武昭が列車を止めると中から乗客達が降りてきた。
「おいっ!一体コイツはなんなんだ!?」
「私達を助けてくれたから信用は出来ると思いますけど………」
(これ以上、ここに居たら騒ぎになるかもしれないな………)
武昭は距離を取ると、そのまま飛び上がって、その場から離れた。
「マシュー……あのロボットは、まさか………」
「私も同じ事を考えたよ けど、それは私達夫婦の秘密だ」
「えぇ、そうしましょう……それよりも家に戻ったらセシリアに話をしましょう」
「あぁ、そうだな。彼が居なかったら私達がこうしてる事も出来なかったのかもしれないからな」
マシューとセリーナは武昭が飛び去った後の空を見ていた。
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一方………
〔タッくん、ブッツケ本番だったけど成功して良かったねー!」
「ブッツケ本番だったかもしれないですけど、俺は成功すると確信してましたよ
コイツらは俺が元の世界にいた時からの相棒達ですから」
武昭は飛びながら束と通信していた。
〔タッくんは、その子達をすっごく信じてるんだね〕
「当たり前ですよ。俺にとってコレは只のスーツや乗り物じゃなくて
もう一人の俺と言っても変わりありませんから」
〔そっか……もう一人のタッくんか………それよりも連絡が来た時に軽く調べたんだけど
あの現場から離れていく奴らを衛星で確認したんだ。座標を送るから追い掛けて〕
「分かりました。こっちでも爆薬が使われた形跡があったんですよ」
〔そうなんだ……だったら、そいつらの目的は最初から、あの列車事故だったって事だね〕
「捕まえて事情をはかせます」
武昭は通信を切った。
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事故現場から離れた場所では一台の車が走っていた。
「くっ!あんな奴が居たなんて聞いてなかったぞ!!」
「早く逃げるんだ!!」
「お、おいっ!あれを見ろ!!」
彼らは現場に爆弾を仕掛けた者達で捕まる前に逃げようとしていたが空を見て武昭が追い付いて来た事に気付いた。
「おいっ!これ以上逃げられると思っているのか!?」
武昭は合体を解除するとダグテクターを纏っただけの姿で彼らの前に降りた。
「なっ!?コイツがアレを使っていたのか!!」
「だが、この位なら俺らでも問題は無い!!」
「ふっ……それは、コッチのセリフだ!!」
彼らは武昭に向かってきたが逆に武昭は奴らを気絶させて捕らえた。
「お前ら程度ならほんの数分で充分なんだよ。さてとコイツらから情報を聞き出さないとな」
〔タッくん、私が作った機械をソイツらの体の何処でも良いから付けてねー〕
武昭は束の指示通りに懐から出した機械を奴らの額に付けた。
「言われた通りに付けましたけど、次は何をすれば良いですか?」
〔ううん、後は私の方でやるからタッくんは休んでて良いよー〕
ダグキャリーに居た束が何らかの操作をすると彼らに付けた機械が起動した。
「所で、この機械は何ですか?」
〔うーん?電気信号を流して、その人間の記憶を読み込む機械だよー〕
「電気信号を流してか………(だから、何処かビクンビクン動いてるのか)」
束の説明を聞いた武昭が犯人達を見ると体が動いているのが見えたが、見て見ないふりをした。
暫くして束が彼らから情報を読み取ったので機械を外した武昭はダグキャリーに戻っていた。
「束さん、アイツらは何者だったんですか?」
〔うーん………調べてみたんだけど、アイツらは組織の下っ端だから
そんなに情報を持ってなかったんだ〕
「そうだったんですか………まぁ、何があっても俺が居れば大丈夫ですよ」
〔うん、そうだね(けど……タッくんは無理をする所があるから)〕
通信しながら束は武昭の事を考えていた。