IS インフィニット・ストラトス 英霊を従える者 作:ザルバ
ラウラは一夏に急接近しプラズマ手刀を振るってくる。
「投影、開始(トレース オン)」
一夏は干将をコールし、受け止める。
「ほう・・・・・それが貴様の武器か。弓兵でありながら剣士の真似事とはな。」
ラウラはプラズマ手刀を一夏に振るうが一夏は干将で受け流す。
攻撃を受け流す中、一夏の干将が壊れる。
「もらった!」
ラウラは突こうとしてくる。
「投影、開始(トレース オン)」
一夏は莫耶をコールし受け止める。
「っ!二刀流か・・・・・小癪な真似を。」
ラウラはプラズマ手刀を振るい一夏を攻める。
モニタールームでは千冬たちと共にセシリアと鈴も見ていた。
「織斑君、押されてますね。」
「いや、そうではない。アイツはボーデヴィッヒの動きを見てアイツのクセを掴もうとしている。」
「「「なっ!」」」
千冬の言葉に一同驚きの声を上げる。
(それにしても一夏さん・・・・・・・・・・・)
(あの動き・・・・・・・とてもじゃないけど素人じみた動きじゃない。)
(どこで覚えた?)
ラウラと一夏の攻防は続いていたが、痺れを切らしている箒の姿が目に入った。
(そろそろ後退してやるか。)
一夏は莫耶をラウラに放り投げると一夏は後ろに跳び詠唱する。
「壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)」
莫耶が爆発する。
「ぐぁっ!」
ラウラは吹っ飛ばされる。
「私を忘れてもらっては困るぞ、一夏!」
一夏に向かい箒が急接近してくる。
「投影、開始(トレース オン)」
一夏は干将と莫耶をコールする。一夏は箒のブレードを十字に組み受け止め、鍔迫り合いになる。
「攻め込みがまだ甘いな、箒。」
「くっ、だが退かん!」
一夏は箒を押し返すと干将を左に振り下ろし、右に振り上げ、莫耶を右上に振り上げる。一夏は莫耶を逆手に持ち替え箒に刺そうとする。その瞬間、箒をラウラがワイヤーブレードで引っ張った。
「何をする!」
「邪魔だ!」
ラウラは箒を退け、一夏に急接近してくる。
「ちぃ!」
一夏は後ろにバク宙し態勢を整えると干将と莫耶を投げつける。ラウラはそれを弾くが干将と莫耶はラウラの周りを旋回する。
「なにっ!」
「構えろ、ラウラ・ボーデヴィッヒ。」
干将と莫耶はラウラに接近する。ラウラはそれをはまた弾こうと腕を動かし始めた途端であった。
「壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)」
「ぐぁああああ!」
ラウラはまた爆発を食らってしまう。
「はぁああああああ!」
箒が急加速で接近しながらブレードを横に振るって来る。一夏は上に飛び腕を胸の前で組みながらきりもみ回転し、距離を取る。
「投影、開始(トレース オン)」
一夏は左手に黒弓をコールする。
「投影、開始(トレース オン)」
一夏は右手に剣をコールする。一夏は剣を弦に掛け、箒に射る。
「っ!」
放棄は目の前の光景に一瞬目を奪われたがすぐに回避行動を取る。箒が避けた所へ更に三本の剣が飛んでくる。
「ぐ、く、うわぁ!」
箒は一本目を防いだが二本目を右肩に受け、三本目を正面から受ける。
一夏は黒弓を収めると両手に黒鍵をコールし箒に接近する。一夏は右の黒鍵を振り下ろし、振り上げ、左の黒鍵を突き、払う。
「ふっ!」
一夏は後ろにバク宙し上に飛ぶと身体が箒の方に向いた途端に黒鍵を投げる。黒鍵は箒の周りに刺さる。
「壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)」
「うわぁあああああああああ!」
箒は爆発をモロに喰らい、シールドエネルギーが0になる。
「っ!く、ここまでか・・・・・・」
箒のISが機能停止になったことを確認すると一夏は箒に言った。
「端っこの方にいろ。少しばかりここは荒れるからな。」
そういうと一夏はラウラの方を見る。
「やっとお前と一対一で戦えるな。」
「俺も思ったところだよ。」
ラウラは一夏に向けレールカノンを向ける。一夏は左手を差し出し詠唱する。
「―――I am the bone of my sword.(体は剣で出来ている。)」
七枚の花弁が咲き、六つのシールド重なる。
「“熾天覆う七つの天環(ロー・アイアス)”――――!」
熾天覆う七つの天環でレールカノンの砲弾を防ぐ。
「なにっ!」
ラウラはレールカノンを連射する。しかし、熾天覆う七つの天環は簡単には破れなかった。
一夏は熾天覆う七つの天環を解く。
「ラウラ・ボーデヴィッヒ・・・・・・・・・・おまえを倒す最高の舞台を用意しよう。」
「最高の舞台?」
一夏はそう言うと目を閉じ、詠唱する。
「 I am the bone of my sword.
