし対抗戦で当たるとなると厄介だと思ってな。」
「そう、そうですわ一夏さん!そのためにもわたくしと一緒に訓練を!」
「何を言う!ここは私と一緒にするべきだ!」
「はいはい、二人とお落ち着け。訓練は二人も一緒にしてくれ。セシリアは射撃が専門だが箒は接近戦が専門だ。そういう事で二人一緒にしてもらう。何か意見は?」
「・・・・・・・・・・ないです。」
「よし。まあ対抗戦は苦しくなる気がするな。」
一夏の言葉に周りの生徒は反応する。
「そんなことないよ。」
「専用気持ちって四組だけだし余裕だよ。」
「頑張ってね、フリーパスのためにも。」
クラス対抗繊維優勝すればクラス全員に食堂のスイーツフリーパス半年券が支給される。海老で鯛を釣るといったところだろうか?この場合お菓子で活気を釣ると言ったほうが正しい。
そんな時機覚えのない声が教室に響く。
「悪いけど、その情報古いわよ。」
一同が声のするほうを向くとそこには低身長のツインテールがいた。
「中国から来た凰鈴音よ。ひさしぶりね、一夏。」
鈴は一夏に話しかける。
「お前鈴か?久しぶりだな。大きくなったな。」
一夏はそういうと鈴の頭に手を置き頭を撫でる。
「な、撫でるな~~~~~~~~~!あんたは近所のお兄さんかなんか~~~~~~~~~~~!」
鈴は赤面で怒鳴る。
「そう怒鳴るな。どうせお前のことだから宣戦布告にでも来たのだろうがとりあえず、そこから退いたほうがいい。頭にガツンと来るぞ。」
「なによそれ?」
鈴が首を傾げた途端、頭のてっぺんに鈍い音と共に激痛が走った。
「痛った~~~~、なにすんのっ!」
「邪魔だ。それとそろそろSHRだ、早く教室に戻れ。」
「は、はい!じゃあ一夏、昼休みにね!」
鈴はそういうと二組のほうへと入って行った。
「さて、座るか。」
「お前のせいだ!」
「あなたのせいですわ!」
「・・・・・・・・なんでー。」
一夏は昼休みになると理不尽に箒とセシリアから文句を言われた。理由は一夏と鈴の関係が気になった二人が授業に集中できず、千冬からの出席簿を何度も食らったことであある。
「とりあえず、食堂に行くぞ。あいつも待っているし話はそこでしよう。」
一夏の言葉に従い二人は一夏と一緒に食堂のほうへと向かった。
(一夏、確か彼女は一年前の・・・・)
(ああ。あの時はアーチャーがいて助かったよ。)
一夏とライダーが話をしていると食堂に着いた。
「一夏、待っていたわよ。」
一夏たちが食堂に着くと職権期の前で立っている鈴がそこにはいた。
「鈴、そこ邪魔になっているぞ。」
「う、うるさいわね!あんたが来るのが遅いんでしょ!」
「はいはい分かったから早く買うぞ。じゃないと後ろの人が迷惑すっから。」
一夏たちは食券を食事を受け取ると席に座り、話し始める。
「久しぶりだな、鈴。おじさんおばさんの仲は良好か?」
「ええ、衛宮さんのおかげでね。それより一夏、ママチャリライダーまた出たんですって?ネットに出てたわよ。」
「そ、そうか・・・・(ライダー。)」
(すみません、一夏。サイクリングのつもりが・・・・・)
(普通に車並みの速度を出すな。)
そんな時わざとらしく箒とセシリアが咳払いをする。
「一夏、すまないがその人との関係を教えてくれないか?」
「ああ、すまん。コイツは凰鈴音。中国出身で俺のセカンド幼馴染なんだ。」
「セカンド?」
「ああ。箒が転校した後に入れ違いで転校してきて去年の三月に本国に戻ったんだ。親の都合で。」
「あなたが篠ノ之箒さんね。私のことは鈴でかまわないから。一夏からはよく聞いているわ。よろしく。」
「ああ、私のほうも箒で構わない。こちらこそよろしく。」
二人は笑顔で握手をするが幻術にでもかけられたかのように虎と竜が対峙しているように見える一夏であった。
「んん、わたくしのことも忘れられては困りますわ。」
「あんた誰?」
「イギリス代表候補生のセシリア・オルコットですわ。」
「悪いけどあたし、他の国の奴は興味ないから。」
「な、な、な!」
セシリアは信じれんとばかりの顔をする。
「セシリア、落ち着け。鈴もだ。ほかの国に興味ないなんてのはまずい。仮にも代表候補生なら他の国のISの開発状況なんかに注目するべきだ。」
「うっ、あんた痛いところ突くわね。」
「自覚しろ。それよりここにいるってことは代表候補生で間違いないんだな?」
「ええ。そのおかげで二組のクラス代表になれたんだから。」
「よく交代してくれたな。」
「本人も押し付けられたみたいだし、まああたし強いから。」
「士郎さんには負けるがなー。俺もだが。」
「あの人は・・・・・・・・・・・次元が違う。」
二人が反していると箒が声をかける。
「すまない一夏。衛宮だとか士郎だとか、ママチャリライダーとか言っているが何のことだ?」
「ああ、衛宮士郎さんに関しては鈴にとっての恩人なんだ。鈴の両親ちょっと離婚の危機があってな。そん時に衛宮さんが助け舟になってくれたんだ。ついでに言っておくと俺の師匠の一人だ。」
「そうか。で、ママチャリライダーは?」
「あ~、それに関してはちょっとした事件がきっかけなんだ。」
『事件?』
「そうだ。あれは歩道を歩いていた老人がひったくりに遭ってな。相手はバイクに乗った二人組ですぐには追いつけなかったんだが・・・・・・・・そのときたまたま高身長で長髪のママチャリに乗った人が追いかけたんだ。言っとくけど、その時のバイクの時速は60だったそうだ。」
「ろ、60!」
「仏もママチャリなのに追いついているんだぞ。それどころか追い越してジャックナイフをかましたって話だ。そしてなぜか誰もその人の顔を鮮明に覚えていないという話だ。付いたあだ名がママチャリライダーってわけだ。」
『な、なるほど・・・・・・』
ちなみにその時にキャスターが顔を覚えている人に暗示をかけたのは言うまでもない。
「あ、そういえば鈴。」
「何よ?」
「あの時言ってた“私の料理が上手になったら毎日酢豚食べてくれる”って話、あれって日本でいうところの味噌汁か?」
「へ・・・・・・・・・・・」
鈴は間抜けな声を上げる。
「ち、ちちちち違うわよ!誰かのためにって思ったら料理がうまくなる話があるっていうじゃない!それよそれ!」
「そっか。てっきり味噌汁と同じ類かと思った。」
「う、うん!言葉ってすっごく綾になるわよね!そ、それじゃああたしは教室に戻るから!」
鈴は食べ終えたトレイをもってカウンターに戻し、食堂を去った。
「ううぅ~、あたしのバカ~。」
後者の隅っこで体操座りをしている鈴。そんな鈴に箒とセシリアは近づくと肩にポンッと手を置く。
「あんた達・・・・・・」
二人は無言で頷く。
「っ~~~~~~~~~~!」
鈴は二人の胸に飛び込んんだ。
(一夏、味噌汁と思ったのは本気ですか?)
(ああ、そうだけど・・・・・・・・・・・・どうしてそんなことを聞いたんだ?)
(いえ・・・・・)