IS in宇宙警察機構   作:北方守護

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今回は良いタイトルが思い浮かばず話数にしました。

あと、前回のタイトルを変更しました。



第17話 試合 前編

束と仲直り?をした箒は武昭と一緒に帰宅していた。

 

「それで箒、お前はこれからどうするんだ?」

 

「私がするべき事か………今はまだ何をしたいかは決めていない……

だが、姉さんの思いを知ったからには出来るだけの事をしたいと思う………」

 

「そうか、だったら俺にも手伝わせてもらうよ、友達だからな」

 

「友達……か……ありがとうな、武昭」

 

「おっ、初めて箒の笑顔を見たけど結構可愛いな」

 

「なっ!?な、何を急に言っているんだ!!」

 

「ハハッ、それだけ元気なら体も大丈夫みたいだな。

箒が落ち着いたなら、学校に来いよ。 じゃあな」

 

武昭が自宅に帰った後、箒は考え事をしていた。

 

「全く武昭は………だが、ああして他人と接したのはいつ以来だろうか………

まるで、私が初めて一夏に会った時みたいだ………」

 

そう言った箒は優しい笑みを浮かべていた。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

武昭が学校に編入してからしばらくした頃………

 

「明日の日曜日に剣道の全国大会があるのか」

 

「あぁ、とは言ってもウチの学校からは私が個人戦でしか出場しないのだ」

武昭と箒が昼ご飯を食べながら話していた。

 

「そっか……だったら俺が応援にでも行こうか?」

 

「それは構わないが、武昭の方は予定とか無いのか?」

 

「特に無いよ。あるんだったら最初から、こんな提案はしないよ」

 

「それも、そうか……それで武昭に聞きたい事があるのだが………」

 

「あぁ、あの人なら楽しそうに研究をしてたよ。アソコにあったデータを使ってな」

 

「何か済まないな、あの人が迷惑を掛けてるみたいで」

 

「別に迷惑なんか掛けてないよ。あの人は誰かに認めて欲しかっただけだったんだ……

それで、俺がここに来たんだ………」

 

「だが、武昭はそれで良いのか?お前は………」

 

「それで良いんだ……俺がここに居る事で誰か救えるなら、それが俺のする事だ。

さてと、そろそろ昼休みが終わるぞ」

 

「武昭………」

箒は屋上から出て行く武昭の背中を見ていた。

 

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

 

全国大会の当日……

 

「ふーん、次の試合に勝てば箒が決勝に進めるのか」

 

〔箒ちゃんなら間違いないよ!私の妹なんだから!!〕

武昭は観客席で箒の試合を撮影して束に送っていた。

 

「けど、束さんは目の前で見たかったんじゃないですか?」

 

〔うん、タッくんの言う通りだよ。

けど、私が試合場とかに居たら箒ちゃんの迷惑になるから、私は、これだけで充分だよ……」

 

「束さん………大丈夫ですよ。いつかは箒と一緒に居られますから……」

 

〔タッくん……うん、そうだね!!〕

 

「ほら束さん 箒の試合が始まりますよ」

 

〔箒ちゃーん!頑張ってー!!〕

束は箒の応援をしていたが、その瞳からは一筋の涙が流れているのを武昭は見て見ぬ振りをしていた。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

準決勝の試合が終わって箒は医務室に来ていた。

 

「くっ……あそこで足を滑らせなければ」

 

「けど、それでも勝ったから箒は凄いじゃないか」

 

「だけど、その足じゃ次の試合は無理だな」

 

「なっ!?この位何ともありま、くっ⁉︎」

 

「箒!無理はするな!」

立とうとした箒が転倒しそうになったのを武昭が慌てて支えた。

 

「ほれ、普通に立つ事も出来ないのに剣道なんか出来る訳ないだろう?

決勝は諦めて早く棄権した方が良いぞ」

箒は武昭に支えながら医務室を出た。

 

「箒、このまま棄権の手続きに行くぞ」

 

「いや、私はこのまま試合に出る………」

 

「なっ!先生が言った事を聞いてなかったのか!?そんな足で戦える訳無いだろ!!」

 

「分かっている!だが私はどうしても出たいんだ………

私がこの大会に出たのは姉さんのせいなんだ……」

 

「束さんのせい?どういう事だ」

 

「武昭に話したが私は姉さんのせいで今の生活をする事になったんだ。

それで私は、その鬱憤を晴らす為に、この大会に出たんだ……

だが、武昭のお陰で姉さんの思いが分かって これで優勝出来れば私が変われると思ったんだ。」

 

「箒………そんな風に思ってたのか」

 

「だから、私はどうしても決勝に出て優勝したいんだ!!」

箒の思いを聞いた武昭は頭を掻いていた。

 

「はぁ、そこまで言うなら俺も止めはしないよ。

だけど、少しばかり手を貸させてもらうぞ」

武昭は箒を傍にあった長椅子に座らせた。

 

「武昭、一体何をする気だ?」

 

「あぁ、箒が試合に出れる様にするんだ」

武昭は服のポケットから軽い応急処置キットを取り出すと箒の足に新しくテーピングし直した。

 

「よし、これで立てる筈だ」

 

「おぉ、少し振動は感じるが、さっきまでとは痛みの感じ方が違う」

 

「テーピングで捻挫した箇所をガチガチに固めたんだ。これなら一試合くらい平気な筈だ。

けど、コイツはあくまで応急処置の延長に過ぎない、だから試合が出来るのは………」

 

「そうか……分かった、その時間内に決着をつけてみせよう」

武昭から時間制限を聞いた箒は会場に向かった。

 

 

 




はい、今回はここまでにしたいと思います。

今回の話では箒の剣道の大会の話にしました。

次回も楽しみにしてください。
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