楯無が着替え終えた後、武昭達は夕食を食べる為に食堂に来ていた。
「じゃあ、俺はこれだけにしておくか」
「私はビーフシチューセットのパンでいいわ」
「お昼はうどんだったから、今回は五目御飯にする」
「私はオムライスにする〜」
皆は自分の注文した物を受け取ると空いていた席に座った。
「昼にも思ったけど、やっぱりここの料理は美味いな」
「それは分かるけど武昭君は食べ過ぎじゃないかしら?」
「私もお姉ちゃんの言う通りだと思う……」
「ん?そうか?これ位なら……まだ腹一分って所だけど……」
「あのー もしかして、もう一人の男性操縦者ですか?」
武昭が声の方を見ると箒と黒髪の男性が立っていたが、その顔には見覚えがあった。
「あぁ、俺はもう一人の男性操縦者の広瀬武昭って言うんだ
よろしくな
「えっと、俺の名前を知ってるんですか?」
「当たり前だよ
武昭の言葉に一夏は苦笑いした。
「うっ、それは、その………」
「まぁ、起こった事をとやかく言っても意味はないから、これ以上は言わないよ
と、そんな訳でこれからよろしく」
「あ、あぁ こちらこそよろしくな
「おい、俺は気にしないが初対面の人を許可も取らないで名前で呼ぶ事をするなよ
人によっては不快に思う場合があるから」
「え?いや同じ男性操縦者だから別に構わないだろ?」
「確かに俺たちは同じ男性操縦者だな……だからと言って名前を呼んで良いとは限らないぞ
自分の常識は自分だけのものであって他人も同じとはならないぞ」
「そんなに硬い事を言わなくても………」
「俺は以前に
だから今の内に直せる事は直しとけ苦労するのは自分だからな……
ご馳走さん………じゃあ俺は先に部屋に帰るから」
夕食を終えた武昭は食堂を出た。
武昭が寮へ帰る為に歩いていた時………
「あの、少し良いでしょうか?」
誰かに声を掛けられたので見るとカールした長い金髪の女子がいた。
「えっと、何処かで会った事がありましたか?」
「いえ私はありませんが……
女子の言葉に武昭は少し反応した。
「悪いが君の両親の名前は……」
「はい、わたくしの両親は父の名前が
「マシューさんとセリーナさんて列車で旅行してた時に会った……」
「そうですわ……あなたに……
「そこまで分かってるなら隠す事も無いか、まぁそれだから俺に会いに来たみたいだしな」
「わたくしの名前はセシリア・オルコットと申します。
その節は両親を救っていただきありがとうございます」
セシリアは武昭にお礼を言うと頭を下げた。
「俺はその時に自分が出来る事をしただけでお礼を言われる様な事はしてないよ」
「貴方が、そうおっしゃるのなら、この話はここまでにしておきます……
それと、わたくしのご両親から伝言なのですが……
『今度イギリスに来る事があるなら連絡を欲しい』との事です、コレをどうぞ」
セシリアは武昭に連絡先を書いたメモを渡した。
「あぁ、ありがとうなオルコットさん」
「わたくしの事はセシリアとお呼びください、同じ学園に通う生徒なのですから」
「だったら俺の事も名前で良いよ、セシリア」
「はい、分かりましたわ武昭さん……それではこれで失礼いたします」
セシリアは頭を下げると武昭の前から離れた。
この小説ではセシリアの両親が生存しているので、セシリアは特に上から目線ではありません。
両親から本心を聞かされているので男性を見直しています。