(――――体は剣で出来ている。)
Steel is my body , and fire is my blood.
(血潮は鉄で、心は硝子。)
I have created over a thousand blades.
(幾たびの戦場を超えて不敗。)
Unknown to Death.
(ただ一度の敗走もなく、)
Nor known to Life.
(ただ一度も理解されない。)
Have withstood pain to create many weapons.
(彼の者は常に独り、剣の丘で勝利に酔う。)
Yet, those hands will never hold anything.
(故に、生涯に意味はなく。)
So as I, unlimited blade works.
(その体は、きっと剣でできていた。)」
〈無限の剣製(アンリミテッドブレードワークス)、発動。〉
一夏から放たれた波動がアリーナ全体に衝撃を与えた。
「ぐっ!なんだこれは・・・・・・・・・」
ラウラは衝撃のあまり目を閉じる。そして目を開けた時に映ったのはいくつもの種類の剣がグラウンドに刺さっている光景であった。
「これが貴様の最高の舞台か?とんだ世界だな。」
「ここにあるものすべては偽物だ。だが、偽物が本物に勝らないとは限らない。」
「偽物だと?ここにある全てがか?」
「そうだ。ラウラ・ボーデヴィッヒ、倒される覚悟はできているか!」
一夏は干将と莫耶をコールする。
「ほざけ!」
一夏とラウラは接近し互いの武器をぶつけ合う。
「はぁっ!せいっ!やっ!」
一夏が干将と莫耶を匠に振るう。ラウラはそれを防ぐので精いっぱいであった。
「(なんだコイツ・・・・・・・・・・さっきよりも剣さばきが上達している。それにこいつの武器、先ほどよりも強度が上がっている。だが・・・・・・)舐めるな!」
ラウラは両手を開く様にプラズマ手刀を振るう。すると干将と莫耶は壊れる。
「(あの武器のコールには正門認証が必要と見た。ならば!)もらった!」
ラウラは一夏にプラズマ手刀を突こうとする。
その時であった。一夏の後ろにある二本の剣が飛んでくる。
「なにっ!」
ラウラは咄嗟に腕を組み、剣を防ぐ。ラウラは剣に飛ばされ、剣は一夏の手元に来る。
(この空間の維持にシールドエネルギーを大幅に消費する。一応50%を切ったらこの空間は自動停止するように設定した。せめてその間に倒せればだが・・・・・・・・・・そんなこと考えるなんて俺は馬鹿だな。)
一夏は形も性質も違う二つの剣を手にラウラに接近する。
「はぁああああ!」
一夏は舞うように剣を振る。
「はっ!」
一夏はきりもみ回転をしながらラウラを攻める。
(なんだコイツ・・・・・・・・・・・デタラメだ!性質が違う分武器の癖があるというにこいつはそれを使いこなし、振っている。だがこいつの手は二つ!)
ラウラは一夏から距離を取りワイヤーブレードを六本一夏に向け放つ。
一本目を弾き、二本目も弾く。三本目を弾いたところで右の剣が壊れる。
一夏は後ろに飛び四本目を弾き、五本目も弾いた途端に剣にヒビが入り、六本目を弾いたところで剣が壊れる。
再び一夏に六本のワイヤーブレードが迫りくる。
(捕らえた!)
