IS インフィニット・ストラトス 英霊を従える者   作:ザルバ

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22 全力で叩きのめす

 ある日の訓練で一夏はアーチャーと戦闘をしていた。

「くっ!」

「ふっ!」

 一夏はアーチャーが扱う干将と莫耶を互いにぶつけ合っていた。

「ぐっ、くっ、ぐぅ!」

「ふっ、ふっ、はっ!」

 互いに剣を振るうが、一夏の攻撃をアーチャーは流すことがほとんどである。

「はいっ!」

 一夏はアーチャーに足払いを仕掛けるがアーチャーは空中でバク宙をしながら回避、干将と莫耶を振り下ろす。一夏は全店して回避するとアーチャーと距離を取り、干将と莫耶を投げる。アーチャーがそれを弾くと一夏は西洋の剣を投影しアーチャーに急接近し振り下ろす。アーチャーは干将と莫耶を十字に組み受け止めると一夏を弾き飛ばした。

「ちぃ!」

 一夏は体勢を立て直し着地する。

 アーチャーは干将と莫耶を一夏に向け投げる。干将と莫耶は一夏を左右から挟むように迫りくる。

「鶴翼 欠落ヲ不ラズ(しんぎ むけつにしてばんじゃく)」

 一夏がそれを弾くとアーチャーは即座に一夏に斬りかかる。

「心技 泰山ニ至リ(ちから やまをぬき)」

 後ろからくる干将と莫耶によって挟み撃ちにされる。

「心技 黄河ヲ渡ル(つるぎ みずをわかつ)」

 三度目の投影をし、アーチャーは干将と莫耶を長剣状態、オーバートレースエッジをして上に飛ぶ。

「唯名 別天ニ納メ(せいりゅううにとどき)」

「両雄 共ニ命ヲ別ツ(われらともにてんをいだかず)」

 アーチャーは一夏に斬りかかる。

「鶴翼三連(かくよくさんれん)!」

「ぐぁっ!」

 一夏はその攻撃を喰らい後ろに倒れる。

「・・・・・・・・今日も私の勝ちだな。」

「あ~、また負けたー。」

 刃引きしているとはいえど一夏へのダメージは相当のものであった。

「そうだな。だが一夏、いい報告があるぞ。」

「お、なに?」

 一夏は上体を起こす。

「私にさっきの技を使わせたことだ。」

「ああ、あの不思議な技?」

「そうだ。あれは中々使わない。つまり、その技を使わせるほど君は成長したということだ。」

「お~、一歩前進。そして新たな課題が出た。」

「そうだな。ま、君も真似てみればできるのではないか?」

「はっはっはー、ナイスジョーク。」

 

(あの時はそう思ってた。けど・・・・・・・・・・あいつのあの停止結界、AICを打ち破るにはあれを使うしかない。力を借りるよ、アーチャー。)

 一夏は白式・Fateを展開し、グラウンドに出る。

 

 一方その頃楯無は別のアリーナのモニターで一夏の試合を見ていた。

「よっ、楯無!」

「あら、ダリルじゃない。隣の子は確か・・・」

「フォルテ・サファイアっす。」

 楯無にダリルとフォルテが話しかけてきた。

「あなたたち学年が違うのに一緒なのね。」

「まーなー。ん!お前もこいつの試合が気になるのか?」

「彼は確か・・・・」

「ええ。ここに来て無敗の織斑一夏君よ。ちょ~っと個人的に気になってねー。」

 楯無の目は真剣であった。

(こいつが一年にこんな目をするなんて・・・・・・・・・・・・こりゃ面白い試合になりそうだな。)

(あの身のこなし・・・・・・・・・・・・ただ者じゃない。いつでも対処できるみたいっすね。)

 二人もまた一夏の試合に興味を持った。

 

「織斑一夏、やっと貴様と戦えるな。」

「ああ。俺もそう思ってたところだよ。そして・・・・」

 一夏はカードケースからクラスカードを一枚取り出した。

「これを使う。」

 一夏は二人に弓兵が描かれたクラスカードを見せる。

「弓兵だと?はっ!笑わせるな。たかが弓兵が白兵戦で勝てるものか!」

「さあ、わからんぞ。もしかしたら剣でも降ってくるかもな。」

「寝言は寝て言え。」

「そうだな。・・・・・・・・・・・・・・・クラスカード、弓兵〈Archer〉!」

 一夏の白式はアーチャー形態へと姿を変える。

 背中に浮いていたカスタム・ウィングは消え、胸部は黒く肌にフィットした防具、両腕は赤くなり、腰のあたりは赤いマントが装備されていた。

「それが貴様のISか?まだ前回の騎手〈Rider〉のほうがよっぽどマシに見えるぞ。」

「見た目で判断するとはまだまだだな。ん?」

 一夏は東映ディスプレイに出された表示が気になった。

〈音声認証による武装の呼び出し、機体の強化が必要です。〉

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふっ、成程。これは面白いな。」

「何が面白いのだ、織斑一夏。」

「いやなに、こっちの話だ。」

「そうか・・・・・・・・・・・織斑一夏。」

「ラウラ・ボーデヴィッヒ。」

「「全力で貴様を叩きのめす!」」

 二人が宣言した時と同時に試合開始のブザーが鳴り響いた。

 

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