IS インフィニット・ストラトス 英霊を従える者 作:ザルバ
翌日の朝、SHRで山田先生から重大発表があった。
「今日は転校生を紹介します。なんと二人です!」
(この学校は一つのクラスに任せるのか・・・・・・)
(そういうなって坊主。大抵こういうパターンは手がかかる奴って相場が決まってんだ。)
ランサーがそう言っていると転校生二人が入ってきた。一人は金髪の男性、もう一人は銀髪の眼帯を付けた小柄な女性である。
「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。何分迷惑をかけるかもしれませんがよろしくお願いします。」
「お・・・・・男?」
「ふ・・・・・二人目?」
「はい。」
女子たちの疑問にシャルルはに答える。
(坊主。)
(わかってる。)
一夏は防音ヘッドホンを取り出し耳につける。
「き・・・・・・・・」
「き?」
『きゃぁあああああああああああああああ!』
「うわっ!」
(安定感ある展開だな。)
(あー、そうだな。)
(もしかしてランサー今きつい状況?)
(おう。)
「二人目の男―――――――――!」
「しかもイケメ―――――――――――ン!」
「一シャルもいいけどシャル一もいい!」
((なんか最後不安な言葉が飛んできた!))
一夏とランサーは背筋に悪寒が走った。
「静かにしろ!まだ自己紹介の途中だ!」
千冬の一括で静まる教室。
(お~、俺の師匠みてっぇな姉ちゃんだな。)
(怖いって意味で?)
(・・・・・・・・・・・・・・あながち間違いじゃねぇ。)
「・・・・・・・・・・」
「ボーデヴィッヒ、自己紹介をしろ。」
「はっ!教官!」
「もう私は教官ではない。ここの教師だ。」
((いや、ある意味教官でしょ。))
一夏とランサーは心の中でツッコミを入れた。
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」
「・・・・・・・・・・・・・あの、以上ですか?」
「以上だ。」
山田先生に対しラウラはそう言った。ラウラは一夏の元まで近づく。
(坊主・・・・)
(わかってる。避けるよ。)
「貴様が織斑一夏か?」
「そうだけど・・・・・・・・なにか?」
その途端、一夏に裏拳が飛んでくる。が、一夏はそれをギリギリのところで交わした。
「っ!くっ!」
(馬鹿の一つ覚えみたいに・・・・)
ラウラは再度裏拳を振ってくるが一夏はまたしても回避する。
(どうだ坊主?)
(雑念があって無駄な力が働いている。教官ってことはドイツ人だな。)
「くっ!私は認めない・・・・・・・・・・・貴様が織斑教官の弟であることを。」
ラウラはそう言うと自分の席に座った。
『・・・・・・・・・・・』
クラス全体が唖然とする中、千冬が手を叩いた。
「一時限目から二組との合同授業だ。各自、遅れないように!織斑、デュノアを案内してやれ。」
「わかりました。」
「以上、解散!」
千冬が手を叩くと一同一斉に動き出す。
「行くか。」
一夏は廊下に出るとシャルルは追う様に付いて来る。
「君が織斑一夏君だね。僕は――――」
「残念だが今自己紹介をしている時ではない。それよりも早く移動したほうがいいぞ。授業に遅れれば公開出席簿の刑に処されるからな。」
一夏はそう言うと廊下を走りだした。シャルルも追いかけるように走り出す。
「いた、転校生よ!」
「織斑君も一緒だ!」
転校生の噂を嗅ぎつけてきた他のクラスの生徒が一丸となって友好的になろうと捕まえようとする。
「どうして皆こんなに騒いでいるの?」
「(こいつ・・・・・・・・・・・変なことを言うな。)俺たちしか男はいないんだ。珍しさが大半だがな。」
「・・・・・・あ、ああ、そうだね。」
シャルルは焦りながらも答える。一夏とランサーはそれに疑問を持つ。
何とか振り切った二人はアリーナの更衣室に辿り着いた。
「さて、早く着替えるぞ。」
一夏は制服を脱ぎ始める。
「うわっ!」
「何を驚いているんだ?」
「い、いや・・・・その・・・・・・て、織斑君のそれは何?」
シャルルの目に映ったのはISスーツに隠れていない令呪であった。
「これか?第二回モンド・グロッソ以降に皮膚に浮かび上がってきたものでな。タツゥーでもヘナでもないから安心しろ。それ俺のことは一夏でいい」
「そ、そっか。僕もシャルルでいいよ。」
シャルルは一夏に手を差し出す。一夏はその手を握り握手をする。
「さ、早く行こう。」
「う、うん。」
シャルルは制服を脱ぐ。すると一夏は気づいた。
「そのスーツは着やすそうだな。」
「うん、デュノア社製で特注なんだ。」
「なるほど。名前からすると家はもしかして・・・・」
「うん、デュノア社だよ。」
「そうか。何かと大変だろ。特に大きな企業だと。」
「・・・・・・・・・・・うん、そうだね。」
(やっぱり怪しいな。だが今は様子見といこう。)