ラウラがそう思った途端、六本の剣が一夏の周りを飛び交いワイヤーブレードを弾く。
「なんだと!」
「行け!」
一夏は手をラウラに向けると六本の剣がラウラに向かい飛んでくる。
「なんだと!」
ラウラは後ろに下がりながらプラズマ手刀で剣を弾く。
「なんなんだお前のISは!」
「わからないなら、わからないままでいい。それと、今から面白いものを見せよう。」
一夏は右手に打鉄のブレードをコールする。
「なんだと!」
その光景を見ていた誰もが驚いた。
「馬鹿な!その武装は打鉄専用の武装だぞ!」
「そうだ。だがこれは本物ではない。贋作だ。」
「なんだと・・・・・・・・・っ!」
ラウラは驚く中、一夏のあの言葉を思い出した。
“ここにあるのは全てが偽物だ”
「あの言葉はそういう意味か。」
「そうだ。ここにある武器の創造の理念を鑑定し、基本となる講師を想定し、構成された材質を複製し、制作に及ぶ技術を模倣し、成長に至る経験を共感し、蓄積された年月を再現し、あらゆる工程を凌駕しつくし、ここに剣と成した。これがこの弓兵〈Archer〉の能力だ。」
一夏は左手にセシリアのインターセプターをコールする。
「わたくしのインタセプターを!」
モニターで見ていたセシリアは驚く。
「だが、特殊な機能を持った武器は複製できない。これしかできないから・・・・・・な!」
一夏はラウラに急接近する。
「ふっ!せい!」
一夏は打鉄のブレードを振るい、インターセプターで突くを繰り返す。
「この・・・・・・・・・・・・・いい加減にしろ!」
ラウラはワイヤーブレードを六本一夏に向け飛ばす。
「ならば!」
一夏は両手に双天牙月をコールする。
「あたしの双天牙月も!」
一夏は双天牙月を振るいワイヤーブレード六本をすべて斬ると後ろに跳び距離を取り、左手に黒弓をコールする。
「投影、開始(トレース オン)」
一夏は螺旋状の剣を右手ニコールすると黒弓に弦に掛ける。
「――――I am the bone of my sword.(我が骨子は捻じれ狂う。)」
「――――“偽・螺旋剣(カラド・ボルク)”!」
一夏の偽・螺旋剣がラウラに向かい飛び、爆発する。
一夏は無限の剣製を解いた。グラウンドに刺さっていた剣は粒子変換され、一夏のISに戻ってゆく。
「(まだ12%余裕はあるが・・・・・・・・これでケリを着ける。)投影、開始(トレース オン)」
一夏は手に干将と莫耶をコールする。
「さっきのフィールドを解除するとは・・・・・・・・・・あれは相当シールドエネルギーを喰うようだな。」
「ああ。だがまだシールドエネルギーに余力がある。だが・・・・・・・・・・・貴様をこれで倒す!ふっ!」
一夏は干将と莫耶をラウラに向け投げる。干将と莫耶をはラウラを挟み込むように迫りくる。
「鶴翼 欠落ヲ不ラズ(しんぎ むけつにしてばんじゃく)」
「小癪な!」
ラウラはそれを弾く。弾かれた干将と莫耶はラウラの周りを旋回する。一夏は即座に干将と莫耶をコールし、斬りかかる。
「心技 泰山ニ至リ(ちから やまをぬき)」
後ろから来る干将と莫耶に挟み撃ちされる。
「心技 黄河ヲ渡ル(つるぎ みずをわかつ)」
一夏は三度目の干将と莫耶をコールする。一夏は干将と莫耶を後ろに回しながら詠唱する。
「トレースオン、オーバーとレースエッジ。」
干将と莫耶を長剣状態にする。
「唯名 別天ニ納メ(せいりゅうにとどき)」
「両雄 共ニ命ヲ別ツ(われらともにてんをいだかず)」
一夏はラウラの頭上に飛ぶと忠告する。
「構えろ、ラウラ・ボーデヴィッヒ。」
一夏はラウラに斬りかかる。
「鶴翼三連(かくよくさんれん)!」
「ぐぁあああああああああああああ!」
一夏の攻撃を喰らいラウラは弾き飛ばされた。
「ぐぅう・・・・・・・・・・・」
ラウラのシュヴァルツェア・レーゲンはすでに一夏の攻撃によってボロボロになっていた。
「もうその状態では無理だ。降参しろ。」
一夏がそう言った途端、ラウラのISに変化が起きた。