IS インフィニット・ストラトス 英霊を従える者 作:ザルバ
時間をめっさ掛けました。
「くっ!」
箒は雨月と空烈を振るい、大海魔を攻撃する。
「これでも喰らいなさい!」
セシリアもレーザーを放つ。
「これでも喰らえっての!」
鈴は衝撃砲を連射する。
三人が攻撃を集中させるが、壊れたところから回復してゆく。大海魔の触手が箒たちに襲い掛かる。
「こんの!」
ラウラがショットガンを連射し触手を破壊する。
「本体を叩けば!」
ラウラがレールカノンで本体を撃つが、全く効果が無かった。
「はぁああああああああああああ!」
簪が山嵐と春雷を連射する。爆煙が大海魔の一部を遮るが、全く効いてはいなかった。
「効いてない・・・・・・・・」
「なんて化け物なのよ!」
簪と鈴が思ったことを口にする。
「このままでは!」
「諦めるな!」
「絶対勝つんだから!」
弱気になっているセシリアとラウラが押し止め、シャルロットが相槌を打つ。
その時後ろから触手が襲い掛かってくる。
「しまっ!」
箒が気付いた時には既に遅く、すぐそこにまで接近していた。最悪の結末が一瞬見えた箒。
だがその未来を打ち砕く人物が現れる。
「はぁっ!」
触手は箒に届く前に斬られ、襲い掛かろうとした触手は海に落ちる。
「ここは戦場です。いくらISに絶対防御があるとはいえど、油断しないでください、ホウキ。」
「え・・・・・・」
箒は目の前の人物の姿に驚きを隠せなかった。
そこにいるのは青いドレスに銀の鎧を身に着けたセイバーであった。
「せ、セイバーさん?その恰好は・・・・・・それにどうやってここに?てか、どうやって浮いているんですか!?」
「今は気にしないでください。それよりも・・・・・・・・」
セイバーは大海魔を見る。
「ジル・ド・レェ、貴方はまたあの悲劇を繰り返すつもりなのですか!」
「おお、おぉおおおおおおおおお!その声はジャンヌ、貴女なのですね!」
「諄いぞ!私はジャンヌなどではない!」
「おぉお・・・・・嘆かわしい。この世に召喚され、またしても記憶を失ったのですね。しかし・・・・・・・この世を火で浄化し、貴女を縛り付けるもの全てを消し去ってあげましょう!」
全く持って話が通じないジル。が、その状況を打破する剣が放たれた。放たれた剣は大海魔に刺さり、そして爆発した。
「セイバー、弓兵が急ぎすぎんなって・・・・・・・・・・・・よっ!」
ランサーが話しながら海面から出てくる海魔をゲイボルクで斬る。
「狼さん!」
「よう、鈴の嬢ちゃん。ま、今はランサーって呼んでくれや。」
ランサーが鈴に軽い挨拶をする。
「ランサー、油断するな。」
「弓兵、遅れてきて言うことかよ?」
少し遅れてアーチャーも来た。
「士郎さん!」
「やあ、また会ったね、箒。だが今は悠長な時間を過ごしている時ではないのでな。」
「アーチャーの言う通りですね。」
アーチャーの言葉にライダーは相槌を打つ。
「美天さんも!と言うかその服装・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・Sの女王。」
簪が的を射たことを言う。
「ちょっと皆、あれ・・・・・」
シャルが指さす方向を向くとそこには緑の羽が付いた金の船が空を飛んでいた。
「はっ!有象無象の雑種共、貴様らはこのゲスな生き物に挑むなど、結果は見えているであろう。」
『うっ・・・・・!』
「だが・・・・・・・・・・・思う奴のために動くことは雑種にしては立派な志だ。」
『・・・・・・・・・・』
「だが、貴様らに同情はせん。我は我の財産をこの下賤な生き物に汚されたくが無い故にここに来たのだ。」
