「で、どーいう意味?『ボディガードやる』ってのは。」
「言った通りよ。白雪のボディガード、24時間体制、あたしが引き受けるわ!」
「お、おいアリア……!」
アリアがまた勝手に言い出し、キンジも慌てている。
ま、今のこいつらじゃあ敵わないと思うけどな、あいつに。
「……星伽。なんか知らないけどSランク武偵が無料で護衛してくれるらしいよ?」
「いやです!アリアなんかに護衛してもらいたくありません!」
拒否する白雪だったが、
「あたしにボディガードさせないとコイツを撃つわよ!」
おー脅迫ですか。ワロスワロス。
「じょっ、条件があります!キンちゃんも24時間体制で護衛してください!」
あ、キンジ。やっぱり巻き込まれたか。
「なら丁度いいわ。ユウト、あんたもやりなさい。断ったら風穴!」
「はぁ……」
コイツ、バカか?呆れて何も言えねえ。
Rランクの俺に銃が通じると思ってんのか?だとしたらバカ以外の何物でもないだろ。
『ま、飛んできた銃弾掴んで投げ返せるっしね~。まず無理っスね。』
久々に出てきたなチャラ神。
『俺も結構大変だったんスよ~?誤魔化しの片棒担いだってことでシバかれましたし。』
……苦労してんな……。
『……そうっすね……。』
チャラ神がまたどこかへ行ってしまったので、意識を戻す。
「ま、いいんじゃね?俺も受けるわ。その依頼。」
これ以上自分の手札をさらすのも後々めんどくさいので、大人しく受ける。
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「で、どうして俺も泊まることになってんだ?正直願い下げなんだが。」
「24時間ボディガードするんだから宿泊は当然でしょ。」
いま、俺はキンジの部屋にいます。
で、現在部屋にいるのは・・・・
「バカ一人、ニトログリセリン1つ、白黒スイッチ1つか。どこの危険物倉庫だ、ここは?」
「なんとなく考えていたことは判るがお前も人の事言えないからな。」
「俺はバカでもチビでも早とちりでもねえし、二重人格…でもないぞ?たぶん。」
「とりあえず最後の二重人格疑惑は否定しないのな。」
いや、『怪物(ジャガーノート)』のこと考えたら二重人格どころの騒ぎじゃねえから。
アレ外見ほぼ別人だから。
「ま、んなこといいだろ。それよかあのチビ何やってんだ?俺の眼が腐ってたりしてなければ、赤外線センサー設置してるように見えるんだが。」
「大丈夫だ。俺にも見えてる。」
…………
「「はぁ…。」」
「そこ!サボってないで働く!キンジは衣装箪笥のチェック、ユウトはベランダと窓付近にトラップを仕掛ける!」
「はいはい。」
「メンド。代わりにやっとけ。」
アリアに大人しく従うキンジだったが、俺は動きたくないので紙人形(紙を蛇腹に追って人型に切り抜いたら手が繋がっている~ってやつ)から一人分千切り取り、床に放る。
ポンッ!
身長50cmぐらいの大きさにそのまま立体化し、外に出て作業を始める式神。
「ユウト、それもう一つ出してくれ。そんで俺の代わりにやらせてくれ。」
「めんどいからパス。」
「別にいいだろ、まだそんだけあるんだし。」
「だが断るwww」
「なにサボってんの!」
アリア、切れる。
ドンドン!
ユウト、キンジに向けて撃つ。
ビスビスッ!
当たる。
「痛ってえ!」
「(ポンッ)」
そしてひらひらとゆっくり落ちる一人分の紙人形。(ユウトだったもの)
「「………」」
沈黙。
カサッ
着地。
「「逃げたあああああああああああ!?」」