「ならいいわ。あんたたちが認めるまでここにいるから。」
「ちょっとまて!お前まさか泊まり込むつもりか!?」
「察しがいいじゃない。そのために持ってきたんだから。」
そういって廊下のスーツケースを中に運び込むアリア。
「じゃあ俺関係なさそうだから帰るわ~。あとヨロシク!(キリッ)」
そういって部屋から出ようとするも…
「何言ってんのよ。あんたもこの部屋から出れると思っているの?」
「ですよね。ええ。分かり切っていたとも。」
どうやら俺も一緒に軟禁されるらしい。
「あ、キンジ。壁壊していい?直すから。」
「ダメだ。」
「チッ。けち臭い奴め。」
「お前は器物損壊という単語の意味を知っているか?」
「知ってはいるが守るつもりは毛頭ない。」
「はっきり言うな。」
『あ、今一億ほどあなたの銀行口座に入金しておいたッスよ~」』
テメエは空気読めやごらあああああ!!
「というわけでさいなら~。まったあっした~」
壁をぶち抜いて逃走。
「人の部屋の壁を壊すな!」
「大丈夫。何とかなるさ。致命傷じゃないっぽいし。」
「だったら直せ!」
「めんどい。」
人の部屋を勝手に壊しておいてこの所業。完全に鬼である。
「・・・(怒)」
「分かったからそんな怖い目で見ないでくれない?『つい殺っちゃった♪』ってことになるかもしれないから。」
まあ、やるつもりはないんだが。
「ん~。とりあえず世界をだましてみるかな?かな?」
そういって赤いマジックで何やら図形を描きはじめる。
「ーーー巻き戻せ。」
一言。
たったそれだけで。
「「元通りになった?」」
壁は元に戻る。
「じゃあグッバイ♪」
そして張本人は逃走。
しばらくたってから・・・
「「あっ!!逃げた!!」」
同時に叫ぶ二人だった。
数日後…
『いますぐC装備で女子寮の屋上に来なさい!』
「なぜ貴様が俺の携帯番号を知っている…そして俺の現在地を知っているのか…」
『どこにいるのよ!』
「どう考えても三十分以上はかかるところ。詳細は省く。」
『ならいいわ。邪魔したわね。』
「何が起こった?」
めずらしく真面目モード。
『武偵校のバスがバスジャックにあったわ。』
「それって7時58分のバスか?」
『確かあんたのマンション前にそれぐらいの時間で停まったはずよ。』
こいつ…もう俺の住所突き止めたか。
「分かった。いま居る演習場からなら30秒で行ける。」
『ちょっと!そんなの無理に決まっているでしょ!三十分以上はかかーーー』
プツッ
通話を終える。
「さて。F-1ビックリのスピードで走りますか。」
ダッシュ。
十数秒後、女子寮屋上にて。
すでにキンジとアリア、そして狙撃科のレキはそろっていた。
「あいつ、三十秒で来るって言っていたけど…。」
そうつぶやき終えた途端、
「正面から人が走って来ています。」
レキがつぶやく。
「誰なの?レキ。」
「初めて見る人です。男子のようですが。」
「男子?」
ふと今気になっていた人の顔を思い出す。
「まさか・・・?」
つぶやいたと同時に。
「超走り高跳びいいいいいいいいいいッ!」
目の前にバカ(ユウト)が現れる。
「「「え?」」」
そして目の前に着地。
「うし。間に合った。」
「あんたどうやってここまで来たのよ。」
「走り高跳び(ドヤッ)」
超ドヤ顔。