ギルの言葉に箒たちは物も言えない。と言うか、何を言ったらよいのかわからなかった。
「ギル、貴方はどこにいても変わらないのね。まあ、今に始まったことじゃないけど。」
「■■。」
「まぁこやつは昔から高みで見るのが常。この性格は一生治らんな。」
キャスター、バーサーカー、アサシンと全てのサーヴァントが集結した。
「あの・・・・・・・・貴方たちは何なのですか?」
「そうですね・・・・・・・・・・・・あえて言うなら――――」
『こいつの敵ということ。』
サーヴァント全員が口を揃えて言った。
「さて、おしゃべりはここまでだ。」
アーチャーは干将と莫耶を投影する。
「そーだな。」
ランサーはゲイボルクを構える。
「ランサーとアーチャー、バーサーカーにセイバーで本体を叩いてください。残りは私たちがします。」
「■■。」
ライダーが鎖付きの短剣を構え、バーサーカーが岩の大剣を構える。
「我は我のやり方でやらせてもらうぞ。」
ギルが宝具を呼び出す。
「拙僧も微力ながら尽くそう。」
アサシンが長剣を構える。
「子供のおもりは苦手なのよ、私。」
キャスターが金の杖を構える。
「それでは・・・・・・・・・・・・・・いざ!」
セイバーが剣を構え、一斉にサーヴァントは動き出した。
「もう一度聞くぞ。子供たちを救えなかったのに、それでも信念を通すのか?」
「・・・・・・・・・ああ、通すさ。」
白い男はそれを聞くと不服そうな顔をする。
「う~ん。それが本心か俺に判断できない。だから・・・・・・・・」
白い男は黒い雪片を投影する。
「っ!?」
「剣で語ろう。ここは夢と現実、精神と肉体の中間の世界。空想を現実にできる世界でな、ここで思う存分語れる。お前も、お前自身の剣を投影しろ。」
「・・・・・・・・・・・・」
一夏は雪片を投影する。
「いくぜ。」
一瞬にして白い男は一夏に近づき、黒い雪片を振り下ろす。
「くっ!」
一夏は雪片で受け止める。
「出来ると思ってるのか?どんなにひどい現実が降りかかろう、どんなに人から裏切られ続けても、それでも信念を通せるとでも・・・・・・・・・・・・・かっ!」
「ぐっ!」
一夏は後ろに弾き飛ばされる。
「お前だって知ってるだろ!アーチャーが一度心が折れたことを!」
白い人は八の字に振り上げながら一夏を攻めてゆく。一夏は峰に片手を添え防御する。
「ぐっ!」
「どんなに心のままに動いても、願いを叶えたくても!」
白い人は黒い雪片を突く。一夏は雪片の地肌で攻撃を反らすと回転し、その勢いを利用して雪片を叩き込む。が、そこに白い人はいなかった。一夏が前を見ると離れたところで突きの構えをしている白い人がいた。
「ふっ!」
白い人は一気に加速し、黒い雪片の剣先を一夏に向け着く。
「がっ!」
黒い雪片は一夏の右肩を貫く。
「理想を射求めるあまり自身を捨て、そして自身を追い込んでしまった。その結果がどうだ?彼は正しい悪意によって殺されることなく、人々の恐怖から殺された。」
「ぐ・・・・・」
白い人は更に黒い雪片を押し込む。
「ぐぁあっ!」
「正しい行いが必ずしも認められるわけじゃない。理想と現実は大きく違う。それでもその信念を通すのか!誰もが認めるヒーローなんてこの世に存在しないのに!」
白い人はクリオ雪片を引き抜くと横に振るい、峰で一夏を吹っ飛ばした。一夏は地面を転がる。
「ぐ・・・・・・・・・がぁ・・・・・・・・・・」
一夏は雪片を杖代わりに立ち上がろうとする。が、貫かれた所から出血が激しく、血が多く流れる。
(俺は・・・・・・・・・・・・・・なんで、守りたいんだ?
何も・・・・・・・・・・・・すべてを守らなくてもいいんじゃないのか?
