箒は武昭の後ろを付いて歩きながら周りを見ていた。
「武昭……何故、お前は姉さんと何処で知り合ったんだ?」
「まぁ、それは束さんと会った時にでも、おっ、此処か。束さん俺っすけど」
〔タッくんだねー ちょっと待っててー〕
束は武昭が来た事に気付いて部屋から出て来た。
「どうしたのタッくん?急にココに来たりして………箒ちゃん?」
「姉さん……何で、こんな所に居るんですか……貴女の所為で私は!」
「そうだね……私の所為で箒ちゃんは今の生活をする事になったんだもんね……」
「姉さん……何で、貴女はあんな物を作ったんですか!? あんなISなんて物が無ければ……」
「束さんがISを作ったのは宇宙に行きたかった…… 只、そんな小さな願いからだよ」
二人の話を聞いていた武昭が話に入ってきた。
「宇宙に行きたかった?……ならば、何故、女性にだけしか反応がしないんですか!?」
「それは私には分からないよ……
私は、その理由を探ってもらおうと色んな国にISコアを配布したんだ……」
「けれど、配布された国々は兵器として研究して、本来の目的である宇宙開発をしていないんだ」
「武昭、何でお前は、そんな事を知っているんだ?」
「簡単だよ、それが俺が此処に………“この世界”に来た理由だからな……」
武昭は自身の事を箒に話した。
「そんな事を急に言われても普通なら信じられないが……
こんな場所を見せられては信じない訳には行かないな……」
「信じてくれて、ありがとうな箒……それで箒は束さんの話を聞いて、どう思った?」
「私は………今は、まだ頭が混乱している……姉さんが、あんな事を思ってたなんて初めて聞いたからな……」
「前に俺が束さんに“家族はいないんですか?”って聞いた事があってな………」
「なんて……答えたんだ?」
「………“私には妹が一人居るよ……私の所為で辛い生活をする事になっちゃって怒ってるのも知ってる……
けど、私にとっては大切な妹………もし私が命を落として助ける事が出来るなら、私は……”
そこまで言った時に俺は怒鳴ったよ……」
「何故、怒鳴ったんだ?」
「“束さんが命を落として助けたとしても、助けられた妹さんの心には一生治る事の無い傷を負う事になるって”そう言われちゃったんだ……」
「確かに……武昭の言う通りかもしれないですね……そんな事が起きて私が助かったとしても………
私は罪の意識を感じながら生きる事になっていたかもしれません……」
箒は束の手を握った。
「姉さん……長い間、離れていて、どう接すれば良いか分かりませんが……
これから少しずつ近付いて行っても……良いですか?」
「うん!うん!そんな事に許可を取らなくても好きに話し掛けて近付いて来てよ‼︎
私は箒ちゃんのお姉さんなんだから‼︎」
束が箒に涙を流しながら抱き付いできたので箒は少し戸惑ったが落ち着くと優しく抱き返したが二人の顔は笑顔だった。
はい、今回はここまでです。
今回は箒と束の仲直り……の回になりました。
それでは、次の話を楽しみにしてください。