寮に帰る途中、武昭と簪は話していた。
「そう言えば……武昭って家から通うの?」
「いや、国の方からの指示で寮に住む事になったんだ」
「そうだったんだ……それで何号室?」
「えっと……1030号室だな」
「そこって、私の部屋の隣だよ………」
「そっか、何かあったら声をかけてくれ
俺が出来る範囲で手伝うから」
「うん……私にも声をかけてね………」
2人は話しながら寮に入った。
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寮内を歩いていると武昭の部屋を見つけた。
「えっと、ここが俺の部屋か」
「そうだね、そう言えば武昭って誰が同室なの?」
「先生からは聞かされて無いんだよな……まぁ開ければ分かるか」
「はーい!お帰りなさい、あなた!って……簪ちゃん?」
武昭が扉を開けると裸エプロンの楯無が出て来たが隣に簪がいたのを見て顔を青くした。
「お姉ちゃん?………なんて格好してるのかな?」
「あ、あのね簪ちゃん……これは、その……」
「武昭……ちょっとお姉ちゃんと話したい事があるから私の部屋にいてくれる?
これは鍵だから」
「あ、あぁ分かった……けど簪は誰かと同室じゃないのか?」
「それは心配ない……相手は武昭も知ってる人だから………」
「武昭君!私を助けてちょうだい!!」
「いや、ここは姉妹だけの話をした方が……それじゃ!」
武昭はその場から離れたが後ろから誰かの助けを求める声がした。
簪の部屋の前に来た武昭はドアをノックした。
「すみません、誰かいますか?」
「は〜い、だ〜れ〜?」
ドアが開くと中から本音が出て来た。
「あ〜 あきっちだぁ〜 どうしたの〜?」
「あぁ、ちょっと事情があって、ここに来たんだけど入っていいかな?」
「うん、いいよぉ〜 入ってぇ〜」
本音の許可を得た武昭が部屋に入ると2つのベッドが目に入ったが
一つは多数のヌイグルミがあり、もう片方には特撮のDVDがあった。
「多分だけど………ヌイグルミの方が本音のベッドか?」
「うん、そうだよぉ〜 それであきっちはどうして、ここに来たの〜?」
「あぁ、事情としては……」
武昭の理由を聞いた本音は苦笑いしていた。
「ハハハ……そうだったんだ〜……」
「武昭……お姉ちゃんとの話は終わったよ」
「おっ そうか、ありがとうな簪」
「う、ううん……お礼を言われる事じゃないよ……」
「あら武昭君、簪ちゃんに優しすぎるんじゃないかしら?」
「「裸エプロンの痴女に優しくする必要がありますか?〔ある?〕」」
武昭と簪に同じ様な事を言われた楯無は床に膝をついて落ち込んでいた。
そんな中………
「え?今の大きな音って……武昭?」
「あぁ、俺だな……やっぱり昼飯が足りなかったか」
「あんなにって……カツカレーと親子丼だけだぞ?」
「いや、それだけって言うけど、結構な量よ、それ………」
驚いた簪と本音に説明した武昭に楯無がツッコミを入れた。
「だったら夕飯を食べに食堂に行きましょ ちょうどいい時間みたいだし」
「そうですね、晩御飯は何にしようかな……」
「また……たくさん食べるの?」
「いや、この時間なら後は寝るだけだから、そんなには食べないぞ?
ハンバーグセットに海鮮丼……マカロニグラタンと…」
武昭が食べる量に3人はツッコミを入れていた。