届くものも・・・・・・・・・・・・・・・限られてる・・・・
でも・・・・・・・・・・・・守れなかったら守れなかったで・・・・・・・・・・・嫌だ・・・・・・・・・・・・・)
一夏は幻か、あの日の光景を見た。
誘拐されたあの日に、一夏は無意識に魔術詠唱を行い、そして召喚の陣を作り出したあの日。自分自身を触媒にサーヴァントを召喚したあの日。
あの日からすべてが始まった。
彼らと座で出会い、現実で出会い、交流し、いろんなものを学んだ。
剣も、魔術も、知識も、歴史も、信念も。
そんな彼らの背中を一夏はずっと見てきた。自分にはないものを持っている彼らから学ぶものは多かった。
でも、彼らも一夏から改めて学ぶものがあった。
諦めない心、真っすぐな心、純粋な心。いつしか忘れてしまったその心を彼らはまた学んだ。
(そうだ・・・・・・・・・・・・・俺は、あの人たちみたいに、ただ自分が信じた道をお通したちって思ったから、自分の信念を通そうと思ったんだ。
誰の言葉でも、思い出もない。
みんなに認められなくても、ただ一人、理解できる人がいてくれるのなら、その思いを一瞬でも理解してくれたなら、俺はそれでいい。自己満足でいいじゃないか。正義とか大義とか、そんなものは掲げなくていい。信じた道を行けばいい。それでいいんだ。)
一夏は立ち上がる。
「誰にも認められないことなんてない。長い歴史に、たった一人でも理解してくれる人がいるなら、俺はそれでいい。自己満足と言われようと俺は構わない。俺は・・・・・・・・・俺が信じた道を通す!」
一夏は白い人の目を見てそう宣言した途端、その場の世界が変わった。足元は水面から草原へ、枯れた木は青葉が生い茂っていた。
「・・・・・・・・・・・・・その思いは、本物か?」
「ああ、本物だ!俺自身の、本心だ!」
一夏は決意ある眼で白い人に宣言する。すると白い人は黒い雪片を消した。
「・・・・・・・・・・・・合格だ。それがお前自身なら、俺はそれを受け入れよう。」
「・・・・・・・・・・・・お前ってまさか・・・・・・・・・・」
「そう・・・・・・・・・・・聖杯だ。」
白い男の素顔がはっきりしてきた。その顔は、一夏と同じ顔であった。
「俺は聖杯。君の中にある聖杯だ。俺自身、どこで生まれたかは知らない。でも。俺は君自身を選んだ。なんでかはわからないけど、俺は君の中にあってよかったって思うよ。」
「・・・・・・・・・そうか。でも・・・・・・・・・・今の俺に必要はないな。」
「そうみたいだね。それより、この扉はいるかい?」
聖杯はルーラーの扉を差し出す。
「ああ、それはいる。俺に、いや、アイツに必要だ。」
一夏はそう言うと扉を開ける。すると既にそこに彼女はいた。
「どうやら貴方は答えを見つけたみたいですね。」
「ああ、ルーラー。いやジャンヌ・ダルク。一緒にアイツを止めに行ってくれないか?アイツには・・・・・・・・・・・お前の言葉が必要だ。一緒に戦ってくれるか?」
一夏はジャンヌに手を差し出す。
「ええ、喜んで。」
ジャンヌは一夏の手を握った。
「ん・・・・・・・・・・・・」
一夏は目を覚ました。そこは旅館の一室。体には包帯が巻かれていたが、一夏は体の傷が感知しているため、その包帯を取り、ISスーツに着替えた。
「行くか。」
一夏は会議室の方へ向かった。
(皆とのパスが繋がってない・・・・・・・みんな切ったな。)
一夏はそう思いながら作戦室に入る。
「誰だ!今は作戦・・・・・・・・・・・・・お、織斑!」
「えっ!織斑君!本当に織斑君なんですか!怪我は!」
千冬は一夏の姿を見て驚き、山田先生が一夏に近づき安否を確認する。
「落ち着いてください、山田先生。それより状況は?」
「え?ええ・・・・・・・・・・それが・・・・・」
山田先生はモニターに視線を移す。するとそこには大海魔と戦っている箒たちと、サーヴァントたちの姿があった。
「あのバカ共が勝手に動いたのだが・・・・・・・・・予想外の事態が起きた。あの―――」
「フランスで恐れられる青髭、ジル・ド・レェが大海魔を召喚。今は本土に向かい進行をしているためサーヴァントと共闘して戦っているけど・・・・・・・・・無限再生を繰り返すアイツに対し為す術なく、苦戦中と言ったところですね。」
「「っ!?」」
一夏の発言に二人は驚く。
