IS インフィニット・ストラトス 英霊を従える者 作:ザルバ
ある日の訓練で一夏はアーチャーと戦闘をしていた。
「くっ!」
「ふっ!」
一夏はアーチャーが扱う干将と莫耶を互いにぶつけ合っていた。
「ぐっ、くっ、ぐぅ!」
「ふっ、ふっ、はっ!」
互いに剣を振るうが、一夏の攻撃をアーチャーは流すことがほとんどである。
「はいっ!」
一夏はアーチャーに足払いを仕掛けるがアーチャーは空中でバク宙をしながら回避、干将と莫耶を振り下ろす。一夏は全店して回避するとアーチャーと距離を取り、干将と莫耶を投げる。アーチャーがそれを弾くと一夏は西洋の剣を投影しアーチャーに急接近し振り下ろす。アーチャーは干将と莫耶を十字に組み受け止めると一夏を弾き飛ばした。
「ちぃ!」
一夏は体勢を立て直し着地する。
アーチャーは干将と莫耶を一夏に向け投げる。干将と莫耶は一夏を左右から挟むように迫りくる。
「鶴翼 欠落ヲ不ラズ(しんぎ むけつにしてばんじゃく)」
一夏がそれを弾くとアーチャーは即座に一夏に斬りかかる。
「心技 泰山ニ至リ(ちから やまをぬき)」
後ろからくる干将と莫耶によって挟み撃ちにされる。
「心技 黄河ヲ渡ル(つるぎ みずをわかつ)」
三度目の投影をし、アーチャーは干将と莫耶を長剣状態、オーバートレースエッジをして上に飛ぶ。
「唯名 別天ニ納メ(せいりゅううにとどき)」
「両雄 共ニ命ヲ別ツ(われらともにてんをいだかず)」
アーチャーは一夏に斬りかかる。
「鶴翼三連(かくよくさんれん)!」
「ぐぁっ!」
一夏はその攻撃を喰らい後ろに倒れる。
「・・・・・・・・今日も私の勝ちだな。」
「あ~、また負けたー。」
刃引きしているとはいえど一夏へのダメージは相当のものであった。
「そうだな。だが一夏、いい報告があるぞ。」
「お、なに?」
一夏は上体を起こす。
「私にさっきの技を使わせたことだ。」
「ああ、あの不思議な技?」
「そうだ。あれは中々使わない。つまり、その技を使わせるほど君は成長したということだ。」
「お~、一歩前進。そして新たな課題が出た。」
「そうだな。ま、君も真似てみればできるのではないか?」
「はっはっはー、ナイスジョーク。」
(あの時はそう思ってた。けど・・・・・・・・・・あいつのあの停止結界、AICを打ち破るにはあれを使うしかない。力を借りるよ、アーチャー。)
一夏は白式・Fateを展開し、グラウンドに出る。
一方その頃楯無は別のアリーナのモニターで一夏の試合を見ていた。
「よっ、楯無!」
「あら、ダリルじゃない。隣の子は確か・・・」
「フォルテ・サファイアっす。」
楯無にダリルとフォルテが話しかけてきた。
「あなたたち学年が違うのに一緒なのね。」
「まーなー。ん!お前もこいつの試合が気になるのか?」
「彼は確か・・・・」
「ええ。ここに来て無敗の織斑一夏君よ。ちょ~っと個人的に気になってねー。」
楯無の目は真剣であった。
(こいつが一年にこんな目をするなんて・・・・・・・・・・・・こりゃ面白い試合になりそうだな。)
(あの身のこなし・・・・・・・・・・・・ただ者じゃない。いつでも対処できるみたいっすね。)
二人もまた一夏の試合に興味を持った。
「織斑一夏、やっと貴様と戦えるな。」
「ああ。俺もそう思ってたところだよ。そして・・・・」
一夏はカードケースからクラスカードを一枚取り出した。
「これを使う。」
一夏は二人に弓兵が描かれたクラスカードを見せる。
「弓兵だと?はっ!笑わせるな。たかが弓兵が白兵戦で勝てるものか!」
「さあ、わからんぞ。もしかしたら剣でも降ってくるかもな。」
「寝言は寝て言え。」
「そうだな。・・・・・・・・・・・・・・・クラスカード、弓兵〈Archer〉!」
一夏の白式はアーチャー形態へと姿を変える。
背中に浮いていたカスタム・ウィングは消え、胸部は黒く肌にフィットした防具、両腕は赤くなり、腰のあたりは赤いマントが装備されていた。
「それが貴様のISか?まだ前回の騎手〈Rider〉のほうがよっぽどマシに見えるぞ。」
「見た目で判断するとはまだまだだな。ん?」
一夏は東映ディスプレイに出された表示が気になった。
〈音声認証による武装の呼び出し、機体の強化が必要です。〉
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふっ、成程。これは面白いな。」
「何が面白いのだ、織斑一夏。」
「いやなに、こっちの話だ。」
「そうか・・・・・・・・・・・織斑一夏。」
「ラウラ・ボーデヴィッヒ。」
「「全力で貴様を叩きのめす!」」
二人が宣言した時と同時に試合開始のブザーが鳴り響いた。