IS インフィニット・ストラトス 英霊を従える者   作:ザルバ

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4 自己紹介と再会

(みんな、今だから言うけどこの状況でみんながいて助かったよ。)

(一夏、正直なところ、私ですらこの状況はキツイ。特に男一人ならばな。)

(俺もさすがにこれはキツイわ。)

(拙僧も同意見だ。)

(あれ、ギルは?)

(なんでも雑種どもと同じ場所にいたくないそうだ。)

(((あー。)))

 アーチャーの言葉に三人は納得した。

 今彼らがいるのはIS学園一年一組教室。どういうわけか一夏は真ん中の席の先頭にいる。アーチャー、アサシン、ランサーは霊体化して念話で会話している。

 そんな時教室に教師が一人入って来た。

「皆さんおはようございま~す。このクラスを担当することになった副担任の山田真耶で~す。今日から一緒によろしくお願いしま~す。」

『・・・・・・・・・・』

「(さすがに挨拶しようよ、皆)よ、よろしくお願いします。」

「うぅ・・・・・・・・・ありがとうございます織斑君。では出席番号順に自己紹介をお願いします。まず出席番号一番の人からお願いします。」

 山田先生の指示の元自己紹介が行われていく。

(アーチャー、とりあえず名前と趣味くらいでいいかな?)

(まあ妥当だな。それと耳を塞ぐ準備しておいた方がいい。)

(そうしとく。)

「じゃあ次は織斑君お願いします。」

「はい。」

 一夏は席から立ち上がり教卓に立つ。

(うっ・・・・・・・・・・・・・教卓に立つとさらに視線を感じるな。)

 一夏は自分に集まる視線に多少ながら恐怖する。

(マスター。)

「(おっとっと、そうだった)えー、織斑一夏です。突然ISを動かして戸惑っていますがよろしくお願いします。特技は家事を一通り、目標は師を超えることです。」

(随分な目標だな、坊主。)

(まあ、誰かになることは出来まい。)

(ならば当然の目標か。いやはやそんなことを言われておるが我らもそう簡単には超えさせんつもりだ。覚悟しておくのだな、一夏。)

(おう。そして投影、開始(トレース オン))

 一夏は耳栓を耳に投影する。その直後であった。

『キャ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!』

(ぐぅ!なんだこれは!)

(う、うるせぇ・・・・・)

(さすがにこれは堪える。対人宝具と言ったところか。)

 神ではなく人専用の宝具級の威力を持つ女子の奇声。流石のサーヴァントたちもこれには参った。

「イケメン!」

「家庭的!」

「家に一人欲しいくらい!」

 などと言った声が飛び交う中、教室にまた一人入って来た。

「やれやれ、私のクラスが騒がしいと思ったらやはりお前の仕業か。」

「え・・・・・・」

(ほう・・・)

(おいおい・・・)

(まさかここで働いているとは。いやはや、人とは見た目によらぬものだな。)

 一夏たちの目に映ったのは千冬の姿であった。

「あ、織斑先生今戻られたんですか?」

「ああ、会議が長引いてしまって遅れてしまった。仕事を押し付けてすまない山田先生。」

「いいえ、これも副担としての仕事ですので。」

(さっきまでのことがあってよく言えるな。尊敬するわ。)

 一夏は山田先生を尊敬する。

「諸君、君たちを担当することになった織斑千冬だ。若干十六の君たちにはISを半月で扱えるように教育する。私の言葉には“はい”と返事をしろ。分からなくてもそうしろ。いいな?」

(世にそれを暴君と言うけど・・・・・・・・・・・大抵の王って暴君?)

(確かにそうだな。しかしそういう暴君だからこそ文化や歴史が生まれるものだ。)

(あ~。)

 一夏はアーチャーの言葉に納得した。

『キャ――――――――――――――――ッ!』

(再びキタ――(゚∀゚)――!!)

(二回目でもキツイな。)

(俺此処離れていいか?)

(それをすればセイバーからの制裁が来るぞ。)

 一夏たちは呆れる。女子とはなぜこうも奇声上げるのかと。

「本物の千冬様よ――――――――――!」

「やった――――――――――――!」

「私千冬様に会うために福岡から来たんです!」

「お母さんありがとう。今度何か送るね。」

(親孝行なのはいいことだな。)

(うん、確かに。)

 アーチャーの言葉に相槌を打つ。

「全く、毎年こうも馬鹿どもを私に押し付けてくれるな。」

「キャー、叱ってー!」

「厳しくして―――!」

「でも時にやさしく!」

「飴と鞭のプレイ・・・・・・・・・・・・・ハァハァ・・・・」

((((なんか最後危ない発言した!))))

 一夏たちは若干生徒に不安を感じた。

「織斑、その耳栓を外しておけ。」

「はい。」

 一夏は耳栓を外した。

「よくも付けていたな。」

「同級生から付けておけと言われてましたので。」

「よい同級生を持ったな。席に戻れ。」

「はい。」

 一夏は千冬の言葉に従い席に戻る。

「山田先生、自己紹介の続きを。」

「は、はい!え~、では・・・」

 

 

 それから朝のSHRが終わり長い休憩時間。にも関わらず一年一組の廊下には学年問わず女子たちが来ていた。

「ねえ、アレが噂の子?」

「結構いい男だね。」

「いや~、IS学園に男が来るなんてね~。」

 そんな声が廊下から聞こえてくる中、一夏は集中して予習をしていた。

(これがあってよかった。)

 一夏がそう思っていると一人の女子生徒が近づいて来た。

「一夏、少しいいか?」

「ん?箒・・・・・・・ああ、いいぜ。」

 一夏は教科書を畳み、席を立つ。

「あ・・・・・・・・いや、ここでは話しづらい。屋上に行こう。」

「そうだな。」

 一夏と箒は屋上へと移動する。

「久しぶりだな、一夏。」

「ああ、久しぶりだ。もう六年か?」

「そう・・・・・・・・・だな。」

「・・・・・・・・・箒、まだ束さんとは・・・」

「いや、和解はした。姉さんを改心させたのはどんな人物か説いたのだが・・・・・・・・・・・何分、約束だからと言って教えてもらえない。」

「ま、待つしかないんじゃないか?約束をしたその人が許してくれるまで。」

「そうだな。」

 箒はそう言うと海の方を向いた。風が箒の髪を撫でる。

「それはそうと箒、剣道の全国大会優勝おめでとう。」

「な、なんで知っている!」

「新聞に載ってたぞ。」

「何故新聞を読んでいる!」

「いや、成人になる年齢だし、新聞に目をやっておかないと変だろ。」

「そ、そうだな。」

 一夏の言葉に箒は言いくるめられた。そんな時五分前のチャイムが鳴る。

「あ、そろそろ戻らないとな。箒、ちょっと先に戻っててくれ。」

「?わかった・・・・・」

 一夏の行動に疑問を持ちながらも箒は一夏の言葉に従った。

「ランサー。」

「おう。」

 ランサーは実体化する。

「ルーン文字で結界を作ってくれ。」

「おう。終わったら釣りをしていいか?」

「いいよ。」

「んじゃ行ってくるわ。」

 ランサーはそういうと霊体化して消えた。

(アサシン、気配は?)

(ない。が、いささか気になる視線を感じる。)

(見られてか?)

(わからん。アサシンクラスの私ですら気づきにくいとなると手練れだな。気を付けろ、一夏。)

(わかった。)

 一夏はそう言うと教室へと戻った。

 

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