「でも・・・・・・・・・・なんでセイバーは宝具を使わないんだ?やろうと思えば・・・・・・・・・」
「え、え~っとですね。織斑君があの人たちのことを何で知っているかは置いとくとして、セイバーって人は青いドレスを着た人でいいですか?」
「ええ。」
山田先生の言葉に一夏は答える。
「先程の戦闘で簪さんを庇った際に左腕を負傷しています。それで剣が今はまともに触れない状態です。」
「・・・・・・・・・・・・・なるほど。セイバー、やっぱりあんたは理想の王だ。」
一夏は微笑むと真剣な顔で千冬の方を向く。
「織斑先生、俺も参戦させてください。」
「なっ!」
「何を言っているんですか織斑君!あんな化け物がいるのに・・・・・・・・・・・それに、勝てるっわけが・・・・・」
「勝ちます。」
「っ!」
一夏の言葉に山田先生は反応する。
「勝たなきゃ、明日は来ません。どんなに絶望でも、勝つ兆しがあるなら、俺はそれに全力で当たっていきます。だから・・・・・・・・・・・・・行かせてください!」
「・・・・・・・・・・わかった。」
「織斑先生!」
「だが、必ず生きて戻ってこい。そして戻ってきたら色々教えてもらうぞ。」
「その時は生徒会長もこっちに呼んでください。あの人には、教えるって約束しているんで。」
一夏は笑顔でそう言うと、作戦室を後にした。
「はぁ・・・・・・・・・・はぁ・・・・・・・・・・」
セイバーは肩で息をしていた。左腕は海魔の触手によってまともに動かない状態になっていた。
「セイバー、そちらも苦戦を強いられているようだな。」
アーチャーも頭から血を出していた。
「おい、セイバーの宝具が頼みだってのにこれじゃあ為す術ねぇじゃねえか。」
ランサーも疲弊していた。
「やはり、一夏からの魔力供給がないと厳しいですね。」
ライダーも負傷の余り服も一部破れていた。
「坊やがこんなにも私たちにとって重要とは思わなかったわ。」
キャスターも傷を負い、口から血を吐いていた。
「だが・・・・・・・・・・・ここで負けるわけにはいかん。」
片腕を失っているアサシンが構える。
「■■。」
海面に片膝を付いたバーサーカーが相槌を打つ。
「ここまでしぶといとは・・・・・・・・・・・・・・つくづく目障りなやつよ。」
座りながらも疲労の色を見せるギル。
疲弊しているのは箒たちも同じであった。
そんな時箒が大海魔の触手に捕まる。箒はもがくが、触手の力と疲労によって抜けられなくなっていた。セイバーたちも助けようとするが他の触手によって遮られてしまう。
大海魔の大きな口が開き、箒を飲み込もうとする。
(ここで・・・・・・・・・・・・・私は死ぬのか。・・・・・・・・・・・・せめて、もう一度一夏に・・・・・・・・・・)
箒がそう思った途端、何かが刺さる音がした。箒は辺りを見渡すと触手に一本の剣が刺さっていた。
「アーチャー、あの剣は!」
「私のではない。なら!」
セイバーとアーチャーが驚いた途端、剣は爆発し、箒は解放される。
「うわぁ!」
爆発による爆風で箒は後ろに飛ばされるが、誰かが箒を支えた。
「全く・・・・・・・・・・・無茶しすぎだよ、お前ら。」
「あ・・・・・・・・・・あ・・・・・・・・・・ああ・・・・・・」
「なんだ、幽霊を見た顔をして。俺はちゃんと生きてるぞ。」
箒はポロポロと涙を流す。
『一夏/イチカ/坊主/坊や!』
その場にいた全員が一夏の名を叫んだ。
「セイバー、アーチャー、ランサー、アサシン、バーサーカー、キャスター、ライダー、ギル・・・・・・・・・・・・・・・なにパスを切ってるの!」
『第一声がそれ!』
「そうでしょうが!その証拠にそんな怪我までして!たく・・・・・・・・・・・・俺のことを考えてくれたのは嬉しいけど、それで消えたら俺は俺を許せないんだから。」
「あ、あの一夏。少しいいか?」
「ん!なんだ箒?」
「・・・・・・・・・・・・・ISは?」
箒は別のところに驚いていた。今の一夏はISを装着していないのにも関わらず空を飛んでいた。
「ここに来る途中でシールドエネルギーが0になったからな。仕方なく飛行魔術でこっちに来た。こっち来い。」
一夏に引っ張られ、箒は海面近くに連れてこられる。一夏は海面に立つ。サーヴァント一同も一夏の周りに集まる。
「坊やったら、足の裏を魔力で固めたのね。すごい上達。」
「いや~、多分魔術回路が増えたのと魔力が上がったからだと思う。」
「はぁっ!坊主、お前何言ってんのかわかってんのか!」
「ああ、うん。冗談じゃなくて本気で言ってっから。自分を解析したし。」
「お、おう・・・・・」
ランサーはあまりの事実に変な声を上げてしまう。
「それより・・・・・・・・・・・・皆、もう一度契約をしてくれる?」
「ええ、私の方からもお願いします。」
「こんな状況ではそれは願ったりと言うものだ。」
「また坊主と修行してぇしな。」
「勝手にバイト先から姿を消すわけにはいきませんし。」
「私の魔術工房、貴方の家にあるし。」
「拙僧もまだこの世を楽しみたいしな。」
「■■■■。」
「我が財をこの下賤な生き物に汚されるのは不快であるからな。」
一夏の言葉に各々返事をする。
一夏は手を差し出す。するとその手にサーヴァント一同が手を重ねる。
「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖に我が身宿りし聖杯を。
降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ
閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。
繰り返すど五度
ただ満たされる刻を破却する
――――Anfang(セット)
―――――告げる
―――告げる
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に!成敗の寄るべに従い、この意、この理に従うなら――――
――――我に従え!ならばこの命運、汝が剣に預けよう・・・・・・・!」
「セイバーの名に懸け誓いを受ける・・・・!」
「アーチャー名に懸け誓いを受ける・・・・!」
「ランサー名に懸け誓いを受ける・・・・!」
「ライダー名に懸け誓いを受ける・・・・!」
「キャスター名に懸け誓いを受ける・・・・!」
「アサシン名に懸け誓いを受ける・・・・!」
「■■■■■■■■■■■■■■■■■・・・・!(バーサーカー名に懸け誓いを受ける・・・・!)」
「英雄王名に懸け誓いを受ける・・・・!」
『貴方を(貴様を)我が(我の/拙僧の)主と認めよう、一夏――――!』
重ねた手から光が溢れ、一夏とサーヴァントたちを包む。
光が晴れると前回と服装が違った。
セイバーとギルの鎧はよりシャープに、アーチャーとランサーは霊基再臨の第三段階、ライダー(服装)とアサシンとバーサーカーは霊基再臨第二段階、キャスターは手に修補すべき全ての疵(ペインブレイカー)が握られていた。
「なんか格好とか変わってない?」
「そう嫌そうだな。」
「ま、この際気にするな。」
一夏が言うとランサーとアーチャーが反応する。
「それと、もう一人仲間が増えるよ。」
『えっ!?』
一夏の言葉に驚くサーヴァント。
「で、ですがイチカ。ここは海面。召喚の陣をどう画くつもりですか?」
「簡単だ。自分の魔力を流して作ればいい。」
一夏がそう言った途端、一夏の足元に魔力で構成された召喚の陣が形成される。サーヴァント一同はすぐ様そこから離れる。
「いくよ。」
素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖に我が身宿りし聖杯を。
降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ
閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。
繰り返すど五度
ただ満たされる刻を破却する
――――Anfang(セット)
―――――告げる
―――告げる
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ
されど汝はただ一時の感情に左右されず、己が心眼ですべてを見極める天秤
誓いを此処に
我は常世総ての善となるもの、我は常世総ての悪を敷くもの
汝三大の言霊を纏う七天
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ――――!
一夏が詠唱を終えると召喚の陣が輝き、サーヴァントが姿を現した。
「召喚に応じ参上しました。問わせていただきます、貴方が私のマスターですか?」
「ああ、俺がマスターだ、ルーラー。」